巻機山・牛ヶ岳・割引岳 〜日本屈指の山頂の分かりにくい山〜
- GPS
- 06:39
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,419m
- 下り
- 1,593m
コースタイム
- 山行
- 6:27
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 7:08
天候 | 晴れ(少し曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
桜坂有料駐車場(帰りに500円を支払う) バッチも販売中 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆残雪状況 避難小屋周辺、牛ヶ岳直下、割引岳直下 いずれもクランポンなしで問題なし。 |
その他周辺情報 | ◆コンビニ ・塩沢石打ICを出て右折した三国街道沿いにローソンなど ・国道291号沿い、第一上田小学校近くにセブンイレブン |
写真
感想
これまで日本百名山は78座に登頂しているが、山行や天候に満足できないなどの理由から再度登頂したいと思う山がいくつかある。そのうちの一つ、巻機山はガスに覆われていたため山の姿がほとんど見えなかった。美しいとされる巻機山の姿を見たいと思って今回の山行となった。
2年前に登った時と同じく清水集落の桜平から登り始める。しばらくは樹林帯で、頭上から釣り下がっている毛虫に注意が必要だ。頭上から足元までとそのポジショニングは抜群で、避けたつもりなのに気付かないうちに帽子や服に付いている。
毛虫との格闘は五合目まで。五合目は米子頭山から米子沢に流れ込む滝の展望台となっている。豪雪地帯とされる上越国境でも今年の降雪は少なかったようで、山肌に残る雪は前回よりも少ない。
六合目から七合目は北側の視界が開けた箇所が多く、割引岳とそこから流れ落ちるヌクビ沢の展望が素晴らしい。割引岳は今回の山行では登らない予定だが、少し心惹かれる。
八合目あたりで背の高い木々が少なくなり、谷川連峰の山々が見えるようになる。上越のマッターホルンと呼ばれる大源太山、その奥に谷川岳から茂倉岳に続く稜線、そして谷川岳から西に伸びる主脈。高山植物植生中のガレ気味の斜面を登ると、ようやく巻機山の山頂が姿を表す。
「山頂はどこだろ?」
「あの辺りだと思う。」
こんな会話をしてしまうほど山頂は分かりにくいのだ。
九合目はニセ巻機山と呼ばれる。もう少しまともな名前で呼びたいが、案内板にもニセ巻機山と書いてあるのだから仕方がない。ニセ巻機山から少し下ったところに避難小屋がある。2年前は2階の入口からしか入れなかったが、今年は普通に1階から入れた。今年はいかに積雪が少ないかを改めて思い知らされる。
少ないながらも雪の残る小屋周辺だが、山頂に通じる道に雪はなく、織姫ノ池の周りには水芭蕉が咲いている。水芭蕉が見られるとは思っていなかったので、少し得した気分になった。池から少し登ると、巻機山の山頂を示す看板がある。看板はあるが、もう少し先の方が明らかに標高が高い。それもそのはず、ここは割引岳への分岐点。池塘を保護するように敷かれた木道を歩いて行くと、たくさんの石が積まれたケルンがある。ここが巻機山の最高点。ここに山頂を示すものがないのが不思議だ。
2年前は視界不良でここまでで下山したが、天気の良い今回は牛ヶ岳まで足を延ばす。巻機山からわずか30分の牛ヶ岳だが、巻機山までで引き返す登山者が多い。ここまで来て巻機山を違う角度から見て楽しまないのは勿体無いと思う。
牛ヶ岳からは越後三山が不思議と近く感じられた。八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳のいずれも立派な姿をしており、それぞれが自分こそ盟主であると主張しているかのようだ。
牛ヶ岳から巻機山に戻り、計画になかった割引岳に向かう。分岐から先はまだ雪に覆われているが滑り止めは必要ない。こちらも牛ヶ岳と同じく向かう人は少ない。井戸尾根を登りながら眺めた山頂に興味はないのだろうか。割引岳が一等三角点百名山であることを知る人は少ないかもしれない。山頂には立派な一等三角点が設置されている。我々の他に誰もいない山頂を満喫して巻機山に戻った。
割引岳から巻機山に戻る頃にはたくさんの登山者が訪れていた。登りの方々とすれ違うのはニセ巻機山までで、そこからの下山は誰も追い越さず、誰にも抜かれず、誰にもすれ違うことはなかった。
2回とも5月に登った巻機山。新緑が美しかったが、秋にはそれが紅葉して違った美しさを見せてくれるのだろう。また登る日が楽しみだ。
わぁ〜、2年前と比べ、雪が全然ないのですね!
特に24枚目写真(避難小屋)を見てビックリです。
えっ〜、あの大量の雪が何もない…(驚)
水芭蕉を始め色々なお花、ちょこっとな雪での残雪景色など、青空の下で最高なハイクとなりましたね♪
一等三角点百名山なる呼び名があるのですね!
いつか、三角点タッチしてきたいと思いました。
後で、調べてみましょう。
お疲れさまでした。
ayamoekanoさん、おはようございます。早起きですね!
積雪量の違いには驚きました。2年前は残雪のある樹林帯を直登した井戸尾根ですが、今年はもう登山道を歩けましたし。
割引岳は、南魚沼の田園風景など巻機山から見えない景色が楽しめるのでオススメです!
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