マスキ嵐沢・権現山南尾根


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 688m
- 下り
- 678m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
権現山からの下山ルートは3つあるが、どのルートもガイドブックには記載されていないので、地形図を必ず持参する事。またコンパスやGPSも必携。南尾根の下山ルートを間違えると、マスキ嵐沢や藤嵐沢に、知らず知らずのうちに引っ張り込まれるので、絶対に沢筋に下らない様に注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉はブナの湯が便利です。 |
写真
感想
西丹沢にあるマスキ嵐沢は、都心からのアクセスも良く、10mクラスの滝も多数あり、その滝のほとんどが直登可能なので、初級者には人気の沢です。
遡行時間は2.5時間程度と短く、下山路にはガイドブックや国土地理院の地形図にも記載されていない、権現山南尾根を利用しての下山となるので、読図訓練を兼ねての沢登り講習会ではよく使われる沢です。
国道246号線、清水橋信号を丹沢湖方面に向かいます。しばらくして大滝キャンプ場の看板が出てきたら、キャンプ場方面の道に入り、すぐに右側にある林道に入ります。しばらく行くとゲートが有って、駐車スペースがあります。駐車場はゲート近くに6台程度、さらに上流の、大滝沢に掛かる橋のたもとに6台程度あります。
講習会などで大人数の場合は、大滝キャンプ場の手前の橋の脇に、広い駐車場がありますので、そこを利用した方が無難です。駐車料金は500円/日です。早朝ですと、大滝キャンプ場の管理人は不在なので、受付にある、駐車記場記録ノートにナンバーを記載して、下山後に駐車料金を支払う様にしてほしいそうです。
駐車場で装備を着想します。ザイルは30m×8Φで十分です。他に安全環付カラビナ1枚・降下器・スリング1mを2本程度・カラビナ4枚・ハーケン(縦横兼用)2枚・アイスバイル・チェーンアイゼン・ヘルメット等、沢登りの基本装備が有ればOKです。
出発してからは、しばらく畦が丸方面への登山道を進みます。途中大滝沢を2回ほどわたると、マスキ嵐沢の看板が出てきて入渓点となります。
沢筋に入りゴーロを進むと、最初4m滝が現れます、左から容易に越えられます。右側から行く場合はスリップに注意してください。
4m滝の上部は快適なナメ滝となって癒されます。釜をもった4m滝は左右どちらから
でも越えられます。8m滝は左のバンドを使って水流沿いに進みます。4mトイ状の滝は水量が多いと完全にシャワークライミングとなります。下部では水流中のスタンスを探すのに、やや苦労するところです。
続く2段7m容易です。濡れたい場合は、積極的に水流中心を登ると良いかと思います。
次には核心の2段10mが現れます。下部2mは容易に歩けます。上部8mですがルート3通りあるみたいです。左側のルートはかぶり気味で、小ハングの乗り越えがポイントです。水流中心はバンドをわずかに上がり滝の中央の水流から行きます。水流が多いと完全なシャワークリムトなります。スタンスは多いですが、水流が少ないと滑りやすくなるので注意が必要です。一般的にはバンドを右に右場して登るか、さらに右に行き、今度は左上するバンドをたどれば、容易に滝上に出ます。初心者が居る場合は念のためザイルで確保した方が無難です。
大滝を超えると小滝が続き、トイ状8mとなります。右側から容易に越えられます。水流中にスタンスを求めて登ります。
その後は6mスラブ滝、4mの小滝と続くと水量が減りはじめて二股に到着します。二股から右に進むと、流れは伏流となりますが、しばらくすると、また、水が出てきます。
その後、最後の核心部の涸滝が出てきます。手前の5mは傾斜は強いですが容易に越えられます。続く10m滝は、出だしがかぶり気味なので、初心者がいる場合はザイルを出した方が無難です。登りそのものは容易な登攀です。
涸滝の後は、ザレの詰めを僅かな登りで稜線に出ます。ここから権現山頂上は20分程度で到着します。
土管ベンチのある権現山頂上からは丹沢湖方面への展望が開けています。権現山までのルートは現在は廃道となっていて、一般登山者は訪れる人も少いため、とても静かな山頂でした。
権現山からの下山路は、鬼石沢を経由して、一軒屋避難小屋から下山する方法。鬼石沢とマスキ嵐沢の中間尾根を下山する方法。権現山南尾根を下山する方法の3ルートあります。3ルートの中で一番早く下山できるのは権現山南なので、今回はこの権現山南尾根を利用して下山することにしました。
南尾根の降下点は鹿柵の裏側から始まっています。顕著な踏み跡がありますが、地形図やGPSで現在地と進む方向を必ず確認してください。
西側に行きすぎるとマスキ嵐沢の支流に迷い込みますので注意が必要です。ガイドブックにはルートは乗っていませんので、要所で地形図とコンパスで、現在位置を確認して下山してください。
尾根の中央を進んで行くと、黄色いテープ目印が出てきますが、あまり当てにせず地形図を確認する方が無難です。知らないうちに、マスキ嵐沢の東側にある藤嵐沢に引っ張り込まれますから、沢の源頭が見えたら、沢筋に入らずに、西へトラバースして尾根筋に戻ります。
あとは急な下山を暫くすると、急に傾斜が緩くなり始めて、左側から藤嵐沢が顕著に水流を流してくるのが見えるので、沢とほぼ平行に下山すると、大滝林道の藤嵐沢に掛かる橋のたもとに下山できます。林道に出る直前にU字側溝があって草で隠れており、足を取れて転ぶと骨折や捻挫するかもしれないので注意が必要です。
降下点から林道を行けば駐車場まではすぐの距離です。駐車場周辺の大滝沢にも小さなナメ滝や釜が有るので、沢登りをやらない人でも、沢遊びが十分に楽しめる場所です。
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