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Yamareco

記録ID: 109721
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥秩父

限界を感じた瑞牆山〜金峰山 (国師ヶ岳、甲武信ヶ岳は断念)

2011年05月04日(水) 〜 2011年05月06日(金)
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GPS
16:07
距離
41.0km
登り
2,216m
下り
2,789m

コースタイム

5/4 瑞牆山荘〜富士見平小屋〜瑞牆山〜富士見平小屋〜大日小屋
5/5 大日小屋〜大日岩〜五丈岩〜金峰山山頂〜朝日岳〜朝日峠〜大弛峠〜大弛小屋
5/6 大弛小屋〜川上牧丘林道〜六本樽峠〜乙女湖〜焼山峠〜焼山林道〜塩平
天候 5/4晴れ、5/5晴れ(うす曇)、5/6曇り
過去天気図(気象庁) 2011年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
JR韮崎駅からバスで8時50分発の瑞牆山荘行きに乗ります。登山者が20人弱でしたが臨時便が出なした。料金は2000円。
瑞牆山荘で降りると登山口はすぐわかります。案内版の下に登山ポストがあったようですが見落としたため、富士見平小屋の管理人さんに計画書を渡しました。
コース状況/
危険箇所等
瑞牆山荘から瑞牆山は登山者も多く、山頂近くに凍結した岩を登る必要があってそこだけ気を付ければあとは問題ななく登れるコースです。
大日岩〜金峰山は短い稜線歩きがありますがよっぽどバランスを崩して大転倒でもしない限り危険はありません。
金峰山〜朝日岳〜大弛小屋は比較的なだらかな登山道で、トレース跡もあり道に迷うこともありあせん。

ただし、残雪期の2000m超の山ですので、アイゼンなどそれなりの装備がある前提です。
1日目
瑞牆山荘登山口
1日目
瑞牆山荘登山口
富士見平小屋
富士見平小屋テント場。明るい感じでした
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富士見平小屋テント場。明るい感じでした
瑞牆山途中の沢
途中から雪が残っています
途中から雪が残っています
ロープあり、岩場ありで楽しいコース
ロープあり、岩場ありで楽しいコース
瑞牆山山頂。すでに20人近くがいました。
山頂直前でアイゼン装着
瑞牆山山頂。すでに20人近くがいました。
山頂直前でアイゼン装着
写真では高度感が伝わらないのが残念
写真では高度感が伝わらないのが残念
つくづく高度感が…
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つくづく高度感が…
瑞牆山下山中にあった鹿
瑞牆山下山中にあった鹿
1日目の晩御飯。アルファ米のおこわ。水加減を失敗して最悪の味。
1日目の晩御飯。アルファ米のおこわ。水加減を失敗して最悪の味。
2日目
大日岩。大日小屋から凍結した道がつづくのですぐにアイゼンを装着
2日目
大日岩。大日小屋から凍結した道がつづくのですぐにアイゼンを装着
曇りだけどいい景色
曇りだけどいい景色
こんな感じ
アイゼンつけて重い荷物を担いでひたすら登る
アイゼンつけて重い荷物を担いでひたすら登る
雲の切れ目から南アルプスがチラチラ
雲の切れ目から南アルプスがチラチラ
雲が右から左へ流れています。テレビでよくある映像ですが実際に見ると感動。
雲が右から左へ流れています。テレビでよくある映像ですが実際に見ると感動。
五丈岩から金峰山山頂、山頂の写真は忘れた
五丈岩から金峰山山頂、山頂の写真は忘れた
金峰山から朝日岳方面へは一面雪(写真忘れた)
金峰山から朝日岳方面へは一面雪(写真忘れた)
朝日岳。ず〜っとしまった雪で歩きやすい
朝日岳。ず〜っとしまった雪で歩きやすい
朝日岳周辺は雪深い林をただひたすら上り下り
朝日岳周辺は雪深い林をただひたすら上り下り
計画を変更。国師ヶ岳、甲武信ヶ岳は諦めて早々に大弛小屋にテントを張り「夢の庭園」へ。明日は準備していたエスケープルートで下山を決定。
計画を変更。国師ヶ岳、甲武信ヶ岳は諦めて早々に大弛小屋にテントを張り「夢の庭園」へ。明日は準備していたエスケープルートで下山を決定。
夢の庭園
2日目の晩御飯にするつもりのレトルト。気圧が低くてパンパン。
しかし疲れて食欲がなく行動食を晩飯に。
テント場は雪。整地して雪の上にテントを張る
2日目の晩御飯にするつもりのレトルト。気圧が低くてパンパン。
しかし疲れて食欲がなく行動食を晩飯に。
テント場は雪。整地して雪の上にテントを張る
3日目
下山途中の南アルプス。敗退者にもご褒美をくれました
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3日目
下山途中の南アルプス。敗退者にもご褒美をくれました
南アルプスと金峰山
南アルプスと金峰山
大弛小屋から4キロ近くは舗装路に雪が残っていて歩きにくかった。
こんな凍結したところが怖い
大弛小屋から4キロ近くは舗装路に雪が残っていて歩きにくかった。
こんな凍結したところが怖い
途中の湧き水。
下山途中から見た五丈岩
下山途中から見た五丈岩
金峰山。昨日はあそこを歩いていた
金峰山。昨日はあそこを歩いていた
ゲート。冬季は封鎖
ゲート。冬季は封鎖
下山道途中の千貫岩
下山道途中の千貫岩
なぜかガードレールに毛皮が。狐?
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なぜかガードレールに毛皮が。狐?
乙女湖の橋
焼山峠。もう(コースタイム1時間30分)少しでバス通り
焼山峠。もう(コースタイム1時間30分)少しでバス通り
飛行機雲
やっと着きました。塩平バス停
やっと着きました。塩平バス停
登山終了!

感想

前回の上高地でさらに北アルプスへの思いが増したため、無謀にも
1日目:瑞牆山(大日小屋泊)
2日目:金峰山〜朝日岳〜国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳(甲武信小屋泊)
3日目:西沢渓谷へ下山
を計画。計画時点で2日目の計画は無謀だと思っていたので限界を感じた国師ヶ岳手前の大弛小屋で断念。決めていたエスケープルートで下山することにしました。

今回の目的は、テント泊装備で1日目10時間の行動時間をいれることによる現状の体力測定と、課題の洗い出しだったので目的は達成できたと思います。
・2泊でもパッキングのウェイトを10キロ以内にしたい。今回が食料と水を含めて17キロ。
・たぶん歩き方も悪い。重心が右左にぶれる様子。肩が左右に擦れていました。
・食事は疲れているとレトルトでは食欲がまったく湧かない。(ちなみに今回、一番おいしいと思ったのは山小屋で買った炭酸飲料。ダメダメです)
ほかにもいろいろ問題がありそうですが。

1日目
瑞牆山荘から富士見平小屋は歩きやすく急いでしまい勝ちになるので心の中で「ゆっくり。ゆっくり」と唱えながら歩きました。
富士見小屋テント場は1泊目の候補として上げていましたが、2日目の行動時間を考えると大日小屋までは行っておきたく。富士見平小屋の方がテントも多く明るい感じなので次回はここに泊まりたいと思いました。
富士見平小屋から瑞牆山までは山頂近くで凍結している場所がありましたがそこ以外はアイゼンの必要はありませんでした。ロープ、軽い岩場もあり楽しいコースです。いつもよりザックが重いのでバランスを崩さないように気をつけてありきました。
大日小屋ではテントを張る人もいなく、休憩していた人が富士見平小屋方面に移動して次々にいなくなり、最後は一人になり心細い思いをしました。結局、テントは一人で小屋泊まりが2人だけでした。夜中に鹿が頻繁にテントの横を通るので何回も起こされてしまった。

2日目
早々に朝食をとりテントを撤収して金峰山を目指しました。思いのほか撤退に時間がかかり、すでに計画の30分遅れ。大日小屋から先はすぐに登山道が凍結していたのでアイゼンを着けて登りました。途中、金峰山小屋からと思われる10組程度とすれ違いました。
生憎天気はよくなかったですが、五丈岩手前で雲が稜線を超えていく画が目の前で見れて幻想的でした。金峰山山頂では、富士見平小屋から来たとおっしゃる方と2人きり。お互い写真を取り合って別れました。
ここからは朝日岳、大弛峠とひたすら雪の積もった林の中を登ったり下ったり。高低差はそんなにないですが、この頃になると肩が擦れて痛くなり、休憩中にザックを降ろして空身になると違和感が。「あぁ限界が近いなぁ。ソロだし、残雪あるし、国師ヶ岳を過ぎると山小屋もなくなるしエスケープルートも考えてないし・・・」などと敗退の言い訳を考えるようになったので、大弛小屋で自宅に電話して計画変更を伝えました。この時点で計画の1時間半遅れ。
大弛小屋ではほかに2張りのテント。1日目と比べて心細さはなく安心。
でも雪の上でのテント泊は断熱性の高いマットを用意しないと寒くて何度も起きました。(結局、2日とも寝不足?)

3日目
山梨方面の塩平へ下る。ずっと舗装された道路を23km歩くコースです。冬季は封鎖されているため、タクシーを呼ぶにしてもゲートまでは下らなければなりません。敗退したけど、ここは意地でバス停まで歩くことにしました。経済的な問題でもありますが。
山小屋からしばらくは舗装路に雪が残っていてしかも結構な量だったのでトレース跡をたどっても何度も足を取られ歩きにくかった。雪から舗装路になる部分は氷ですべるので特に気を使います。ツルツルです。下を向いて気をつけながら歩いていて、フッと視線を上げると雲海に浮かぶ南アルプスが一望でき、最後にご褒美をもらいました。
延々、舗装路を5時間近くかけて塩平まで降りてバス待ち。1日3本しかないため2時間近く待つことになった。湿ったテントやシュラフを干して時間をつぶし、3日間の振り返り(反省)。

いろいろあったけど、いろいろ経験した良い登山でした。

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