谷川/白毛門
- GPS
- 09:57
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,718m
- 下り
- 1,710m
コースタイム
天候 | 2/2 曇り、2/3 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 2/2は新雪が多く尾根の取付きから松ノ木沢の頭までワカンを使用。 2/3はワカンで登り始めたが1550m位からの急登に備えてツボ足。それ以降白毛門山頂まで及び下山時にはアイゼンもワカンも使用せず。 ◆登山ポスト 谷川岳ベースプラザで提出。 |
写真
感想
昨年の忘年会で今年のテーマの一つに雪洞山行を提案したら、イグルーの方が良さそうだと言うことになり白毛門でやろうと言うことになった。実はイグルー作りは失敗したのだが急遽雪洞に転向して和気藹々と山で夜を過ごした。白毛門は日帰りで行ける山だけど夜を過ごしたおかげで朝には絶景に出逢うことが出来て最高!
イグルーについてはyoneyamaさんの丁寧なレクチャーノートがある。
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=44
なのでそれを勉強して行ったつもりだけど、フカフカの雪質で長いブロックがどうしても作れず円筒にしかならない。イグルー上達の近道はテントを持たないことと言うから持って来ていないが、いざとなれば下山すればと言う安直な考えもある。ともかく屋根ドームができないと宿泊はムリなんでAki-CLさんのリードで雪洞山行に急遽転向した。後でノートを読み直したら100m以内を探せば適切な雪が見つかるとか。適材適所の雪を見つける所が課題だ。再履修だね。
【1日目】
初日の行程は登りだけどせいぜい3時間なので朝は普段と同じ時間。ところが圏央道の鶴ヶ島から関越道の渋川伊香保IC辺りまでかなり渋滞していて谷川岳ベースプラザの駐車場に滑り込んだのは10:40。最初に白毛門駐車場を目指したら雪に閉ざされていたので土合駅に向かうと満車、なので最終的に谷川岳ベースプラザに向かう紆余曲折付きだ。準備をして出発は11:15になった。道路を下って行き湯檜曽川を渡ってすぐに左の雪の壁を登って東黒沢を渡る橋に向かう。尾根の末端がそこに見えるがそこここにトレースが広がっていてちょっと迷う。ヤマレコマップを見ながらもう少し上流側とか言いながら進むがフカフカ雪がスネ位の深さで積もっているのでもうワカンを着けることにした。トレースに合流して尾根を目指して急登を登る。尾根に上がると多少は勾配は落ちるけどとにかくずっと登りが続く。
1時間位登っていると流石に標高も上がり周りも見渡せるようになるが谷川岳は険呑な雲が掛かっている。一方北側には一部青空も見えている。そのうちにジジ岩、ババ岩も見えるようになると森林も薄くなり、雪原が広がって来る。取り付いて3時間で松ノ木沢ノ頭に届く。ここでこんもりとした所でイグルーを作ることにする。最初に□1.5m位をワカンで踏んで地均ししてそこから50cm×30cm×30cmのブロックを切り出すことを試みる。ノコギリの刃渡りが270mmだったのでまあ25cmでも良いかと言うことになったが50cmを持ち上げると真ん中で折れてしまう。結局25cm×30cm×25cmのブロックは沢山できて積むのだけれど円筒型から離れられない。どうしても内側に迫り出してドームに出来るようなことには出来なかった。40分位して3段位出来たが円筒形。Aki-CLさんは渋い表情をしていたが、これは見込みが薄いなら雪洞に転向しようと言った。時間も15:15で風が強くなり出していたので16時までに目処が付かなければ下山しようと話をして雪洞作りに着手した。
Aki-CLさんは北側斜面に回り込みすぐに雪洞適地を発見し、フカフカ雪を考慮してかなり厚めに屋根を見積もって場所を決めた。先ずは玄関通路を工作し壁に穴を掘り出す。ある程度の広さに掘るまで一人でしか作業できず、残りは排雪役になる。しかもどんどん風は強くなり寒くなって来た。確かにyoneyamaさんの書くようにイグルーの方が人を効率良く配置し仕事が出来ると言うものだ。ともあれ今日はテントが無い分軽かったのでAki-CLさんも元気十分なんでしょう、掘る掘る。ちなみに13Kさんと僕はいつものウェイト+ノコ等で決して軽くはなっていないのだ。16時までに何とかなりそうな感じになったのである程度の広さになった所で13Kさんも中に入り拡張工事。ノコも有効活用します。17時過ぎに何とか3人で落ち着けるようになった。壁から雪を取って水を作り、夕食を食べ、バーボンを飲み夜が更けて行く。外は風が荒れているはずなのに雪洞は静かで平穏なものだ。
【2日目】
5時に起床。朝食(例によってラーメンだが)を食べて準備を始める。テントと違って遠慮なく靴を履いたり出来るのは楽だね。アイゼンを着けるのもOKだ。尤も取り敢えずはワカンで行き、状況に応じてアイゼンにスイッチすることにした。外に出るとちょうど朝焼けの頃で周囲はどちらを展望しても美しい。隣に単独行の登山者がテントを張り三脚を立てて一眼レフを構えていたが我々が雪洞掘りをしていた時にはいなかったので一体いつ登って来たのかと思ったら、午前1時に登り始めて4時に松ノ木沢ノ頭に着いたとのこと。今日の絶景を狙っての登山なんでしょうが期待通りだったのでは?マチガ沢、一ノ倉沢に深く襞を刻んだ谷川岳は美しかったし、たっぷりと雪を湛えた白毛門もまた美しかった。
ワカンを着けて出発したがやがて急登になって行くのでワカンを外すことにした。そこでちょうど雪崩が白毛門沢を落ちて行った。ちょうどジジ岩とババ岩の間を抜けて行ったようだ。ここからは急登ではあるが雪はフカフカでアイゼンの爪も効かない状態なのでツボ足で行く。急登だけにどんどんと眺望は良くなり楽しい時間だ。最後の鎖場の手前でコルでテントを張っていた5人パーティに追い付いた。鎖場はAki-CLさんは右に回り込んで登って行ったけど足元が切れ落ちているのでちょっと逡巡し、鎖場を登ることにした。鎖場は岩の窪んだ所に足を入れて楔にしながら登る。むしろ斜度は落ちるが鎖が無くなってからが滑ったらことなんで緊張する。帰りにAki-CLさんに着いて行ったら足元は切れ落ちているけどちゃんと飛ばないでも足が届くし、両手で掴めるホールドもあったのでトラバース路の方が安全至極であることが解った。
鎖場を抜けるともう山頂域だ。ここまで登ると全周の展望がとても良い。東を見ると平ヶ岳から尾瀬の山々、続いて日光連山に奥白根から武尊へと続いて行く。南西の遠くには富士山も展望でき、浅間から谷川連峰へと続き、更に苗場山。ひとしきり展望を楽しみ後続パーティが登って来たので降りることにした。下山の間はずっと谷川連山を見ていることができて正に至福の時間だ。下りは早いもので30分で雪洞に戻って来た。撤収も早い。30分で下山に仕掛かることができた。更に麓まで1時間15分程度。麓の雪はすっかり春の雪だったのには驚いた。まだ2月に入ったばかりなんだけど。前日は渋滞に悩まされたけど流石に昼過ぎ位だと全然渋滞は無くて14時には湘南に帰着できた。おかげで山行の荷物整理がすぐに出来た。
体力的にはかなり楽な1泊2日山行だったが目的だったイグルー作りには失敗、これはリベンジと言うか再履修が必要だな。雪洞も十分よろしいですけどやっぱりイグルーをやってみたいですね。もう一度yoneyamaさんのノートとか読み込んで準備して望まないと!でも何だか春めいていてもう冬もお終いか心配になるところ。
ガス使用量 79g
2日目機能しなかったP-153の着火装置は、
帰宅後は何故か着火したので、とりあえず保留。
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