西穂高岳西尾根~奥穂高岳~涸沢岳西尾根 敗退


- GPS
- 07:02
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,995m
- 下り
- 884m
コースタイム
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
甲府駅から徒歩10分ほどのtimesの駐車場を21時頃に出発。1時頃に新穂高に着いた。4時に目覚ましをかけて就寝。
4:30頃出発。
穂高平小屋の横の牧場らしきものの柵を乗り越え、西穂西尾根の取り付き点を目指す。牧場内には明白な踏み跡というか、道がついていた。
踏み跡を追って行くと、目印があるとかないとか聞いていたが、見当たらないため、らしい所で角度を切って進む。踏み跡らしきものは何もなかったが、突き進んだ先に、過去記録で見た光景が現れた。特にうろつくこともなく、西尾根に取り付けて一安心。
取り付きから1946までは、大体膝丈から胸丈くらいの笹藪で、TWV基準では薄い。背丈くらいの笹藪の区間もあった。基本ずっと尾根上でルーファイ箇所は特にない。
1946はサイト適地。それ以降は基本的に薄く、1946から暫くは高速道路とでもいうべき薄さ。
2450付近に岩場があり、そこを直登しようとして失敗した。具体的には、2,3メートルほど滑落した。完全にスタックし、クライミングダウン中に、トラバースを試み、寒さでかじかんでほとんど動かない右手のジャミングが外れたのが直接の原因。トラバースを試みて滑落するのは、夏合宿の大水上山直下の岩場でもやった事なので、猛反省。その後、左巻きで突破。踏み跡らしきものもあり、ヤマレコの足跡もそちら側についている。ヤマレコを見ないようにしていたが、その甲斐あってルーファイ能力の至らなさに気づけたと思うことにする。
ちなみに、2450の岩場の前は開けているのだが、そこで風雨に晒されてかなり体温を奪われた。勿論、滑落には精神を削られた。
2450付近の岩場を抜けると、ハイマツの空中漕ぎを強いられた。もしかすると、踏み跡があって薄い箇所もあったのかもしれない。途中から踏み跡らしきものがあり、空中漕ぎするほどではなくなる。
2650からは薄くなり、階段状の岩場が幾つかあったような。
山頂に着いたのが10時。強い風雨により体温とやる気が奪われている上、岩のグリップも非常に悪く、寒さのせいか手足の指の何本かが感覚が乏しい状態で、奥穂への稜線に行くことは、許容できない程度のリスクが生じると判断し、撤退を決める。正直、かなり前の段階から、撤退だろうなとは考えていた。
ソロの薮山行(薮というか、積雪期限定のバリエーションルートを無雪期にやる山行)は初めてだったが、自分のルーファイ能力の低さやメンタル面の弱さと向き合ういい機会になった。ソロで山をやることが、如何にグループ登山と異なるかを強く認識した。
そうなのね。西穂〜奥穂の冬季縦走は、古川的には大丈夫なレベルなの?こないだの源次郎尾根とかは見てて楽しかったんだけど、なんかその辺はどれくらいのリスクを考えてチャレンジしてるのか気になったわ。
西穂奥穂の冬季縦走自体はかなり難度の高い山行だと考えています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する