四国の隕石落下跡クレーターで最大なのは、高松市の地下に眠る径4kmほどのものが知られていますが、高知県仁淀川町の標高590mの山上「星ケ窪」には、今でも古代の隕石落下跡クレーターが残っています。
実はこのクレーター、地形図「長者」にもクレーターの縁取りとなっている小径がはっきりと記載されているのです。但し、その破線の正体は、明治期に開催されていた草競馬場を昭和9年、軍馬鍛錬場の馬道として再整備したもの。その楕円形の馬道の中心部がすり鉢状地形の中心で、今は池になっています。
地名の由来はもちろん、古代、ここに「星」が落下したことによるもの。
池の真横から撮った写真を見ても、隕石が斜めに地面に衝突し、地面を引きずったような跡が見て取れます。
この規模の隕石が落下したのなら、麓の長者地区では震度10位の地殻変動並みの地震が襲ったのではないでしょうか。
もしかすると、池の中心部の地下深くには、今でも隕石が眠っているのかも知れません。
この隕石跡側は星ケ窪キャンプ場となっており、展望もいいため、夜空を見上げながら太古に思いを馳せて眠りにつくこともできます。
車でのアクセスは高知自動車道伊野インターを降り、国道33号で仁淀川町に入り、大渡地区の大渡交差点から国道439号(酷道ヨサク)に入り、南下。数キロ先の長者小学校西の新万才橋袂に道標が出ています。その道標は歩道を上がる際のものですが、歩道は車道をショートカットしているので、適当に上がっていれば行き着きます。
公共交通機関利用時は、JR土讃線佐川駅から大崎行の黒岩観光バスに乗車し、終点降車。そこから仁淀川町コミュニティバスの長者方面行きに乗り、長者バス停降車。バス停南方から「四国のみち」(四国自然歩道)の道標が星ケ窪まで導いてくれます。バス停付近の標高は約300m。
星ケ窪からは町きっての名山、中津明神山(1541m)が遠望できたかも知れませんが、大渡交差点北方の名野川交差点を中津渓谷の標識に従って県道363号に入れば、山頂まで行けます。車を降りて山頂までは1分弱。
星ケ窪の徒歩でのコース図はルートラボの投稿図参照→
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=06f2c43a299ceb79419e92ed79bdcb65
これは地層化石に興味のある方は隕石とか掘り当てることが出来そうな場所ですね。
でも酷道ヨサクって
今まで四国に行ってこれが国道か って酷い目に
あったことがありますがそのたぐいでしょうかね
tomuyanさん、どうも毎度です。
今の時期、星ケ窪にはコスモスが揺らめいているものと思います。
池の地下を掘ることは困難ですが、高知市内には「高知隕石」なるものもあります。と言っても数センチほどですが。小さい隕石は案外、全国各地に降り注いでいるものですね
439号を「日本三大酷道」と言っている者たちは皆、街の者で、山に無知なものたち。無名峰ピークハンターで三桁国道を酷な道路と思う者はいないでしょう。
そんなことを言う私は実は、生まれて初めて車を運転して山に行った際、ヨサクから30メートル下の砂防ダムに転落してしまいましたが・・・ heyhey hooo
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