塔ノ岳-鍋割山 雪と鍋焼きうどん


- GPS
- 07:59
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,432m
- 下り
- 1,422m
コースタイム
08:29 堀山の家
09:47 塔ノ岳山頂付近をウロウロ 10:20
11:45 鍋割山山頂 12:33
13:20 後沢乗越
14:00 二俣
15:09 大倉バス停
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 大倉〜渋沢(神奈川中央交通)- 渋沢駅〜町田駅(小田急電鉄) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪道初心者なのでここに記入する事に意味は無いと考えますが参考までに。 花立山荘直後より鍋割山下山途中までチェーンスパイクを使用していました。 塔ノ岳より金冷シへ向かう途中のんびりペースで歩いていると後ろから、 アイゼンを使用していないのか?と2名の方に心配していただいたので、 何らかのアイゼンの使用は一般的認識だったのではないかと想像しています。 しかしアイゼンを使用していないように見える方もいらっしゃいました。 |
写真
感想
「ついに雪が降っちゃったなぁ・・・。」
というのが今週頭の感想でした。
山行きを始めてから3度目の冬が訪れましたが、
〔雪のある山=冬山=危険=ベテランだけの聖域=素人は引っ込んでろ!〕
こんな図式をたいした考えも無く頭の中に作り上げてしまっていたので、
過去2年は雪が降ると2〜3ヶ月の間山はお休みにしていました。
しかしヤマレコに参加して他の方のレコを拝見しますと
1年目から当たり前にのように雪の降る山へ行かれる方がいらっしゃる事から
「装備と知識をきちんとすれば雪があっても山へ行っても良いんだ。」
と考えるに至りました(これスゴく当たり前の事?)。
もちろん『雪のある山』と『雪山・冬山』が違う事も理解しているつもりです・・・。
では初めて行く『雪のある山』はどこが良いか?と考えるに、
景信山から陣馬山を目指した初めての山行き、テント泊を初めてしたのも陣馬山、であった事などから
始まりはいつも陣馬山、だったら今回も高尾山から陣馬山に向けて歩こうかなっと、
ただ標高857mの陣馬山に満足に雪が残っているのか?
もう既にグチョグチョになっているだけなのでは?
という疑問がありました。
それならもう少し標高の高い山はどうだろうか?
三頭山なら高尾山-生藤山エリアから初めて出て行った山なので愛着もあります。
都民の森からなら標高差もそれ程ありませんし、凍った滝も見てみたい、と考えて
都民の森に電話で現状を問い合わせようかとしたのですが、いったい何を聞くのか?
「初心者でも登れますか?」
こんな間抜けな質問をするのか?電話は止めておこう・・・。
これはやはり陣馬山にしておこうか。
しかし塔ノ岳も初めてにするには適しているように思えました。
なんといっても始発のバスから何人もの人が登って行くので、
周りの様子を見ていれば何とかなりそう(これは考え方として1番ダメか?)ですし、
他の方のレコを読む限りでは簡易アイゼンさえあれば何とかなりそうな気がしましたので、
大丈夫だろうと・・・、最後の問題は私のネガティブ思考のみ
「駄目なんじゃないか、無理なんじゃないか」
これをどうにかしなければならないのですが、
実際山へ行く直前になっても決断が出来ず、両方の地図をザックに入れて家を出ました。
横浜線に乗り込んでからも考えます。
八王子まで行けば京王線に乗り換え高尾山、
途中町田で降りれば小田急線で塔ノ岳なので
町田駅に着くまでに決めなくてはなりません。
携帯でレコの写真を眺めがら「どっちに行きたい?」と自問自答、
結局、ビビッているだけで本当に行ってみたいのは塔ノ岳だという結論に至り
町田駅で下車しました。
いざ登山口に到着してみると拍子抜けするほどいつもと変わりませんでした。
雪は駒止茶屋あたりから目立ちだしましたが
滑って歩きにくいと感じ始めたのは花立山荘手前の階段からでした。
前夜にネットで調べたにわか仕込みのキックステップではいかんともし難くなりましたので、
花立山荘を過ぎた所で数日前に衝動買いしたチェーンスパイクを装着、
思わず声を上げそうになるくらい快適に歩けるようになり、
「このまま山頂まで駆け上がれそうだ」と思いましたが、私の脚力では当然無理なのでこれは錯覚です。
金冷シ付近からは階段が完全に埋もれていて、いつもよりかなり登りやすかったです。
山頂はすっかり雪に覆われていて足跡の無い場所を踏んではズボッといく感触(足首の上程度ですが)を楽しみました。
子供さんなら大ハシャギでしょう、と他人事のように書いたりしてみますが、
大人なのに冷静さを装いながらハシャいでいました。
調子に乗って丹沢山まで行ってみようかと思い、
取り合えず以前へっぴり腰で下りた塔ノ岳北側の階段へリベンジ(道具の力を借りて・・)しようとしましたが、
ここもすっかり階段が埋もれてスロープになっていました。
このスロープを下っている時に私の前に歩いた人のものと思われる足跡に前爪があることに気が付き、
この先は自分の踏み込んで良い領域では無いのではと思い始め、
少し進んだ所にある痩せた尾根に積もったこんもりとした雪を見て「これが突然崩れたら」とネガティブ思考が頭をよぎり、
手短に言うと、ビビッて引き返しました。
あっという間に尊仏山荘の横に帰り着き、道がベチャベチャになる前に下山しようかとも思いましたが、
この雪道を離れがたく、鍋割山へ行ってこれも初めての鍋焼きうどんを食べて帰ろうと考え、
意気揚々と金冷シへ向かって歩き始めました。
ほんの数時間前まで雪道を歩けるのだろうかと逡巡していたのはいったい誰なんだって話です。
鍋割山稜に入ったところで擦れ違った方に道の状態について伺うと
「マルガヤ尾根から登ってきたが、夕べ雪が降ったようで鍋割山へ向かう道は一部トレースが埋もれていて不安だったので塔ノ岳へ向かう。」
との話で、マルガヤ尾根を登れる方が不安に思うのなら自分は無理に違いないと話すと
行ってみて駄目だったらマルガヤ尾根から下りれば良いんじゃないか、
とのことで、初心者だって言ってるのに冗談でしょ!?と思いましたが
駄目なら引き返して大倉尾根を下る事にして鍋割山へ向かって歩き始めました。
今日は初めての雪道ということで大倉尾根を登るだけで十分楽しかったのですが、
この鍋割山稜の尾根歩きは初めて塔ノ岳に向かって表尾根を歩いた時に匹敵するほど気持ちの良いもので、
心底来て良かったと思いました。
トレースはほとんどの所で溝のようにはっきりしていました。
ほんの僅かな距離トレースが埋もれている場所もありましたが、
幸いそこへ私が差し掛かるまでに小丸尾根からと思われる先行者がいらしたようで
特に困る事はありませんでした。
鍋割山には多いときでも10人程度しか人が居らず、すぐに鍋焼きうどんにありつくことが出来ました。
山荘の中の雰囲気は何とも言えない暖かさがありとても魅力的で室内と外とどちらで食べようか迷いましたが、
靴とスパッツを脱ぐのが面倒だったので屋外に持ち出しあっという間に完食してしまいました。
腹の中が満たされるとマッタリしてしまうのがお定まりのコースなのですが、
ちょうど嫌な色の雲が出始めたので、これを潮に下山することにしました。
もちろんこの雲がどう天気に影響するのか解るほど丹沢や山に精通しているわけでは無いので根拠は無いのですが・・・。
帰りも雪道を楽しめるかと思ったのですが塔ノ岳より標高が低いせいか残念ながらすぐに雪道は終了、
ベチョベチョ道になってしまいましたので、後は淡々と下山しました。
下山中は擦れ違う人、抜かしていく人、あわせて7人で
塔ノ岳での人数に比べると今日の鍋割山周辺は静かだったように思いました。
初めての雪道、初めての鍋焼きうどんと今日も素敵な1日でした。
【またお金が出て行きそうだなぁ〜って話】
トレッキングポールの雪用のバスケット。
サングラス的なもの(ゴーグル?)。
もう少しマシな手袋。
現時点で不自由は感じていないのですが、冬用の靴。
ファインダーがあってかつコンパクトなデジカメ(冬や雪とは関係ないんですが)
udou1192さん、こんにちは。
〔雪のある山=冬山=危険=ベテランだけの聖域=素人は引っ込んでろ!〕全く同じように思っています。
私も山歩きを初めてから三年目の冬をむかえて、「雪山行きたい、スキー場ではない雪の上を歩いてみたいでも・・・写真でみる雪山をどうしても見たい!」と悶々とした日々を送っている者です
今週頭に東京でも雪が降りましたね
ヤマレコをチェックしていると、丹沢のudou1192さんの歩かれたコースのレコがたくさんアップされてそれをみるたびに「なんとなく行けそう、大丈夫だ!」と思いながらも「でも昨年新穂高の鍋平高原のスノーシューツアーでも結構大変だったのに山登るなんてやっぱり無理かも・・・」とぐずぐずと逡巡してました。
しかし、udou1192さんのレコを拝見して写真やコメントに初めての雪山の喜び、感動、とても伝わりました。
「チョッと埋もれただけでとても楽しいです。」は、昨年初めてスキー場じゃない雪山を体験したときに私も全く同じでした!
トレッキングポールの雪用のバスケットを早速買いに行き私も行ってみようと思います
ためになる情報ありがとうございました、もちろんお気に入りに登録させて頂きました。
初めての雪山の興奮による勢いにまかせて書いた文章を読んでくださってありがとうございます
>背中を押されました。
私は基本的に引っ込み思案なので『新穂高の鍋平高原のスノーシューツアー』の事、
みなさん色々とチャレンジしているんだなと、こちらこそ刺激を頂きました。
塔ノ岳に大倉尾根から登られるんですね、
レコにも書きましたけれど私も雪道初心者なので
いつもの大倉尾根との比較しか出来ないのですが、
雪が降ってから時間が経っているからだと思いますが
歩くスピードは落ちるけれど雪があるからといって特別困難だとは感じませんでした。
(↑少々エラそうですね、失礼しました
ただ知識も経験もありませんので用心深くしなくてはと思いながら歩いたつもりです。
まぁ根がビビリなので自然に用心深くなってしまうのですが・・・。
たいして役に立っていないと思うのですがnonmomotaさんの雪山行きが
楽しいものになる事をお祈りしています。
udou1192さん、はじめまして!
自分も山登り3年目の素人で、雪山未経験の者です。
いずれ雪山にも・・・
と考えていた矢先に都内に雪が降り・・・
今週末は高尾山か?
丹沢か?
と悩んでいました。
そんな矢先に、udou1192さんの記録を拝見し、ドキドキと楽しさと、知りたい事が手に取るように分かりました。
素晴らしいレビューですね!
とても参考になりました。
おかげ様で吹っ切れました!
今週末は、搭ノ岳を目指し、丹沢へ行ってみたいと思います。
ありがとうございました
nori0210はじめまして、返信が遅くなってすいません。
素晴らしいなんて言われると本当に恐縮してしまいます
レコを拝見しましたが、nori0210さんのレビューこそ必要な情報が丁寧に記載されていて解りやすく、
私の感情の赴くままに書いた内容は、読み返すと恥ずかしいだけですよ
私の今年の目標は2000m以上くらいの場所でのテント泊と森林限界越えなので
【北アルプス・山小屋泊】や 【涸沢カール】 のレビューにはとても触発されました。
私の方こそありがとうございました
週末は少し寒くなりそうですからお気を付けください。
素敵な写真が撮れると良いですね
nori0210さんも私と同じくudou1192さんのレコに共感した方が居て、とてもうれしいです
nori0210さんが言うように「ドキドキと楽しさと、知りたい事が手に取るように分かりました。」まさにその通りです。
nori0210さんは、早速1/28(土)に行かれたようですね!
「初めての雪山の興奮による勢いにまかせて書いた文章を読んでくださってありがとうございます」
その雪山の興奮による勢いまかせの文章がとっても感動と共感(PCに向かいながら、うん、うんと頷いてしまってました
『新穂高の鍋平高原のスノーシューツアー』は、とにかく新穂高ロープウェイに乗れば、あの絶景が見られると思い行ってみて、西穂山荘までなら大丈夫かもと出発したのもつかのまあまりの雪の多さに早々にして敗退し、
食堂で「やっぱり、すごい・・・北アルプスほんとすごい」と敗退に納得しながらラーメンを食べてるときに「鍋平高原スノーシューツアー」のポスターを見て「これだ!」と思い午後の会に参加しました。
2組のファミリーと共に小学生に助けられ、小雪の舞うあいにくの天気でしたが、初めての雪に埋もれる感覚がただただ嬉しかったです。
色々ツアーがありますが、大変な事も含めての一人の山行を好むので中々参加するのに躊躇してしまいますね
今年は、まだまだ寒い日が続きそうですね
次回のレコも楽しみにしております。
よろしくお願いします。
udou1192さん、こんばんは。
何度もコメントすみません
nonmomotaさんが仰られている通り、
早速、雪の搭ノ岳へ行ってまいりました。
凄いですね!
チェーンスパイク!
丹沢の雪と合っていたのかも知れませんが、
期待以上の機動力で、ビックリです
もう、どこへでも行けそうな感じでした(笑)
あいにく天気は曇りでしたが、
雪の降った山は、綺麗でした〜。
次の山レビューも楽しみにしています!
では、またよろしくお願いします。
大倉尾根お疲れ様です。
レコ拝見いたしました。
写真を見ると少し曇っていたみたいで残念です。
でもどうやら奥多摩なんかも積雪すごいみたいですし、
雪はまだこれからも楽しめそうですね
>もう、どこへでも行けそうな感じでした
私もそう思って今の自分でも歩けそうな山を
あれこれ探していたのですけれど、
一昨日から風邪を引いてしまって今週の休日は
家でふて寝になりそうです
nori0210さんも何処か雪のある山で良さそうなコースを見つけたら
教えて下さいね
インフルにはお気をつけ下さい
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