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Yamareco

記録ID: 2318309
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

【過去レコ】残雪の聖岳

2013年05月13日(月) 〜 2013年05月15日(水)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
17.2km
登り
2,509m
下り
2,495m

コースタイム

5月13日
出発6:45−西沢渡8:00〜9:05―苔平13:40−西沢三角点15:55−薊畑16:35−聖平小屋17:45
5月14日
出発6:45−縦走路6:55−薊畑7:40−小聖岳南側鞍部8:50−小聖岳10:05〜10:40−水場上11:00−聖岳頂上12:25〜13:45−水場上14:25−小聖岳14:45〜15:05−聖沢下降点(小聖岳南側鞍部)15:35−聖平小屋16:35
5月15日
出発7:05−薊畑8:00−西沢三角点8:20―苔平9:40−西沢渡12:55〜13:45−便ヶ島ゴール14:30
(途中の休憩時間は不詳)
天候 3日間、晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中央高速道を松川ICで降りて、国道、県道を経由して喬木村に入る。県道251号線から矢筈トンネルを抜けて国道152号線に出る。南信濃村の上島地区から遠山川沿いの林道に入り、20km程で便ヶ島に着く。広場に50台ほど駐車できる。
コース状況/
危険箇所等
写真説明に記載
前夜は車中泊。5月13日、標高970m圏の便ヶ島から歩き出す。直ぐに森林鉄道跡のトンネルに入る
2013年05月13日 06:55撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/13 6:55
前夜は車中泊。5月13日、標高970m圏の便ヶ島から歩き出す。直ぐに森林鉄道跡のトンネルに入る
トンネル先は崩れてきた土砂で埋まっていた。微かな踏跡を辿って抜けるが、どこを通ったか分かりますか?
2013年05月13日 07:02撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
1
5/13 7:02
トンネル先は崩れてきた土砂で埋まっていた。微かな踏跡を辿って抜けるが、どこを通ったか分かりますか?
西沢渡に着く。篭渡しがあるが荷物運搬用。渡渉は厳しいので荷物に便乗して渡る。一人でロープを引っ張るのは大変だった
2013年05月13日 08:12撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/13 8:12
西沢渡に着く。篭渡しがあるが荷物運搬用。渡渉は厳しいので荷物に便乗して渡る。一人でロープを引っ張るのは大変だった
西沢の先から急登が始まる。木の根や岩が積み重なって歩きにくい道をひたすら登る。少し傾斜が緩むと苔平
2013年05月13日 13:38撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/13 13:38
西沢の先から急登が始まる。木の根や岩が積み重なって歩きにくい道をひたすら登る。少し傾斜が緩むと苔平
苔平の直ぐ上から残雪が現れた。次第に増えて、雪の上を歩くようになった
2013年05月13日 16:03撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/13 16:03
苔平の直ぐ上から残雪が現れた。次第に増えて、雪の上を歩くようになった
2405m圏の薊畑の分岐点で縦走路に出た。東に少し降りると、北方向に聖岳が望まれた
2013年05月13日 16:48撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/13 16:48
2405m圏の薊畑の分岐点で縦走路に出た。東に少し降りると、北方向に聖岳が望まれた
南岳(左)上河内岳(右)を眺めながら、縦走路を東に下る
2013年05月13日 16:47撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/13 16:47
南岳(左)上河内岳(右)を眺めながら、縦走路を東に下る
縦走路から分かれて聖平小屋に着いた。ここの冬季小屋を2晩独り占め。清潔で快適な小屋だった
2013年05月14日 16:39撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
2
5/14 16:39
縦走路から分かれて聖平小屋に着いた。ここの冬季小屋を2晩独り占め。清潔で快適な小屋だった
5月14日。縦走路へ戻るために、なだらかな草原を進む。振り返ると、北に目指す聖岳が聳えている
2013年05月14日 06:51撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 6:51
5月14日。縦走路へ戻るために、なだらかな草原を進む。振り返ると、北に目指す聖岳が聳えている
丸い方向指示盤のある縦走路に出た。ここから南に主稜線を辿れば、写真の上河内岳から茶臼岳へ縦走できる
2013年05月14日 06:53撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 6:53
丸い方向指示盤のある縦走路に出た。ここから南に主稜線を辿れば、写真の上河内岳から茶臼岳へ縦走できる
薊畑手前のお花畑は雪が溶けたばかりで一面の枯れた草原。その中でショウジョウバカマだけが咲いていた
2013年05月14日 07:37撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 7:37
薊畑手前のお花畑は雪が溶けたばかりで一面の枯れた草原。その中でショウジョウバカマだけが咲いていた
薊畑から主稜線を北に向かう。樅の樹林中は残雪がたっぷり
2013年05月14日 08:03撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 8:03
薊畑から主稜線を北に向かう。樅の樹林中は残雪がたっぷり
聖岳の西隣にある兎岳がなかなか立派だ
2013年05月14日 08:07撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 8:07
聖岳の西隣にある兎岳がなかなか立派だ
厚い残雪のため夏道より高い位置を歩く。横に張り出した樅の枝を払いながら進むので、藪漕ぎ同然だ
2013年05月14日 08:26撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 8:26
厚い残雪のため夏道より高い位置を歩く。横に張り出した樅の枝を払いながら進むので、藪漕ぎ同然だ
この樅の枝の藪漕ぎから逃げるため、2478mコブの次のコブは東側の急な雪の斜面をトラバースする
2013年05月14日 08:42撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 8:42
この樅の枝の藪漕ぎから逃げるため、2478mコブの次のコブは東側の急な雪の斜面をトラバースする
このコブを巻いて尾根筋に戻ると、雪の消えた夏道が続いていた。これなら早く戻れば良かった
2013年05月14日 08:49撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 8:49
このコブを巻いて尾根筋に戻ると、雪の消えた夏道が続いていた。これなら早く戻れば良かった
鞍部から夏道をひたすら突き上げると小聖岳の頂上。かすれた文字の山名杭が建っていた
2013年05月14日 10:06撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
1
5/14 10:06
鞍部から夏道をひたすら突き上げると小聖岳の頂上。かすれた文字の山名杭が建っていた
ここから痩尾根に刻まれたザラザラした夏道を辿る。聖岳が迫って来る
2013年05月14日 10:38撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 10:38
ここから痩尾根に刻まれたザラザラした夏道を辿る。聖岳が迫って来る
夏の水場がある鞍部からいよいよ聖岳本体の登り。雪田の上縁を斜上する
2013年05月14日 11:02撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 11:02
夏の水場がある鞍部からいよいよ聖岳本体の登り。雪田の上縁を斜上する
岩のガラガラした大斜面を登る。振り返ると、小聖岳の彼方に南アルプス最南部の茶臼岳から光岳が望める
2013年05月14日 11:26撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 11:26
岩のガラガラした大斜面を登る。振り返ると、小聖岳の彼方に南アルプス最南部の茶臼岳から光岳が望める
ひたすら急斜面を突き上げる
2013年05月14日 12:04撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 12:04
ひたすら急斜面を突き上げる
最上部の雪田に差し掛かった
2013年05月14日 12:19撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 12:19
最上部の雪田に差し掛かった
この雪田を直登する
2013年05月14日 12:25撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 12:25
この雪田を直登する
聖岳の頂上に着いた。2本の山名杭がお出迎え
2013年05月14日 13:08撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
2
5/14 13:08
聖岳の頂上に着いた。2本の山名杭がお出迎え
北北東に、赤石沢を隔てて赤石岳が聳えている。大きいなあ
2013年05月14日 12:31撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 12:31
北北東に、赤石沢を隔てて赤石岳が聳えている。大きいなあ
ここは前聖岳。ここより低いが三角点のある奥聖岳が東尾根に続いている
2013年05月14日 13:39撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 13:39
ここは前聖岳。ここより低いが三角点のある奥聖岳が東尾根に続いている
奥聖岳の方へ少し行ってみるが遠いので止めた。戻る途中、前聖岳の頂に2本の山名杭が見える
2013年05月14日 13:39撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 13:39
奥聖岳の方へ少し行ってみるが遠いので止めた。戻る途中、前聖岳の頂に2本の山名杭が見える
北西方向に、赤石岳の西隣の大沢岳が望まれる
2013年05月14日 13:42撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 13:42
北西方向に、赤石岳の西隣の大沢岳が望まれる
昨日から見慣れてきた上河内岳や茶臼岳が南方向に低く見える
2013年05月14日 13:41撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 13:41
昨日から見慣れてきた上河内岳や茶臼岳が南方向に低く見える
さあ下山だ。同じ道を戻る。ガラガラの大斜面を小聖岳目指して下る
2013年05月14日 13:47撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 13:47
さあ下山だ。同じ道を戻る。ガラガラの大斜面を小聖岳目指して下る
小聖岳から東方向に笊ヶ岳とその山並みが望めた
2013年05月14日 15:01撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 15:01
小聖岳から東方向に笊ヶ岳とその山並みが望めた
小聖岳の南側鞍部まで降りて来ると、聖沢の森の中に、赤い屋根の聖平小屋が見えた(写真の上部)
2013年05月14日 15:36撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 15:36
小聖岳の南側鞍部まで降りて来ると、聖沢の森の中に、赤い屋根の聖平小屋が見えた(写真の上部)
聖沢は明るく開けた谷なのでここを降りる事にする。沢筋は雪で埋まっているので歩き易い
2013年05月14日 15:43撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 15:43
聖沢は明るく開けた谷なのでここを降りる事にする。沢筋は雪で埋まっているので歩き易い
下るにつれて残雪が切れて水の流れが現れた。やがて木の間に小屋が見えたので、適当に森を横切ると小屋に着いた
2013年05月14日 16:22撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 16:22
下るにつれて残雪が切れて水の流れが現れた。やがて木の間に小屋が見えたので、適当に森を横切ると小屋に着いた
5月15日、一昨日と同じ道を下る。小屋から縦走路に出る手前の草原から、昨日降りた聖沢源頭が望まれた
2013年05月15日 07:08撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/15 7:08
5月15日、一昨日と同じ道を下る。小屋から縦走路に出る手前の草原から、昨日降りた聖沢源頭が望まれた
ここで聖岳とお別れだ
2013年05月15日 07:45撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/15 7:45
ここで聖岳とお別れだ
薊畑の分岐点に着いた。ここを直進して西沢渡まで標高差1300mの急下降。さらに軌道跡を辿って便ヶ島でゴール
2013年05月14日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/14 7:41
薊畑の分岐点に着いた。ここを直進して西沢渡まで標高差1300mの急下降。さらに軌道跡を辿って便ヶ島でゴール
撮影機器:

感想

南アルプス南部の聖岳は、その優雅な名前に惹かれて、前々から登りたい山の一つであった。しかし、なかなか実現しない内に、60歳台の後半になると、年を追う毎に体力の衰えを感じるようになった。
7年前の2013年に古稀を迎えた時点で、3000m級の山に登るには体力的に最後のチャンスと思われたので、その年の5月に一人で聖岳を目指した。

遠山川の便ヶ島から往復した。聖平の冬季小屋に泊まったが、2泊分の荷を担いで、薊畑まで標高差1300mを登るのはさすがに厳しかった。でも翌日、聖岳の頂を踏み、巨大な赤石岳を始めとして、南アルプス南部の眺望を堪能できた。

5月の連休後だったので、山中では誰にも会わず、3日間、この山域を独り占めできた。お陰で、麓の原生林、頂上直下の岩がガラガラした大斜面等々、山自体が持つ固有の雰囲気にどっぷり浸れた。

ただ、残雪が期待したより少なかったのは残念だ。特に小聖岳の南側鞍部から上は、ほとんど雪を踏むことは無かった。これは森林限界を超えているので、冬でも雪は吹き飛ばされ、この時期ではせいぜい雪田が残っている程度なのは仕方がないのだろう。しかし、それ以下の標高なら樹林の中に雪が残っていたので、それなりに残雪の山を楽しめた。

下山後、厚木の我が家まで一般道を約100km、新東名高速道を約180km運転して帰ったが、さすがに疲れた。このアプローチの長さ故に今まで二の足を踏んできた。でも、今回思い切って出かけ良かった。
北アルプスに比べて南アルプスの山は、一つ一つが大きい。まさにジャイアンツだ。今回はこれを実感し、充実した山行でした。
(2020年04月28日登録)

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