東北遠征3 岩木山と九重親方と北海道と・・・。aideieiからのレクイエム。
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.3km
- 登り
- 177m
- 下り
- 383m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
また、リフトに乗ると9合目まで行くことができる。 前日の鳥海山登山で両足の筋肉痛+攣りを起こしていた私は、ここを選び9合目から登山開始、しかし帰りは8合目まで自力で下ってきた。 |
写真
感想
昨日の様子です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-930746.html
(東北遠征2 本気で登る鳥海山 至高の登山体験!!)
昨日、鳥海山登山を行い、秋田まで運転してきたところで情報収集を行った。
候補としていたのは岩木山、森吉山、秋田駒ケ岳である。両足筋肉痛、少々攣りなどもあったこともあり、がっつり登る山ではなくいずれも交通機関で8合目まで行くことができる山だ。また、岩木山は百名山、森吉山と秋田駒ケ岳は二百名山で花畑が有名である。
私は、今回の旅では花はもういいかなと思ってしまった。鳥海山でおなかいっぱいになってしまったのです。また、ラジオでは、東京都知事に小池百合子さんが当選確実だということ、そして大相撲元横綱千代の富士である九重親方が亡くなったことをしきりに報道していた。岩木山からは北海道が見える、しかも千代の富士が生まれた松前郡福島町が見えるのだ。
そういうことで、岩木山に決め弘前まで車を走らせ、道の駅「ひろさき」にて再度情報収集する。てんきとくらす、Tenki.jp、気象庁とも評価はよい、秋田駒は午後からスコールありとのこと。
津軽平野はいい歌や文学があるなあと来るたびに思う。
きっと帰って来るんだと、お岩木山に手を振れば〜♪(帰ってこいよ/松村和子)
お父帰って、汽車から降りる、お岩木山よ〜見えたかお父〜♪(津軽平野/吉幾三)
また、私は太宰治の作品では「津軽」が好きなのだが、その中で「十二単を拡げたようで、透き通るくらいに嬋娟たる美女」と書いている。本当に平らな土地から盛り上がった成層火山の美しさは「津軽富士」という呼び方にぴったりだ。
この道の駅「ひろさき」には温泉が併設してある。しかも朝6時からやっている。シャンプーやボディーソープはないがその分安く大人380円で入ることができる。早速朝6時から1時間入り、岩木山に向けて車を走らせる。津軽岩木スカイライン8時から、しかし入口に行列を作っている車(ちなみに私は2台目)が増えてきたところで7時40分頃ゲートを開放してくれた、グッジョブである。
この津軽岩木スカイラインは4年間計画を立て1965年に開通した、69個のカーブで山の斜面を登ってゆく、最初からバスが通ることも予定されているので、勾配も緩やかで運転しやすい。なお、自転車や歩行者は通ることはできない。少し硫黄の香りを感じる。そう、岩木山は活火山なのだ。
岩木山は割合新しい火山で山頂の溶岩ドームは10000年以内にできたものだそうだ。しかし、そこに至る前に長い時間をかけて、噴火と山体崩壊を繰り返して今のような成層火山を作り上げた。江戸時代を最後に活動の記録は見つからないが、これから急に活動しないとも限らない。しかし、気象庁はこの山に噴火警戒レベルを導入していない。調べてみると噴火警戒レベルを導入していない活火山はけっこうあるんだなということに驚く。
8合目駐車場で準備をしてからリフト乗り場に並ぶ。そう、昨日の筋肉痛と疲れの影響から、この岩木山はリフト上9合目からの登山にしたのだ、一応下りは8合目まで下る予定だが・・・。けっこう8合目から登り始めている人もいた。
9時開始のリフトにけっこうな人数が並んでいる、前にいたのは久留米ナンバーの車から降りてきた人たち、2日かけてここまで高速道路を走ってきたそうだ、そして岩木山、岩手山、早池峰、蔵王を見てから帰るそうである。鳥海山の話をすると「あんなきついとこ俺たちには登れねぇ」とおっしゃっていた。後ろにいたのは横浜のペア、昨日は八甲田山で雨にやられたのだという。
9時開始のリフトだが、8時35分頃もう動かすそうで切符を購入した人から並んで欲しいといわれる。久留米ナンバーの方たちに続いてチケットを買う、私は帰りには八合目まで歩く予定なので行きのみ、600円である。(ちなみに往復900円である)
2人乗りのリフトに1人で腰掛け、ゆっくりとした景色の変化を楽しむ。右に見えるのは鳥海岳、左に見えるのが岩木山(元の名は岩鬼山だったそうだが、いつしか改名された)である。また、リフトの周りにも植物がいろいろあるが自分が動いているので写真は撮らなかった(落ちたくないし・・・)
リフトを降りちょいと下ると、8合目からの登山道とぶつかる、そしてここが鳥海火口である。しげしげと眺める・・・8合目登山口から登っている人も続々と来ている、リフト町の時間から登っておればこの時間に着いちゃうということね。
ここから、写真を撮りながら登ってゆく。
岩の登山道の様子、植物の様子、周りの風景、さすがに植物は昨日の鳥海山と比べるのはかわいそうだ。だいぶ下るとミチノクコザクラがあるというが、そこまで下って登り返すだけの足の筋力はないと見た。
急登は基本右側通行である、キープライトでさまざまな人に道をゆずりながらも着実に登ってゆく。雲に覆われたり晴れ上がったりと安定しないが、雨が降りそうな様子はなさそうだ。風が気持ちよい。そんなこんなで、鳳鳴ヒュッテにたどりつく。1964年(昭和39年)1月に、秋田県大館鳳鳴高校の山岳部員5人が遭難し、4人が死亡する遭難事故が発生したことから、この地に建てられたのだそうだ。鐘を鳴らす、鐘から出た振動が空気を揺らし伝わってゆく。
休憩を取りまた急登をえっちらおっちらと登る、下る人には挨拶、追いつかれたら譲る、おいついたら抜かす。次第に山頂が近くなってくるのがわかる、「ハイ、チーズ」などの声、休憩している人も見えてきた、あと少し、もう少し。
急に目の前に山頂の鐘が現れた、やっと登った、ようやく登った、とまるで累積標高1500mm登ったような声を出すが、実際はリフト山頂から1時間経っていないのである。
少々休憩して、周りを撮影する。岩木山神社奥宮を中心とした、構造物、風景を撮る、十和田方面と北方に青空が見えている。
北にカメラを向けると、海なのか陸なのか、北海道なのか津軽海峡なのか、何かが見えている。もし北海道なら松前郡福島町だ、2名の横綱を輩出した横綱の町、道の駅も「横綱の町ふくしま」である。
私が小学生の時、帰宅時刻は17時だ、そこでNHKをつけると相撲中継がやっている、当時は郷土力士が多かった。北海道は相撲王国だったのである、北天佑、北の湖、大乃国、北勝海、そして千代の富士だった、ちょっと前だと北の富士、大鵬・・・。これらの力士が毎日のように戦っていたのだ、それをテレビの前で正座して見ていた、そして北海道の力士が勝った負けたと一喜一憂し、次の日のスポーツ新聞を楽しみにしていたのである。
千代の富士が54連勝をかけて戦った大乃国戦、小錦の突っ張りにも耐えながらも回り込む戦い、若島津や寺尾との戦い、大徹のもみあげ、大寿山の髪の毛、・・・。
私が高校生の時の千代の富士の引退会見、あと10年はやれると思っていたのでとても悲しかった記憶、その後の北海道からは横綱はもちろん大関も出ていない、現在は幕内にも一人もいない・・・嗚呼、大相撲王国の落日・・・。
九重親方は道の駅「横綱の里ふくしま」にある「横綱千代の山千代の富士記念館」に土俵を作り部屋の夏合宿をここで行っていた。私も3回ほど見に行ったことがある。
ちょうど、千代大海が出始めていた時期、元小結巴富士が四股を踏んでいる様子を見て「さすが元小結だろう、きれいな四股を踏む」と周りの人に説明していた、上機嫌で気軽に力士のことを話している様子を思い出す。
そう、私にとって千代の富士・九重親方はスターだったのである。いろいろな噂はあっても、自分がテレビで見た事実、話した記憶は忘れられない。そんな日に岩木山に登れてよかったと思った。見えたのが北海道だと確定できたらなおよいがなぁ・・。
そんなことを考えた後、下る。下りは早い、あっという間である。
そんな中、これはまずいだろうというハイカー(といえるのかどうかわからないが)に出会う。1人目は、赤ちゃんを片手で抱きながら登る外国の方、この岩登りの道で赤ちゃんを滑落させたらどうするのだろう、背負子ならまだしも・・・。
ロープウェー近くでは、全員手ぶらのパーティが登っていった、水もないのか。けっこう暑いぞ(ちなみに、私はこの日水分1リットル消費し、8合目の小屋でも500ml買って一気飲みした。)
鳥海火口でおばあちゃんを置き去りにしてみんなで登山という家族もいた、おばあちゃんはぺたんこ靴、だから帰りまでここで待っててね。という感じ、じゃあ冷房の効いている8合目の小屋で待っててもらえばいいじゃないか、と思った。気温が高くて水分なかったら熱中症じゃないか。
リフト分岐まで下ってから、帰りは8合目までの登山道を行く。残念ながら楽しくなかった、うっそうとした森の中、昨日降った雨で道はずぶぬれ、岩はつるつる滑る、新しく発見した植物もほとんどない。強烈ササコギ数回、これじゃあみんなリフト往復を選ぶわ・・と思った。お客をリフトに誘導するためにあえて手を入れていないのかしらとも思えてしまった。
8合目で車に戻り、小屋で追加の水分補給をしてから津軽岩木スカイラインを下る。帰りに岩木山神社に行ってみようと思ったわけだ。
神社の駐車場に車を入れ、鳥居近くのお店で昼食、味噌ラーメンに舞茸が入った「舞茸ラーメン大盛り」をいただく。登山後に塩分が心地よい。
その後、神社散策だ。そして、本殿までたどり着いた時に異変を感じる。汗が止まらない、頭が少々くらくらする・・・弘前の予想最高気温は32度、車の外部気温計は36度をさしている・・・。「ああ、熱中症だ・・・。」
車の中で冷房を気化して休憩、また車を走らせると30分くらいで眠気が来て休憩、道の駅ひろさきで休憩、道の駅いかりがせきで休憩、そしてここから高速道路に乗る。
眠気を感じたら次のSAPAで休憩、夕食にはそうめんをいただく、で、岩手県前沢SAで就寝した。
結局次の日は山には登らず、休憩とSA散策をしながら、神奈川まで帰ってきた。高速道路SAで夜を明かしたため、高速道路は30%OFFになっていたのがよかった。
久しぶりに食べる白石温麺、これは私にとっては北海道でよく食べたのである。宮城県にあった白石藩の氏族が北海道に来て開拓を始めた、そしてそこの名に「白石」をつけたのである。そう、私は札幌市白石区出身、青空エールで有名な高校出身、しろいしっ子である。で、白石区役所に用事があると、そこの食堂で「温麺」があったのである。いくたびに温麺ばっかり食べてたなあと思う・・・。
その後も順調に休憩を重ね、事故なく帰宅することもできました。
aiさん、こん○×は(^o^)/
プチ熱中症(・・?の中、無事ご帰還、お疲れ様でした_(._.)_
岩木山、9合目からの登山はテレビで見て知っていましたが、を見る限り気楽に登れると言っていたのは、って感じですね。
岩岩もあるし、それなりの斜度もありそうだし…
でもが少なかったら絶景が見えるようで、気軽に登る人も多いのでは…
何はともあれ、東北巡業お疲れ様でした。
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。本日は午前中は出張で会議、その後時間給をいただき帰宅しました。
岩木山、確かに1時間以内登れる山ですが、全員手ぶらとか、水を持っていないとか、おばあちゃんを9合目にデポしていくとか何事かという人たちもいました。おばあちゃんも8合目に降りて小屋で休んでいればよいのに9合目で待つのだそうです。
でも、この9合目からの登山経験は今回でいいかなあ、次岩木山に登る機会があったら麓から登りたいですね。
さて、本日金曜日、これからまた遠征の予定です。それでは、行ってきます。
aideieiでした。
aideieiさん こんばんはー
遠征ご苦労様ですー& うらやましいです
お岩木山って 憧れの山の一つでありますが
短い時間で 上れるんですかー
でも 登山口までの道のり(関東から)が にしても にしても遠そうですねー。
いつか 行ってみたい道、
これからの 東北遠征記楽しみにしています。
では
tsuiさん、こんにちは。岩木山、なかなか良かったですよ。
8合目まで車で行けるコースが一番ポピュラーなのですが、岩木山神社から、鎧温泉からじっくると楽しむルートもあります。私は、前日の鳥海山で疲れてしまったため、筋肉の攣りもあったため8合目ならぬ9合目ルートから登りました。
でも、8合目から9号目までのルートはあまり面白くありませんでした、これだったらリフト往復でよいかも・・・。
でも、7月中盤からは岩木山神社から登るコースにミチノクコザクラが咲くんですよね。で、次行くときは、神社からのコースにしたいと思います。まあ、その機会はあるのかどうかわかりませんが・・・。
8月中に、これから5連休を2回とる予定のaideieiでした。
aiさん
東北遠征お疲れさまでした。
鳥海山は、かなりきつかったようですね。
フツーの人なら鳥海山から真直ぐ帰るだろうにリフト利用とはいえ、岩木山に登って帰ってくるとはさすがaiさんです。
またその疲れた体で独りで高速を運転帰ってくるとは、とても真似できません。
無事帰宅何よりです。
そして、またこの土日で遠征とは
無理なさらないように
危険で無い所も危険ですよ
hamburg
HBさん、ただいま帰還しました。コメントありがとうございます。
自分でも思いますが、あっちこっちと跳ね回ってますね・・・東北方面が多いですが。今日のところは体調も悪くなく元気なのですが、昨年のようなこともあるかもしれません(荒島岳のこと)。慎重に、体調管理と登山準備をしていきたいと思います。
なお、明日日曜日は遠征ではなく別の趣味です。
山の日あたりから再起動予定です。
aideieiでした。
aideieiさん 遠征から無事にお帰りで、安心しました
暑いので、山は大変です
北沢峠でテン泊しましたが、18度くらいで過ごしやすいですが、山に登りだして、森林限界越えると、容赦ない日差しですっごく暑いです、でも雨降られるよりは良いのでしょうね、でも日焼けも、暑さにも参ります
水分補給しっかりしないとダメですね
何はともあれ、無事にお帰りで、おめでとうございます、
アクティブaiさん、、、
でわ、、また、、、良い夏山を、、、。
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳、記録拝見しました。いやあ、いい山行ですねえ。
コメントはそちらに後で書かせていただきます。
鳥海山を下山してきた体の状況、天気やコースなどの状況を加味して、次の日岩木山9合目から登山が適切と判断しました。そして、本当はもう1日あれば栗駒山リベンジに登ろうと思いましたが、岩木山に登り岩木山神社を参拝したところで、一目散に帰路につくことにしました。
自家用車で3泊以上の遠征に行くと、本当に選択に迷う時がありますね。そこを考えるのも楽しかったりします。
まあ、今回はこれでよかったかなと思っています。
aideieiでした。
拙者、岩木山には3度登って3度とも8合目から往復です。
一度くらい麓の神社から登れよ って、50 の登山口だけは確認しに行きました
「9⇒10」より「8⇒9」の道の方がきついですね。
白石区の由来は福島の白石でしたか
それは初耳でした
広島出身者が多いから北広島・・・は知っていましたが
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。
北海道の開発が始まったのは明治になってからで、旧幕府軍に味方をして敗れた武士たちが北海道開拓に大いにかかわっています。
札幌市白石区は、白石藩片倉家の家臣たちが入ったところですが、伊達藩が入ったところは今は「伊達市」となっております。他にも「釧路市鳥取」とか「京極町(丸亀藩京極氏から)」「札幌市西区福井」などそういう地名、結構残っているんです。
アイヌ語の地名も多い中、北海道の地名を調べていくのはなかなか面白いです。
隊長がまた高い山に登れるようになったら、みんなに声をかけて岩木山を岩木山神社から登りましょうか。
でも、登山口にある「山頂まで4時間半」という看板、9合目で「山頂まで25分」という看板を見た後は躊躇しますね。
aideieiでした。
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