絶景&山小屋独り占め!〜金峰山・瑞牆山〜


- GPS
- 16:00
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,931m
- 下り
- 1,934m
コースタイム
瑞牆山荘10:30-林道-富士見平小屋11:26/11:43-尾根取付き11:52-鷹見岩分岐12:24-大日小屋12:33-大日岩下部13:00/13:16-大日岩13:26-2317ピーク13:57-砂払の頭14:24/14:36-金峰山小屋分岐15:06-五丈石15:40-金峰山山頂15:45/16:06-金峰山小屋16:32
21日:
金峰山小屋05:20-金峰山山頂05:47/06:46-金峰山小屋分岐07:24-砂払の頭07:52-大日岩08:43-大日小屋09:15-鷹見岩分岐09:26-富士見平小屋09:58/10:14-天鳥川出合10:40-大ヤスリ岩11:52-弘法岩(黒森分岐)12:17-瑞牆山山頂12:23/13:02-天鳥川出合14:27-富士見平小屋14:54-瑞牆山荘15:35
天候 | 20日:薄曇り、一時ガス 21日:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山梨峡北交通韮崎瑞牆線(みずがきルート) http://www.kyohoku.jp/modules/pico/index.php?content_id=5 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山ポスト> 瑞牆山荘前の登山口にあり。何故か富士見平小屋、大日小屋(登山道沿い)にも。 <道の状況> 瑞牆山荘〜富士見平小屋: 針葉樹林からミズナラの黄葉がきれいな山道 富士見平〜大日小屋: 明るく広い落葉樹の尾根道から苔の多い針葉樹林帯、シャクナゲの道と変化に富んでいます。 大日小屋〜大日岩: 小屋を出てすぐと大日岩下部に一枚岩を登るところがあります。 小屋を出てすぐのはロープもあり割れ目にステップもきられているので、難しくはありません。大日岩下部はロープがないので、濡れているときは注意が必要かと思います。 大日岩〜砂払いの頭: 根の露出した樹林帯の急斜面で、踏み跡が広がって荒れています。ところどころにグリーンロープが張ってありますが、道に迷わないよう注意が必要かと。 砂払いの頭〜金峰山山頂: 山梨側が切り立ったやせ尾根の岩稜帯です。道は基本的に長野側の斜度が緩い方についているので、それほど危険なところはありません。金峰山小屋との分岐を過ぎたあたりにあるホールドがほとんどない一枚岩の下りが少し怖かったです。西進の方が簡単なので、行き(東進)は小屋への巻き道を使うという手もあります。 富士見平小屋〜天鳥川出合: ゆるく登った後、かなり滑りやすい黒土の斜面を一気に川まで下ります。数日雨が降っていなくても湿っていたので、雨の時は注意。 天鳥川出合〜瑞牆山山頂: 荒れた沢状の急斜面で、展望はほとんどなし。段差の大きい岩や、滑りやすい岩、一枚岩、ざれた斜面のトラバース、見極めにくいルートなど、山で注意が必要な要素てんこ盛りの1時間半です。下半分が特に大変。 これがファミリー向けの山だとはとても信じられません>_<。 <テント場> 富士見平と大日小屋前にあり。両方とも水場あり。 大日小屋の分も富士見平で受付します。 <昭文社の登山地図のなぞ> 2317mピークと砂払いの頭がイコールになっていますが、実際には違うと思われます。国土交通省の地形図と実際の地形を比較する限りでは、砂払いの頭は2430m付近にあるように思うのですが…。 あと大ヤスリ岩の名前と大日小屋もかなりずれたところに書いてあるような。 最新版を再度チェックしてみます。 <温泉> 富士見平小屋で増富の湯の割引券(50円引き)がもらえます。(瑞牆山荘でもらえるかどうかは未確認) バスの場合、最初に運転手さんに言っておけば、瑞牆山荘〜韮崎駅と同運賃(2000円)で途中下車・再乗車が可能だそうです。 |
写真
金峰山への道は一瞬どこ?となりますが、丸で囲んだピンクのテープのところです。
コルを乗っ越す方向にもテープがあるので間違えないように〜。
すごいボリュームです。
チキン香草ソテー・自家製タルタルソース添え、
ピーマンととうがらしの素揚げ、ポテト、シャキシャキレタスと玉ねぎのサラダ、梨。
ごはんはチキンの下で、しっかり肉汁とを吸っています。
さらに赤ワイン付き。コップに2杯、頂きました〜。
感想
ずっと行きたいと思っていた瑞牆山。
でもアクセスが〜。日帰りは自分にはぎりぎり過ぎるし、かといって1日目は瑞牆山荘で泊まるだけ、というのも寂しすぎ。
1日目は茅ヶ岳に登ろうかな?でも下山後バス停までが遠いなあ。
と考えていた矢先、creoさんの記録を見て「これだ!」と。
最後まで甲斐駒と悩んでいましたが、稜線泊まりの方が季節的に早く厳しくなるかな、と前日夜9時に小屋に予約を入れました。
韮崎からのバスの運転手さんは親切で、バスからの眺めはそれだけで観光になります。富士山、南アルプス、八ヶ岳が大迫力で見え、増富温泉からの渓谷も紅葉真っ盛りでとてもきれいでした。
瑞牆山荘前で支度したあと、富士見平へは瑞牆山の絶景スポットがあるという林道経由ルートを取りました。
最初は帰りに使う予定でしたが、行きなら急登を避けられるし、明日は天気が持たないかもしれない、ということで先に寄ることに。
結果これが正解、くっきりとした瑞牆山の山頂を見ることができました。
富士見平小屋も昔事件があったとは思えないほど、いい感じ。時間があればコーヒーなど飲んでみたいですね。
ややシャリばて気味なので、おにぎりを投入。
この後、大日岩までは展望はほとんどありません。
が、苔の道や林が心地よく、飽きることはありませんでした。
大日岩でまたもやおなかが空いて、クリームパン投入。
金峰山から降りてきた方が、のんびりしている私を見て、「ガスが出てきたから早く行った方がいいですよ」と心配してくれました。
大日岩からはまた展望のない樹林帯が砂払いの頭まで続きます。
砂払いの頭からは高度感ばっちりの尾根歩き。
でも躓きにさえ注意すれば、危険なところはありません。
ちなみに昭文社の登山地図だと2317ピークが砂払いの頭になっていますが、これ、間違いですよね??
時間的にも地形的にも、砂払いの頭は2317ピークより後、崖マークが始まるところだと思うんですが。それ以降ずっとヤセ尾根歩きだし。
山頂に着くと、そこは全くの無人でした。
風も全くなく、自分の動作を止めると、怖いくらいの静寂。
暮れかけた日の光が、薄雲に絶妙な色合いを出しています。
貸切の山頂を堪能したあと、小屋へ下ると、あれ、人がいない・・・。
何とこの日の泊まりは私1人でした。
ここでも貸切。
受付を済ませてトイレに行くと、雲海がいい具合に色づいている!
急いで防寒対策をしてカメラ片手に飛び出します。
残照がほぼ終わるころ小屋へ戻ると、ちょうど夕食ができていました。
普段小屋泊まりでも自炊する派ですが、金峰山小屋の食事を食べてみたくて夕食付きでお願いしました。
予想を上回るクオリティ!
丸々1枚と思われる鳥モモのソテー、ちゃんとハーブがまぶしてあり皮もぱりぱり。
付け合せのレタスは、普段食べているものよりずっと新鮮でシャッキシャキ。
ああ、こんなのが山で食べられるなんて。2,000円なんて地上価格、いやワイン付きだからそれより安いかも。
しかも貸切、こんな贅沢いいんでしょうか。
小屋のご主人によると、現在大弛峠への車道が通行止めのため、金峰山を訪れる人がすごく少ないんだとか。
いずれにしても大弛峠からの人は小屋には泊まらないから、うちはあまり関係ないんだけど、山は静かだよねと笑っていました。
2階の大部屋で一人きりは少し怖いかも、と思っていましたが、常夜灯としてランプを付けておいてくださったので、安心して眠れました。
翌朝、ご来光にはどうかな?という感じでしたが、とりあえず出発。
看板犬のユズヒコ君、最初は一緒に出られるのかと戸口まで来て待っていましたが、私が準備しているのを待ちきれなくなったようで、再度寝床へ戻っていきました。
山頂は風が吹いていて、やっぱり寒い!
朝焼けもご来光も雲の中、全体にうすくガスがかかって山々がぼんやりです。
それでも朝食を取ってガスが抜けるのを待っていたら、1時間くらい経ってしまいました。
寒いので半そでTシャツ+薄手のウールカットソー+長袖化繊シャツ+フリース+雨具、という私にしては重装備で出発。
歩きながら少しずつ脱いで行き、大日岩の手前で、とうとう半そでTシャツ+長袖化繊シャツという夏とあまり変わらない格好になりました。(ちなみに前日はずっとそれ)
富士見平に戻ると、結構コースタイムがぎりぎりです。
いざとなったら途中で引き返しも考えなきゃ、と思いながら瑞牆山へ向かいます。
いや〜、へヴィでした。
ここのところずっと山行後の筋肉痛が出ておらず、「結構私も歩けるようになってきたんじゃない?」なんて思っていた鼻柱を叩き折られました。
たった1時間半の登り+1時間の下りで、こんなに膝ががくがくになるとは。
登り下りとも全身を使っていたので、翌日からは全身筋肉痛です。
こんなところまで痛くなるのか、とういうほど小さな筋肉まで丁寧に痛いです。
腕は翌日1日、肩より上には上がりませんでしたw
これが初級とは・・・あなどれません。
まあ一つには時間的な問題で、自分としてはかなりのオーバーペースで歩いていたから、というのもあります。
もう帰りのバスに間に合わなくてもいいや〜と山頂で開き直っていると、富士見平から抜きつ抜かれつだったご夫婦がありがたいお申し出をしてくださり、帰りはそのお二人に迷惑をかけまいと必死で着いていったんですよね。
これが私にはかなり早かった・・・とはいえほぼ標準コースタイムなのですが。
私一人だったら、確実にあと30分はかかっていたでしょう。
結局、あと5分というところでバスには間に合わず、お二人のご好意に甘えることになってしまったのですが。
本当に助かりました!
ちなみに瑞牆山の山頂は金峰山とは打って変わってにぎやかでした。
団体さんがすごくいい場所で宴会していて、ちょっとうらやましかった(笑)。
何年も行きたかった瑞牆山、それまで完全ノーマークだった金峰山。
行ってみると、金峰山は本来の目的だった瑞牆山よりも気に入ったかも。
きついところのほとんどないゆるやかな登り、苔の森、爽快な尾根歩き。
そして金峰山小屋。
とりあえず、また行きたいです。
やっぱり空いている日に(笑)。
初めてコメントさせていただきます。
雲海も紅葉も苔も、素敵ですね!いいなあ。
ガイドブックのようなレポートですね。
私も行きたくなってしまいました…。
やっぱり空いてるうちに!(笑)
ikuzouさん、コメントありがとうございます!
体調が悪くて、この週の一番天気がよかった日には行けなかったのですが、その分、思いもかけない絶景を見ることが出来ました。
レポ気に入ってくださってありがとうございます。がんばったかいがありました
ikuzouさんもぜひ行ってみてください、きっと気に入ります!
空いているという意味では、今年中が狙い目ですよ〜。
そうそう。
実は私、ikuzouさんにお会いしたことがあるんですよ。
たぶん
あとでikuzouさんのレポにコメント入れますね。
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