菅沼〜白根隠山〜錫ヶ岳 大展望の白錫尾根から富士山が♪

2016年10月07日(金) [日帰り]

• GPS: 11:00
• 距離: 18.4km
• 登り: 1,560m
• 下り: 1,549m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:10
• 休憩: 0:50
• 合計: 11:00

5:50 スタート地点
7:20 7:20 弥陀ヶ池
7:40 7:45 五色沼
8:00 8:00 五色沼避難小屋
8:15 8:15 避難小屋分岐
8:45 8:55 白根隠山
9:20 9:20 白檜岳
10:35 10:40 錫ノ水場(標高点2171m) 水場入口
11:30 11:50 錫ヶ岳
12:25 12:30 錫ノ水場(標高点2171m) 水場入口
13:50 13:50 白檜岳
14:15 14:20 白根隠山
14:45 14:45 避難小屋分岐
14:50 14:50 五色沼避難小屋
15:05 15:05 五色沼
15:35 15:35 弥陀ヶ池
16:50 ゴール地点

天候

快晴♪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

沼田から国道120号線で菅沼登山口に向かいました
菅沼の茶屋前の駐車場は有料（1,000円）です
茶屋の横を通って林道へ入ると
登山口に15台駐車可能の無料駐車場があります
登山ポスト、トイレはありません

コース状況／危険箇所等

・登山口〜避難小屋分岐
良く歩かれているコースなので
標識完備、道も良く整備され、全く問題はないと思います
・避難小屋分岐〜白檜山
笹藪はなく、踏み跡ははっきりしています
白根隠山南のガレた急斜面は滑落注意
白檜山に近づくに連れ笹藪が密になりますが
山頂までは踏み跡が比較的分かりやすいです
・白檜山〜錫ヶ岳
白檜山からの下りから笹原の中の踏み跡が見つけにくくなります
ストックや足で掻き分けながら進みます
ピンクのテープの目印が頼り、見落とさないように進みますが
やはり分かりにくい箇所があり、三回藪漕ぎしました
テープが見当たらなくなったら、戻った方が良いかもしれません
樹林帯の中は、目印も豊富にあり、笹が茂っていないので歩き易いです

写真

10/7 5:48

登山口案内板
いよいよスタート！無事に帰って来れますように！

10/7 5:52

歩き始めは平坦な広い道

10/7 6:20

夜明けが近い東の空。尖った峰は金精山？

10/7 6:22

黄葉
もはや木の葉を付けていない木々も多数

10/7 6:23

足元にうず高く落ち葉。秋は過ぎ去った感。

10/7 6:34

目の下に菅沼

10/7 6:55

弥陀ヶ池まで1km足らず、結構良いペース♪

10/7 7:06

中央の峰は金精山？

10/7 7:13

トラバース道

10/7 7:16

弥陀ヶ池
その昔、菅沼から日光白根に登っているのですが、全く記憶にありません(T_T)

10/7 7:16

風もないのに湖面にさざ波

10/7 7:18

木橋を渡ります

10/7 7:20

ロープウェイ分岐
早朝なので誰も居ません。この静けさが良いですね。

10/7 7:25

白根山の急斜面越しに空が綺麗！

10/7 7:27

朝日に輝く五色沼が見えて来ました。ここからの下りは、帰りに登り返しになるのでいささか憂鬱(/_;)

10/7 7:36

黄葉と言えるかどうか？

10/7 7:39

美しい五色沼を見られただけでも十分来た価値があります

10/7 7:39

白根山の頂きもすぐ目と鼻の先

10/7 7:40

散歩気分で湖畔を歩きます♪

10/7 7:46

振り返った白根山

10/7 7:47

五色山から続く尾根

10/7 7:47

ぽつんと標識

10/7 7:59

避難小屋の赤い屋根が見えて来ました

10/7 8:00

五色沼避難小屋
この小屋に泊まろうかとも考えたのですが、時間的に中途半端に思えて、日帰りにしました

10/7 8:01

いよいよここから未知の領域！

10/7 8:10

ロープが張ってあり、道は良く整備されています

10/7 8:13

尾根が近付きました。どんな景色が待ち受けているのかと思うとわくわく(^^)/

10/7 8:14

分岐標識
左へ行けば前白根

10/7 8:15

中禅寺湖が輝いています♪錫ヶ岳への標識は当然ながらありません(^^ゞ

10/7 8:15

おはようございます！絶景を有難うございます(^^)/

10/7 8:15

白根山頂が迫ってきます！

10/7 8:20

これが地震観測小屋？

10/7 8:21

小屋の右に大きな男体山

10/7 8:21

そして中禅寺湖

10/7 8:24

踏み跡が微かな箇所もありますが、笹藪がなく歩きやすい尾根道。散歩気分で歩けます。

10/7 8:24

登山道まではっきり見えます。歩いている人は見えません。

10/7 8:24

双耳峰は燧ヶ岳？立派ですね(*^^)v

10/7 8:26

男体山も負けては居ません。百名山オンパレード！

10/7 8:30

足元に五色沼(^.^)

10/7 8:30

白根隠山
浅間隠山というのもありますね！中禅寺湖方面から白根山を隠してしまう山なのでしょうか？

10/7 8:32

ちょっと下って登り返し

10/7 8:41

振り返った前白根方面

10/7 8:45

中央のピークが白根隠山？

10/7 8:47

山頂標識発見

10/7 8:47

仲良く並んで、はいポーズ♪

10/7 8:47

この位置ではちょっと白根を隠せませんね！

10/7 8:50

日本一も見えましたよ、最高!(^^)!

10/7 8:50

いやはや素晴らしい尾根道なんですね！言葉は要りません(^^ゞ

10/7 9:03

白根隠山の隠し持った一面は急なガレ場。下りは要注意！

10/7 9:04

白檜岳へと繋がる笹に覆われた尾根。いよいよ藪漕ぎの恐怖の序盤戦(-_-;)

10/7 9:05

ナナカマドと岩場

10/7 9:07

振り返った岩場と白根山

10/7 9:11

眺めているだけなら清々しい笹原なのですが、どんな苦難が待ち受けているやら(/_;)

10/7 9:11

ひょっとして奥に見える山が錫ヶ岳なのですか？ええっ！遠すぎる！でも今更引き返せない(T_T)

10/7 9:15

この辺りはまだかろうじて笹のへこみ具合で踏み跡が分かりますが…

10/7 9:19

笹原越しに過ぎて来た白根隠山（左端）右端にどっしりと構える男体山。中央奥に大真名子・小真名子か、太郎か女峰？

10/7 9:20

首を巡らせばこちらにもどっしりと構える白根山。白錫尾根は百名山を見晴らす絶景ロードだったのですね!(^^)!

10/7 9:21

白檜岳
テントが張れそうな平坦地がありました。けれど水なし。

10/7 9:31

振り返った笹原
僅かに一筋の線が踏み跡

10/7 9:31

笹原と男体山

10/7 9:36

湿地というか水溜り。この辺で一回目の道迷い、藪漕ぎ

10/7 9:36

動物の水飲み場？笹原は獣の臭いがいっぱい！鹿の他にも動物が沢山いそう。

10/7 9:52

人の手の入っていない雰囲気が素晴らしい尾根(^^)/

10/7 10:00

まだまだですね(;_;

10/7 10:00

写真では分かりにくいですが、右上に富士山

10/7 10:04

×印の石標
この辺りの山で良く見かけたのですが、いわれがあるようです

10/7 10:08

南アルプス的な雰囲気の原生林。目印豊富、踏み跡もはっきり。

10/7 10:24

この辺でも踏み跡を外して二回目の藪漕ぎ。行く先にテープが見えたので慌てませんでした。それになんといっても膝までの笹藪ですし、朝露に濡れることもなく、長野・群馬県境の背丈を越える熊笹に比べたら、歩きやすいと言えるかもしれません。

10/7 10:33

わあおっ！テントが張れる平坦地発見！水場でした。

10/7 10:34

書かれた文字は判読不能

10/7 10:34

水場標識
ここまでテントを担いで来れば、翌日は楽勝でしょうね(*^^)v

10/7 10:36

もう少し！でもそのもう少しが辛い急坂でした(-_-;)

10/7 10:39

至仏山方面

10/7 10:53

見上げる錫ヶ岳山頂

10/7 10:54

この目印、頼りになりました

10/7 10:59

空を映して美しい、小さな池

10/7 11:04

白根と白根隠

10/7 11:26

笹原を少し下り、登り返し

10/7 11:28

遠い山でした！
群馬百名山97座目!(^^)!

10/7 11:28

滅多に見れない、×印の三角点ですよ(^.^)えっと、印象的だったのは黒法師でした。

10/7 11:29

中禅寺湖と男体山の絶景を独り占め(*^^)v

10/7 11:29

白根隠

10/7 11:31

良く頑張りました(^^ゞ男体山と乾杯♪

10/7 11:50

ゆっくりしていたくても、帰りの長い尾根を考えると落ち着きません。下山開始！写真の方角の他に踏み跡はもう一本、この踏み跡は笠ヶ岳に向かう道。もう一本は、宿堂坊山に向かう道と思われます。

10/7 11:57

白根山と右端に白根隠山。あそこまで帰るのですよ！気が遠くなりそう(;_;)

10/7 12:05

帰りは絶対道迷いしたくない笹藪なんですが、やはり強敵…

10/7 12:05

錫ヶ岳からしか見られない絶景があります（しみじみ…(^.^)

10/7 12:09

空を映した池があまりにも綺麗なので又写真を撮ってしまいました！

10/7 12:15

山頂は遠くなりました。絶景の山頂でしたが、二度と来ることはないでしょう。

10/7 12:23

武尊山が見えているのかもしれません？はっきり分からなくて歯がゆいです！

10/7 12:27

水場まで帰還

10/7 12:57

この倒木は高すぎず、低すぎず、通り抜けが厄介でした。至る所に倒木あり、藪漕ぎの他にもこれでもかの歩きにくさ(-_-;)

10/7 13:06

何か事故があったのでしょうか？白根山山頂付近でヘリが旋回後、何かしています！救助要請して居ませんが、ヘリが頭上でパタパタしていると何だか緊張します(^^ゞ

10/7 13:07

遠ざかった錫ヶ岳はシルエットになりかけ

10/7 13:14

近付いた白根山

10/7 13:16

四郎岳と燕巢山の間に悠然と聳えるのは燧ヶ岳でしょうか？何だか二つの山は門番みたいですね！しかし競い合う急坂の山同士でした^_^;

10/7 13:17

ザレ場
朝方は霜柱が立っていました

10/7 13:17

更に遠ざかった錫ヶ岳

10/7 13:24

立ち枯れの木が多い場所。空と白のコントラストが綺麗！

10/7 13:31

行きもこの辺りで藪漕ぎしましたが、帰りも踏み跡を外しました(-_-;)

10/7 13:36

笹原を登ります
遠くの微かな踏み跡らしき筋を見たり、足元をストックで掻き分けたり、忙しいです

10/7 13:46

静かな男体山と中禅寺湖

10/7 13:46

これでも立派な踏み跡が続いているのですが、見分けられますか？はっきり分かる方は自信を持って藪漕ぎできるでしょう(^.^)

10/7 13:47

ずっとこんなしっかりとした踏み跡が続いていたら、何の心配もないのですが…

10/7 13:48

山頂標識発見！
行く時には気が付かず、発見できて嬉しかったです(^^♪

10/7 13:51

白根隠山へのガレた急坂が待ち構えています。下りよりは安全かもしれませんが、天候等によっては、藪漕ぎしても火口原に下りたくなる気持ちが、分かりました。

10/7 14:00

見下ろした火口原
真っ直ぐこの火口原をつっきり、藪漕ぎで尾根に出た方の記録を拝見し、それも考えましたが、自分にはちょっと危険すぎると判断し、遠回りでも尾根を歩くことにしました。

10/7 14:00

白根隠山の岩壁

10/7 14:13

尾根越しに振り返った錫ヶ岳

10/7 14:15

白根山と白根隠山
この時間帯には雲に覆われ、周囲は見えないかと予想していましたが、嬉しいことに意外に穏やかな晴れの続く一日になりました(^.^)

10/7 14:15

男体山にも少し雲が

10/7 14:31

岩の頭をぬっと突き出したような白根は巨大な岩塊！

10/7 14:36

険しい谷間

10/7 14:39

小屋の向こうに前白根山。山頂標識らしきものも微かに見えています。

10/7 14:43

前白根分岐
前白根山に心惹かれますが、時間が思ったより相当かかり、今回は諦めます(/_;)

10/7 14:52

五色沼避難小屋まで帰還

10/7 15:03

陰影が濃くなり、日暮れが近付きました

10/7 15:03

静まり返った湖畔

10/7 15:04

木々の梢がそのままアートの世界

10/7 15:04

湖面をずっと眺めていたくなります

10/7 15:32

まだまだ素晴らしい青空♪去り難い思いにかられます。

10/7 15:33

人の気配の全くない分岐。素晴らしい天気でしたから、日中は登山者で賑わっていたのでしょうね。

10/7 15:34

名残惜しいですが帰ります

10/7 15:36

さようなら
白根山と弥陀ヶ池

10/7 15:54

登山口まで後2km
登りより遥かにきつく感じたのは膝の痛みのせい(/_;)

10/7 16:12

鬼怒沼山方面が見えているのでしょうか？今年はこの辺りに良く出かけて来ました♪道迷いで遭難しかけた時もあり、思い出してもぞっとします。

10/7 16:39

谷間に下りました。そろそろ長い日帰りも終わりに近づいた感じ。しかし、予想以上に大変な時間がかかりました！

10/7 16:47

登山口はもうすぐ

10/7 16:48

静かに穏やかに暮れて行きます

10/7 16:48

やっと帰り着きました！時間がかかり、日帰りはかなり辛い山だと実感。でも穏やかな晴天に恵まれ、絶景を楽しみながら白錫尾根を歩けたことに感謝です。

感想

kyom4

群馬百名山の中で、最も困難な山の一つ、錫ヶ岳。
二年程前、プロのガイドさんに頼んでという話もありましたが
なんとか自力で行けないものかと、色々な記録を拝見していました。
実際に登った方にお聞きしたりするうちに
自分には、菅沼からの日帰りがアクセス面でもベストで
遠回りになるものの火口原を避け、避難小屋前から白錫尾根に登り
尾根伝いに往復する方がリスクも減らせると結論。
後は晴れの予報を待って決行あるのみ。

早朝の菅沼登山口を出発しようとする若い男性のソロの方が通りかかり、
失礼ながら声をかけると、白根に向かわれるとの返事。
その後を追うように自分も出発したのですが
前後の悪天の連続の間にあって唯一の大快晴だったにもかかわらず
帰りに、五色沼標識付近に持ち主の見えないザック三つを見かけたのみ。
人に会う事の絶えてない、静寂と共に過ごした長い山中は、意外でした。

百聞は一見に如かずの例え通り
実際に歩いてみて、白錫尾根の素晴らしい展望と
登山道のない、ややもすると危険のみが9割をも占めそうな危うさが
人を惹きつけてやまない魅力ある山頂、
何も語られずとも尾根の上に立つだけで理解できると納得。
それは、もちろん稀にみる大快晴に恵まれたせいもあったからですが。

数々の記録を読んで、相当時間がかかるのを覚悟してはいたものの
やはり今回、時間の読みがかなり甘過ぎ、
帰宅後も幾度もその事が思い出され、何故なのかと自問自答。
未だ、もやもやがはっきり解決しません。

帰宅し、車中から取り出したザックの重さは
下山後更に長時間の運転の疲れもあって、信じられない重さ。
日帰りはもう少し荷を減らし、ザックを軽くした方が
時間も疲れも大幅軽減につながるのにと、ふと思いました。
けれども、藪漕ぎ、道迷い等のリスクのある山では殊更不安です。
いざという時の為にはやはり荷物は軽減できないのかもしれず
自分にとって、これからの最重要課題かもしれません。

蛇足になりますが、ヤマレコに自分の記録を載せ始めて
つい最近、夢のように400回の記念すべき山行を果たしました。
今回の記録を、自分のランキングでふと見たところ
ヤマレコ掲載以後、ちょうど単独山行も200回目を数えており
白錫尾根も又節目として思い出に残る、記念すべき山行になりました。
あぶなっかしい単独山行も数え切れませんけれど、
これまで、なんとか無事に歩き続けて来られたことに感謝です。