前常念岳・常念岳 三股登山口から一の沢登山口下山 小屋1泊2日 88/100

2025年09月22日(月) 〜 2025年09月23日(火)

• GPS: 15:07
• 距離: 19.6km
• 登り: 2,337m
• 下り: 2,443m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:27
• 休憩: 0:26
• 合計: 8:53

距離 8.8km 登り 1,707m 下り 538m

7:04 三股第一駐車場
8:04 8:13 三股登山口
12:02 12:07 2207標準点櫓跡
13:31 13:42 前常念岳
14:54 14:55 三股への分岐点
15:57 常念小屋

2日目

• 山行: 6:13
• 休憩: 1:04
• 合計: 7:17

距離 10.8km 登り 630m 下り 1,905m

6:21 常念小屋
7:31 7:33 三股への分岐点
7:43 8:01 常念岳
8:09 三股への分岐点
8:51 9:25 常念小屋
10:00 10:02 最終水場
10:30 笠原沢
10:40 烏帽子沢
11:00 王滝ベンチ
12:44 12:45 山ノ神
13:00 13:05 一ノ沢登山口
13:24 常念岳登山者用駐車場
13:28 13:30 道路崩落場所
13:38 タクシー乗降場所

天候

初日：曇り時々晴れ　2日目　晴れ後ち曇り

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

午前7時には第一駐車場も下にある第二駐車場も満車。路駐せざるを得ませんでした。

コース状況／危険箇所等

2207標準櫓跡を過ぎ森林限界を超えると前常念岳まで続く花崗岩の大岩が堆積した急登は標高差約300m続く。クサリは無く、手がかり足がかりが少ない岩もあり苦戦して登りました。ピストンする予定でしたが、私にはこのコースを下山するのは無理と判断。下山は一の沢コースで下山することに変更しました。

その他周辺情報

ほりでーゆ〜四季の郷　http://www.holiday-you.co.jp/spa.html
　日帰り温泉あり営業時間10:00-21:30　大人700円　サウナ有り
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・ティッシュ等

写真

9/21 16:39

登山前日、麓の道の駅アルプスで車中泊
ほりでーゆ 四季の郷　日帰り温泉有り
大人700円
道の駅で情報を知り訪ねてみました。

9/21 17:02

なんと！三股登山口に行く「豊科大天井岳線」沿いでした。

9/21 17:02

ここから登山口までのバスが運行されています。

9/21 17:44

上カツ丼1,300円也
安曇野の「ひさりな食堂」で、しっかり栄養摂ります。

9/21 17:54

外観です
とても美味しいお店でした！

9/21 20:13

道の駅アルプス安曇野ほりがねの里に戻り車中泊
静かな場所でトイレが新しく、助かりました。

9/22 5:43

登山当日、車のキーが見当たらず、車内を探していて大きくタイムロス。道の駅を出ると正面に朝日に染まった常念岳。デカイ！

出遅れた結果、第一第二駐車場もなんと満車で、路駐でした。平日ですが・・・。

山中にはトイレがないので携帯トイレは持参。長い時間になりそうなので用事を済ませておきます。

9/22 7:36

コンパスで事前に登山届は提出済。でも、係員がいて記帳が必要でした。

9/22 7:36

今回も万が一に備えココヘリにリンク送信。

9/22 7:36

9/22 7:37

三股登山口から前常念を経て常念岳山頂へのコースは急登と標高差も大きく中級者レベルとの注意喚起
今シーズン初の北アルプスなので緊張します。

9/22 7:38

蝶ヶ岳との分岐を右へ

9/22 7:46

最初から急登開始です！

9/22 7:47

木の根っこが階段代わり。急ですが、樹林帯の中なので日照も少なく気温は低くい。なんとかなるだろう・・・。

9/22 7:53

急斜面を守る根っこ

9/22 8:33

苔むす巨木

9/22 8:33

9/22 9:04

樹林の中、急登が続きます。

9/22 9:10

9/22 9:16

岩も混じってきました

9/22 9:20

尾根が近い様子
ここを登れば・・・

9/22 9:23

違いました。でも樹種が広葉樹に変化

9/22 10:43

ようやく最初の急登が終わり、尾根歩き。
登山開始して3時間も経過しています。

9/22 10:44

ガスってきました。

9/22 10:45

9/22 11:11

9/22 11:13

初の下山者とスライド。単身の方が多い。私もだけど。

9/22 11:27

また急登が続きます。
既に両足は急登の筋肉疲労で悲鳴をあげていました。

9/22 11:37

9/22 11:43

ようやく森林限界の様子
ハシゴを登ると・・・

9/22 11:45

別世界

9/22 11:51

花崗岩の大きな塊が堆積した急斜面
ストックを収納して四つ足スタイルで登ります。

9/22 11:53

急登の疲れで膝が思うように上がらず、頓く。

9/22 12:01

9/22 12:09

9/22 12:13

ガスってきました。

9/22 12:14

9/22 12:15

兎に角、確実に握って足場を確認して一歩一手進むだけ！

9/22 12:21

見上げる斜面
足が上がらない。「行動不能」という最近の言葉がよぎる。

9/22 12:23

大岩の下の平らなスペースで休憩
昼食を摂りリフレッシュ。

9/22 13:03

9/22 13:09

誘導のペイントを見失わないように。

9/22 13:17

前常念岳はまだまだ上です。

9/22 13:24

9/22 13:25

9/22 13:25

9/22 13:28

9/22 13:34

9/22 13:41

避難小屋到着

9/22 13:45

この先か？

9/22 13:47

南常念岳のピーク到着

9/22 13:48

三角点にタッチ
辛い山だったぁ〜

9/22 13:51

9/22 13:51

9/22 13:58

常念岳山頂が見えていますが、疲れてしまい遠くに感じてしまいます。
予定よりも1時間遅れてでした。

9/22 14:01

尾根歩き
東側はガスがかかって見えない。

9/22 14:16

巻き道の分岐点

9/22 14:17

下りでの利用は危険度が高いそうで、直進します。

9/22 14:21

歩きにくかったです。

9/22 14:22

9/22 14:33

9/22 14:33

9/22 14:40

横通岳と大天井岳が現れました。

9/22 14:41

山頂にもガスが上がってきました。

9/22 15:01

9/22 15:01

9/22 15:04

登山ツアーの方々が山頂へ向かってきます。

9/22 15:04

9/22 15:04

山頂が見えています。

9/22 15:08

分岐付近

9/22 15:08

9/22 15:09

ザックをデポして空身で山頂に登ろうかと思いましたが、常念小屋には15時までチェックインしまければならないので、山頂頭頂は明朝にし、下山します。

9/22 15:09

槍ヶ岳の大槍の先端が見えた！

9/22 15:12

分岐から常念小屋までの標高差は約350mあるので約1時間要しました。

9/22 15:12

9/22 15:13

9/22 15:14

9/22 15:15

振り返ると山頂はガスがありません。

9/22 15:15

9/22 15:22

ようやく常念小屋が見えました。まだまだ遠い。

9/22 15:27

テントもいっぱい

9/22 15:51

9/22 15:58

前常念岳への分岐

9/22 16:03

常念乗越に無事に下山

9/22 16:04

素晴らしい景色の中に小屋が立っています。

9/22 16:05

9/22 16:06

直ちにチャックインします。
予定よりも約1時間の遅刻でした。

9/22 16:20

フロントでは遅刻で怒られることはなく、6人部屋へ
畳1帖に一人でしたが、最終的には4人でした。
ラッキー！

9/22 18:04

18時から夕食
ハンバ−グ美味しかったです。ご飯と味噌汁のおかわりは自由です。

9/22 18:19

9/22 23:14

疲労で筋肉痛が激しく、19時には眠りました。
そのせいで、23時に起きてしまい小屋の中を散策
小屋の見取り図です。

9/22 23:14

9/22 23:15

こんな風に晴れてくれると良いなぁ

9/22 23:15

9/22 23:15

9/22 23:16

9/22 23:17

トイレ
トイレットペーパーは専用の収納箱に入れるタイプ
とても綺麗で匂いは少なかったと思います。

9/22 23:17

小便器

9/22 23:17

9/22 23:18

親切です。一方は飲めません。

9/22 23:18

9/23 5:01

もう一度寝て4時に起床
寒さは感じなく熟睡。
5時から朝食でした。

9/23 6:20

一の沢登山口に変更して下山するようにし、ザックは小屋のデポさせていただき、カメラとドリンクだけで山頂へ。ニット帽と手袋も持参したけど、不要な気温。

9/23 6:22

東側は雲海で既に太陽はお目覚めでした。

9/23 6:22

無風状態で超静かな朝です。

9/23 6:23

スッキリと槍ヶ岳

9/23 6:28

朝日が槍を照らし始めました。

9/23 6:30

9/23 6:29

9/23 6:29

9/23 6:38

9/23 6:44

9/23 6:55

雲海の先に八ヶ岳

9/23 7:02

東鎌尾根（左）と北鎌尾根（右）の様子がよく見えます。今シーズンは滑落事故が多かった様子です。
手前に赤い屋根の西岳ヒュッテ
2014年8月の表銀座縦走中に、大雨でヒュッテに避難した思い出があります。

9/23 7:07

ご夫婦で山頂を目指していました。

9/23 7:12

帆高連峰も見えてきました。

9/23 7:12

中央右が鷲羽岳とワリモ岳と水晶岳？

9/23 7:15

ズームアップすると、鷲羽岳とワリモ岳と水晶岳

9/23 7:15

西穂高・涸沢岳・北穂高岳

9/23 7:15

9/23 7:15

9/23 7:15

9/23 7:25

9/23 7:32

前常念への分岐

分岐から10分足らずで常念岳山頂！

9/23 7:47

涙が出そうになりました。素晴らしい大展望

9/23 7:47

ズームすると立山・剣岳

9/23 7:47

横通岳の左奥に燕岳　

9/23 7:47

穂高連峰の山々が勢揃い

9/23 7:48

北穂高岳から大キレットを南岳・中岳・大喰岳・槍ケ岳　超え槍ヶ岳

9/23 7:48

中岳　大喰岳　槍ケ岳と北鎌尾根

9/23 7:48

大天井岳・東大天井岳の右奥に立山・剣岳・後立山連峰

9/23 7:50

蝶ヶ岳に続く尾根
三股サーキットコース

9/23 7:50

こちらを下山して三股に下山することも検討しましたが、体力に不安。頑張っても蝶ヶ岳山荘までだと思い断念。

9/23 7:50

9/23 7:55

昨日登ってきた前常念岳
白い花崗岩のほぼ40度の急登と距離がよく分かりました。私の技量ではこのルートの下山は出来ないと確信できました。

9/23 8:01

9/23 8:02

下山します

9/23 8:28

9/23 8:29

転倒しないように慎重に下山

9/23 8:37

登山ツアーの方々も「一ノ沢コース」へ向かっています。

9/23 9:38

常念小屋フロントにタクシーの予約を依頼（取次料金100円）ロード歩きを含め5時間後の14時に所定の乗降場所に着くように下山開始。

9/23 9:39

沢コースならではの変化のあるコースが続き、楽しいコースでした。

9/23 9:40

いたる所に木（角材）の階段（ハシゴ）

9/23 9:43

9/23 9:45

9/23 9:48

9/23 9:48

9/23 9:52

9/23 9:54

9/23 9:59

渡渉も何度か続きます。

9/23 10:05

9/23 10:09

9/23 10:11

9/23 10:14

9/23 10:48

9/23 11:21

9/23 11:31

このあたりから頻繁に躓くようになり、足に疲れを感じていました。スピードを抑え、ストックを前にしっかり突き転倒に注意。

9/23 12:00

タクシーの時刻には十分間に合うと思い。ゆっくり下山しました。

9/23 12:33

9/23 12:45

山の神
この後、少し登ります。

9/23 12:49

9/23 12:51

これには参りました（笑）

9/23 13:02

ようやく着きました。

9/23 13:03

一ノ沢登山口です。

9/23 13:03

9/23 13:03

9/23 13:04

トイレは使用不可でした。

9/23 13:04

三股登山口までは8,44円で戻れそうです。

9/23 13:05

あとはロード歩きが2Kmです

9/23 13:08

ロード歩きして早々にハプニング！　猿！

9/23 13:14

更に進むと大群が待ち受けていました。
くま笛を大音量で吹いても動きません。
度胸を決めてストックで地面を叩きながら進むと土手や木に登ってこちらをずっと見ていました。ヤレヤレ！

9/23 13:33

ここが道路が土砂崩れした現場でした。
山側に仮設歩道が作られ、渡っていきました。

しばらく歩くとカーブの先にタクシーが待っていてくれました。安全に下山できました。
ただ、2kmのロードもあり、疲れました。

三股登山口までドライバーさんと楽しく会話をしながら移動。料金は8,300円でした。無事にマイカーに戻れました。南安タクシーさん、お世話になりました。
15分程度で「ほりでーゆ 四季の郷」に着いて日帰り温泉
に入り、帰路につきました。

9/23 4:49

常念小屋で購入できた常念岳登山バッジ（500円）

9/25 17:24

小屋では「のれん」も購入（1,300円）
よく観察すると念仏しているお坊さんがいました。
玄関の出窓に飾りました。お気に入りです。

撮影機器：

E-M10 Mark III OLYMPUS CORPORATION

OPPO Reno3 A OPPO

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス 笛 熊鈴 熊撃退スプレー 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ

感想

redtalecat

今年は北アルプスの雪解けを待って登山開始する予定でしたが、猛暑続きの夏となり、連日遭難事故の報道があり、「熱中症」「高齢者」「転落」「行動不能」「余裕をもった計画」「自分の能力」という文言に加え「熊」との遭遇や被害まで発生し、私はビビってしまい8月が過ぎてしまいました。そして約50年間続いた喫煙を卒業しました！
9月から早朝ランニングを30分から1時間続けて登山準備を開始。未踏だった「常念岳」に挑みました。一ノ沢登山口からピストンを考えていましたが、登山口手前の道路崩落による通行止めが続いているとの事で、できればマイカーで行ける登山口が都合が良いので三股登山口からのピストンを計画しました。
「てんくら」でずっと出発のタイミングを待ち、21日に出発。5時間後に安曇野に到着し道の駅で車中泊。
22日、絶好の天気に恵まれて登山を開始でしました。
が、、、予想以上の急登で疲れ切ってしまい、前常念岳手前型の岩場の急登は泣きたいほど辛く苦労するハメになりました。「行動不能」という言葉が何度もよぎりました。準備登山の不足だったと反省してます。ランニングをやっていなければ、絶対途中で断念していたの思います。
単独登山ですので、ココヘリも利用していますが、身の安全は全て一人の体力と判断力によるものです。天候やザックの重さでも体調は大きく違ってきますので、手遅れにならないように判断しなければなりませんね。

今回は、なんとか常念小屋まで無事に辿り着け、心身をリフレッシュでき、同室だった方の助言もいただき、下山は、安全性の高い「一ノ沢コース」に変更。そのおかげで、心にも余裕が持てて再度山頂登頂もでき、北アルプスの大展望を満喫できました。

常念小屋では、燕岳から大天井岳を経て常念岳（パノラマ銀座コース）に登られた方が多かったように感じました。同室の方々やいっしょに「一ノ沢コース」を下山した方々も燕岳からの縦走でした。

　最後に、一ノ沢登山口までの全線早期開通を願います。