斜里岳（旧道〜新道）

2016年07月11日(月) [日帰り]

• GPS: 06:58
• 距離: 10.1km
• 登り: 1,017m
• 下り: 1,009m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:28
• 休憩: 0:30
• 合計: 6:58

5:34 清岳荘 登山口
6:23 6:28 下二股
8:10 8:11 上二股
9:00 9:24 斜里岳
10:10 10:10 上二股
10:53 10:53 熊見峠
11:40 11:40 下二股
12:32 清岳荘 登山口

天候

くもり（沢下部：霧、山頂部：霧）

アクセス

利用交通機関：

自家用車 飛行機

7/10 　岩尾別温泉→斜里町→清岳荘
7/11 　＜斜里岳登山＞
清岳荘→小清水原生花園→網走→網走湖→女満別空港
女満別空港18:30→20:25羽田空港（AIRDO80）
羽田空港→自宅最寄駅（モノレール/JR/東武）

写真

7/11 5:34

清岳荘
前日にきたときから、ずっとガスガス。前日15時頃からの雨で増水しているので、新道にまわるようにとありました

7/11 6:01

最初の渡渉箇所
飛び石も浸かってる状態でした。このあたりで10cmくらいの増水でしょうか

7/11 6:05

渡渉
この沢には鉄分が多く、赤い石はコケが生えず、すべりにくので、水を恐れず、濡れない程度に沢に入るのが歩きやすいです

7/11 6:30

下二股
新道ピストンも考えましたが、この程度の増水なら多少濡れてもいいかなと思ったので、旧道をチョイスしました。沢登りというよりは、沢登りの巻き道を行く感じです

7/11 6:36

小滝
名無しの小滝さん。大きめの滝でないと名前はないようです。結構きれいな沢です

7/11 6:39

水蓮ノ滝
ナメっぽい滝。この辺は巻き道っぽいのが多かったですね

7/11 6:49

小滝
ここも名無しさん。奥多摩のネジレの滝くらいあります

7/11 6:52

ミヤマオダマキ
名無しの滝の間に、ミヤマオダマキを発見しました

7/11 6:53

小滝
名無しの2段の滝の上滝。結構この沢、楽しいです

7/11 6:59

羽衣ノ滝
奥に、羽衣ノ滝が見えてきました。大きめの滝も小滝が続いているので、沢の雰囲気がとてもいいです

7/11 7:01

羽衣ノ滝
滝の右岸（左側）を登っていきます。NHKのにっぽん百名山もここ登っていたよね

7/11 7:05

羽衣ノ滝
滝の中団くらいから上の滝。先はナメっぽくなっていますね

7/11 7:05

羽衣ノ滝
滝の中団から下を眺めます。ここ滑ったら、ケガしそう

7/11 7:21

万丈ノ滝
圧倒的な、万丈ノ滝が見えてきました。さすがにここは巻きます

7/11 7:21

万丈ノ滝
沢登りなら、楽しそうですね

7/11 7:29

小滝群
ここも名無しの滝。奥の岩峰がいい感じだし、名前があってもいいのにね

7/11 7:29

ヤマガラシ
万丈ノ滝を過ぎると、沢沿いに花もたくさん出てきました

7/11 7:35

キバナノコマノツメ
ここで会えると思ってなかったです。花数も多かったですよ

7/11 7:36

ヒメゴヨウイチゴ
利尻でも、この花見たのに撮影しなかったので、一応撮影しました。花びらは弱々しく、きれいに開かない感じ

7/11 7:37

？
こちらも後で記載します

7/11 7:41

見晴ノ滝
万丈の滝からは滝が次々あらわれます。見晴らしがいいから、そうなんでしょうね

7/11 7:43

見晴ノ滝
滝から下を眺めます。晴れていれば、いい眺めなのかな？

7/11 7:44

トカチフウロ
見晴ノ滝上にたくさん咲いていました。薄紅色〜白色なので、チシマフウロでなくて、トカチフウロのようです

7/11 7:44

マルバシモツケ
見晴ノ滝上はちょっとしたお花畑です

7/11 7:44

チシマノキンバイソウ
ここでは、一輪だけですが咲いていました

7/11 7:45

七重ノ滝
見晴ノ滝からすぐ。どれが七重なのかよくわからなかったです。七つの滝でもあるのかと思いました

7/11 7:49

竜神ノ滝
支流にある滝です。迫力ありますが、細めです

7/11 7:50

霊華ノ滝
名前がついている滝としては最後の滝。ここは滝にそってあがっていきます

7/11 7:54

チシマノキンバイソウ
霊華ノ滝のそばもお花畑。この沢、なかなかいいですね

7/11 7:54

ミソガワソウ
本州の沢でもありますよね

7/11 8:04

チシマザクラ
桜も咲いていました

7/11 8:05

エゾイワハタザオ
ありそうな花がたくさんあります

7/11 8:06

ナメ
沢も細くなってきました。沢の中を歩いていきます

7/11 8:06

まだまだ続く沢
時々、ちょっとした流れにもなります

7/11 8:06

チシマザクラ
ここの桜は開いていますね

7/11 8:07

オオバナノエンレイソウ
この花も出てきました。さすが北海道の山です

7/11 8:11

ミヤマダイコンソウ
この花にしては、きれいに咲いています。種類が違うのかと思いました

7/11 8:13

ナメ
そろそろ大詰め。奥に少し見えてる注連縄の先が、上二股です

7/11 8:14

上二股
旧道コース、問題はなかったですね。沢と花、楽しかったですね。沢はもう少しつづきます

7/11 8:17

サンカヨウ
透け透けです

7/11 8:19

沢とお別れ
ここで沢とお別れ、馬の背に向けて登っていきます

7/11 8:23

ウコンウツギ
沢沿いでもたくさん咲いていました

7/11 8:24

ミツバオウレン
森林の花もありました

7/11 8:25

ゴゼンタチバナ
羅臼岳でも、斜里岳でもたくさん見ましたね

7/11 8:26

チシマヒョウタンボク
羅臼岳で撮りそこなっていたので、ここでは撮影してみました

7/11 8:41

馬の背
ここで稜線。予想通りの天気。多分数時間は晴れないので、この周辺の花を撮って、山頂に向かいます

7/11 8:41

チングルマ
馬の背周辺で多く見ました

7/11 8:42

ミヤマダイコンソウ
この山のミヤマダイコンソウはなんかきれいでした

7/11 8:45

稜線もガス
山頂方面はまだガスガスでした

7/11 9:06

斜里岳・山頂
ガスガスは仕方ないですね。羅臼岳のときのように雨でなかったのはよかったかな。こちらで98座目。百座も登ればこういうこともあるよね

7/11 9:23

ミヤマダイコンソウ
山頂のミヤマダイコンソウ。水滴で葉の色が変わって見えます

7/11 9:24

ミヤマオグルマ
満開のミヤマオグルマはきれいですね

7/11 9:25

イワベンケイ
山頂〜馬の背は、お花が豊富です。さすがは花の百名山かな

7/11 9:26

三角点
念のため、三角点も立ち寄りました

7/11 9:27

ミヤマオグルマ
花のよって、雰囲気が違いますね

7/11 9:28

ヨツバシオガマ
この花もたくさん見ました

7/11 9:30

コケモモ
この種の花は少なかったけど、岩場をよく観察するとたくさんありそうです

7/11 9:32

ミヤマオダマキ
岩場にもたくさん咲いていました

7/11 9:32

ミヤマアズマギク（白花）
この花とは別に、少し危なさそうな場所にたくさん咲いている株もありました

7/11 9:32

ミヤマアズマギク
ガレっぽい場所に咲いていました

7/11 9:33

ミヤマオダマキ
水滴がたくさんついたミヤマオダマキ。前日までの天気が想像できますね

7/11 9:34

エゾノハクサンイチゲ
近づくと危なさそうだったので、遠くから

7/11 9:35

エゾノハクサンイチゲ
近寄れそうな株もありました

7/11 9:35

エゾノハクサンイチゲ
やっぱり高山植物の代表ですね

7/11 9:35

エゾイソツツジ
この花もありました。この花はいいですね

7/11 9:36

斜里岳の祠
祠まで戻ってきました

7/11 9:37

三色チドリ
祠の脇にはえていました。面白いです

7/11 9:37

ハクサンチドリ（白花）
白花は、可憐さが違う感じがします。この花に出会えたのはとてもラッキーでした

7/11 9:38

エゾカンゾウ
祠の手前にはエゾカンゾウの群落もありました

7/11 9:39

ハクサンチドリ
ノーマルなハクサンチドリもきれいですね

7/11 9:39

チングルマ
馬の背のあたりにはやはりチングルマ。この花も高山植物の代表ですね

7/11 9:46

エゾツガザクラ
少なめですが、この花も馬の背付近に咲いていました

7/11 9:46

チングルマ
やっぱりたくさん咲いているチングルマはいいですね

7/11 9:47

ナナカマド
ナナカマドもこの時期、花を咲かせます

7/11 9:49

ミヤマダイコンソウ
色みは、ミヤマキンポウゲですが、こちらはミヤマダイコンソウ

7/11 9:51

キバナシャクナゲ
馬の背の下にこの花も咲いていました

7/11 10:03

マイヅルソウ
この花も撮り忘れないように

7/11 10:18

晴れ！
上二股から、熊見峠へ。斜里岳の反対側の山は晴れてきました

7/11 10:24

雪渓
見えていた雪渓まできました。久しぶりに見るいい景色

7/11 10:55

熊見峠
結局このあと、またガスっぽくなってしまい、斜里岳は拝めず

7/11 11:41

下二股
熊見峠〜下二股は滑りやすい道で最悪でした。新道を往復していたらと思うとぞっとします

7/11 12:04

沢遊び
下二股の下も何度か渡渉。もう沢遊びをしている感じでした

7/11 12:38

登山口
清岳荘まで戻ってきました。今回の山行も終了です。天気はよくなかったけど、沢や花は存分に楽しめたのはよかったんじゃないかと思いました

7/11 13:14

エゾスカシユリ
清岳荘入口の林道沿いには、たくさん咲いていました。夕方の飛行機まで時間はあるので、お風呂探しかな

7/11 14:32

小清水原生花園
山側の天気があまりよくなかったので、海側へ。原生花園のまわりは、エゾキスゲがすごくて、ついつい寄ってしまいました

7/11 14:33

エゾキスゲ
ニッコウキスゲに近い種類ですが、淡く明るい色でした

7/11 14:33

エゾキスゲ
びっくりするくらい咲いています。以前8月初めに、原生花園にきたときは、そんなに花はないと思っていましたが、この時期はすごいです。車からも、電車からも花の多さを実感できます

7/11 14:34

エゾスカシユリ
エゾキスゲと並んで、この大型のユリが原生花園を彩ります

7/11 14:35

ハマナス
代表的なハマナスが地味に感じてしまいます

7/11 14:36

エゾキスゲとエゾスカシユリ
この組み合わせです。大型な花は目立ちます

7/11 14:37

ハマエンドウ
ハマエンドウもきれいです。原生花園は色彩豊かですよね

7/11 14:38

ナミキソウ
昨日、フレペの滝でも見ましたね

7/11 14:40

エゾノカワラマツバ
地味な花ですが、繊細できれいですね。エゾカワラな花です

7/11 14:41

エゾカワラナデシコ
こちらも、エゾカワラな花ですね

7/11 14:41

ハマヒルガオ
珍しくないけど、原生花園にあるときれいに見えます

7/11 14:42

ハマボウフウ
白い玉のようで、かわいいですね

7/11 14:43

ミヤマラッキョウ
こちらはピンク色の玉のようです

7/11 14:44

エゾキスゲ
微妙に、ニッコウキスゲと雰囲気が違うのもいいよね

7/11 14:45

エゾフウロ
ハクサンフウロにかなり似ていますね。違いは全くわかりません

7/11 14:45

エゾスカシユリ
エゾスカシユリの群落もすごいです

7/11 15:01

濤沸湖
原生花園のインフォメーションセンターを後に、少し離れた駐車エリアから。濤沸湖手前にも、結構な花があって、保護されているようです

7/11 15:05

濤沸湖
ついでなので濤沸湖も見に行きました。原生花園YH近くから。冬の結氷期に、この湖を自転車で横断したことがあるんですよ。まぁ、懐かしの地というわけです

7/11 16:09

網走湖
網走観光ホテルさんで、日帰り入浴をすませ、網走湖の湖畔に来ると、いい天気になってしまいました。めぐり合わせだから仕方ないけど、ちょっとくやしいですよね

お疲れさま会
AIRDO便で一人お疲れさま会。天気に振り回されましたけど、無事終えることができてよかったです。お金もかかるし、休暇もとれないし、なかなか来れないよね

撮影機器：

EOS 60D CANON

感想

よの

今日も4時起き。車のまわりはガスガス。月曜日ではあるが、車の出入りは多い。北海道の百名山は遠征の方が多いようで、こういう天気とか、曜日とか関係ないような気がする。今日もモチベーションがあがらないけど、入山していく方々を見ると、とりあえず行ってみるかとなる。昨日の羅臼岳と一緒だ。天気予報は回復傾向だが、午後以降のようだ。帰りの飛行機があるので、遅くても15時には下山、出発を遅らせても6時くらいか。

登山届のところで、前日15時頃からの雨で増水しているので、新道にまわるようにとある。ちょっとした沢登りなら、濡れてしまってもいいので、30〜50cmくらいの増水なら旧道を行ってしまおうと思っていた。下二股に行く前から渡渉が始まる。最初の渡渉は少し増水気味、飛び石が浸かっている。普通の沢ならすべるので気をつかうところだけど、ここの沢は鉄分が多く、石が赤くコケが生えず、すべらないということを聞いていたので、ちょっと強引に渡ってみた。確かにすべらない。これはいいなと思った。ガンガン登れる。基本的に、沢登りというよりは、渡渉と巻きながらの遡上といったところか。下二股について、旧道へGOが私の判断だった。この辺りまでくると、ガスは大分晴れてきて、見通しもよくなった。清岳荘のガスは、沢からの湿気が多いのかもしれない。

名のある滝は大きめで、それ以外も小滝がつづく。実際の沢登りでも、素人の私でも楽しそう。登山道は難しい部分は巻いてくれる。万丈ノ滝を過ぎたあたりから、植物も出てきた。滝と花の写真を撮っていると、あっという間に上二股につく。近年沢っぽいところをよく歩いていた経験値もあったのかもしれない。上二股を過ぎると、すぐに沢とお別れ。源頭まで行ってみたかったけど、仕方ない。馬の背もあっという間につく感じ。ここから山頂までも高山植物がいっぱい咲いている。天候はよくないので、こういう楽しみしかないけど、いい山だなと思う。羅臼岳に続いて、展望なしの山頂。最初からわかっていたことだけど、残念でした。羅臼岳は、硫黄岳からの縦走をしてみたいと思うから、来るかもしれないけど、斜里岳はまた登りにくることはないだろうね。
いい山だとわかっていても、北海道には登ってみたい山がまだあるから、仕方ないね。

下りは、新道をゆく。途中晴れてきたけど、斜里岳方向はガスのまま。熊見峠でこっちも展望なしに。沢の方はまだガスガスで、清岳荘はガスの中だった。今日は山頂で雨も降らず、ゆっくりできたのはよかったのかもしれない。無事下山できてよかったよね。ヒグマの気配は全然なかったなぁ。

12時半下山で、ほっとしてしまって、着替えやら、荷物の整理、パッキングやらをして出発。とりあえず、お風呂に入りたいなぁとうろちょろ。山側の天気はよくなかったから、海側へ進む。温泉がなくて困ったけど、原生花園近くを通ると、黄色い花がいっぱい咲いている。エゾキスゲだ。8月初めにきたことはあるけど、原生花園ってきれいなんだと感心した。1周40分というので、さっと見て回る。もしかして、礼文よりきれい？なんて思ってしまった。それくらい、エゾキスゲがはまった感じ。やっぱり、道東はツーリングしてもいいところだね。時間があったら、のんびりツーリングしてみたい。

網走の道の駅の観光案内所で、お風呂を聞いたら、網走湖畔に何件かあるとのこと。27年前に合宿でつかった民宿もあったけど、一番近いホテルへ。すっきりしたら、網走湖の北側はもう晴れている。明日は晴れるんだろうなぁ。天気の悪い2日間をわざわざ選んだツアーになったけど、こういう山行は百座を登頂するまで。北海道であろうと、今度は天気で行きたいね。帰りの飛行機から斜里岳は、山容はわかったけど、山頂はまだ雲の中だった。いつか登ることができるといいなぁと思った。