ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 94601
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

燕岳(中房温泉、燕山荘、二泊三日)

2011年01月08日(土) 〜 2011年01月10日(月)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
29.5km
登り
2,116m
下り
2,116m

コースタイム

1月8日 8:20宮城駐車場-途中1時間10分昼食-13:45中房温泉
1月9日 7:20中房温泉-8:50第二ベンチ-11:05合戦小屋(昼)11:25-13:00燕山荘13:25-燕岳14:15-14:50燕山荘
1月10日 7:40燕山荘-9:20第三ベンチ-10:10中房温泉-途中1時間昼食-14:05宮城駐車場
天候 8日快晴 9日吹雪 10日晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
8日 4:00浦安-中央道経由-8:00宮城ゲート手前駐車場(駐車場まで雪は無し)
10日 15:50穂高温泉しゃくなげの湯-中央道-19:15浦安(渋滞無し)
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は取り立てて無し。
合戦小屋までの樹林帯は明瞭なトレースあり。かなり踏み固められているので早めのアイゼンの方が歩き易い。
合戦小屋からは燕山荘、燕岳まで5〜10メート間隔で赤旗有り。トレースが消えるも、ルートを外さなければラッセルは無し。外すといきなり股まで潜る。

登山ポスト 宮城ゲート,中房温泉登山口に有り。
トイレ、駐車場無し。中房温泉登山口有り。
日帰り温泉 しゃくなげの湯 400円
中房温泉 通年営業。一泊二食9,200円
燕山荘  9日の宿泊で冬季営業終了 一泊二食10,000円
宮城ゲート手前駐車場
8日午前8:00時点でかなりのスペース有り。
2011年01月08日 08:15撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 8:15
宮城ゲート手前駐車場
8日午前8:00時点でかなりのスペース有り。
4月22日開通予定
2011年01月08日 08:27撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 8:27
4月22日開通予定
林道歩き始め」
2011年01月08日 08:49撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 8:49
林道歩き始め」
8日は冬型がゆるみ快晴
2011年01月08日 08:57撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 8:57
8日は冬型がゆるみ快晴
中間地点の観音峠
2011年01月08日 10:25撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 10:25
中間地点の観音峠
中房温泉手前4キロ、信濃坂
2011年01月08日 12:33撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 12:33
中房温泉手前4キロ、信濃坂
中房温泉手前の駐車場付近
2011年01月08日 13:31撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 13:31
中房温泉手前の駐車場付近
中房温泉。一泊二食9,200円。
2011年01月08日 13:47撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 13:47
中房温泉。一泊二食9,200円。
露天風呂。この他3ヶ所の湯船が24時間使えます。
2011年01月08日 14:43撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 14:43
露天風呂。この他3ヶ所の湯船が24時間使えます。
夕食午後5時。この日の宿泊者は20名ほど。明らかに全員登山者。
2011年01月08日 17:05撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/8 17:05
夕食午後5時。この日の宿泊者は20名ほど。明らかに全員登山者。
9日朝食午前6時。この時、燕山荘からの連絡で、山荘付近は気温マイナス15度、吹雪との発表あり。山頂に向かう方は11名。トレースは消えてる可能性があるとのことでした。
2011年01月09日 06:03撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 6:03
9日朝食午前6時。この時、燕山荘からの連絡で、山荘付近は気温マイナス15度、吹雪との発表あり。山頂に向かう方は11名。トレースは消えてる可能性があるとのことでした。
昨日と打って変わり雪の中、出発。尚、中房温泉には、燕山荘が今日までの営業なので、明日からはもう誰も来ないとのことでした。ただ、越冬するので、泊まれます。
2011年01月09日 07:15撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 7:15
昨日と打って変わり雪の中、出発。尚、中房温泉には、燕山荘が今日までの営業なので、明日からはもう誰も来ないとのことでした。ただ、越冬するので、泊まれます。
登り始め。トレースはバッチリ。
2011年01月09日 07:48撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 7:48
登り始め。トレースはバッチリ。
第二ベンチ。ここでアイゼン装着。
2011年01月09日 08:49撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 8:49
第二ベンチ。ここでアイゼン装着。
富士見ベンチ付近
2011年01月09日 10:18撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 10:18
富士見ベンチ付近
合戦小屋。ここからは先行者のトレースさえ消えがち。ただ、赤旗が頻繁にあるので迷う心配はありません。
2011年01月09日 11:05撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 11:05
合戦小屋。ここからは先行者のトレースさえ消えがち。ただ、赤旗が頻繁にあるので迷う心配はありません。
燕山荘手前の急斜面。ここでピッケルを出す。
2011年01月09日 12:34撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 12:34
燕山荘手前の急斜面。ここでピッケルを出す。
今回、ここが一番の難所かな?
2011年01月09日 12:47撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1
1/9 12:47
今回、ここが一番の難所かな?
残置ロープも有るし、数メートル間隔で旗も立っているのでそんなに危険は感じなかった。この後、山荘を西側から巻くのだが、凄い強風にぴぴる。
2011年01月09日 12:48撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 12:48
残置ロープも有るし、数メートル間隔で旗も立っているのでそんなに危険は感じなかった。この後、山荘を西側から巻くのだが、凄い強風にぴぴる。
山荘に入ると、直ぐに熱いお茶のサービス。ここで、ちょっと思案。明日はもっと冬型が強まる予想なので今日の内に山頂へアタック。ちなみに、今日は山荘から誰も燕岳には行ってないとのことでした。
2011年01月09日 13:15撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 13:15
山荘に入ると、直ぐに熱いお茶のサービス。ここで、ちょっと思案。明日はもっと冬型が強まる予想なので今日の内に山頂へアタック。ちなみに、今日は山荘から誰も燕岳には行ってないとのことでした。
山頂三角点。まともに目を開けていられない。
2011年01月09日 14:07撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 14:07
山頂三角点。まともに目を開けていられない。
山頂の標識の石。完全にホワイトアウトで早々に退散。
2011年01月09日 14:08撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 14:08
山頂の標識の石。完全にホワイトアウトで早々に退散。
山荘のコタツでビール。至福の時です。
2011年01月09日 15:31撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 15:31
山荘のコタツでビール。至福の時です。
夕食、午後5:30。この日、宿泊者は20名ほど。冬料金で一泊二食10,000円。
従業員さんの接客も素晴らしく、大変快適な山荘でした。
2011年01月09日 17:29撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/9 17:29
夕食、午後5:30。この日、宿泊者は20名ほど。冬料金で一泊二食10,000円。
従業員さんの接客も素晴らしく、大変快適な山荘でした。
10日朝食、午前6:30。この時、外はマイナス24度、今期、山荘での最低気温だそうです。
2011年01月10日 06:33撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 6:33
10日朝食、午前6:30。この時、外はマイナス24度、今期、山荘での最低気温だそうです。
ご来光。7:00頃なので朝食をとってからでも間に合います。
2011年01月10日 07:06撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:06
ご来光。7:00頃なので朝食をとってからでも間に合います。
予想に反して、快晴、微風。冨士山もバッチリ。
2011年01月10日 07:07撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:07
予想に反して、快晴、微風。冨士山もバッチリ。
槍ヶ岳
2011年01月10日 07:09撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:09
槍ヶ岳
槍ヶ岳アップ。
2011年01月10日 07:10撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:10
槍ヶ岳アップ。
燕岳。この後、あまりの寒さの為カメラがダウン。
2011年01月10日 07:14撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:14
燕岳。この後、あまりの寒さの為カメラがダウン。
山荘でカメラを暖め、燕岳をバックに記念写真。撮ってもらいました。
2011年01月10日 07:36撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:36
山荘でカメラを暖め、燕岳をバックに記念写真。撮ってもらいました。
槍ヶ岳。昨日の吹雪がうそのような天気です。
2011年01月10日 07:46撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:46
槍ヶ岳。昨日の吹雪がうそのような天気です。
山荘直下の斜面
2011年01月10日 07:53撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1
1/10 7:53
山荘直下の斜面
素晴らしい眺めです。
2011年01月10日 07:54撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:54
素晴らしい眺めです。
合戦小屋に向かって下る。
2011年01月10日 07:56撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1/10 7:56
合戦小屋に向かって下る。
最後の槍ヶ岳の眺めです。
2011年01月10日 07:57撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
1
1/10 7:57
最後の槍ヶ岳の眺めです。
撮影機器:

感想

今期、燕山荘がこの三連休まで営業をしていることを知り,千載一遇のチャンスとこの山行を計画しました。正月休みを山には使えない家庭事情が・・・。
まあ、この山行も、実施三日前にメールで妻に知らせる始末でして、冷や汗もんです。
登山の方も、8日は冬型がゆるむも9,10日と寒気が流入、冬型が強まる予想でかなり厳しいものになりそうでした。参加者には、展望はおろか登頂も出来ないかもしれないことを納得してもらい中房温泉、燕山荘の予約をしました。
予報は的中、8日は無風快晴、林道の陽だまり、帰りの分のビールまで飲み干しルンルン気分。ただ、これが明日までもってくれることを祈っていました。
残念ながら、9日は朝から雪、稜線は吹雪きとのこと、予報どおりの天気になりました。合戦小屋あたりから、風が強まり、おちおち食事もできなくなりました。森林限界を過ぎると、トレースも時々消え、踏み外すとこけるほどです。しかし、主稜線の東側にあるため思ったほどの風ではありませんでした。
山荘手前の急斜面を登り、山荘を西から巻き始めると、凄い風にさらされました。この間の長いこと、なかなか正面玄関に着きません。入口を通り過ぎ、元のところに戻るのではないかとの錯覚に陥りました。周るのを止め、雪の斜面を登ると山荘の屋根に登ってしまい、あわてて戻る始末でした。
山荘の玄関に着き、表でアイゼンを外していると、扉が開き、そのまま中へどうぞと、従業員の方が迎え入れてくれました。
中に入ると、すぐに熱いお茶のサービス。ありがたかった。地獄から天国です。
ここで、しばし思案。靴を脱いで上がってしまったら、もう外に出る気はなくなるでしょう。勢いが大事です。山荘の方にはこのまま山頂に向かうことを告げました。山荘から、今日は誰も山頂に行って無いことを聞きましたが、明日はもっと条件が悪くなる可能性が強いので、行けるとこまで、また、K女史が無理と感じた時点で、引き返すことを条件に出発しました。
いざ、山頂に向かいますとそれほどの風でもなく、赤旗も頻繁にあり、歩き始めこそ、手が凍傷になるかと思うほどかじかみましたが、身体が温まると寒さも感じなくなりました。ただ、吹雪の為、完全にホワイトアウト、ゴーグルを掛けるとよけ視界が悪くなるので、私は付けませんでした。結果、眼球を相当、傷つけたらしく、12日現在でも目が痛い。
翌、10日は予想に反し晴天、風も無く、朝日に山々が神々しいまでに輝いていました。興奮のあまり、氷点下24度の中、素手で写真を撮りまくりましたが、10分程で
私の手より、カメラがダウンしてしまいました。後は目に焼き付けるまでです。
そして、下山。樹林帯に入ると逆光にダイヤモンドダストが輝いていました。あまりに幻想的な風景に皆、呆然。
今回、吹雪の中の登頂は大変でしたが、これは最後の大展望とための演出だったようです。最初から最後まで、大変楽しめた山行でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3316人

コメント

吹雪のなかの登頂
お疲れさまでした。
9日は吹雪という情報があったので、どうなったかなぁと心配してました。
逆に10日は素晴らしい天気でしたね。−24℃は想像を絶するけど・・・
今年も、よろしくお願いします。
2011/1/12 5:59
絶景、雪の北ア
間近に見る真っ白な北アは迫力ですね。
10日は、北アでも南に行く程、天気が良かった様子で、なによりです。

当方は家族スキーで白馬にいっていました。
北の方でも、10日は天気回復しましたが、
白馬、五竜、鹿島槍だけはスッポリ雲がかかり、その真っ白な姿を拝むことは、最後まで叶いませんでした・・・
2011/1/12 6:35
吹雪の登頂
kotsさん、beingさんありがとうございます。
今となっては吹雪の燕岳もいい経験だったと思います。いいアクセントになり、翌日の晴天が劇的に感じられました。
中房温泉も燕山荘も大変心地よく、機会があればまた企画します。
2011/1/12 17:32
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
燕岳(中房温泉から往復)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら