限界を感じた瑞牆山〜金峰山 (国師ヶ岳、甲武信ヶ岳は断念)
- GPS
- 16:07
- 距離
- 41.0km
- 登り
- 2,216m
- 下り
- 2,789m
コースタイム
5/5 大日小屋〜大日岩〜五丈岩〜金峰山山頂〜朝日岳〜朝日峠〜大弛峠〜大弛小屋
5/6 大弛小屋〜川上牧丘林道〜六本樽峠〜乙女湖〜焼山峠〜焼山林道〜塩平
天候 | 5/4晴れ、5/5晴れ(うす曇)、5/6曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
瑞牆山荘で降りると登山口はすぐわかります。案内版の下に登山ポストがあったようですが見落としたため、富士見平小屋の管理人さんに計画書を渡しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
瑞牆山荘から瑞牆山は登山者も多く、山頂近くに凍結した岩を登る必要があってそこだけ気を付ければあとは問題ななく登れるコースです。 大日岩〜金峰山は短い稜線歩きがありますがよっぽどバランスを崩して大転倒でもしない限り危険はありません。 金峰山〜朝日岳〜大弛小屋は比較的なだらかな登山道で、トレース跡もあり道に迷うこともありあせん。 ただし、残雪期の2000m超の山ですので、アイゼンなどそれなりの装備がある前提です。 |
写真
感想
前回の上高地でさらに北アルプスへの思いが増したため、無謀にも
1日目:瑞牆山(大日小屋泊)
2日目:金峰山〜朝日岳〜国師ヶ岳〜甲武信ヶ岳(甲武信小屋泊)
3日目:西沢渓谷へ下山
を計画。計画時点で2日目の計画は無謀だと思っていたので限界を感じた国師ヶ岳手前の大弛小屋で断念。決めていたエスケープルートで下山することにしました。
今回の目的は、テント泊装備で1日目10時間の行動時間をいれることによる現状の体力測定と、課題の洗い出しだったので目的は達成できたと思います。
・2泊でもパッキングのウェイトを10キロ以内にしたい。今回が食料と水を含めて17キロ。
・たぶん歩き方も悪い。重心が右左にぶれる様子。肩が左右に擦れていました。
・食事は疲れているとレトルトでは食欲がまったく湧かない。(ちなみに今回、一番おいしいと思ったのは山小屋で買った炭酸飲料。ダメダメです)
ほかにもいろいろ問題がありそうですが。
1日目
瑞牆山荘から富士見平小屋は歩きやすく急いでしまい勝ちになるので心の中で「ゆっくり。ゆっくり」と唱えながら歩きました。
富士見小屋テント場は1泊目の候補として上げていましたが、2日目の行動時間を考えると大日小屋までは行っておきたく。富士見平小屋の方がテントも多く明るい感じなので次回はここに泊まりたいと思いました。
富士見平小屋から瑞牆山までは山頂近くで凍結している場所がありましたがそこ以外はアイゼンの必要はありませんでした。ロープ、軽い岩場もあり楽しいコースです。いつもよりザックが重いのでバランスを崩さないように気をつけてありきました。
大日小屋ではテントを張る人もいなく、休憩していた人が富士見平小屋方面に移動して次々にいなくなり、最後は一人になり心細い思いをしました。結局、テントは一人で小屋泊まりが2人だけでした。夜中に鹿が頻繁にテントの横を通るので何回も起こされてしまった。
2日目
早々に朝食をとりテントを撤収して金峰山を目指しました。思いのほか撤退に時間がかかり、すでに計画の30分遅れ。大日小屋から先はすぐに登山道が凍結していたのでアイゼンを着けて登りました。途中、金峰山小屋からと思われる10組程度とすれ違いました。
生憎天気はよくなかったですが、五丈岩手前で雲が稜線を超えていく画が目の前で見れて幻想的でした。金峰山山頂では、富士見平小屋から来たとおっしゃる方と2人きり。お互い写真を取り合って別れました。
ここからは朝日岳、大弛峠とひたすら雪の積もった林の中を登ったり下ったり。高低差はそんなにないですが、この頃になると肩が擦れて痛くなり、休憩中にザックを降ろして空身になると違和感が。「あぁ限界が近いなぁ。ソロだし、残雪あるし、国師ヶ岳を過ぎると山小屋もなくなるしエスケープルートも考えてないし・・・」などと敗退の言い訳を考えるようになったので、大弛小屋で自宅に電話して計画変更を伝えました。この時点で計画の1時間半遅れ。
大弛小屋ではほかに2張りのテント。1日目と比べて心細さはなく安心。
でも雪の上でのテント泊は断熱性の高いマットを用意しないと寒くて何度も起きました。(結局、2日とも寝不足?)
3日目
山梨方面の塩平へ下る。ずっと舗装された道路を23km歩くコースです。冬季は封鎖されているため、タクシーを呼ぶにしてもゲートまでは下らなければなりません。敗退したけど、ここは意地でバス停まで歩くことにしました。経済的な問題でもありますが。
山小屋からしばらくは舗装路に雪が残っていてしかも結構な量だったのでトレース跡をたどっても何度も足を取られ歩きにくかった。雪から舗装路になる部分は氷ですべるので特に気を使います。ツルツルです。下を向いて気をつけながら歩いていて、フッと視線を上げると雲海に浮かぶ南アルプスが一望でき、最後にご褒美をもらいました。
延々、舗装路を5時間近くかけて塩平まで降りてバス待ち。1日3本しかないため2時間近く待つことになった。湿ったテントやシュラフを干して時間をつぶし、3日間の振り返り(反省)。
いろいろあったけど、いろいろ経験した良い登山でした。
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