朳差岳 （飯豊山荘からイイデリンドウ咲く稜線へ）

2016年07月23日(土) 〜 2016年07月24日(日)

• GPS: 33:31
• 距離: 22.6km
• 登り: 2,589m
• 下り: 2,603m

コースタイム

《23日》飯豊山荘上P 5:49−7:35 湯沢峰 7:47−8:20 滝見場 8:34−9:12 五郎清水 9:42−11:00 梶川峰 11:29−12:25 扇ノ地紙 12:41−13:27 地神北峰 13:53−14:54 頼母木小屋（泊）
《24日》頼母木小屋 6:30−7:25鉾立峰 7:25−7:55 朳差岳 8:22−8:44 鉾立峰 8:44−9:52 頼母木小屋 10:57−11:41 地神北峰 11:44−12:16 丸森峰 12:16−13:27 夫婦清水 13:39−15:20 飯豊山荘上P

天候

《23日》曇り一時晴れ
《24日》晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

飯豊山荘上駐車場：約50台。無料。トイレ無し。
　日本海東北道荒川胎内ICより約50km。
　R113の長者原入口丁字路より約20km南下。
　飯豊山荘の奥に数ヶ所駐車スペースあり。

コース状況／危険箇所等

・梶川尾根
　急で長いが、よく踏まれており、比較的しっかりした道。
　途中に、滝見場と五郎清水がある。
・丸森尾根
　梶川尾根より標高差が少なく多少短いが、足場の悪いザレや岩が多い。
　急傾斜に加え荒れ気味で長時間緊張を強いられる道。
・稜線は、危険なところも無く花が多い快適な縦走路。

その他周辺情報

日帰り温泉は、飯豊山荘(500円)。

写真

《23日》
【登山届出所】
立派過ぎ。

【車止め】
これも立派。

【梶川尾根登り口】
柱の後ろの方に書いてある。

【眼下に飯豊山荘】
いきなりの急登でぐんぐん登る。

【湯沢峰】
やっと平らに。

【滝見場より】
滝は見えなかったが、石転び沢の雪渓と稜線のコルに梅花皮小屋が見えた。

【五郎清水】
冷たくて美味しい。

【梅花皮滝か】
滝がよく見えるところで滝見休憩。

【梶川峰】
主稜線はガスの中。

【ヨツバシオガマ】
ピンク色。

【シロバナクモマニガナ】
花びらの枚数が不揃い。

【クルマユリ】
根元に車輪があった。

【マツムシソウ】
もう咲いている。

【ハクサンフウロ】
ナナホシフウロかフウロセブンか。

【チシマギキョウ】
イデリンじゃなかった。

【マルバコゴメグサ】
カップルのコゴメちゃんたち。かわい〜!

【ミヤマリンドウ】
美人ミヤリン。

【チングルマの花園】
ピチピチングルマばかり。

【ヨングルマ】
菱団結成。

【アオノツガザクラ】
葉隠れしてる。

【ヒメサユリ】
生菓子色。美味しそう。

【サユリ砲】
ちょっと壮観。

【アカモノ】
二人ぼっち。

【期待！】
稜線が見えた。

【ニッコウキスゲ】
仲良し。

【扇ノ地紙】
ここで迷っている人がいた。ガスると出口がわかりにくくなるかも。

【扇の要】
すぐ上の稜線に縦走路がある。

【ヤマハハコ】
大きなウスユキソウ…に見えないこともない。

【ガスの縦走路】
あれが地神山。

【イイデリンドウ】
これが噂のイデリンか。

【6枚花】
ロクデリン。

【共演】
ゴデリンとロクデリン。

【4枚花】
シデリン発見。

【正統派か】
イデリンスタイリスト認定。

【7枚花】
ビックリのナナデリン。

【ダイモンジソウ】
ダンス天国。

【ミヤマホツツジ】
自慢のカールが美しい。

【ヒナウスユキソウ】
綿毛ふわふわ。

【窮屈そう】
メタボチックなロクデリン。

【小屋を目指して】
ガスガスの稜線をどんどん下る。

【ヒナウスユキソウ】
ドライ風。

【ウスユキトリオ】
歌って踊れるウスユキさんたち。

【頼母木山にて】
イデリン合唱隊。

【光る日本海】
小屋からは日本海がすぐそこに見える。

【赤く染まる地神山】
ほんのり赤くなっただけだった。

【夕日を受けるテント】
テント場は小屋の前の草地だ。

【暮れゆく朳差岳】
小屋が見える。

【地上の星】
新発田の光。

《24日》
【頼母木山へ】
間に合った。

【日の出前】
蔵王連峰の北から出そう。

【ちょっと光った】
一瞬出たが、すぐ上の雲に入ったみたい。

【う〜ん】
もう出た感じ。

【朝日連峰】
右が大朝日岳で左が以東岳。間に月山も見える。

【光の橋】
完全に顔を出すと雲の波の上を光が渡ってきた。

【朝の光】
マツムシソウも赤ら顔に。

【光と影】
まっちゃんの独演会。

【光の風を受けて】
チングルマの果穂が乱れる。

【赤と黒】
朝日の中の決闘。

【人形劇】
「手をつなごう」。

【まっちゃんも】
輪郭抽出〜。

【朝の朳差岳】
朝食後にピストンしよう。

【呼んでる】
天気は上々。

【小屋へ戻ろう】
すっかり太陽は上がってしまった。

【清々しい】
気持ちいい朝の空気感。

【お城みたい】
小屋に戻る足取りが軽い。

【有明の月】
小屋の上には下弦の月が。

【真っ赤な葉】
ハクサンフウロの紅葉めっけ。

【今いくよ】
鉾立峰が気になる。

【クルマユリ】
ネジを巻いてっと。

【トモエシオガマ？】
変な格好。

【イブキトラノオ】
沿道には次々と応援団が入れ替わり立ち替わり。

【鉾立たんこぶ】
あれを越さないと着かない。

【ハクサンシャジン】
シャンシャン音が聞こえてきそう。

【あんなに遠くに】
あっという間に小屋は遙か彼方へ。

【気合いを入れて】
立ちはだかる鉾立に向かう。

【行きはよいよい】
思ったほどではなく難なくクリア。

【いよいよ最後の登り】
ここからは散歩気分で。

【ハクサンフウロ】
色鮮やか。

【もうすぐ小屋へ】
緩やかな登りが続く。

【気分爽快】
いい雰囲気。

【山頂到着】
飯豊の主稜線の峰々が重なり合う。

【本山方面】
見えているのは北股岳まで。

【長者平を見下ろす】
時間が許せば行きたかったところだ。

【朳差小屋】
牧歌風。

【花の楽園】
来てよかった。

【ヨツバヒヨドリ】
アサギマダラは来ないかな。

【タカネナデシコ】
お祭りだ。

【鉾立峰より】
目指すは、あの白い点。

【ツルリンドウ】
アンザイレンしてる。

【コオニユリ】
花は天を仰いでるけど。

【ハクサンイチゲ】
純白のイチゲナイン。

【イチゲ応援団】
小屋が近くなった。

【イチゲのスクラム】
こんなに多く咲いているとは。

【ここで昼食】
水の豊富なここで腹ごしらえしていこう。

【雪渓とニッコウキスゲ】
涼しげ。

【緑がきれい】
雪解け跡の緑は瑞々しい。

【左が丸森尾根】
いよいよ下山。

【ヒメサユリ】
ここで見納め。

【梶川尾根】
一瞬現れた残雪模様の山肌に鳥肌。

【イワイチョウ】
湿原に咲く花だ。

【丸森峰】
ここで急下降が一段落。

【短い尾根】
急で滑りやすいザレと岩尾根の下降にヘトヘト。

【エゾアジサイ】
涼し気な水色に癒やされる。

【ノリウツギ】
蒸し暑い急降下の途中の清涼剤。

感想

whitewater

天気予報とにらめっこする。
晴れ予報を探していたら飯豊まで北上してしまった。
決心するまで何度も心が揺れる。
実に40数年ぶりの飯豊だ。
もう登ることはないかなと思っていた山だ。
踏ん切りがつかないのも無理はなかった。

どうせ登るなら、静かな北部がいい。
イイデリンドウは咲いているようだ。
最初に登ったのは長者原から石転び雪渓ルートだった。
登山口はその時と同じがいいな。
ガスと雨の中だった朳差岳にも、もう一度行ってみたい。
今回の計画はこんな風にして決まった。

今回通ったルートは、ほとんど記憶に残っていなかった。
小屋や建物はすべて変わっていた。
全く初めての山のようだった。
すべてが新鮮だった。
特に朳差岳は最高だった。
山頂の木のベンチに座り感慨に耽った。
飯豊はイイデ〜
心からそう思った。

帰りは丸森尾根を下った。
この尾根は初めてだった。
ザレた急な滑りやすい道には閉口した。
疲れた足に急傾斜の岩尾根はきつく、神経をすり減らした。
それが交互に際限なく繰り返される尾根道。
登山口に着地した時はヘトヘトだった。
しばらくは飯豊はもうイイデ〜と呟いていた。