摩耶山〜六甲山縦走〜"六甲最高"ねりある記〜
兵庫県
Junjapa
guronsan
Chappybabo
体力度について
- GPS
- 08:12
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 918m
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- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 10:19
| 天候 | 晴れ☀️ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
■往路 ・9/27（土） 東伏見13:15＋＋高田馬場++新宿++東京14:30+[東海道新幹線]+17:00新大阪++大阪＝[SHUTTLE]=中之島＝大阪++JR灘（泊） ＊宿泊は神戸ゲストハウス萬家。清潔で、Internationalな雰囲気にも溢れ1階のロビーではインバウンドとJapaneseとの楽し気な会話が夜遅くまで続いていた。布団も清潔。気持ちが良かった。なお、21:00以降のチェックインだと、レイトチェックイン代1000円が徴収されるので注意。 ■復路 ・9/28（日） 有馬温泉14:40＝[阪急観光高速バス]＝15:31新大阪17:09++[東海道新幹線]++19:28品川++高田馬場++東伏見 ＊阪急観光高速バスの発着場はわかりにくい。橋の上ではなく、少しあがった路傍の凹地。同行者にも探してもらって感謝。事前に良く調べてから行くべき。数年前の場所とは異なっていた。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
問題なし |
| その他周辺情報 | ＜六甲山の名前の由来＞ 古代日本の都は河内（大阪南部地域）に置かれていた。現在阪神地区と呼ばれる尼崎〜西宮あたりだが、その河内から見て六甲山周辺を「むこう」と呼んだのが発祥となった。当時は「むこう」が「務古」や「武庫」と漢字で表記されるようになった。 「むこ」にある山だから「むこやま」、「むこ」にある川だから「むこがわ」と呼ぶようになり、「むこやま」には「六甲山」があてられ音読によって「六甲山ろっこうさん」と呼ばれるようになったらしい。同じように「むこがわ」は「武庫川」があてられそれが現在でもそのまま使用されているし、武庫之荘は現在でもある。 だから「六甲」も「武庫」も同じ地域をあらわしている言葉ということになる。 ＜有馬温泉＞ ●銀の湯 炭酸泉・ラジウム泉 700円（平日550円） ●金の湯 含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉 800円(平日650円） 銀の湯〜金の湯の２館券は1200円（大人限定） ＜有馬温泉で見かけた”関西弁？”＞ 有馬温泉で入浴後に入った大衆酒場で刺身メニューに「ハゲ」と「ツバス」を見てハテ？と思った。六甲在住のBabo氏に教えてもらったことによると「ハゲ」はカワハギのこと、「ツバス」はブリのことだそうだ。調べてみると15�儖焚爾両�さいブリがそう呼ばれるらしい。 そういえば職場の人にブリは出世魚で関東では、ワカシ−イナダーワラサ−ブリというように出世するんだと釣りを趣味とする先輩に教えてもらったことを思いだした。 |
写真
まだ暗い中を宿泊所から歩き始める。待ち合わせは5:00＠摩耶ケーブル麓駅。そこまでが結構な登り！汗。六甲の扇状地はとても急だった！
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長田方面。Baboさんの話では阪神大震災で壊滅的な被害を受けたが、いまは立派に復興を遂げた。人間の復興への執念。素晴らしき意気込み
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展望台の名前。千万弗とは何か経文のような名前。実は千万弗の弗はドル。だから1000万ドルということ。100万ドルの夜景などというが、その10倍美しいということで1000万ドルとなりそれが展望台の名前となった。いまは昔。
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目を凝らすと淡路島も望めた。諭鶴羽山などという何か優雅な名前の山はあった。登山対象ではないようだが、いちど行ってみたいとも思ったりする。
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ずいぶんと豪奢な建物だったのだ。「アサヒビール」この会社がスーパードライを出すのはまだ相当先のことだ。しかしそれも今は昔となった。
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摩耶とはお釈迦さまのご母堂の名前。その花壇というから、なにかハスの花などがしっぽりと咲いているようなイメージがある。ハスの花は花壇には咲かないわけであるが。
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これが標札に言う「茶店風の売店」か。関西の粋人は大正モダニズムの時代から「お茶をしばく」なんて言っていたのだろうか。では一句 「遠く見ゆる 大正の風 お茶しばく」
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天上寺は法道仙人によって開創されたとあるが、法道仙人はインド人だった。インドはヒンズー教だが当時はまだ仏教華やかなりしころということだったんだろうか。
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ずいぶんといろいろな種類が。Baboさんがつつじやアジサイがキレイだと教えてくれた。しかしツツジは花が筒状だからそう名付けられたとは知らなんだ。
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掬星台。どんぐり山と呼ばれた小山に位置しており、高射砲陣地として切り開かれた場所。1955年（昭和30年）の摩耶ロープウェー開業時に奥摩耶遊園地として整備された。
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人工の構築物、摩耶減圧槽が鎮座していた。
フサフジウツギ。外来植物。＋重点対策外来種。生態系被害防止外来種リスト上の植物だ。キレイだが悪いやつらしい。人間にも居そうだ、いや、止めておこう。
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突然、歩いていたらGronsan氏がそばに三角点があるはず！と。三角点マニアのG氏につられ、ヤブを漕いで三国岩の三角点をハッケーン！クモの巣だらけだったけど、意外に達成感あり笑。柱石はほぼ頭まで埋まっているので等級が分からない。側面をそっと指でたどり、その凸凹から「三等」であることを確認。
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クモの巣だらけだったけど、意外に達成感あり笑。柱石はほぼ頭まで埋まっているので等級が分からない。側面をそっと指でたどり、その凸凹から「三等」であることを確認。
小洒落た六甲山蒸留所。「六甲山」という名のウイスキーを作っている。3000円払えば見学も。厳選スコットランド産モルト原酒を六甲山の井戸水で調整して造っている。ミズナラの加羅香がするウイスキーもあるとある。どんな匂いなんだろ。
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わいわい子供たちの黄色い声が響いて来た
金の湯へとはしご。二つ合わせて1200円、高いんだか、安いんだか。Gronさんは銀しか入らなかったけど、ひとつだけなら、やっぱり金だぜ。
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感想
◆行動記録
土曜日に大阪・中の島で講演がある。
せっかく東京から大阪に行くのなら、やっぱり六甲でしょ！とハイキングルートを模索していたが、さすが明治期から開発の進んだ六甲山系、ルートは無数の行き方があって頭を悩ましていた。
思わず京都・皆子山でご一緒した六甲在住のbaboさんにアドバイスを求めてみたところ、今回のルートを推薦してもらうことになった。
さらにはご一緒しましょう！ともいってもらいガイド役をお願いすることにもなった。
夏に北海道のアブ山行を共にしたgron氏も東京からクルマでの参戦が決まり、3人のにわか関西六甲遠征隊となった。
朝5時に摩耶ケーブル麓駅に3人が集合。
もうこの時期の5時は真っ暗だ。
六甲山の急斜面の扇状地に広がる高級住宅地は寝静まっている。
Babo氏のご案内で登り始める。
ときどきは振り返っては目の前に広がる”百万ドルの夜景”を楽しむ
「万博は大阪湾の向こう、あのあたりですね、その向こうは葛城山〜金剛山で山向こうは奈良盆地となります。向こうに見えるのは淡路島、神戸の大震災で大きな被害を受けたのはあのあたりです。足元のでっかい島は人工島で、あちらが六甲アイランド、こちらはポートアイランド。自分は自転車であそこまで通勤していますが、扇状地の下りは早いんですが、登りはどうしても遅くなりますね笑」」などとツアーガイド宜しく地元ならではの情報をたくさん教えてもらう。
夜明けは荘厳だった。
東の空がだんだんと紅くなり、遠くに望める大都会・大阪のスカイスクレイパーが浮かび上がる。
足元、神戸の市街はまだ眠りについていて星くずを散らばせたような夜景が展開している。
思わずの景観に「来てよかった〜」の声が漏れた。
やがて明るくなって天上寺跡へと導かれると、山上の平地に壮大な伽藍跡が広がる。平安時代からの歴史ある文化財が放火により灰燼に帰したという。
もったいないことをしたものだ。
摩耶山にはあっけなく着いた。
かつて六甲の山は薪炭材として森林が皆伐されて丸坊主になったらしい。
それが原因で風化した花崗岩の真砂が麓の街を土砂災害に陥れた。
それも1回や2回ではなかった。
その後植林が進み、二次林がやさしく山々を覆っている。
摩耶山もまた森に囲まれた静かなピークだった。
摩耶は摩耶夫人から来ている名称でお釈迦さまの母堂の名前だ。
そう思うと無宗教の無骨な自分にもとても有難く感じられるから不思議だ。
尾根は舗装道路が四通八達していて、六甲全縦の登山道もそれらを縫う形でつけられている。
そしてオシャレなホテルやレストラン、海を見晴るかすゴルフ場や観光展望台、そして働く人々もいるから、六甲小学校や幼稚園などもまた建設されている。
歩きながらそれらを見てみるのもまた楽しい。
六甲山の頂上には10:30ころには着いた。
素晴らしい景色だ。
「いつかは六甲全縦もやってみたいね」などと話をする。
頂上にいたほかの登山者から写真をとってもらいたいとスマホを構えると、標柱に書いてある2文字を手で隠す。
そう、標柱に書いてある「六甲山最高峰」の文字の”山”と”峰”を隠すと「六甲最高」！が出来上がるのだ。
思わずなるほど！！と大笑い。
神戸・大阪の登山者にとってはごくごく当たり前の”お作法”なのかも知れないが、われわれ東京から来た登山者には新鮮！
さっそく真似をして、最高な六甲！を写真に収めた。
下山路は有馬温泉へ取り金泉・銀泉（2カ所に分かれていた）をハシゴしてご機嫌に汗を流した。
有馬温泉は長い歴史をもつ日本有数の名泉だが、地殻の変動なのか、中には泉源が枯渇して外から温泉水を搬入しているところもあると聞いた。
そもそも温泉は天然由来だからどこの温泉においても湧出量や成分の変化などと日々闘っていることだろう。いつぞや上高地の白骨温泉で白濁の泉質が変化したことに端を発して、入浴剤を入れていたことが大問題となったりしたが、そのようなことがここ有馬ではないことを祈りながら、東京へと向かった。
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六甲山にお誘いいただきありがとうございました。暗い内から見所満載のハイテンション登山でした。
Chappybaboさん
充実したガイドツアーありがとうございました。案内板要らず、裏話ありの充実した内容に頷くばかりでした。
『六甲』の名前の由来から始まり楽しい読み物、楽しませていただきました。
『むこうの山』、でしたとはね、、
六甲、ろっこうという呼び名、呼び名じゃないですね、失礼しました、
六甲にしてリズムがよくて華やかで勇ましいイメージになったというものでしょうか。
摩耶山界隈、昔から水害、山火事に見舞われてたいへん地域なのですね、
飛行機も被害、美代子さんのお話しには心の中で手を合わせました。
阪神大震災から見事に復興したのですね、
あの年の3月に大阪上空から下を見ると家々の屋根ほとんど一面にブルーシートがかかっていた事を覚えています。
12cmも隆起したのですね、
知らないことばかりで、教えて下さってありがとうございます、
いつもjunjapaさんのレコで勉強しています。
木漏れ日の山道、
そっか、言われるまで気が付かなかったです、そうです、それが心地好くなるんですねー、
>カワハギの刺し身の関西弁の言い方、
アハハ、知っていますよ(^o^)
わたしも最初はナニかと思いました(笑)。
有馬温泉名物、炭酸煎餅を戴いた時も
炭酸？
煎餅？
でした。
今では東京でも普通にありますが、むかし、紅生姜の天ぷらとか豚肉キムチ炒めとか、スーパーに青ネギの刻んだものが並んでいて驚きましたわ。
楽しい旅、おつかれさまでした！
ご同行のお二人と楽しまれた様子でキラキラレコでした。
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