北八ヶ岳スノーシュー
- GPS
- 47:33
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 530m
- 下り
- 962m
コースタイム
ロープウェイ山頂駅12:40-13:40五辻13:50-14:15出逢いの辻14:18-14:30国道14:35-15:20麦草ヒュッテ
18日
麦草ヒュッテ8:10-9:05白駒池9:18-11:30にゅう12:00-13:30白駒の奥庭13:40-14:20麦草ヒュッテ
19日
麦草ヒュッテ7:55-8:18大石峠8:20-8:45中小場9:00-9:10大石峠9:12-10:05国道10:15-10:55日向木場展望台11:20-11:55メルヘン広場
天候 | 17日 くもり のち 雪 18日 くもり 時々 晴れ 時々 雪 19日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ロープウェイ利用(片道900円) 下山 メルヘン広場からピラタス蓼科ロープウェイ駐車場までは、ツアーのため送迎 ロープウェイ駐車場から自宅まで自家用車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
クロスカントリーコース、国道など歩く分には、特にありません 積雪の後など外れたコースを歩く際は、ルートファインディングが必要 |
写真
感想
自分の中でこの冬のメインイベント。
楽しみにしていた北八ヶ岳スノーシューツアーに参加しました。
ツアー前に体調がいまいちだったこともあり、かなり不安要素も多かったですが何とか参加できました。
1日目
当日、お昼にピラタス蓼科ロープウェイの駐車場に集合ということで、朝から現地に向かいました。
しかし、出足からくじかれました。
高速で事故のため通行止めになっており、当然の大渋滞。
何とか違うルートへ方向転換し、何とか渋滞を抜け、予定より遅くなってしまいましたが、茅野市に到着。
スーパーで食料を調達し、集合場所へ向かいました。
最後の準備を済ませ、いざ出発。
今回は、参加者4名、ガイド2名というちょうど良い人数で快適にツアーに参加できそうです。
しかし、天候は怪しく空は白く、すっきりはしません。
ロープウェイで山頂駅に向かいますが、上に登れば登るほど景色はかすむ感じ。
雪が降っていないのだけが救いで、遠くの景色は見えませんが、近くの木々は見え、白い樹木の森やロープウェイ駅の鉄柵についたエビのしっぽにテンションが上がります。
山頂駅を出てスノーシューを装着。
さすがに冬の八ヶ岳。
寒さが身に沁みます。
そして、いよいよスタート。
しかし、スタートと同時にますます天気は怪しくなり、時々雪がちらつくように。
夏の遊歩道に沿ってまず、森林浴展望台に向かって進みます。
遊歩道はスノーシューで歩くと問題なく歩けますが、少し外れると熊笹などが茂った上に雪がのっている状態だったりとかなり足がとられ、痛い目にあいそう。
道を外さないように慎重に進みます。
森の中の散歩といったコースを歩き、北八ツらしい森の中を歩きます。
針葉樹の上にかぶった雪が重そうですが、でも実際触れてみるとさらさらとした雪で、さらさらと舞い落ちます。
景色はほとんどなくなってきていますが、こんな雪を楽しみながら歩きました。
そして、森林浴展望台に到着です。
ここからは、3つのアルプスが望め、絶景スポットとのことですが、何も見えません。
パンフレットの写真で、景色を妄想し、写真だけおさめ先へ進みます。
次は五辻を目指します。
木々の中を歩き、ほどなく五辻に到着。
ここを少し過ぎた東屋で、小休止。
やはり雪の上で止まって休むより、屋根もあり断然暖かく感じます。
少し暖かいものや食べ物を口にし、お腹を満たします。
そして、再出発。
次に目指すは出逢いの辻。
木々の中を進み、出逢いの辻に到着。
そして、さらに進み国道に出ます。
噂には聞いていましたが、本当に国道をだらだらと歩く感じ。
しかし、真っ白な雪が積もった道に、普通に道路標識がある姿を見ると不思議な感覚です。
天気は、雪が降り出したり、ますます悪くなっている感じですが、国道ということもあり、広い道を思い思い自由に、でもちょっと黙々と歩きます。
そして、この日の宿、麦草ヒュッテの看板が見えてきました。
寒い中たどり着いた麦草ヒュッテは、とても暖かく、薪ストーブの暖かさが、冷えた体に沁み渡りました。
さすがにアクセスの良い麦草ヒュッテとあって、この日の宿泊客は多く、夕食も2回戦。
冬の小屋とは思えない様子でした。
窓の外は雪が降り続きとても寒そうですが、小屋の中は本当に暖かく、薪ストーブのそばで過ごす時間は本当に贅沢な時間。
夕食も充実したメニューで、冬の山小屋とは思えぬメニューの多さに大満足でした。
夕食後もまったりと時間を過ごし、翌日の天気が良くなることを祈りつつ、暖かい布団で眠りにつきました。
2日目
疲れからか、薬のせいか9時に寝てから、朝6時前まで爆睡。
慌てて外をのぞきますが、天気はいまいち。
全体的にモノトーンの世界です。
これも品数の多い朝食を食べ、ゆっくり準備しますが、外はやはり白い感じ。
8時過ぎに出発となりました。
この日は、白駒池をとおって、“にゅう”を目指します。
にゅうからは、天気が良ければ富士山が見えるとのこと。
その景色を見れることを期待し、歩きます。
前日からの雪は、一応ピークを過ぎた感じでやんでおり積雪量も増えているようです。
森の中を進み、白駒の奥庭に到着。
しかしこちらの景色も、モノトーンの世界。
空が青ければ最高の景色になりそうなところなのにと一応の証拠写真だけ撮り、先へ進みます。
この日は、歩いていてもとても寒く感じ、普通の手袋にオーバーグローブという状態だった手は、冷たくなり痛い感覚に悩まされます。
時々、手を振ってみたり、曲げ伸ばししてみたり意識して手を動かすようにしてみますが、なかなか改善しません。
ただ、歩いていると自然に改善されることもあり、痛くなったり、解消されたりの繰り返しで、ずっと進むことになりました。
深い森を抜け、いよいよ白駒池に到着。
ここは池が完全に凍り、その上に雪が積もっていて普通に池の上を歩くことができます。
初体験にテンションアップ!!
池の上にいる感じを写真におさめたいと思いますがなかなか。
ただ、対岸まで続く白い広場のようなスペースは、まさか池とは思わない状態で、これも夏のここの様子を見れば、また、実感が湧いてくるのかなと。
ここで軽く休憩し、対岸まで池の上を大行進です。
このあたりから微妙に感じていた頭痛が徐々にひどくなっているような気配。
ここに来る前から悩まされていた歯痛もあり、定期的に痛み止めを飲んでいた状態での頭痛は何ともできない状態。
ともかくいろんなもので気を紛らわせ、進みます。
そして対岸まで到着。
再び、樹林の中を進み、にゅうに向け徐々に登りになってきます。
この“にゅう”。
いろんな標識によって表示が違います。
地域で違うのか、何で違うのかはよくわかりませんが、“にゅう”、“にう”“ニュー”“にゆう”など。
そんな標識も楽しみながら進みます。
その中に、“にゅう”“中山”方面という意味の標識ですが、“ニュー中山”との表示が。
何か芸能人の名前みたいだねと楽しみながら、みんなでその看板を写真におさめました。
このあたりから、木々の間に見える空が時々明るくなりだし、少し雲が切れたりと、山頂での景色に期待を持たせてくれます。
ここからの登り、意外に大変。
スノーシューでの登りは、少し急登になると足を取られ滑るので大変。
それでも少しずつ高度を稼ぎながら、登っていきます。
しばらく登ると少し斜度も緩み、再び進みますが、最後にまた少し斜度のある登り。
それを登りきると一気に視界が開けます。
ただ、残念なことに当たりは白く、モノトーンの世界。
かすかな期待を胸に、最後は、頂上に立つために、スノーシューを脱ぎ、山頂へ向かいます。
岩の山頂へ回り込みながら登りきりました。
山頂に到着。
しかし、期待していた視界はやはりありません。
歩いてきた白駒池がかすかに見えるくらいで、富士山は全く。
富士山方向は、まだまだ雲の多い天気で回復していない様子。
心の目で、富士山を眺め、記念撮影だけ済ませ、後ろ髪をひかれますが、山頂を後にします。
少し降りたところで、昼食。
持ってきたパンを食べ、暖かいお湯を飲み。
一応持って行ったおにぎりは、予想通り凍っており、食べれる状態ではなく。
まぁ、これはもともと無理だと思っていたものの、本当に凍るか見てみたかったということもあり持っていただけなので、そのままお持ち帰り。
パンもがっつり食べ過ぎちょっと胸までいっぱいな感じに。
そして、ここでご飯を食べたこともあり、再び痛み止めの薬を飲み、頭痛が少しでも改善されることを期待します。
この頭痛、やはり軽い高山病なのかなという思いもあるのですが、いつもならそれでも痛み止めを、何度か飲むと改善されるのに今回はなかなか。
結局、この後も悩まされることになります。
そして、下山開始。
やはり下りは早く、滑るように降りるところもありながら、ぐんぐん下っていきます。
しかし、このあたりでまたもや体に異変が。
薬が効きすぎているのか、何度も飲んでいるのが良くないのか、体のだるさと眠気が止まらなくなってきて、ほとんど惰力で歩いている状態に。
自分でもよくわからない感覚に、何ともできず、とにかくひたすら遅れをとらないように歩くのが精いっぱい。
景色を楽しむ余裕がなくなってきました。
おまけに胸いっぱい食べたパンで、気持ち悪くなってくるしで、なんだか最悪な状況。
来た道を戻っていくので何とか残りの道のりが想像できるのが救いで、もうちょっと、もうちょっと、との思いで歩きます。
天気は徐々に回復しており、白駒池を通過し、白駒の奥庭に到着するころには、朝からは想像できないほどの青空に。
いつもの自分なら、ここでカメラを出して、写真を撮りまくるところですが、カメラを出す気力もなく、コンデジでひとまずの写真を撮るのが精いっぱい。
青い空に映える白い山肌がとてもきれいで、しんどいながらもテンションは上がります。
いつまでも堪能していたいという気持ちと、早く戻りたい気持ちとが入りまじります。
そして、再び出発し、ついに宿の麦草ヒュッテが見えてきました。
そして、その後方にそびえる茶臼山が青い空に映え、とても美しく見えていました。
ゴールの見えた安心感もあり、ここで少し写真を撮り、ヒュッテに戻りました。
小屋の中は本当に暖かく、完全に冷え切った体には本当にありがたい場所でした。
ただ、いろんな意味で疲れ切った体は、放心状態になっており一度座ると動く気も起きない状況。
気持ち悪さも一瞬ピークになりましたが、しばらくすると何とか落ち着き、くつろげる状態に服を着替えたり、持っているものを着こみ、とりあえず体を温めたり。
そうしている間に、少しはしんどさもましになり、ツアーで用意してくれたホットワインで体の中からも暖まり、薪ストーブで外からも暖まり、ようやく頭痛以外は普通の状態に近づいてきました。
やはりあまり体験しない寒さもこの体の不調の原因だったのかなと。
頭痛はあまり改善されないまでも、まったりとした時間を過ごしているうちになんとか落ち着き、夕ご飯のころには何とかおいしくいただくこともでき、安心しました。
夜は、星空も見え、星空の撮影にチャレンジしてみたり、外でシャボン玉をするとのことで(できたシャボン玉は、外気の寒さで飛んでいる途中で凍ることで割れてきらきらと舞い落ちるらしい)、それを見たりと楽しい夜の時間を過ごしました。
そして、最終日の好天を期待しつつ、この日も眠りにつきました。
3日目
この日も、9時に寝て、6時前まで爆睡。
やはり薬の影響かなとある意味怖い気もしましたが、外を見ると天気は良い感じ。
そんなことも一気に忘れ、身支度を整え、少し外へ出てみます。
朝日で染まりつつある夜明け前といった景色がとてもきれいに見え、この日の好天を予想させる景色に一気にテンションアップ。
いくらか写真を撮っているとあっという間に朝食の時間。
朝食を済ませ、外を見ると朝日を浴びた茶臼山が赤く染まり、幻想的な景色となっていました。
二重ガラスの外側についた氷の結晶もとてもきれいで、写真におさめようと思いますが、二重ガラスということもありピントがうまく合わず、なかなかうまく写真には納まりませんでしたが、-22℃の空間だからこそできる現象に心踊らされました。
出発準備を整え、いよいよ最終日の行程スタートです。
良い天気ということもあり、中小場まで登り、アルプスの遠望を楽しみ、その後メルヘン広場まで降りるという行程。
外へ出ると青空に映える麦草ヒュッテも周りの景色もすべてが絵になる風景。
ここまで、あまり撮れなかった写真を何枚も撮ってしまいました。
そして、まず中小場に向けて出発。
太陽の光があるというのは本当にありがたいもので、気温としては前日を下回る気温であるにもかかわらず、明らかに体感温度は暖かい感じ。
そして、この日の青空に本当にテンションは上がりっぱなしで、中小場までの道のりも時々のぞく青空に気持ちも高まり、だらだら続く登りもなんとか登り切り、いよいよ中小場に到着。
視界が開け、北八ツに来て期待していた景色が本当に見えた瞬間でした。
八ヶ岳では茶臼山はもちろん、天狗岳などが見え、遠くは南アルプス、中央アルプス、御嶽山がのぞめ、手前の八ヶ岳の森も雪をまとい、それが青い空に映え、本当に美しい景色です。
早速、カメラを出し、360度、写真を撮りまくります。
どれだけとっても、撮り足りないくらいの景色にテンションは最高潮。
いつまでもここにいたい気持ちになりましたが、そういうわけにもいかず、とりあえず記念撮影だけ済ませ、下山開始。
来た道を少し戻り、そのあと国道に向けて進みます。
コケモモの庭を通過し、国道を歩き、また少し国道から外れ、日向小場で休憩。
ここを少し上がったところから見る景色も最高で、槍穂高連峰、常念岳こそ雲の中でしたが、北アルプスの山並みも見ることができ、大満足な景色でした。
本当に最高の天気で、のんびりお弁当でも広げたい衝動に駆られそうですがそういうわけにもいかないので、後ろ髪をひかれつつ、ゴールに向けて下山していきます。
途中の森では、動物の足跡もいくつか見ることもでき、そして明らかに今朝から鹿が食べていたであろう痛々しい木々にも遭遇し、シカの食害の深刻さを垣間見ることもできました。
そして、ついにゴールのメルヘン広場に到着です。
今回は、ツアーだったのでここから、スタートしたピラタスロープウェイの駐車場までは送迎してもらい、無事に駐車場に戻りました。
ここへ戻ってみたロープウェイの姿も初日とは全く違い、青空に映え本当に素晴らしい景色で思わず写真に納めてしまいました。
そして、もう一つ驚いたのは、車の中に放置していたペプシが完全に氷に。
車の中ですがこんなに寒いのだということに改めて気づかされ、ここで寝たら凍死するなと恐ろしくもなってしまいました。
今回は、なんだか体調が悪いながらも、何とか歩き切ることができたこと、最終日に見れた絶景に大満足な山行となりました。
そして、ずっと続いていた頭痛。
少し下山した蓼科温泉で温泉に入り、暖まって出てくるところまで続いており、このあたりを境に解消され、やはり高山病の一種だったのかなと確信してしまいました。
やはり、いつものことながら高いところにはめっぽう弱いということを再認識してしまいました。
こんにちは、ご無沙汰です。
上高地・北八ヶ岳とお疲れ様です。相変わらずお元気そうで。
私たちの仲間が上高地を拝見して来年あたり行きたいとのこと、ツアーの内容をお教え願ないでしょうか?
東北には遠くてお出でになれないでしょうが此方も雪を楽しんでます。
●harutotoroさん
御無沙汰しています。
harutotoroさんもお元気そうで。
上高地と北八ヶ岳、少々体調がというところでしたが、昨年からずっと思っていて、とれた年休でということもあったので、少し無理をして行ってしまいました。
harutotoroさんと雪の安達太良山などご一緒させていただきたいという思いもあったのですが、なかなか休みが思うようにはとれず。
でも、いつかは訪れたいと思ってますので、その時はよろしくお願いします。
そして、上高地のツアーの件ですが、燕山荘のツアーです。
もしよければ携帯メールに住所など教えていただければ、今回の日程表やパンフレットなどの写しお送りしますので、良ければメールしてください。
燕山荘のホームページで確認出来ました。
今年は予定が詰まっているので来年の計画にと思ってます。今週末は樹氷を見に行く予定です。
●harutotoroさん
よかったです。
また、来年行かれる時は教えてくださいね。
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