三条の湯〜雲取山(天平尾根経由)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,434m
- 下り
- 2,434m
コースタイム
11/14 7:20三条の湯-9:50三条ダルミ-10:35〜11:15雲取山山頂-14:50鴨沢バス停
天候 | 11/13:曇り時々晴れ 11/14:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/noriba/okutama.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ・天平尾根は、広いだけにどこを歩いていいかわかりませんでした。ちょっと迷いました。 とにかく上に登りつづけてさえいれば大丈夫だとは思いますが。 ・サヲラ峠から先、小さく分岐するところもあり、うっかりすると迷ってしまいそうなので、小さな看板を見落とさないように。(その日も迷った人がいたそうです) ・親川バス停付近で、最近熊がよく出るそうです。天平尾根にも、熊棚・爪痕たくさんありました。 ・登山道で、危険個所は特にありません。 ただ、斜面をトラバースするような登山道は細いところもあり、落ち葉が堆積して滑りやすい&見えづらいので要注意です。 それと、落ち葉の下に岩や石があるので、足を取られないように。 【トイレ】 親川バス停にはナシ、三条の湯・雲取避難小屋・奥多摩小屋・鴨沢バス停にあり。 【三条の湯テント場】 小屋より少し低いところにあります。トイレまで行くのがちょっと遠い…(登らないといけない)。 水場はテントサイトにあり。 沢の間近なので、ちょっと音がうるさいかも。 お風呂は20:30まで。一人300円。濃厚な温泉でした。 |
写真
感想
秋になったら行ってみよ〜、と言っていた三条の湯に行ってきました。
寒がりの私ですが、三条の湯だったら標高も低いし、温泉に入って温まれるし、何とか大丈夫のような気がしました。
1日目。
ホリデー快速おくたま号で奥多摩駅へ。
電車の中はハイカーだらけ。半分くらい山ガールだったような(ちょっと言い過ぎ)。しかし1時間半の立ちは辛い…。
奥多摩駅からのバスも、奥多摩湖へ紅葉見物の人たちもたくさんいて、てんてこ舞いの様子。臨時バスも何台も出てました。
そんなこんなで予定より30分遅れで親川バス停に到着。トイレはないので、奥多摩駅で済ませましょう。
バス停のすぐそばの、「熊出没注意」という看板の出ているコンクリの斜面を上がります。民家の脇を通りますがそれで合っています。
その民家の方が我々を見て、
「さっき上がっていった人にも言ったんだけど、最近この辺熊が出るから気をつけてね。柿がなったから、食べに来るんだよね」
とのこと。
この辺りは多そうだ、とは思っていたのですが、リアルに聞いてしまうと本気で怖いです…。
2人で鈴を鳴らし、曲がり角では笛を吹き、たまにストックを叩いて歩きました。
いくつかの廃屋を通り過ぎ、しばし急登を上がって行くと、やっと平らな道に出ました。
ウワサに聞いていた広く平らな天平。
ふわふわの落ち葉の敷き詰められた、どこまでも続いていそうな木立。
熊の恐怖さえなければ、一日ここでゴロゴロしながら過ごしたい、そんな場所です。
が、広すぎて道がわからなくなり…。
とりあえず上に向かってさえいれば大丈夫、ということで一応コンパスで方向を確認しつつゆるゆると登っていきます。
丹波への分岐の看板が出てきて、丹波天平到着。
この辺りから、周辺の木が熊棚だらけになってきました。
木の幹には、しっかりと爪痕が…。
熊の痕跡アリアリ。
広いので、近くにいなくて、突然飛び出してくるということもないことはわかっているのですが、それでも痕跡がリアル過ぎて怖すぎです。
二人でピーピー笛を吹きながら歩いてました。怪しい…。
平らな道をサクサクサクサク歩いて行くと、サヲラ峠。
その先も熊目撃情報は多いのですが、相変わらず気持ちのいい道が続くので、少しずつ恐怖心も薄れてきました。
最後の方にはいくつも沢が出てきてますますいい感じ。
日本の秋の風景、という感じです。美しい。
小さなわかりづらい分岐(うっかりすると間違えてしまいそう)もありますが、小さな道標を見落とさないように歩くと、やがて三条の湯が見えてきました。
煙突から温泉の湯気が立ち昇る、雰囲気のある山小屋でした。
テント場は、その遥か下に見えました。遠い…。
到着が16時近かったので、早々にテントを立てて夕ご飯の支度です。
今回は、だいぶ涼しくなってきたので、どんな食材を持ってきても大丈夫!ということで、豚汁にしました。
豚バラ肉を一口大に切って、味噌漬けにして「ほんだし」をさらさらとかけて、ラップにくるんで持ってきました。
野菜は、豚汁用の調理済み野菜。それにしめじを少し。
後はお湯を沸かして煮込むだけです。あっという間に火も通ります。
後は、塩むすびとラーメン。ラーメンは豚汁の残り汁に投入します。
薄味だったので、ラーメンのスープも少し入れちゃいましたが。
寒い日にはなかなかのメニューでした。ちょっと塩辛過ぎて後で喉が渇きましたが。
その後、お風呂へ。
脱衣所がちゃんと別になっていて、湯船のほかに水道もありました(が、お湯の蛇口からは温泉が出てました)。
もちろん、石鹸類は不可なので洗えませんが。
先に入っていた、やはりテント泊の方とのぼせる寸前までお話しして、十分温まれました。
ちなみにお湯は、湯の花が浮かぶようなしっかりとした濃厚な温泉でした。
そしてテントに戻ってすぐに就寝。
11月にしては暖かかったのと、温泉に入ったのと、前日にユニクロで買ってきた厚手のフリースとふわふわのタイツが効いて、ほとんど寒さに悩まされずよく眠れました。
2日目。
2日目の行程は、飛竜に行こうか雲取に行こうかと悩んでいましたが、飛竜では絶対に熊に会いそうだ、ということで雲取に決定。
なかなかの急登でしたが、途中まではやはり紅葉のきれいなトレイル感たっぷりな道。
でも、三条ダルミから先の40分弱は、嫌になるくらいの急登でした。
「お腹すいた〜。甘いもの食べたい〜」
と叫びながら歩いてました。
山頂に着いてからのお昼だけがその時のモチベーションになってました。
そして、ひぃひぃ言いながらどうにかこうにか雲取山頂到着。
山梨県側の山頂標は初めて見ました。
山頂の西側はこんな風に道がつながってたんだぁと、感慨深いものがありました。
雲取避難小屋にてお昼ごはんにしました。
避難小屋はとても広くてきれいで、ハンガーを掛けるところまであって快適そうでした。
でも、とっても混むんですよね〜。
それを考えるとちょっと大変かな。
その後は、鴨沢バス停までの歩きなれた道を帰りました。
バスの時間が迫っていることに気付き、ほとんど休憩せずに歩いたのですが、意外に長くて足が棒になりました。
バス停近くまで降りて、一番最初の「熊出没注意」の看板の前へ。
記録用にカメラを向けながら、「結局大丈夫でした〜」などと言っていたら、そばの茂みがガサガサ!
「何かいる!」写真どころじゃない〜〜!
と慌てて離れると、猿が柿を食べに木を登っていました。
猿でよかった…。写真撮り損ねた…。でも、さっきガサガサいっていたのは、猿が現れたのとは違う場所だったような…?
いずれにしても、襲われなくてよかったです。
バス停でバスを待っていると、道中抜きつ抜かれつした人たちが続々と集まってきました。みんな同じバスのようです。
この日は本当に混んでましたね。
紅葉見物のお洒落なハイキングスタイルおばさまたちが少しうらやましくなりました。
軽い散策程度のハイキングもたまにはいいかも。
帰りは、奥多摩駅の2階でお蕎麦を食べて帰りました。
飾ってある山の風景写真がとてもきれいで、また行きたい山が増えました。
mizuhoさん
はじめまして。
ほぼ、同時刻に全く同じコースを歩いていました
(恐らくテン場でご一緒したのではと思います)
天平尾根では熊棚や爪の跡には全く気がつかず、
のんきに歩いていました
知らぬが仏とはこのことですね。
注意力が必要だなぁと反省しました。
nagagutuさん、初めまして。
同時刻に同じコースですか!
あの辺り、あまり人がいなかったので、覚えているかもしれません。
さきほど、nagagutuさんの記録を拝見してきましたが、4人用の黄色いテントというと、我々の隣に張った方でしょうか?
夜、咳されてました ?
我々は、オレンジの1人用テントと黄色いツェルトの2人組でした。
何度かすれ違ってごあいさつしたと思います。
一人であの熊棚の並木道、怖くないのかなぁと思っていましたが、気づいていなかったんですね
ちなみに同行者は、長靴で登山、に憧れているようです
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