【下の廊下・欅平〜黒部ダム】美しくチョッピリ怖い黒部の渓谷・動画つき


- GPS
- 16:26
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 3,921m
- 下り
- 3,488m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 5:03
天候 | 10/9 雨→曇 http://www.tenki.jp/past/2016/10/09/chart/ 10/10 曇→晴 http://www.tenki.jp/past/2016/10/10/chart/ ■服装 厚手のベースレイヤーに、時折薄手のソフトシェルを重ねる。 ■テント泊 シュラフはモンベル#3 ダウンを着て、チャックは全開。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
東京→富山(北陸新幹線)前日泊 富山→宇奈月温泉(富山地方鉄道) 宇奈月温泉→欅平(黒部峡谷鉄道・トロッコ列車) http://www.kurotetu.co.jp/sp/ ■復路 黒部ダム→扇沢(トロリーバス) http://www.kurobe-dam.com/trolleybus/ 扇沢→信濃大町(タクシー・バスと同じ金額で乗せてくれるという話だったので乗車) 信濃大町→松本(JR大糸線) 松本→新宿方面(JR中央線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
難易度は高くはないが、行程の多くは落ちれば『墜落』して即死するような岩壁伝いに付けられた道を歩く。 中には数百メートルの高さの崖もあるため、つまづいたり、荷物を壁に引っ掛けるだけで命取りに・・・ 終始足元や頭上に注意を払って歩く必要がある。 注意力の切れ目はこの世との別れ目となる。 ザックからものをはみ出させないように心がけたい。伸縮式のトレッキングポールをザックに収める時も、分解して飛び出ないようにした方が良い。 壁は必ず進行方向右手(逆走だと左手)にあるため、壁と逆側に取り付けた方が安心だ。 ■水平歩道(欅平〜仙人ダム) 大太鼓など高度感のある箇所はあるが、落ち着いて行動すれば危険はない。壁に手すり代わりにワイヤーが張ってある。 志合谷の沢の下を150mものトンネルがあり、ヘッドランプが必要。足元は水が溜まっており、ひどい時は膝や腰ほどまで浸かるとか・・・トンネルの端っこを通るか、あるいは石の上を歩くとさほど濡れなくて済む。 ■日電歩道(仙人ダム〜黒部ダム) 水平歩道より、岩がむき出している箇所もあり、少し難易度は上がるが、問題のないレベル。 今年は一部歩道の整備が整っていないとの情報。(張り紙あり)日電歩道のちょうど中間地点、白竜峡手前あたりは、ワイヤーが切れている箇所があった。通行に支障のあるレベルではない。 落石の事故が起こっているので、崩落箇所は頭上に気をつけつつ、速やかに通り過ぎたい。 沢を7-8箇所横切るので注意!そのうち2箇所は滝をくぐるため、濡れ対策をした方が良い。沢を横切る時にで足を滑らせたのか?骨折?をしていた人に出くわした。(ヘリをよんで救助されたようだ。) 崖っぷちの沢を横切るというシチュエーションも多分にある。濡れることを恐れず、足場の良いところを選んで横切った方が良い。 |
その他周辺情報 | ◾阿曽原温泉 山小屋のワイルドな温泉。テント場より5分ほど下ったところの露天風呂。男女1時間おきに交代で入れる。 テント場 700円 入浴料 500円 http://azohara.niikawa.com ■風呂・信濃大町駅前 七倉荘旅館。日帰り入浴が500円にて可能。 http://www.nanakuraso.co.jp/smart/ |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:0.24kg
![]() ![]() ![]() |
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個人装備 |
ベースレイヤー
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
インサレーション
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
ストック
カメラ
マット
シュラフ
ヘルメット
|
共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
テント
ポール
テントシート
|
感想
10月の連休は無雪期最後に、鋸岳でも縦走しに行こうかな・・・と思っていたら、土日の天気がなんとも芳しくないので変更することに。
月曜日の天気はだけは良さげなので、土日にアプローチして月曜日が本番の場所、しかも「遠くに行きました感」があるような場所がいいということで、黒部峡谷沿いにつけられた「超崖っぷちの道」をひたすら歩いていくという、下の廊下に行くことにした。
夏に水平歩道は歩いていたので、
「また行くのか!?」
という話もあったが、この時期しか通れないし、ある種チャンスである。
それに、剱から裏剣ロード、水平歩道まですんごい道をあるいて、黒部の自然に惚れてしまった自分としては、何度行ってもいいかもって思える場所だ。
「ま、いっか?」
と思えてしまう。
でも、行くのであれば、紅葉の時期の方がいい。谷全体が赤く染まるその景観はこの世のものとも思えないほど美しいらしい。シーズンは10月下旬〜くらいなんだとか。標高的には1000mくらいなので、タイミング的にはそんな時期なのだろう。
「ちょっとフライングしたかもな〜」
と思いつつ、
「あーきてよかったなー」「もう一度来てみたいなー」
と思わせるあたり
「やっぱり黒部だな」
と思う。
ある程度、緊張感をもって臨めるというか、それだけ自然が厳しいということなのかもしれないが、こっちもなんだか歩いていて生き生きしてくるのである。
相棒に「毎年来てもいいよ!」なーんて冗談で言ったが、本当に毎年来そうな勢いである。ぜひ紅葉も見てみたい。
今回、写真をとるのが厳しいかもと、アクションカメラをもっていったのだが(結局撮ったけど)、見返すと、映像の方が迫力が出ているので、興味のある人は映像をぜひ見てください!きっと行きたくなります!
(注:ヤマレコアプリだと見れません。ブラウザからお願いします。)
cajaroaさん、こんにちは。
動画拝見しました📹
ワクワクするような魅力のあるコースですね。
いつか必ず訪れたいです。ちょっと遠いので前泊しないと辛そうですが、これから妄想登山して、あれこれ計画してみます(笑)
PS : 動画にご出演なさっているイノキチ君とクマ君(私は勝手にダズキチ(ボビー・ダズラーから拝借)と呼ばせていただいております😁)の動きには、思わず笑っちゃいました🤗
ak0211さんこんばんわ
新幹線が開通して立山方面のアクセスが良くなり、前泊一泊二日ができるようになりました。新幹線通勤がごとく立山方面に行けてしまいますよ
僕らは富山駅のビジホに泊まるという
味気ない前泊でしたが
宇奈月温泉に泊まると旅情が出るので
そちらの方がオススメです。たかそうですけどね。
ぜひぜひ
ちなみに動画ですがあやつらの動きは、元々シュガー・ベイビー・ラブのbgmに合わせて躍らせる設定だったのですが、著作権と、相棒の選曲により合わなくなってしまい、ビミョ〜な感じになっています。(笑)
ちなみにダズラーのクマの名前ですが、うちでは、ひらがなで『まっくす』と呼んでいます。
ボビーダズラーは一体一体、手書きのメッセージカードがついているのですが、そのメッセージが、I enjoy life to the MAX!だったので。
いや、好きに呼んでくださって構いませんよ!(笑)
たのしい動画ですね私も拝見しました!楽しめました。
私も来週末同じルートで歩く予定です(が天気が微妙です)。
ikedaseijiさん
こんばんわ
動画見てくれてありがとうございます!
苦労して撮影、編集したので嬉しいです。
レコ拝見しましたが、先月も行かれているのですね。毎月行かれるなんて羨ましい!
そんな私も来年、紅葉のタイミングで見に行きたいと思ってます。
一週間後の天気はまだまだわかりませんよ
良い天気になりますように!
cajaroaさん、maamさん、こんにちは!
げぇ〜 また水平道ですか〜
このコースは、本当に行ってみたい!
けど、高所恐怖症なんでね ... w
水平道もそうですが、ボクの場合は、NO18の吊り橋が最大の恐怖!
劒からの下山で雷鳥沢に入るところの橋が怖かったくらいですから!w
まぢです!!
でも、やっぱり行ってみたい!
十字峡も見たいし、げんげも食べたい!
動画、面白かったです〜
shinさんこんにちは
私も実は高いところ苦手なんですが、気づくとこう言うところに来ています。(^_^;)
昔ガイドさんに怖いと思うのは何かができていないと言うことだと言われたことがあったのですが、それに気づけるなんて自分は特だなと肯定的に捉えるようにしています。(笑)
バランスが取れるようになったのかわかりませんが、そんなことをしているうちにだいぶ怖くなくなって来ました。
橋でNo.18の橋で怖かったのは『今年はメンテナンスしてないので1人ずつ渡ってください』と言う張り紙。。。2人だとダメで1人だと大丈夫と言う根拠はどこから来ているのかしら?と不安でした。(^_^;)
しかし高所恐怖症なのに大キレットに行かれるshinさんはすごい!
私も来年は行きたいな〜と思います。
cajaroaさん&maamさん、大変お疲れ様でした。前回のレポでも感じましたが、下の廊下、足がすくんで怖そうですがなんとアルペン心をくすぐるようなルートなのでしょう。延々と続く断崖絶壁を歩いているうちに岩壁と自分自身が同化してゆくような気にもなりそうです。ここは近い将来ぜひとも行ってみたいですね・・・。
そして映像も拝見しました。こちらも素晴らしいです(チャンネル登録させて頂きました
ryoさんこんにちは
黒部、アルペン心くすぐられますよ〜。
普通は山の通しやすいところに道を引いているのに対し、ここは無理だろうと言うところに無理やり道を引いているので、人が入り込めないような自然のど真ん中にお邪魔している感じがあるのが、くすぐられるところなのかもしれません。
山の岩場を経験していれば普通に行けるところですのでぜひぜひオススメです!
動画観ていただきありがとうございます!
山の動画撮影初めてだったので嬉しいです。
ビデオは実は70%くらいデジカメで撮っています。白竜峡でウェアラブルビデオカメラの電池が切れてしまいました。(^_^;)
途中から、定点撮影が多くなっているのはそのためです。
私も初めて使ったのですが、歩きながら撮らなければ、特別危ないところでない限り、普通のカメラの方がモニターで今撮っているものが確認できるので撮りやすかったです。
動画編集もプリインストールソフト(macのimovie)なので案外手持ちの機材でもいけるかもしれませんよ!
cajaroaさん、 maamさん、こんにちは
楽しくレコ拝読させていただきました
動画も臨場感たっぷりでステキです
見る限り、整備されたトレイルのようですが、片側が断崖絶壁で容赦なく(?)、また、一部、床が抜けていて下がそのまま見える吊り橋といい、スリル満点!手に汗握りつつ、動画、観ました
「注意力の切れ目はこの世との別れ目」というくだりがなかなか言い得て妙!
また、その緊張感の先にある、ワクワク感や、絶景の素晴らしさ、そこから得られる感動!が感じられます
いつもながら、とても丁寧に編集されていて、また、注意事項なども、とても参考になりました
自分のこれからの山行にいかしていきたいと思います
黒部エリア、東京からだとなかなか遠いですが、新幹線の開通で便がよくなってなによりですよね!
このエリア、幼少期に家族旅行で訪れたことがあるので、トロッコ列車、宇奈月温泉、なんだか懐かしいです
行ってみたくなりました
machagonさん
こんばんわ
あのスリルといいど真ん中に来ちゃった感といい、黒部はすごいですよ〜
また、神経をピンと張って歩いている方が私は好きなたちなので、なんかいいんですよね。
幼少期に宇奈月温泉とトロッコ列車っていいですね〜そういえば機関車の前で写真撮ってる子がいたな〜
あの路線自体、すでに下の廊下気分になれます。
つい注意事項書いてしまいましたが、目の前で骨折している人に出くわしたりすると、なんか書かないといけないかなぁなんて思ってしまいます。
先週末も滑落事故が起きて別パーティのガイドさんがロープ出して助けたんだとか・・・
どちらも大事に至らなかったみたいですが、自分達も気をつけねば・・と
ちなみに注意力の切れ目は〜と言うのは、実は、『腕力の切れ目はこの世との別れ目』とクライミングやっている方のブログからもじってつけたものです。
こう言う面白い表現力を身に付けたいと勉強?したりしています。
そんなことばっかやってるので大抵レコ書くのに一週間くらいかかっているのです(笑)
cajaroaさん、はじめまして。
今シーズンは9月末に立山三山と剱を巡りましたが、来シーズンは早月尾根から裏剱へと画策している所です。写真も動画も文章も、素敵ですね〜
「過程を味わう」山旅には僕も共感です。
いつか海外のロングトレイルも歩いてみたいなあ。
wakatakeyaさん
はじめまして
こんばんわ
裏劔の一帯は、頂きがないのに、荒削りで激しい自然そのままの姿で全身いっぱいに感じる事ができ、とても魅力的なエリアだと思います。
wakatakeyaさんのレコまだ少しかみれていませんが(ムービー素敵すぎます!)、レコの中で触れられていた新田次郎や、日記でお邪魔致しました高熱隧道など、山旅を色々感じさせてくれる物語に想いを馳せながら、歩けるのも魅力です。
バックパッカーやられていたのですね。
海外の山を訪れてみたいという気持ちはとてもわかります!
私もいつか行ってみたいです。
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