中ノ尾根山 〜浜松の最高峰、ひとり静か〜
- GPS
- 12:26
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,808m
- 下り
- 2,823m
コースタイム
天候 | ほぼ曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車の駐車は、白倉山林道 権現橋のゲートの数百m手前に駐車できるスペースあり。 なお、この地域の山の入山に関しては許可が必要であり、下記のサイトから入林届を入手したうえで必要事項を記入し、Faxするようにしてくださいとのことです。Faxするとすぐに受理印が押されて返送されてきます。 http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/apply/publicsale/tenryu/te100623.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
道標は、白倉山林道 権現橋ゲートから 9.2km の所の登山道入口にあるだけ。あとは道標はない。 笹に覆われた場所以外は、しっかりと踏み跡あり。赤テープは随所にある。 カブト岩の少し下から腰〜肩ぐらいまでの笹に覆われている。 カブト岩の付近の登山道はガレの縁を歩く所が多いため、注意。 最後の中ノ尾根山への登り上がりは赤テープが少ない印象あり。下りの時にわかりにくい。(晴れているときは方向がわかるため問題ないが、ガスっている時には要注意) |
写真
装備
備考 | ザックの重量 15kg。 今回の特別装備:サッカー用シンガード(笹に埋もれた倒木でスネを打った時の保護のため)、コンパス、PE平巻きテープ(道迷い防止のためのマーキングをする) |
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感想
体育の日の連休に中ノ尾根山と合地山に挑戦しようと決めていました。
前日(H28. 10.9)の夜に、白倉山林道の権現橋ゲートの駐車場に入る。予想通り自分の車だけ。この夜は曇りで、雲の合間に星が輝いているのが見えたのに・・・。
日の出前、起きたら雨・・・やはり天気予報通りでした。雨が結構ひどくてとても歩く気になれず、少し寝て待ちます。そして6時になりましたが、やはり雨の状態は変わらず。しかし、ようやく9時になり、小降りになってきた雰囲気なのでレインスーツを来て出発することにしました。
出発が遅くなって、合地山に行く時間がなくなってしまいました。出発の時点から、合地山を断念して中ノ尾根山だけに変更せざるを得なくなった。残念ですが、仕方がありません、天気には逆らえません。
権現橋ゲートから、長い林道歩きが始まります。9.2km、しかも600mの登り道です。・・・気合いを入れて歩く。幸い歩いているうちに雨はほぼ上がりました(天気予報では午後から雨が上がることになっていた)。
林道歩きの参考として、写真に掲げた黒沢登山口の標識のある吊り橋は、全林道歩きの約1/4程度の所で、白倉川橋は3/4を越えたぐらいの所です。林道は分岐がなく迷うところは、ぼぼありませんが、1ヶ所ちょっとした注意するところがありました。それは、白倉川橋を過ぎて少し登ったところに、折り返して上るような林道が分岐していますが、ここは折り返さずそのまま行くのが正しいです。
歩き始めて2時間半、12時少し前に「二十一林班 休憩所」の表札のある休憩小屋に着きました。ここに着いて、まずはやれやれという感じでした。
小屋の中でしばしの休憩をとったあと、一般的な登山開始となります。
登山口は、小屋の十数m先で、標識があります。
登山道は、登るにつれて少しづつ笹が出てきますが、地図の ”1830” 地点までは、登山道はしっかりとわかり、迷うことはありません。
そのうち笹がだんだん深くなってきて、間もなくガレに縁にでると、南の黒沢山とそれから延びている尾根が綺麗にみえました。一旦ガレの縁に出た後は、しばらくは基本的にガレの縁のところを歩く感じになります。
ガレに出た後、しばらく行くとカブト岩と名付けられた岩があり(木の棒にマジックインキで「カブト岩」と書かれた木の棒が立て掛けてあります)、この前後は笹が深い印象がありました。
登山口からこのカブト岩まで、1時間15分程度登って来ましたので、ここで休憩をとりましたが、風が結構冷たく、この上はどうだろうと心配しましたが、幸い、以後は寒さを感じることはありませんでした。
笹が深いところがありますが、赤テープが導いてくれますので、気をつけて赤テープを追って、笹が深いところでは下を見て笹の切れ間を歩くようにするが良いように思います。
ガレの縁の近くを登り 2180m 付近でトラバース気味に、北向きに進路を変えていきます。すると向こうに目標の中ノ尾根山の丸い頭が見えてきました。ここからは、完全に笹漕ぎです。一旦コルに降りますので、ガスがなければ方向を定めて、あと赤テープを参考にして歩きます。笹は深いですが、立ち木は少ないので、晴れていれば緑の絨毯のようで気持ちはいい場所です。気持ちはいいのですが、歩くのはそれなりに大変です。所々、笹の中に倒木が隠れていて、脛を打ちつけてしまいますが、今回サッカー用のシンガード(すね当て)を持って来ましたので、これが効果絶大で、すねを負傷することなくすみました。途中で、右手方向の近くに合地山、遠くに富士山が見えました。この時は雨が上がった後で空気が澄んでいて山の輪郭がきれいでした。
笹の原を降り切ったら、中ノ尾根への最終的な登りになります。この登りのところは、赤テープが少ないように感じました。しかし、山が見えていますので、自分の目で一番高い所を目指して登れば、それでOKでした。笹が膝より低くなり、登りの傾斜が緩むと、間もなく山頂につきました。1本の木にいくつかの山頂表示板が掛かっていました。14:48、中ノ尾根山(2296m)、浜松市の最高峰に到達です。
人は誰もいません。駐車場を出てから、ここまで誰とも会わず、「さすがに深南部」というところでしょうか。中ノ尾根山 貸切状態・・・静かな山歩きを愛する人にはこれ以上のところはないだろうと思います。
今日は、この山頂でテント泊です。時間に余裕もありましたので、ゆっくりテントを設営し、まったりとした時間を過ごしました。雨が上がって、綺麗な夕日が見えました。夜は、見上げると樹間から、たくさんの星が瞬いていました。
<第2日>
時間があれば、早朝に合地山に挑戦したいのですが、今日は用事があり正午頃には駐車場に戻らなければいけないため、ほとんど下山するだけの予定となりました。
でも、中ノ尾根山だけでは少しもったいないので、少し北のドーム(という名前の山)とその先の三叉山に行くことにしました。
テントはそのままにしておいて、北の方向に降ります。少しガスが出ていていました。中ノ尾根山を北に、笹の原(それほど深くありません、膝位)を降りて行くと目の前にドームが大きく見えます。見た感じはこれを登るのは大変そうに思いますが、ガレを縁を気をつけて登っていくと、案外簡単に頂上に着きました。山名の書いた板が掛かっています。そして少し降っていくとすぐに三叉山に着きました。
三叉山は、遠州の最奧にある山で、” 駿・遠・信 ”の分岐の山、と水窪情報サイトに書かれています(駿=駿河、遠=遠州、信=信州、標高2220m)。ちょっと名前に惹かれた山です。この日は雲があって、遠くの山は見えませんでしたが、方向的には、晴れていれば中央アルプスや御嶽山、南アルプス最南部の山々が見えるだろうと思われました。
さて、これで折り返し中ノ尾根山山頂に戻りました。テントを撤収して下山です。
8:30下山。下山をはじめた直後に一人の単独の男性とお会いしました。
このあと、今回最大のトラブルが・・・
下山のときには、ガスが出ていて、下山の方向を目で見定めることができませんでした。中ノ尾根山の山腹には、赤テープが少なく、自分の感覚で、下降の方向がもう少し西側のような気がしました。・・・この感覚が失敗の始まりで、あらぬ方向に進んでしまいました。斜面の笹漕ぎを1時間するはめに・・・斜面の笹薮漕ぎは大変・・・獣道もありませんでした。でもなんとか正しい登山道付近に戻って来られて安心しました。GPSは持っていましたが、気がつくのが遅かったです。おかしいと思った、そのときにGPSで確認しなければいけませんでした。猛省です。
正しい道に戻ってきたときには、山にかかっていたガスはすっかり無くなっていました。
あとは、昨日来た道をゆっくり辿り下山しました。
登山道から林道が見え一安心。林道を歩きゲートが見え、また一安心。そして、駐車場で我が車を見て安堵し、山行終了となりました。
よかった、よかった、です。
来年は、もっと実力をつけて、今日行けなかった合地山へ挑戦しようと思っています。
(*) 地図のルートはGPSの記録です。中ノ尾根山の山腹に二重のトラバース気味の線があり、これが道迷いしたところです。なんともひどいですね。お恥ずかしい。
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