記録ID: 869365
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
空木岳【37年ぶりに池山尾根】
2016年05月04日(水) 〜
2016年05月05日(木)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,552m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:03
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 4:18
2日目
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 8:20
■1979年の年末に友人と二人、池山尾根を登り空木岳に登頂した。雪が多くラッセルに苦しめられたが何とか厳冬期の山頂にたどり着いた。37年の月日が流れ再びテントを担いで同じ道を辿ってみた。
■4日 晴れ後曇り
駒ヶ根高原・菅の台からの林道は朝方の寒冷前線通過の強風に伴い、大量の木の枝が散乱しており、2度も車体の下部に巻き込んでしまい余分な時間をロスしてしまった。林道終点の駐車場からは南アルプスの大展望に目を奪われながら出発の準備を整えた。登山届をボックスに投函して出発。新緑のなか緩い登りを経て池山小屋分岐の水場で小休止。
マセナギを経て、2100m付近で黄色の小動物が前方を横切った。目を凝らして見ると体長50〜60cmはあるテンであった。大地獄の岩場で下山してきた5人パーティーとすれ違い、上部の雪の状態を教えていただいた。迷尾根のトラバースについては37年間の時の経過故に地形的にもほとんど記憶が甦らなかった。ヨナ沢の頭(2300m)と思われる尾根に出た地点に狭いながらも平坦で乾いた地面があり、迷うことなくテントを設営した。周辺には雪もあり、風も何とか凌げそうな好適地であった。夜になって星は見えなかったが、眼下の駒ヶ根の夜景に癒された。
■5日 曇りのち晴れ
夜間、テントを揺らす強風のため何度か目を覚ましたが、睡眠導入剤のおかげ?で、ほぼ8時間の睡眠は確保出来た。朝食を済ませ出発の準備を始めようとしていた時に足音が聞こえたので、外を見ると、単独の登山者が登っていくところだった。聞くと3時過ぎに林道終点の駐車場を出たとのことで、そのスピードに驚かされた。
テントサイトを後に緩い尾根を辿ると雪も少しずつ増えて来た。北側にトラバースする雪面は凍っている箇所もあってアイゼンを装着した。再び緩い雪尾根を辿ると、空木平の分岐の標識や駒石を確認。めざす空木岳の山頂付近や伊那前岳方面の稜線も依然として雲の中。
風も一段と強くなってきた。駒石の岩陰で風を避けてストックからピッケルへチェンジして先を急ぐ。駒石からの稜線付近は一段と風が強くなり、何度か耐風姿勢で風をやり過ごした。この後、数分間だけ山頂が姿を現して慌ててシャッターを押した。駒峰ヒュッテへの登りで、先行した単独の登山者とすれ違い再び声をかけあった。駒峰ヒュッテからは、わずかな急斜面を登り山頂に達した。残念ながら、強風に加えホワイトアウト状態で何も見えない。37年ぶりに山頂に立った灌漑にふける余裕もなく、カメラを飛ばされない位置に固定して一人記念撮影。滞在時間わずか10分ほどで早々に下山にかかる。雲の下に出た駒峰ヒュッテあたりから、日帰りで山頂をめざして登ってくる登山者の姿がチラホラ見え始め、テントサイトに下るまでに数パーティーとすれ違った。テントサイトへ戻り軽食補給中に、トレランで菅の台を7時にスタートして山頂を踏み早くも下山中のSさんと話が弾み、ドーナツまでいただいてしまう。(ご馳走さま!)
テント撤収後の下山はマセナギ下から遊歩道経由で池山小屋下の水場へ。途中の疎林からは檜尾岳、宝剣岳、伊那前岳が稜線の雲も取れて残雪が青空に映えて美しかった。
■4日 晴れ後曇り
駒ヶ根高原・菅の台からの林道は朝方の寒冷前線通過の強風に伴い、大量の木の枝が散乱しており、2度も車体の下部に巻き込んでしまい余分な時間をロスしてしまった。林道終点の駐車場からは南アルプスの大展望に目を奪われながら出発の準備を整えた。登山届をボックスに投函して出発。新緑のなか緩い登りを経て池山小屋分岐の水場で小休止。
マセナギを経て、2100m付近で黄色の小動物が前方を横切った。目を凝らして見ると体長50〜60cmはあるテンであった。大地獄の岩場で下山してきた5人パーティーとすれ違い、上部の雪の状態を教えていただいた。迷尾根のトラバースについては37年間の時の経過故に地形的にもほとんど記憶が甦らなかった。ヨナ沢の頭(2300m)と思われる尾根に出た地点に狭いながらも平坦で乾いた地面があり、迷うことなくテントを設営した。周辺には雪もあり、風も何とか凌げそうな好適地であった。夜になって星は見えなかったが、眼下の駒ヶ根の夜景に癒された。
■5日 曇りのち晴れ
夜間、テントを揺らす強風のため何度か目を覚ましたが、睡眠導入剤のおかげ?で、ほぼ8時間の睡眠は確保出来た。朝食を済ませ出発の準備を始めようとしていた時に足音が聞こえたので、外を見ると、単独の登山者が登っていくところだった。聞くと3時過ぎに林道終点の駐車場を出たとのことで、そのスピードに驚かされた。
テントサイトを後に緩い尾根を辿ると雪も少しずつ増えて来た。北側にトラバースする雪面は凍っている箇所もあってアイゼンを装着した。再び緩い雪尾根を辿ると、空木平の分岐の標識や駒石を確認。めざす空木岳の山頂付近や伊那前岳方面の稜線も依然として雲の中。
風も一段と強くなってきた。駒石の岩陰で風を避けてストックからピッケルへチェンジして先を急ぐ。駒石からの稜線付近は一段と風が強くなり、何度か耐風姿勢で風をやり過ごした。この後、数分間だけ山頂が姿を現して慌ててシャッターを押した。駒峰ヒュッテへの登りで、先行した単独の登山者とすれ違い再び声をかけあった。駒峰ヒュッテからは、わずかな急斜面を登り山頂に達した。残念ながら、強風に加えホワイトアウト状態で何も見えない。37年ぶりに山頂に立った灌漑にふける余裕もなく、カメラを飛ばされない位置に固定して一人記念撮影。滞在時間わずか10分ほどで早々に下山にかかる。雲の下に出た駒峰ヒュッテあたりから、日帰りで山頂をめざして登ってくる登山者の姿がチラホラ見え始め、テントサイトに下るまでに数パーティーとすれ違った。テントサイトへ戻り軽食補給中に、トレランで菅の台を7時にスタートして山頂を踏み早くも下山中のSさんと話が弾み、ドーナツまでいただいてしまう。(ご馳走さま!)
テント撤収後の下山はマセナギ下から遊歩道経由で池山小屋下の水場へ。途中の疎林からは檜尾岳、宝剣岳、伊那前岳が稜線の雲も取れて残雪が青空に映えて美しかった。
天候 | ■4日 晴れ後曇り ■5日 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山届提出 林道終点の登山口にボックス設置 ■大地獄、小地獄、迷尾根トラバースは整備されているが、積雪期、残雪期は凍結時に注意が必要 |
写真
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peak315さん、初めまして。小地獄ですれ違った5人パーティーです。
お会いしたときは時間も遅かったので、どこまで行かれるかちょっと心配しましたが、尾根まで辿り着いたとは健脚ですね。
peak315さんの真新しい装備が印象に残ってます。
4日も風が強かったのですが5日は更に風が強まり、peak315さんも含めて朝から登られる方々が、無事登頂されるかと心配してました。
3日と4日には風で撤退された方もいたくらいです。
が、37年振りに山頂を踏まれたということで改めておめでとうございます。
今後とも安全に山を楽しみましょう!
kotsさん、コメントいただき有難うございます。
貴パーティーのレコもしっかり読ませて&見させていただきました。
凄いですね!四国の剣山から帰って来たその晩に出発するとは驚きです。
動画も拝見しました。
やはり相当な風が吹いていたようで、条件の悪い中で全員登頂されて良かったですね。
私も小さな山の会を続けていますが、高齢化と会員の減少で会としては「無難な」山にしか行けなくなってしまい羨ましい限りです。
これからもレコ拝見させていただきます。
※真新しい装備⇒いえいえ、ザックは20数年物です。強いて言えばアウターが3年物、ブーツが4年物だったので、新しく見えたのでしょう。
5人パーティのひとりです。
4日夜から5日と強風に心配しましたが、睡眠導入剤(たぶんアルコール・・・ですよね)のおかげで快眠もされたようで安心致しました。
また、どこかのお山でお会いできるかもしれませんね。
hikosirouさん、コメント有難うございます。
貴パーティーの今回の池山尾根はもちろん、他の山行レコも読ませていただきました。山をパワフルに登りエンジョイしている様子が随所に見られ、羨ましい限りです。池山小屋の食事メニュー・猪カレーにも驚かされました。
是非、またどこかの山でお会いできれば嬉しいです。(声をかけます!)
※アルコールは弱いのです⇒山では春の山スキー時に山頂で乾杯に飲む程度です。睡眠導入剤は医者から山で使用すると言って処方してもらっています。
山小屋、テント、夜行高速バスなどの睡眠時に使用しています。1錠飲むと起きれなくなるので半錠しか飲みません。眠れない方には利用価値大です。
その5人の一応リーダーです。peakさんとも年齢的に近いかな?間違っていたらごめんなさい。4日の夜は小屋の中でも爆風で目が覚めるほどで、この3日間で一番風が強かったと思います。翌朝も強風は残り、上記のhikoさんあたりは貴殿のことをずいぶん心配していました。私としてはかなりベテランとお見受けしていたのでダメなら戻るさと軽く受け流していました。あの風では登頂は無理かなと思ってましたが、無事登頂おめでとうございます。
その睡眠導入剤ですが、我がメンバーにはまったく必要ないですね!ちょっと飲めば全員明るいうちに秒速で就寝!車に乗って食事でもすれば家に着くまで御就寝なんてざらの面々です。またどこかで!
リーダーのkaitoさんからも直接コメントをいただき恐縮です。
年齢的には私の方が少し上のようです。
37年前の年末に空木岳に登った時は25歳でしたから・・・計算して下さい。
まだ、登山ズボンがニッカボッカが主流で、ヤッケの上下もナイロンのシングルと言う時代です。
先ほどkaitoさんのプロフィールを読ませていただきました。
思わず同じルーツを辿っているなあ・・・と親近感を覚えてしまいました。
私も高校生から山を始めて、丹沢、奥秩父、谷川、八ヶ岳、北アルプスとテキスト通り?フィールドを拡げステップアップしていきました。
新宿発23:55発長野行や急行アルプスや急行佐渡などの夜行列車が遥かなる峰々へ夢を運んでくれました。
私もまたkaitoさんと同じで山岳部や山岳会には属さず、独学および山岳会が催していた沢登りや岩登りの講習会に参加して技術を学びました。
初めてバテることを経験した丹沢、初めての雪山デビューは尾瀬、これまでの山行の7割位は単独行だと思います。
ピークハント、縦走、沢登り、冬のバリエーション(主に八ヶ岳)、山スキーと一通りのジャンルに首を突っ込みました。
特に山スキーや沢登りに良く一緒に行く相方は、息子の保育園時代のお父さんです。
このあたりも同じストーリーですね。
さて話はキリなく続きそうなので、このあたりで終わりにします。
私も月2回ペースでどこかの山に出没していますので、きっとお会い出来ると信じています。
お互い山を楽しみましょう!
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