美瑛富士〜オプタテシケ山[知床準備山行]
- GPS
- 104:00
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 3,335m
- 下り
- 3,335m
コースタイム
18日:白金温泉-(2+)-1141-(1.5)-美瑛富士co1300-(1)-1141-(2+)-水無川樹限co1230C1
19日:C1-(1.5)-美瑛富士小屋-(1+)-石垣山Peak-(1-)-美瑛富士小屋-(1)-C1=C2
20日:C2-(1+)-1つ目の沢形付近-(1-)-C2=C3
21日:C3-(3-)-ベベツPeak-(1+)-オプ肩-(1-)-オプPeak-(0.5)-オプ肩-(1.5)-西尾根WLC4
22日:C4-(2)-肩下コル-(1.5)-美瑛富士分岐-(1)-美瑛富士Peak-(1)-1114-(2)-白金温泉
天候 | 18日:L通過後冬型 19日:冬型 20日:谷の通過後弱い冬型 21・22日:高気圧圏内 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
水無川沿いの地形確認は難しいのに加え、雪崩の危険があるところも多い。特に視界が無いときは注意。 雪が多い年だ美瑛富士避難小屋は埋まるかもしれない。 主稜は風が強い。 オプ肩から西尾根に下るところは視界無いとわかりづらそう。 オプの西尾根の岩稜は北巻きが無難。 西尾根はいくつか派生尾根があるので視界ないときは注意 西尾根1300〜1200くらいはドカ雪後は雪崩に警戒が必要 |
写真
感想
18日 長いアプローチ
Pre1に引き続き信頼と安心の八十ハイヤーで一路白金温泉を目指す。
物寂しげな除雪終点でたらたら準備をして、いざ運命のPre2へ。
快調に林道を飛ばしていくも体調不良のsLがやたら大変そう。
樹限付近で休憩を取る。2月も中旬を過ぎたというのにまだまだ寒い。
時間もあるし、悪天も期待できそうなので美瑛富士のほうに向かう。
co1200mくらいの左手の沢形がなくなるあたりに受け皿打って進む。
途中視界落ちたので一応弱層テスト(以下弱テ)。
斜度の変わり目くらいで時間も微妙なので引き返す。風は悪くならず。Fuck’inである。
樹限に引き返して水無川に向かう。視界は悪めだが、樹限は見えるのその範囲で進める。
途中白いところは何箇所かパーティ離して通過した。
地図上夏道屈曲先の斜殿変化は注意すれば分かるし、水無川手前の沢形くらいからカンバが出てきて大まかな現在地確認は可能。
水無川沿いのタンネでテンパる。気がつけば9時間くらい動いている。お疲れ様。
今日は愚民作の鶏肉の入ったなにか。おいしかったが少し肉が物足りなかった。
19日 念願の悪天経験
今日は冬型だが、緩め。果たして悪天はできるのだろうか。とりあえず行ってみるしかない。
テンバでてすぐの白い斜面は右からまく。あとは尾根の切れ目からガッツリはなして水無川沿いを登っていく。
ここは、下のほうは緩いし、少し斜度が出てくるところもBushあり、ドカ雪でもない限り雪崩は問題ないだろう。
一つ目の沢形は地図上のコンパス切り返し地点付近でははっきりしないので、斜面の向きの変化で切り返す。
上のほうは多少沢地形分かる。斜面はいるところで弱テしてパーティ離していく。
2つ目の沢形に当たったので二股まで沢沿いに下り、ガッツリパーティ離して渡渉。
マジコンでいくとピッタリ美瑛富士小屋に当たった。
今回はちょっと入り口除雪すれば入れる状態だった。
小屋から分岐までは雪多く、視界なければ尺取り(トップのみをコンパス方向に進めて目印としてパーティを進める)だろう。
石垣山への尾根はコルの手前からポコに見え切っていく。
ちょっと視界が落ちたかなと思っていると、Topの愚民が強風に向かって頑張っている感じになっている。
なるほど主稜はやっぱり風が強いのね。
これが悪化だと怖いので一度コンタを落としてみるとさっきと変わらないので、Peakへ向かう。
風は強いが、積丹であおられたメンツはなかなかしっかり歩いていて安心。
Peakへ行って引き返し。やっぱりコンタを下ろすと収まる。
ようやく、知床への切符の1枚目を手に入れた。
しかし、さっきよりも視界が落ちて案の定尺取り。
それでもしっかり小屋に当てて、2つ目の沢形に深めに切って、あとは来たとおりに引き返す。
今日はステイ食代わりのレトルト食品。カレー・ハヤシ・ミートソース・カルボナーラのラインナップ。
レトルトって山で食べるとめちゃめちゃおいしいのね。
20日 快適小屋ライフかと思いきや・・・
今日はそこまで悪くならなそうなので、小屋入りを目指して遅デッパを決め込む。
しかし、起きたころ良かった天気も出るころには悪くなってきて、水無川沿いを登る間にしっかりと視界も落ち吹雪いて極い。
1つ目の沢形あたりで切り返すも、切り返しが早かったようで、登り気味にいくも、2つ目の沢形確認できない。
さらに視界落ちて訳わかんなくなりそうだったので引き返す。
ここの辺りの地図読みで一番難しいのは1つ目の沢形の切り返しだ。
快適な小屋ライフかと思いきや、はじき返されたPartyのテンションは下がり気味。しかし、明日からは圧倒的な天気展開。明日への期待を膨らませ沈。
21日 のっこし&オプAt!!
朝、高いところはガスっているが、星は見えてる。行くっきゃない。
おとといと同じように登っていき、今日はしっかりと1つ目の沢形のところで切り返す、やっぱり昨日は早すぎたみたいだ。
ここからもおとといと同じように石垣を目指していく。ガスが切れたり切れなかったり。
やっぱり回復は遅いなと思っていると、ガスが飛び始め美瑛やオプなど白い十勝が見え始め一同大絶叫。
これを待ってました。風は寒いが、春wanらしく青空の下、真っ白な山を歩けて気持ちがよい。
ベベツあたりは、右に左に小さい吹き溜まりができてるが、尾根広く全く問題ない。
ベベツでのっこしを決め、ついに本山行への切符を手に入れた。
しかし、まだこれで終わらせるわけにはいかないのでオプを目指す。
肩へ登りはシュカブラ出ていて問題ない。
肩で受け皿と西尾根に導くようにデポ旗打った。
肩からの吹き溜まりは左側に出ていた。
岩稜は雪が多く旭夏道の岩稜っぽくなっている。
北巻きは雪堤歩きみたいで簡単そうなので、最初の段差っぽいところを練習がてら登って、途中から南まきに入る。
こっちは高度感あり、急でなかなかの難しさ。途中で上に復帰した。
吊り尾根はただの太い尾根だった。ここでトップのsLを押し倒し愚民がトップに出てオプPeakに立つ。よかったね。
さらにはブンのピーク缶詰まで出てくる。ありがとう。
Peakまで来るとオプに隠されていたトムラなど表の山々や年始で行った裏の山々、そして振り返れば十勝連峰が見えて最高。
もう、Pre2といわずPart1にしたいくらい。どこを見渡しても4年間の思い出がよみがえる山ばかり。
なんか、大雪の山々に「知床に行って来い」と背中を押されているようで胸が熱くなった。
L-sLでちょっと東尾根偵察したりして引き返す。
帰りの岩稜は大体上をいって、最後だけちょっと北巻きに出ておしまい。
西尾根を下っていく。ここから見上げるオプは圧巻の一言。何度見てもかっこいい。
co1600mくらいからはシュカブラが出ているが、確かに2年前くらいのどか雪なら埋まるかもしれない。
KL(広葉樹林限界)くらいからスキーをしてTL(針葉樹林限界)でテンパる。
今日は待ちに待ったブンのペミカン。なんと肉は豚肉。幸せである。
明日もスカッパ。美瑛富士のPeakを夢見て沈。
22日 気合の逆のっこしと美瑛富士のっこし
しっかりと朝一デッパ。樹限でEPに変えてサクサク登っていく。
肩下コルへのショートカットは昨日見ていたが、シュカブラばっちりで雪崩は問題ない。あっさりベベツへ。
昨日も早かったが、それを上回るペースでぐんぐんいく。
下の樹林に写るオプやベベツの影が見えて面白い。
石垣は左から巻いた。美瑛分岐には看板があるが、地図上の分岐とは別の場所だった。
あとは美瑛富士のみだ。美瑛富士もシュカブラ出ていて問題ない。
ただしんどい登りが続くだけ。さくっと登ってPeak。
下るほうに向かっていくと、美瑛に隠されていた十勝や富良野、オプの向こうの表も見えて、両サイド最高の景色となった。
なかなかいいPeakだ。
北斜面上部も巨大なシュカブラが出ていて雪崩は問題ない。シュカブラかわしながら下る。
雪崩の危険性がありそうなのはちょうど初日で引き返した斜度の変わり目のあたりだ。まぁドカ雪後なら。
あとは、樹限から春の陽光のなかスキーを楽しんで白金温泉へ。計5日のPre2本当にお疲れ様でした。
温泉よって山香食堂でオムカレー食って帰札しましたとさ。
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