尾瀬ヶ原・景鶴山
- GPS
- 11:45
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,117m
- 下り
- 960m
コースタイム
- 山行
- 10:44
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 11:28
5/2 4:45竜宮小屋-5:20桧枝岐小屋-5:40東電尾瀬橋-6:10東電小屋裏-6:30笹山-8:30与作岳-9:30景鶴山山頂9:40-10:20与作岳-11:30笹山-11:50東電尾瀬橋-12:10桧枝岐小屋-12:40竜宮小屋-13:50牛首-14:10山の鼻-16:10鳩待峠
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況:残雪の雪道。尾瀬ヶ原の板橋は殆ど雪に覆われているが処々足のはまりやす処があり要注意が必要。午前は雪が締まり、午後は緩むがアイゼンを装着するほうが歩きやすい。景鶴山山頂付近は切り立った細い痩せ尾根で雪も硬いので慎重を要する。特にガス、強風が起きやすい。 登山時期:登山の実態は保護植生の露出がない積雪期(厳密には残雪期)に黙認されているのが現状。工程が長いため山小屋が開かれる連休からの限られた期間にしか入山できない。1泊2日が標準。 |
写真
感想
5月1日 曇り
昨年の連休に予定していたが、東日本大震災でそれどころではなかった。
ようやく今年こその熱い思いでやってきました。
景鶴山への入山には尾瀬国立公園、環境保護のため様々な制限があります。
一般的には鳩待峠から尾瀬ヶ原を通ってのルートとなりますので日程は1泊2日になります。
入山は残雪期になりますし、今年の竜宮小屋は4月28日から宿泊可能で予約が必要です。
下り気味の天気予報を気にしながら、大阪から約600km離れた鳩待峠に到着したのは、5月1日11時前です。
厚い雲に覆われた駐車場で登山装備に着替え、鳩待峠から沼尻川沿いに標高差100mを下ること約1時間で山の鼻に着きます。
ここから広大な雪原、尾瀬ヶ原を通って竜宮小屋を目指します。
雪原の雪質は少し柔らかく、処々に雪が解けて湿原が露出しています。
雪の埋もれた木橋上と思われる踏跡を慎重に進みます。それでも何度も踏み外し足を取られます。
厚い雲と白い雪原の世界は、時々刻々と変化します。
進むほどに前方に雄大な燧ケ岳が迫り、振り返れば後方に優雅な至仏山が見えます。
左には景鶴山が見えますが、その尖った山頂付近は雲がかかり全容を見ることはできません。
予定通り約3時間で今夜の宿、竜宮小屋に到着しました。
明日のルートの下見をして戻る頃には、あたり一面はガスに覆われ幻想的な美しい夕景の世界を現出しています。
小屋といっても竜宮小屋は立派な設備とおいしい料理が出ます。
皆さんの対応も素晴らしく、熱い湯の檜風呂は最高です。
明日の天候を祈り、早々に眠りに入ります。
5月2日 曇り
朝4時過ぎ起床。
天気が崩れそうなので早々竜宮小屋を出発する。
歩くこと約40分で桧枝岐小屋に到着する。
ここから東電尾瀬橋を目指すが踏み跡もなくルートを探すのに時間がかかる。
わたしたちのグループの他、単独の登山者が2名も同じように迷っていたので途中まで同行した。
なぜか2名は途中の与作岳で引き返した様子です。
ここの尾根取り口でアイゼンを装着する。
東電尾瀬橋を渡り東電小屋裏を通過し、急坂を上りきると笹山のピークに到着。
ここまでに何と2時間近く掛かってしまう。
笹山からいったん下り、さらにピークを通過し長い尾根の坂道を上ると広い与作岳の山頂に到達する。
笹山から2時間経過する。
天候が悪く与作岳からも景鶴山の頂は見ることができない。
与作岳から更にピークを超えると広い鞍部に到着する。
目の前に急な坂が見える。
多分、この先に景鶴山の山頂があるはずです。
急坂を上ると両側が切り立った細い雪の痩せ尾根が続きます。
雪は凍った状態でガスで視界が悪く、そのうえ風が強いため慎重に山頂を目指します。
ピークらしき狭い岩山に着いたのですが、どこを探しても山頂表示板が発見できません。
何ケ所かピークらしき岩を登りましたが結局、最初の狭いところが景鶴山の山頂でした。
多分、強い風雪で山頂表示板が飛ばされたようです。
木に表示板を付けた釘跡がありましたので。
竜宮小屋を出発し約5時間かけ山頂に到達します。
視界が悪いため想像以上に時間がかかってしまいました。
ようやく2年越しの景鶴山山頂です。
山頂からの絶景は全く見ることができないのが心残りです。
寒いため登頂記念写真を撮り早速、下山開始です。
天候は何とか持ったようです。
下山途中の広い鞍部に降りたとき、北方に広がる奥只見、奥利根の白い山脈が輝いていました。
雲の下に細く真っ青な空が広がり、その下に連なる山々は本当に神々しく感じました。
なかなかシャッターチャンスがなかったので下山は思いのほか楽しめました。
それでも帰りは長い距離が残っていますし、下界に近ずくごとに天候も怪しくなっていきます。
行きと同じルートで尾瀬ヶ原の入り口、鳩待峠に着いたのは16時過ぎです。
何と11時間以上歩いたことになります。
雨が静かに降り始めました。
さすがに足が疲れました。
でも満足感でいっぱいです。
これからの尾瀬は様々な花が咲き乱れます。
そんな季節にも訪れたらと思います。
夕方から大雨になりました。
明日は更に雨が強くなりそうです。
明日の日光白根山の山行は中止です。
明日は移動日ということでゆっくり次の目的地、木曽に向かいます。
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