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Yamareco

記録ID: 998729
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

ザイテングラード初冬 美しく厳しい雪山初め 

2016年11月03日(木) 〜 2016年11月04日(金)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
08:12
距離
35.6km
登り
1,742m
下り
1,747m

コースタイム

1日目
山行
5:01
休憩
0:15
合計
5:16
2日目
山行
9:45
休憩
1:36
合計
11:21
6:02
2
6:04
6:05
5
6:10
6:11
39
6:50
6:57
30
7:27
7:58
102
9:40
9:50
4
11:52
12:10
10
12:20
12:31
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61
14:40
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15:20
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43
16:23
16:28
43
17:11
9
17:20
3
17:23
上高地バスターミナル
天候 11/3 上高地〜涸沢 小雪
11/4 晴れ  ザイテンから上は風強し
       稜線は時々地吹雪
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
11月の沢渡→上高地 6:10始発
11/4より上高地→島々 17:25 最終  
コース状況/
危険箇所等
11/4 8:30頃ザイテン途中でGPS電池切れのため、ルートは途中までです。


この時期のザイテンはルートファインディング必須です。


涸沢〜ザイテングラード取付き
 積雪20−30cm 吹き溜まり、登山道山側はひざ上
隠れた岩を踏む、ハマる地雷原状態。

ザイテングラード
 夏道は薄っすらと分かるが、ひざくらいのラッセルになる
 避けて尾根上の露出している岩を半分くらい使う
 夏道沿いに微妙なトラバースが数箇所あり注意
薄い雪のミックスな岩稜は、アイゼン、ピッケルは、ほぼ利きません。

穂高岳山荘手前
 広い階段状の夏道はすっかり埋まり、もも〜腰まで。
 上りは避けて、Docomoのレピーター櫓まで尾根沿いに上がる。
 下りははまりながらトラバースするも 尾根沿いが正解だったように思う。
予約できる山小屋
横尾山荘
小雪が舞い始める静かなBS。
2
小雪が舞い始める静かなBS。
河童橋から
明神、薄っすらと5峰。
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明神、薄っすらと5峰。
稜線はガスの中。
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稜線はガスの中。
ガスが無ければ三段紅葉ですが。
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ガスが無ければ三段紅葉ですが。
徳沢、閉め作業中。
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徳沢、閉め作業中。
晩秋の静けさも良いです。
2
晩秋の静けさも良いです。
湿った雪です。
屏風岩がうっすら。
1
屏風岩がうっすら。
本谷橋。
予報よりも雪も風も静かな状況。
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予報よりも雪も風も静かな状況。
稜線は見えません。
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稜線は見えません。
松本方面は晴れ間ものぞく。
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松本方面は晴れ間ものぞく。
11/4 モルゲンロートの時間にスタート。
3
11/4 モルゲンロートの時間にスタート。
北穂、東稜。
前穂、吊り尾根、奥穂
3
前穂、吊り尾根、奥穂
ザイテンまで、20−30cmの薄雪が微妙に歩き辛い。
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ザイテンまで、20−30cmの薄雪が微妙に歩き辛い。
薄く見えますが、吹き溜まりでひざくらい。
2
薄く見えますが、吹き溜まりでひざくらい。
ザイテンは、雪があまり着いてないように見えた。
2
ザイテンは、雪があまり着いてないように見えた。
奥穂がくっきり。ここまでトップでしたが。
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奥穂がくっきり。ここまでトップでしたが。
あずき沢、ここからアイゼン。が、薄い雪の下の岩に当たる。お一人先行していただく(へへ;。
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あずき沢、ここからアイゼン。が、薄い雪の下の岩に当たる。お一人先行していただく(へへ;。
では、行きます。
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では、行きます。
風があります。薄い踏み跡は直ぐに消えます。
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風があります。薄い踏み跡は直ぐに消えます。
夏道はひざ上になるので、尾根沿いです。
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夏道はひざ上になるので、尾根沿いです。
好い天気です。
しかし、シーズン初めにはキツイ。
2
しかし、シーズン初めにはキツイ。
iPhoneは寒さに非常に弱いので、内ポケットで暖めて時々使います。
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iPhoneは寒さに非常に弱いので、内ポケットで暖めて時々使います。
穂高岳山荘まで20分の看板から50分かかる。
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穂高岳山荘まで20分の看板から50分かかる。
山荘が見えますが夏道はかなりしんどい。尾根へ上がります。
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山荘が見えますが夏道はかなりしんどい。尾根へ上がります。
尾根上から。風が吹き付け、この後20分以上かかって小屋へ。
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尾根上から。風が吹き付け、この後20分以上かかって小屋へ。
下山、もう少し雪があったら、ここは通れません。
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下山、もう少し雪があったら、ここは通れません。
涸沢カールが一望。
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涸沢カールが一望。
落ち着くと、残念さが。
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落ち着くと、残念さが。
夏道沿いにあずき沢側に出ないで、櫓へ右から回り込む方が正解だった。
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夏道沿いにあずき沢側に出ないで、櫓へ右から回り込む方が正解だった。
前穂〜明神。良い時期にまた。
2
前穂〜明神。良い時期にまた。
何気ない下りですが、薄い雪の下に岩がごろごろ。
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何気ない下りですが、薄い雪の下に岩がごろごろ。
何度も振り返り。
2
何度も振り返り。
雪山の感触を思い出し。
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雪山の感触を思い出し。
夏道を辿らない方が良い部分の一つ。
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夏道を辿らない方が良い部分の一つ。
ザイテン終わりました。
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ザイテン終わりました。
横尾本谷。
屏風岩。
横尾、戻ってきました。ここからが長いけど。
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横尾、戻ってきました。ここからが長いけど。
明神2峰。
夕暮れ前の明神。
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夕暮れ前の明神。

感想

穂高周辺の小屋閉めに合わせ、今シーズンの雪山初めに行ってきました。
目指したのは奥穂高岳でしたが、穂高岳山荘までの敗退となりました。
昨年は記録的な暖冬小雪で、10月末の初冬の山頂に立つ事ができましたが
通常の年の状況に近くなると、ヒュッテから上は、やはり厳しかったです。
ただ、青空の下、薄く雪をまとった、この時期だけ見える穂高の岩稜を
眺めていた6時間は、上々のシーズン初めだったと思います。

夜間の降雪の状況が分からない、と、言い訳に、モルゲンロートの時間にスタート。
先行のヘッドランプも涸沢ヒュッテ、小屋からも向かう人が他に無し。
この時間には、ザイテン取付き辺りに数組のヘッドランプが見えていた以前の記憶があり、アレ?な感じです。
濃紫から青に変っていく穂高の山稜を眺めながら、気持ちは高まっていきます。
降ったばかりの柔らかい雪は、うすく岩の上に載っているため、歩きやすい雪原とは違い、足元は置いてみないと分からない事多く、ひざ上まで嵌ることもあれば、直ぐに岩を踏むこともあり、露出している岩を出来るだけ伝います。
ザイテン取付きで、追いついてこられた方に、先行していただきました。(内心、ラッセルしないで済むなと)
遠くからは雪が少ないと見えたザイテンも、尾根上からはずれた夏道は、ひざ上まで沈むので、尾根上の岩稜をできるだけ伝って上がります。
先行の方のルートを見て、同じく行ったり、自分はこっちと、随分と楽をさせていただいたと思いますが、シーズン初めにはかなりきつかった。

夏道の岩稜帯が終わり、少々いやらしいトラバースを越えると、穂高岳山荘が見えます。広い階段状のルートが、すっかり埋まってます。
10歩ほど進むと、もも辺りまで沈みます。長いトラバースになるので、Docomoの中継器の櫓のある尾根上に方向変え斜面を上がります。
風が強くなり、地吹雪状に吹き付けます。無雪期、5分もかからないが距離を20分以上かかりました。
ここで、体力、気力もすっかり無くなって、穂高岳山荘に着いた時は、さて下りようと、躊躇わずでした。。。
11/3の天候がよろしくない、冬型の気圧配置、寒気の南下でまとまった降雪と強風の予報。このため、3日は涸沢泊まりにして4日に目指す計画でしたが、この時点で、降雪がそれなりにあったら、1泊では山頂は無理だろうと気持ちが負けていました。


各山系の冠雪も伝わり、晩秋から初冬へと変貌する季節。
11月末には、立山からB.C.シーズンへ
昨期のような小雪でなく、普通の降雪であることを願っています。

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