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Yamareco

記録ID: 1001658
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥武蔵

酉谷山 北側破線ルートより(登り矢岳、下り熊倉山)紅葉1500m付近見ごろ

2016年11月05日(土) 〜 2016年11月06日(日)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
26:58
距離
26.2km
登り
2,117m
下り
2,126m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:02
休憩
0:36
合計
5:38
9:04
38
スタート地点
9:42
9:43
21
10:04
10:04
18
10:22
10:27
7
10:34
10:35
4
10:39
10:40
15
10:55
10:55
23
11:18
11:18
8
11:26
11:26
51
12:17
12:26
28
12:54
12:55
3
12:58
12:59
39
13:38
13:54
12
14:06
14:07
18
14:25
14:25
17
2日目
山行
4:39
休憩
0:34
合計
5:13
6:54
6:55
8
7:03
7:03
18
7:21
7:21
6
7:27
7:29
28
7:57
7:58
11
8:09
8:09
21
8:30
8:32
22
8:54
8:55
6
9:01
9:01
20
9:21
9:37
20
9:57
9:57
34
10:31
10:32
9
11:15
11:15
24
11:39
11:43
3
11:46
11:51
12
12:03
ゴール地点
ルートはEtrex20xのGPSデータです。
2日目、武州日野より170円で武州中川駅まで電車のりました。
天候 両日とも晴れ
日曜朝は気温4℃(この時期にしては暖かい方か)
過去天気図(気象庁) 2016年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
kazさんに車で迎えに来てもらい
5:45草加ICー外環→和光ICー下道→8:50清雲寺駐車場
約2時間5分
コース状況/
危険箇所等
●参考資料 山と高原地図「奥武蔵・秩父」

●登り(清雲寺→大反山→フナイド尾根→矢岳→坊主山→酉谷避難小屋
清雲寺よりスタートしてしばらくは明瞭な道が続きます。古い祠で尾根を直登すると結構な急斜面を登らなければならないので注意。
アップダウンが容赦なく波状攻撃のようにきます。矢岳まではめげないで登るしかないです。それほど危ない箇所は無いですが、くだりで使う場合は数箇所尾根が広くなるのでルートミスしないように注意してください。テープが所々あります。
矢岳から先も結構急でした。
長沢背稜は歩き易いです。特に破線ルート歩いた後のなので、ものすごく快適に感じます。整備してくださっている人に感謝です。

◎酉谷避難小屋
5・6人用の小さな小屋ですが、南側に面し窓からは富士山が見える魅力的な小屋です。大岳山から御前山、その手前に奥多摩の石尾根が見えます。しかも小屋内もトイレもとても清潔に保たれています。
水場があるのもこの奥多摩山域ではありがたい。ただし、今回は昼間は水が数滴ずつ落ちているだけで、貯め込むのに非常に時間がかかります(なぜか夜は若干水量が多かったですね)。余裕がある人は少し担いでくることをお勧めします。

●下り(酉谷避難小屋→酉谷山→小黒→檜岳→熊倉山→日野コース→ぶしゅうひの)
酉谷山から直で下れるルートです。小黒からの下りだし、1箇所右の尾根に取り付きそうな場所があります。それを強引に下っていくとおそらく崖やワサビ沢に出てしまいそうです。
そこを過ぎると檜岳手前までが広々とした尾根歩きが堪能できます。特に標高1500地点は黄葉が見ごろで落ち葉の絨毯を歩きながら最高の稜線歩きができました。
檜岳からは再び痩せ尾根や急なアップダウンがあります。スリップ注意です。
途中一箇所展望が良い所。ただし南、西側のみ。
熊倉山からは日野コースを下りましたがさすがに登山道は歩き易いです。下のほうは沢を数回渡るので滑らないように注意してください。
今回は1駅電車を使いましたが、乗車時刻が合わない場合は歩いてもいける距離です。
その他周辺情報 ●入浴
帰りがけに「休暇村奥武蔵」にて汗を流しました。

他に武甲温泉手前にあります。
清雲寺の駐車場に停めて出発。
キレイなお手洗いあります。
清雲寺は4月の「しだれ桜」が超有名ですね。
清雲寺の駐車場に停めて出発。
キレイなお手洗いあります。
清雲寺は4月の「しだれ桜」が超有名ですね。
案内板にも書いてありますが最初の目標は若御子山。
昔西側から登ったことありますが、今回は東側より登ります。
案内板にも書いてありますが最初の目標は若御子山。
昔西側から登ったことありますが、今回は東側より登ります。
若御子山遊歩道を使う。
若御子山遊歩道を使う。
道なりに看板があります。
福寿草の有名な所でもあるんですかね?今度時期に来てみようか。
道なりに看板があります。
福寿草の有名な所でもあるんですかね?今度時期に来てみようか。
憩いの広場なる場所を通ります。
憩いの広場なる場所を通ります。
若御子山の看板あり。針葉樹林帯を行く。
若御子山の看板あり。針葉樹林帯を行く。
古い小祠に到着。昔はここを左に行ったのですが、今回はすっかり忘れていて尾根を直登してしまいました。
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古い小祠に到着。昔はここを左に行ったのですが、今回はすっかり忘れていて尾根を直登してしまいました。
尾根の直登はかなりの急傾斜。
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尾根の直登はかなりの急傾斜。
ロープ張られていましたが、これは先が思いやられるルートだと思いました。
ロープ張られていましたが、これは先が思いやられるルートだと思いました。
尾根を登るとそこからはしばらくなだらかな針葉樹林帯になります。
尾根を登るとそこからはしばらくなだらかな針葉樹林帯になります。
あっという間に大反山(853m)に到着しました。
順調ですがまだ900m近い登りです。
あっという間に大反山(853m)に到着しました。
順調ですがまだ900m近い登りです。
しばらくは樹林帯歩き。でも踏み後は不明瞭。
しばらくは樹林帯歩き。でも踏み後は不明瞭。
しばらく行くと鉄塔。その脇を通ります。
しばらく行くと鉄塔。その脇を通ります。
大反山から下り、急な尾根道を頑張って登っていく。
このあとフナイド尾根を90度曲がり。
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大反山から下り、急な尾根道を頑張って登っていく。
このあとフナイド尾根を90度曲がり。
今回の登り中、唯一展望が開けたスポット。
正面には矢岳に続く峰々が見えますね。
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今回の登り中、唯一展望が開けたスポット。
正面には矢岳に続く峰々が見えますね。
東方面には左から武甲山、小持、大持、滝ノ入頭へと続く魅力的な稜線が連なっていました。
いつか歩いてみたい稜線です。この角度でズラッと見えるのはおそらくこのポイントだけでしょう。
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東方面には左から武甲山、小持、大持、滝ノ入頭へと続く魅力的な稜線が連なっていました。
いつか歩いてみたい稜線です。この角度でズラッと見えるのはおそらくこのポイントだけでしょう。
展望広がる1040地点を過ぎると急な小アップダウンが続きながら高度を稼いでいきます。
展望広がる1040地点を過ぎると急な小アップダウンが続きながら高度を稼いでいきます。
12:18 何度目かのアップダウンを経て順調に破線ルートの真ん中に位置する矢岳(1357m)に到着しました。
このピーク踏む人はなかなかいないだろうな。
木々が色づいてきた感じ。
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12:18 何度目かのアップダウンを経て順調に破線ルートの真ん中に位置する矢岳(1357m)に到着しました。
このピーク踏む人はなかなかいないだろうな。
木々が色づいてきた感じ。
矢岳からちょっと急です。
矢岳からちょっと急です。
ただ、すぐに緩やかな広い尾根になります。
この辺は下るときは、ちょっと道迷い注意ですね。
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ただ、すぐに緩やかな広い尾根になります。
この辺は下るときは、ちょっと道迷い注意ですね。
このルートはほとんど案内板ないですが、1箇所だけありました。
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このルートはほとんど案内板ないですが、1箇所だけありました。
紅葉がきれいです。
赤岩ノ頭は見つからずに通り過ぎてしまったようです。
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紅葉がきれいです。
赤岩ノ頭は見つからずに通り過ぎてしまったようです。
1500mくらいが一番見ごろですね。
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1500mくらいが一番見ごろですね。
立木橋に向けて急坂を登る。
立木橋に向けて急坂を登る。
そして急坂を下る。
そして急坂を下る。
すると牛首に到着。手書きの薄っすい字。
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すると牛首に到着。手書きの薄っすい字。
牛首から更に急坂を経る。
牛首から更に急坂を経る。
これが最後の登り。長沢背稜付近の北面1700m地点の最後の登り。この辺は葉が落ちています。
これが最後の登り。長沢背稜付近の北面1700m地点の最後の登り。この辺は葉が落ちています。
ようやく緩やかになったよ。尾根着きました。
イヤー結構長かった(でもコースタイムよりは短い)。
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ようやく緩やかになったよ。尾根着きました。
イヤー結構長かった(でもコースタイムよりは短い)。
今までの道と違い登山道は歩き易いですね(長沢背稜)。
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今までの道と違い登山道は歩き易いですね(長沢背稜)。
酉谷山が見えてきました。中央付近には酉谷避難小屋も見えています。
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酉谷山が見えてきました。中央付近には酉谷避難小屋も見えています。
軽快の進む。後は小屋につくだけだー。
軽快の進む。後は小屋につくだけだー。
酉谷避難小屋に到着しました。
酉谷避難小屋に到着しました。
中は相変わらずキレイですが、先客3人いたため結構一杯。
ということで手前にテントを張らせていただきました。
後々2人追加で小屋5人でしたね。
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中は相変わらずキレイですが、先客3人いたため結構一杯。
ということで手前にテントを張らせていただきました。
後々2人追加で小屋5人でしたね。
頼みにしていた水場。
なんと水がぽたぽたとしか出ていなくて狼狽。
でもS氏がわざわざ往復80分かけて下の酉谷へ水を取りに行ってくれました。リーダー頼みになりますね。
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頼みにしていた水場。
なんと水がぽたぽたとしか出ていなくて狼狽。
でもS氏がわざわざ往復80分かけて下の酉谷へ水を取りに行ってくれました。リーダー頼みになりますね。
酉谷避難小屋からは富士山が見えるナイスビューです。
小屋はきれいだし憧れの小屋になるに値します。
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酉谷避難小屋からは富士山が見えるナイスビューです。
小屋はきれいだし憧れの小屋になるに値します。
夕焼けの富士。
19時30分ごろまで外で食事とお酒でテント生活をエンジョイして就寝。楽しい時間♪
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夕焼けの富士。
19時30分ごろまで外で食事とお酒でテント生活をエンジョイして就寝。楽しい時間♪
早朝5時過ぎに起床。まだまだ暗いが6時近くなってくると、少し明るくなってきている。
早朝5時過ぎに起床。まだまだ暗いが6時近くなってくると、少し明るくなってきている。
早朝の酉谷避難小屋から見る富士山。
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早朝の酉谷避難小屋から見る富士山。
手前の紅葉も見事な色づきでした。
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手前の紅葉も見事な色づきでした。
6:50出発
酉谷山に向かいます。この辺は葉が落ちているね。
6:50出発
酉谷山に向かいます。この辺は葉が落ちているね。
酉谷山(1718m)到着。
天気がいいけど、結構展望が無いんですよね。今回の最高点としてはちょっと微妙な展望。
酉谷山(1718m)到着。
天気がいいけど、結構展望が無いんですよね。今回の最高点としてはちょっと微妙な展望。
酉谷山からは南側富士山も見えます。
葉が落ちてないとダメだよね。
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酉谷山からは南側富士山も見えます。
葉が落ちてないとダメだよね。
正面が小黒。薄い踏み後を辿り一旦下降し登り返し。
正面が小黒。薄い踏み後を辿り一旦下降し登り返し。
小黒を越えて樹林帯を下ります。
1箇所間違え易い尾根あり。
※間違えて下りると急斜面でその後ワサビ沢にぶち当たると思われる。
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小黒を越えて樹林帯を下ります。
1箇所間違え易い尾根あり。
※間違えて下りると急斜面でその後ワサビ沢にぶち当たると思われる。
小黒を過ぎて檜岳に向かうまで。
段々と尾根が広くなっていきます。
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小黒を過ぎて檜岳に向かうまで。
段々と尾根が広くなっていきます。
1500m地点。紅葉がキレイですね。
静かな登山道も無い尾根歩き最高!
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1500m地点。紅葉がキレイですね。
静かな登山道も無い尾根歩き最高!
先を行くSリーダーもkazさんも楽しそうで足取りも軽やかに見えます。
先を行くSリーダーもkazさんも楽しそうで足取りも軽やかに見えます。
先週2000mの大菩薩から牛ノ寝を歩きましたが、それよりも高度が若干低い所が見ごろになってきましたね。
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先週2000mの大菩薩から牛ノ寝を歩きましたが、それよりも高度が若干低い所が見ごろになってきましたね。
うーん素晴らしい尾根だ。きれいな紅葉を楽しみつつも破線ルートなので道間違いをしないように都度注意しながら歩きます。
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うーん素晴らしい尾根だ。きれいな紅葉を楽しみつつも破線ルートなので道間違いをしないように都度注意しながら歩きます。
楽しい尾根歩きは終わり檜岳に続く針葉樹林帯の直登。
九十九折れの登山道などないから、男は直登。
でもキッツイ斜度!気合だー!
楽しい尾根歩きは終わり檜岳に続く針葉樹林帯の直登。
九十九折れの登山道などないから、男は直登。
でもキッツイ斜度!気合だー!
檜岳に到着〜針葉樹林帯で全く展望なし。
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檜岳に到着〜針葉樹林帯で全く展望なし。
檜岳からは結構急な小アップダウンが続く尾根歩きです。
途中は尾根が細くなったりと結構注意は必要。
檜岳からは結構急な小アップダウンが続く尾根歩きです。
途中は尾根が細くなったりと結構注意は必要。
長くはないんだけど、急坂が多い。
長くはないんだけど、急坂が多い。
熊倉山に行く途中に一箇所だけ岩峰を巻いた後にその岩の上から展望が開けます(といっても南から西方面ですが)
矢岳ルートと言い本当に展望ある所少なすぎだよ。
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熊倉山に行く途中に一箇所だけ岩峰を巻いた後にその岩の上から展望が開けます(といっても南から西方面ですが)
矢岳ルートと言い本当に展望ある所少なすぎだよ。
細い尾根は紅葉中。
細い尾根は紅葉中。
軽快に足を進める。
軽快に足を進める。
紅葉の登山道。
この看板が出てきたので熊倉山はもう少し。
おそらく間違えていってしまい道迷いしてしまう人も多いのでしょう。
この看板が出てきたので熊倉山はもう少し。
おそらく間違えていってしまい道迷いしてしまう人も多いのでしょう。
熊倉山の祠。
もう何年前の道標だよっていうくらいさび付いている熊倉山道標。とりあえず記念撮影はしましたが。なんかもう少しきれいにしたら良いのに。
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もう何年前の道標だよっていうくらいさび付いている熊倉山道標。とりあえず記念撮影はしましたが。なんかもう少しきれいにしたら良いのに。
熊倉山山頂からの展望・・・ってほとんど無いじゃないか。
熊倉山山頂からの展望・・・ってほとんど無いじゃないか。
熊倉山案内図が山頂直下にあります。
自分たちは日野コースを下ります。
熊倉山案内図が山頂直下にあります。
自分たちは日野コースを下ります。
熊倉山より先は目印があってわかりやすいですね〜。
熊倉山より先は目印があってわかりやすいですね〜。
標高を下げると葉はまだ紅葉していません。
標高を下げると葉はまだ紅葉していません。
最後は沢沿いを歩く。何度か渡りながら。
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最後は沢沿いを歩く。何度か渡りながら。
登山届ポストのある登山口に到着。
ここからは舗装された道路を歩きます。
登山届ポストのある登山口に到着。
ここからは舗装された道路を歩きます。
武州日野駅まで林道を進みます。
武州日野駅まで林道を進みます。
眼下に見えるのが秩父の町。
まだ結構標高ありますね。
眼下に見えるのが秩父の町。
まだ結構標高ありますね。
武州日野駅に電車が来る3分前くらいに到着。
急いで170円の切符をkazさんが立替購入。ちょうどタイミングが良かったです。
武州日野駅に電車が来る3分前くらいに到着。
急いで170円の切符をkazさんが立替購入。ちょうどタイミングが良かったです。
1駅先の武州中川駅で下車。清雲寺まで歩きます。
正面の山が下りてきた尾根ですね。
1駅先の武州中川駅で下車。清雲寺まで歩きます。
正面の山が下りてきた尾根ですね。
清雲寺に無事到着。充実の破線ルートでした。
清雲寺に無事到着。充実の破線ルートでした。
下山後は武甲音温泉に入るか迷いましたが、あまり寄り道感がない休暇村奥武蔵で汗を流しました。
温泉じゃないとのことですが、空いているし良い湯でした。
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下山後は武甲音温泉に入るか迷いましたが、あまり寄り道感がない休暇村奥武蔵で汗を流しました。
温泉じゃないとのことですが、空いているし良い湯でした。

感想

10月は年に一度のフルマラソンでお山をお休みしてました。
そのブランク明けの一発目が、破線ルート・急登・ロング縦走なんのそのなSさんとYAMA555さんに誘われての秩父側から酉谷山を周回する破線ルートの宿泊山行。
う〜む、走るのと登るのでは使う筋肉が違うし、スーパー健脚な二人について行けるのやろか?

Sさん、YAMA555さんを途中でピックアップして交通費安上がり作戦で和光から下道で秩父の先、武州中川の清雲寺へ(駐車スペースを使わせてもらいました)。
久々の山行で不安はあるものの、秋晴れのスッキリ青空とカラッと空気、そして頼れる二人との山行ということもあってワクワク感が不安を打ち消してくれます。

まずは若御子山(昔、YAMA555さんが登ったことあるらしい)へ登って、そこからひたすら尾根通しで進もうとのことになって、最初からひたすらな登りモード、それも高度を上げるほどに道は荒れてザレザレ、斜度はよりキツくなって、こんな調子で最後まで行けるのかと不安になるものの、なんとか若御子山頂に出て、大反山へは予想よりも早く到着。ブランク明けでもなんとか大丈夫そう。

大反山から下った鞍部で、予めGPSにヤマレコ記録からDLしておいた今回予定ルートの類似記録に合流。これで道迷いの心配も無くなり、時々GPS確認しつつ、基本は愚直に尾根通し(でもこれが意外と急なアップダウンでキツイ)で歩き、矢岳へは途中の偽ピークに何度も心を挫かれたり、樹林帯で見通しが効かないことで先のアップダウン具合を予め心構えられない出たとこ勝負な登り下りの連続に筋肉消耗(特にふくらはぎが)しつつも、暑すぎず寒すぎずの心地よい気候と日差しを遮ってくれる樹林帯で体力は消耗せずに済み、結果的にはコースタイムよりも早く奥多摩の稜線(長沢背稜)に合流。それまでのキツいコースに比べて、なんと歩きやすい登山道!

ほどなく今夜の宿泊地・酉谷山避難小屋。小さな避難小屋ですが、南面が好展望(富士山バッチリ)で中もトイレもキレイ、そして水場もある!
のはずが... ポツポツと滴を垂らす心細い状態の水場状態という予想外の事態。
水場をあてに各自1ℓ程度しか持参していないので、これではYAMA555さんの作る美味しい鍋も炊飯も出来ない、困った...
と、ここでリーダーSさん、水を求めて涸れ沢を下って探索してくると出発。
戻りを待つ間に、小屋前にテント設営し、小屋前の土間で晩飯準備をしていると、しっかり6ℓ(プラティパス3本)の水を汲んでSさん意気揚々の帰還、さすが頼れるリーダー。

戻ったところで、晩飯準備しつつ、まずは初日のお疲れさんを乾杯し、各自持ち寄ったおつまみやお酒で宴会しつつ、YAMA555さんの特製お鍋とアルファ米とは比べ物にならない炊飯米で満腹になり、すっかり出来上がった私はすでに土間でウトウト状態に。その後テントに入り、速攻で熟睡して初日終了。

2日目も快晴。上空ではゴウゴウと強風が唸りをあげているものの小屋は北風に晒されない立地で影響なし。カラッとした外気のおかげでテントの結露もなし。5時に起床して、朝食(ラーメン&雑炊)を済ませると外は明るく空け、上部が白くなった黎明の富士と奥多摩の山々の素晴らしい風景を小屋前で拝んでからテント撤収、7時前に小屋を出発して、まずは今回の山行・最高点の酉谷山へ。
長沢背稜の稜線に出ると、上空のゴウゴウと鳴ってた寒い北風が体に吹き付けてきます。防風に1枚羽織って、山頂で展望を楽しみ、前日とは別の破線ルートの尾根で秩父方面へ下山開始。

前日の破線ルートは解りやすい尾根通しルートでしたが、この下りの前半部(小黒の先しばらくの部分)は途中に間違いやすい尾根の乗り換えや尾根不明瞭なところもあるルート。DLしたルート確認と地形観察を丁寧に行なうことでこの難地形をクリアし、1500m付近の気持ち良い紅葉が拡がる緩い尾根を快適に歩き、一転して前日と同じような痩せ尾根のアップダウンが連続するルートを進んで、最後のピークの熊倉山へ。ここで破線ルートは終わり、ここからはポイント毎に標識があり、しかもちゃんとした道がある普通の実線ルート、整備してくれてこその実線ルートに感謝しつつ、日野コースを下り、最後は渓流沿いに進んで、熊倉山登山口に出て、そこからは林道歩きと舗装路歩きで人家のある里に戻り、武州日野駅にゴール。

秩父鉄道を1駅だけ利用し(武州日野→武州中川)、車を置いた清雲寺に戻って、1泊2日の周回は無事完了。結局、メジャーな長沢背稜と酉谷山避難小屋以外では、初日も2日目も誰にも会わない静かな尾根の破線ルートを満喫できました。単独行では行かないし行けない、こういうルートを歩けるのも、歩けて頼りになる山仲間がいてこそ、ホントに有難いことです。

以前、長沢背稜を歩いた時に地図を見ていて気になっていたのが、秩父側から入山する2つの破線ルート。1つは矢岳を有する東側の尾根。もう1つは熊倉山から酉谷山にダイレクトに登る尾根。いつか行きたいと思っていた稜線歩きを酉谷山テント泊にて同時に実行しました。まさに一度に二度美味しいとはこのことですね。

両尾根とも基本は尾根通しですが、落ち葉も多く道は確かに不明瞭で、ちょっと広くなる場所などあり、下りでは注意していないと道を誤る可能性が十分にある山でした。
また、急傾斜のアップダウンが地図を見た目以上に多く、なかなか体力の要る登山道です。テント泊の重装備で汗が滴り落ちましたが、S氏トップでセカンドkazさんとペースは落ちないどころか地図のコースタイムを上回る速さで進むから大変。なかなかハードな山行になりました。

両コースともほとんど展望がないからよっぽど山が好きな人じゃないと来ないわけです。さすがこのコースを登り下りしている時には久しぶりに誰にも会わない静かな登山ができました。一般コースに飽きた方、お勧めのルートです。

念願だった酉谷避難小屋泊は、今回も宿泊者5名いて会えなく断念。またいつか訪れたいと思います。

それにしても小黒から檜岳へのルート中の黄葉は見事でした。紅葉は標高1500mくらいまで下りてきましたね。11月はまだまだ低山へシフトして楽しみたいと思います。

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無雪期ピークハント/縦走 奥秩父 [2日]
矢岳〜酉谷山〜熊倉山縦走周回ルート
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5

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