白馬岳( 約20年越しの思い )
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,042m
- 下り
- 1,570m
コースタイム
2日目 頂上小屋-白馬山荘-白馬岳-三国境-小蓮華岳ー白馬大池-乗鞍岳-天狗原-栂池自然園
天候 | 16日 晴れ時々曇り 17日 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓の上部は常時落石の音がしている。早い時間帯に一気に通過しておきたい。 小雪渓は立派なスタンスあり。アイゼン不要。 乗鞍岳〜天狗原に雪渓あり。雪渓不慣れな方が多いのか、アイゼン付けていても滑る人多数。アイゼン付きスライディングタックルに注意。実際はアイゼン不要レベル。 全体的に景色、花とも素晴しいため、足が止まる事止まること。コースタイム大幅増加に注意。 雪渓は全てアイゼン不要レベル。大雪渓は付けたが、多分いらない。 |
写真
感想
今でも運動は決して得意とは言えないが、子供の頃は運動嫌いの上、酷い高所恐怖症。遊歩道のような稜線ですら泣き叫んでいました。
そのため、毎年夏に行く家族旅行での登山は大嫌いでした。( ←人間変わるものです )
その中で唯一白馬尻から見た雪渓が綺麗で登って見たいと思った山が白馬岳でした。
その約20年越しの思いを完遂してきました。
三連休は激混みが予想されたので、金曜日帰宅後直ぐに出発。
土曜日の午前1時半ごろ到着。
既に臨時駐車場もかなり埋まっている様子。
車を止め、就寝。
4時起床し、朝食、トイレ、準備をして、5時ごろ出発。
白馬尻までは1時間程度の簡単な道筋。
しかし、テント装備+暑さ+睡眠不足で結構しんどい。
どんどんと人に追い抜かれていく。
しかし、白馬尻に到着する頃には体もようやく目覚めて、調子よく歩けるようになってきた。
そして何より、大雪渓がド〜ンと見える。
素晴しいです。
そして懐かしい。
子供の頃はここで引き返しましたが、今日はこれを登っていくわけです。
気分が高揚します。
ここで小休止した後、出発。
少し進むと、雪渓に入る箇所に到着。
みんなアイゼンを装着しています。
我々も当然の如く装着し出発。
雪渓は斜度があまりなく、段差もしっかりしているので、歩きやすい。
また、雪渓で吹く風はひんやりとしていて、気持ち良い。
そして何より目の覚めるような青空に向かって進んでいくのが最高に気持ちよい。
雪渓を登っていくと真っ青な空をバックにした、城のような白い岩壁の杓子岳が見えてくる。
ここは日本なのかしら?と思ってしまうような素晴しい景色。
背中に圧し掛かる荷物の重みすら忘れてしまいそう。
杓子岳が近づくに連れ、斜度が上がり、結構急になってくる。
しかし、段差はしっかりと付いてため、足元は問題ないが、杓子岳の方から時折落石の音している。
周りを見ると、大小の岩がごろごろしている。
これに直撃したら確実に死ぬと言うレベルも結構ある。
ここは一気に通過しないとやばそう。
更に進み、雪渓終了目前の箇所では常時落石音。
視認もできる。
杓子岳からごろごろ転がってきている。
この辺はヤバイ。
絶対に休めない箇所。
しかし、一番きつめな箇所であるため、周りの人間も疲労しているようだ。
連れも結構疲労している。
しかし、ここはゆっくりでも足を進めてもらい、何とか雪渓終了。
適当な箇所でアイゼンを外し、小休止。
水分、行動食を摂取し、出発。
雪渓から離れたため、気温上昇。
暑い。
汗が止まらない。
しかし、ここからほとんど花が咲いている状態。
そのため、花を撮影しながら、ゆっくりゆっくり登っていく。
時折ガスが掛かり、視界が悪くなるが、太陽の熱線遮ってくれるのは若干有難かった。
暫く進むと、小雪渓のトラバース。
アイゼンをつけている人も結構いる。
しかし、ステップは綺麗に切られているし、距離も短そうなので未装着で進む。
問題なく通過。
ここから少し進むと頂上小屋が見えてくる。
今回のテント場だ。
あそこに行けばこの背中の荷物を降ろせると思うと、少し元気が沸く。
実際は見えてからが一番きつかった。
太陽はカンカン照り。暑いと言うか痛いレベル。
さらに常時目的地が見えているため、気持ちが若干終了気味で気力が切れてしまう。
しかし、それでも一歩一歩進んでいくと、頂上小屋に到着。
受付を済まし、テント場へ。
まだテントは多くないが、今日は激混みが予想されるため、人の通路にならないような端にテント設置。
荷物をテントにぶち込んで、カメラ機材、水を持って出発。
既に暑さで頭がやられているのか、少し頭痛。
しかし、荷物はないため、足取りは軽い。
ザレ場の急登を歩き、山頂に到着。
約20年越しの思いを完遂した瞬間でありました。
記念写真を撮り、少しまったり。
暫くのんびりした後、白馬山荘のレストランへ。
目的は生ビール。
窓際の席を確保し、生ビール & 枝豆をゲットし、祝杯。
生ビール1杯→お茶を飲みながら、枝豆をつまむ。
幸せの一言である。
枝豆をつまみながら、一時間ほどまったりし、テント場に向かう。
折角なのでテント場近くの展望の良さそうなピークに行こうということで、テント場に下りず、そのまま稜線を直進。
直ぐにピークに到着。
杓子岳、白馬槍ヶ岳の展望が良い。
しかし、雲が上がっており、遠方の展望は効かない。
ここでもまったりした後、テント場へ。
テント場はものすごい混雑。自分のテントに行くのも結構大変。
何とかテントに到着すると、ものすごい気温になっている。
ベンチレータやその他もろもろを前回にし、風通しを良くする。
その間に水を確保し、夕飯の調理を開始。
調理 & 食事中にもテントは増えていく。
テントがはれる場所がなくなってきたためか、なんとロープ外の高山植物の中にテントを張る人が出てきた。( 3張程 )
テント場にいるほぼ全員が【あれは不味いだろう】という目でガン見している中で設営している。
あれが許されると何でもOKの状態になってしまうため、取りあえず水汲みのついでに小屋の人に通報。
直後に設営中の1張は撤収したようだ。残りの2張も後に撤収したらしい。
夕方、再び小ピークに向かい、夕焼けを撮りに行く。
しかし、人が一杯になってきている。
さすがに興が冷めるので、ピークから少し下った箇所でのんびりと撮影。
夕日は見れないが、折角の山中で大勢の中にいるのはちょっと嫌。
夕焼け終了後、テントに戻って直ぐに就寝。
以降2日目。
一度0時頃起床。
目的は星野写真。
目を開けると、テントの天井が見える。
・・・・・うん、明るい。
ほぼ満月なので、多分無理だろうなと思っていたが、やはり明るい。
念のため、テントの外を見てみると、影が出来ています。
こりゃ駄目だ。
なので、再び就寝。
今度は3時起床。
テントの外に出てみると、既に朝食準備や片付けなどを行っている方々多数。
私は折角なので、星野写真を撮影。
やはり星はあまり写らなかった。
今度は近くのピークに撮影に出かける。
本当は白馬岳山頂が良いのだが、混雑必至のため避けた。
ピークに到着すると、月と剱岳と雲海が良い感じ。月が明る過ぎるけど・・・。
撮影をしながら、日の出を待つ。
次第に人が続々と集まってくる。
ちょっと居心地が悪い。
しかし、折角なので、このまま日の出を待つ。
日の出は雲海を良い感じに照らしてくれたが、思った以上に色が付かなかったのが残念。
しかし、細かいところは置いといて綺麗だったので、全てOKです。
日の出終了後、テントに撤収。
テントを片付け、トイレ、水を補給し出発。
今日は栂池まで抜けるため、再度山頂まで上がる必要がある。
昨日は荷物がほとんどなかったため、楽勝だったが、今回はテント装備込み。
体を起こすつもりでゆっくりゆっくり登っていく。
空は快晴。
後ろを振り向けば剱岳、杓子岳、白馬槍ヶ岳、更に遠方には北アルプスのシンボル槍ヶ岳。
左を向けば旭岳。
右を向けば雲海。
最高のロケーション。
まさに別世界。
ここは日本かと問われれば否と答えてしまいそう。
白馬山荘を通過し、さらに登ると山頂に到着。
人が多い。
再び記念撮影した後、小休止。
硬くなったフランスパンを齧りながら、景色堪能。
小休止のつもりが結構大休止っぽくなってきたので、出発。
ここから三国境に下っていく。
一気に下っていく。
ここから見える小蓮華岳の稜線も綺麗だが、雪倉岳への稜線は最高。
いつか歩いてみたいと思いながら進んでいく。
そんなこんなで三国境に到着。
ここから小蓮華岳は登り。
結構キツイ。
ゆっくりゆっくり高度を稼いでいく。
時折振り返りながら白馬岳を眺める。
いくつかのピークを超えていくと小蓮華岳に到着。
ここから先は雲の中。
最後の別れとばかりに白馬岳、雪倉岳の撮影を堪能する。
そして、出発。
ここから大池までは結構長かった。
ザレ場のアップダウンを繰り返しながら、雲の中を進んでいく。
空気はひんやりしているが、湿度が高く、汗が吹き出る。
ここら辺まで来ると、肩や腰に疲労蓄積。
お腹も減ってきた。
それでも頑張って進むと大池に到着。
ここでパスタ、にゅうめんを調理しながら、大休止。
コーラを買ってがぶ飲み。
暫く休んで出発。
残りのコースタイムは2時間ちょい。踏ん張っていきます。
ここから乗鞍岳への登りはガレ場。
岩のフリクションは非常に良いため、岩の上をぽんぽんと歩いていく。
そんな道を進んでいくと、山頂に到着。
記念撮影した後、直ぐに出発。
乗鞍岳の平らの稜線を進むと、雪渓に到着。
多くの人がアイゼン着用している。
しかし、見る感じ不要のように見えるため、未装着で進む。
滑りはするが、ステップはある程度あるので、それを利用すれば問題なく進める。
途中、危ないからと言って子供にシリセードさせている親がいたが、あれはないな。
下手をすると、滑落する。
安全を考えるならば、子供が安全に通過できるステップを切るか、大袈裟だがザイルで確保するほうが良いのでは?と思ってしまう。
そんな雪渓を通過し、樹林帯に入っていく。
樹林帯は直ぐに終了し、天狗原に到着。
天狗原から1時間ほど歩き、栂池に到着。
栂池からロープウェイ、ゴンドラ、タクシーと乗り継ぎ、猿倉に到着。
満足感を胸に、そして次は何処に登るかを考えながら、帰路に着いた。
ferminさん、はじめまして。
いましたね〜。当然、注意されて移動させられてましたけど。
かなりの角度もあったし、ある意味チャレンジャーだな〜って…
テント場のあの、あきれる程の混雑はびっくりしましたね〜!
しかしながら、ferminさんの写真、ビューティホーです!
windknotさん、こんばんは
テント場は混み過ぎでした
私は比較的空いている時間帯に到着して、ロープ際に張っていたので、そこまで酷い状況になりませんでしたが・・・
高山植物内はさすがに不味いですよ。
せめて通路に張りましょう その方が幾分マシです
写真へのお褒めの言葉、有難うございます
もっとびゅ〜てぃふぉーな写真を目指して適当にダラダラと精進精進
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