「真夏の夜の汗」 ナイトハイクで伊吹山
- GPS
- 06:07
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,131m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 6:07
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
洗い場、トイレもあって便利。おじさんも親切。真夜中、早朝はお金入れておく。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・1合目、3合目、山頂に綺麗なトイレ。 ・5合目自販機あたりで山頂まで見通せる。 ・6合目避難小屋手前から山頂前分岐までつづら折りの石&土の登りが続く。 ・全体的に斜度はゆるく歩きやすい。 ・山頂は肌寒く多くの方は防寒着着ていた。 ・日差しを遮る場所が少ないので日中は厳しいと思う。 下記のサイト詳しいです(でも利用は自己責任で願いますね)。 『伊吹山登山道マップ&花情報』 http://www.ds-j.com/nature/ibuki/Information/access/tozan-info.html |
写真
感想
【足が治らないけど山に行く】
左足膝が完治せず、まだ完全に曲げることができない。キツイ山行は難しそうなので『伊吹山ナイトハイク』にトライすることにした。
正直なところ夜道が怖い。動物とか道が危険とかではなく、ただオカルト的に怖いのだ(大人なのに)。しかし最近のレコを拝見すると、大勢の方がナイトハイクされているようで、山頂までライトの行列もあるらしい。夜道では何度も背後を振り返ってしまうような臆病者の私だが、「これなら何とかなるかなぁ...」意を決して実行に移すことにした。
とは言え、実はナイトハイクは3回目。初回は素晴らしい雲海&ご来光で”魂を撃ち抜かれた”那須岳。2回目は地元:猿投山の初日の出である。
【期待ほどではなかったナイトハイク】
目的の駐車場に1:15分到着。のんびり準備してたら出発が遅くなちまった。そしてここで痛恨のミス...日の出時間調べてくるのを忘れた(どうやら5:00だったらしい)。
負傷中の足を気遣っても3時間あれば何とか登れるだろうとコースタイムだけは計算してきた。ということは、4:45頃登頂予定となる。「日の出時間分からないけど、もしかしてご来光ギリギリになるんじゃないかぁ?」鈍い痛みと違和感残る左足膝を気にしつつも、そこそそこ急がねばならない(今晩はナイトハイクを堪能しつつ緩やかに登るつもりだったのに...)。
約一年ぶりの伊吹山なので道がうる覚え。しかもGPSトラックも入れてこなかったので現在地点でどのくらい進んでいるのか正確に把握できない。さらには、暗くて距離感もよく分からん。結局前のめり気味で進むこととなった。
恐れていたオカルト的恐怖であるが、ハイカーさんと所々で遭遇するので怖くなかった。人がいるってとても安心する。オカルト感漂う樹林帯も多くはないし、遠方に他の方のヘッデンライトを確認できるのも頼もしい。
米原?長浜?彦根?あたりであろうか、夜景も綺麗で目を楽しめる。とはいえ、「ナイトハイクは楽しい」かというと微妙。当たり前だが、道は見づらくて歩きにくいので、ライト照らして下ばかり見ている。そして真っ暗だから当然景観もない。星もあまり出ていなかった。
いつものハイクとは異世界の中、数人でキャッキャ言いながら登るのなら楽しいだろう。でも、ソロだと何だかつまらないのである。まぁ涼しいのは気持ち良いので、いつもにも増してせっせと登ることになった。
6合目避難小屋の窓辺にキャンドルに火が灯してあった。「なんて素敵な...」就眠中の小屋内を思わず覗いてしまったが、完全に覗き魔の体であったな。
前回の伊吹山ハイクでは、多くのトレランハイカーさんに煽られ、7〜8合目辺りでガス欠おこした記憶があった。でも、今宵は快調で足を止めることなく山頂に辿り着くことができた。涼しい夜のハイクのはずなのに、”滝汗っかき”の私はやっぱり汗を沢山かいていた。
【みんなご来光大好き】
山頂には数人の影がチラホラ。そこそこ頑張った結果、4時前に登頂。幾ら何でも早い。汗冷えし始めて肌寒いので、山頂でウィンドブレーカーを着こむ。下はめんどくさいから短パンのまま(山頂で短パン姿をみたのは2名のみで恥ずかしい)。
ボケーと夜景など見ていると、だいぶ東の空が明るくなってきた。いよいよデジイチさんの出番です。今日も重いのに首からぶら下げて持ってきましたよ。
気づけば多くの人が山頂に集まっていた。「早朝からこんな高いところにお集まりで、皆さんお好きですなぁ」と自分を棚に上げて一人ほくそ笑む。色々とカシャカシャと撮ってみるのだが、人を入れた構図の方が何となく絵になるような気がして、失礼ながら皆さんを隠し撮り(失礼しました)。
少し雲が多く、結局雲の合間からのご来光となったが、雲海をオレンジとピンクで染めるサンライズの光はとても美しかった。ソロでひっそりと堪能する喜びは素晴らしいのだが、同行者と分かち合う感動もきっといいものだろう(寒い中温め合うリア充カップルに刹那的嫉妬を覚えたことは言うまでもない)。
すっかり明るくなった後、山頂の野花を散策。さすが花で有名な伊吹山、お花が沢山あった。でも(今日のレコは”でも”が多いな)、先々週の”白山花爛漫”で大感動を味わった後では少々物足りなかったかなぁ。
【案ずるより産むがやすし】
結局3時間近くも山頂で過ごしてしまった。できれば午前中に自宅へ帰りたかったので、往路同様帰路もそこそこ急ぐことにした。
しかし、登りよりも下りの方が足への負担も大きく、なかなかスピードを上げられない。それでも、岩場に不慣れそうな方達に道をゆずってもらいつつ、ヒョコヒョコと歩く。左足かばいながら下山するのは前回の白山で慣れたのでOK。すると何故だろう、6合目あたりから足の調子がよくなってきた。「これなら大丈夫そうだね」無理し過ぎないようにしながらもノンストップで下山完了できた!思いのほか早く無事に到着できて良かった良かった(まぁ別に頑張っても意味がないのだけれど何故か頑張る中年)。
下山途中では、フーフーと荒い呼吸の登りハイカーさん達が沢山いた。伊吹山は日差し遮るところが少ないのでオーブン状態。夏場のこの山は”早登頂早撤退”がやっぱり鉄則そうだな。
それにしても、スタート時よりも足の調子が良くなったような気がするから不思議。「”案ずるより産むがやすし”だな」と変な納得(そして後日痛い目にあうこと多し)をして今日の山行終了。駐車場の綺麗な洗い場で靴を洗い、いつものように頭から水ザブーン、清涼感を得る。
【あとがき】
ちょっとばかり山頂に着くのが早すぎて寒かったことを除けば、おおむね順調だった今回の『伊吹山ナイトハイク』。ちょっと残念だったのが、ナイトハイク自体が期待してたほど面白いものではなかったこと。
那須岳のナイトハイクでは、月光の中岩肌が織りなす稜線の姿に、大いなる畏怖を感じずにはいられなかった。人の世を超越したかのようなその場で、恐怖とも感動とも言い難い心の高鳴りを感じた。少々大げさな表現かもしれないが、山にハマったきっかけの一つであったことは間違いない。
またあのような感覚をどこかの山で味わいたいものだ。
伊吹山のナイトハイク、思ったより面白くない…のですか?
ヒメホタルのころがいい、と聞いたことがあるけど…。
夜一人で歩くと…ついてくるかもよ…
私も右足のヒザが痛くて、かばっていたら左足まで痛くなっちゃった。
2か月前に医者に行ったら、
「2か月〜3か月は運動禁止」と言われましたが…ヒアルロン酸注射して、低山歩きしてたらずいぶんよくなりました。
思うに、筋肉を落としたらダメな気がする…。
今でもリハビリ通院してますが…ムリしないよう山歩きしています
お大事にしてください…それって私のほうか…
akakiriusagiさん こんにちは
期待値が高すぎたのか、
私的にはナイトハイク自体は思ったよりは面白くなかったです。
むろんご来光は素敵ですよ
暗闇ハイクは、
足元危ないし景観もないし(夜景は綺麗でした)なので、
薄暗い早朝ハイクぐらいの方が楽しいかも。
とはいえ、
いつか月光の稜線歩きをしてみたいとは思っています。
痛い片足かばって両足いかれた...
私も経験あります
「2か月〜3か月は運動禁止」「ヒアルロン酸注射」って...
結構負傷されてるのですね。
山行記録見る限りではとてもリハビリハイクには見えませんけど
本当に山登りできなくなったら元も子もないので、
ご自愛くださいね(かくいう私も人の事言えない )
鹿の気配を感じ、実際に漆黒の闇で出会う鹿、光る眼はなかなか怖いです。
怖いけれど命失う事がないってのと、熊じゃないのがポイント(笑)
結構な住宅街の中から始まるのもいいです。
私も相当なビビリで、夜の筑波山でハクビシンが目の前に飛び出してきた時は腰抜かしそうになりました(汗)
でもやっちゃうんですよねっ。
>>恐怖とも感動とも言い難い心の高鳴り
怖いナイトハイクもキツイ登りも全てこれに繋がっている気がします。
ご来光待ちの三脚おじさん、背景は雲海の写真いいですね!
kajugumiさん こんにちは
丹沢いいですね〜
今度東京に用事があるときには、
何とか時間作ってハイクしたいと思ってます。
私は、
中房温泉登山口の闇夜トイレを回避して、
麓のコンビニまで車戻らせるようなチキン中年なのですよ(悲)
まぁ慣れが必要なのでしょうね。
最低一回は歩いた登山道でないと、
ナイトハイクは何だか不安なので、
大倉尾根を1,2回登ったらナイトハイクチャレンジしてみようかなぁ...
(一体いつの日になることやら )
追記:大倉尾根ナイトハイクの動画ありました
https://www.youtube.com/watch?v=5rZpcntecmE
登山者たちがシルエットで楽しんでいるサムネイルとなっている写真
いいですね〜
こういう写真好きですねえ
いろんな条件がそろわないとこういう味のある写真撮れないと思うんですよ
毎年伊吹山に登ってますが(濃尾平野人なので)
ナイトハイクは一度だけ
スキー場のある草原までの樹林帯がオカルト的で怖いです
んで、そこから上で光るケモノの目をいくつも見ました
junbaderさん こんにちは
腕も知識もないのですが、
写真褒めて頂いてありがとうございます(恐縮です )
山の写真では、
人が映らないようにされる方も多いと思うのですが、
私は「人の姿があった方が臨場感あっていいかなぁ」などと思っています。
まぁ写真を語ること自体おこがましいのですが...
今回のナイトハイクでは”光る眼”には遭遇しませんでした。
すぐ後ろを登った方はどうやら見たようです。
突然目の前現れたらショック死していたかもしれません
goldengateさん こん○○は!
この季節に限って多いのかわかりませんが、伊吹山のナイトハイクされる方って
多いようですね。
御来光目的?なのか晴れた日中は暑くて登れたもんじゃないからなのかは
わかりませんが、御来光の写真を拝見すると確かにそれもありなのかなぁ、、、と。
とはいえ、色んなものが出てきそうで自分には縁が無さそうです(笑)。
それにしても伊吹山はさすが植物の宝庫。
色々目を楽しませてくれますね〜。
おつかれさまでした。
akanetouchanさん こんにちは
伊吹山ナイトハイク、
登られる方も多いですがレコも多いですね。
今回のナイトハイクで感じたのは、
「やっぱり好きにはなれなさそう」です。
”色々出てきそうで怖い”こともありますが、
”暗闇が歩きづらい””真っ暗で景観がない”というのもあります。
(ナイトハイク好事家な方々には申し訳ないですが...)
でも、
月光や星空の下、
稜線や高原歩きはいつかまたやってみたいです
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