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Yamareco

記録ID: 250046
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳(ピラミッドピークで冬毛の雷鳥がお出迎え)

2012年12月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:02
距離
8.8km
登り
986m
下り
981m

コースタイム

9:45新穂高ロープウェイ西穂高口 - 10:45西穂山荘 - 11:00丸山 - 11:45独標 - 12:05ピラミッドピーク - 12:35西穂高岳山頂 - 13:15ピラミッドピーク - 13:30独標 - 14:00西穂山荘(昼食)14:15 - 14:45新穂高ロープウェイ西穂高口
天候 晴れのち小雪
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイまでマイカー。
12月から駐車場は無料開放。
ロープウェイは大人往復2,800円。(モンベルクラブカード特典で10%OFF)
荷物が8kgを超えると別途料金がかかるので注意。
運行時間も12月から9:00〜16:15となっているため、時間に気をつけて計画する必要がある。
コース状況/
危険箇所等
新穂高ロープウェイまでの道はドライだったが気温は氷点下だったので基本的にこれからの時期はスタッドレス必須。

【ロープウェイ〜西穂山荘〜丸山】
なだらかな雪道だがアイゼンは必要。
トレースあり。

【丸山〜独標】
アイゼン必須。
独標手前からはピッケルも必須。
トレースあり。

【独標〜西穂高岳】
10本以上のアイゼンとピッケル必須。
岩場が中心となるが、たまに岩が露出しているため注意が必要。
雪庇ができつつあったのであまり信州側は歩かない方が良いと思う。
トレースあり。

■ドコモ電波状況

全般的に電波はよく入る。
ロープウェイ降り場周辺から笠ヶ岳。
朝は良く晴れていました。
2012年12月02日 09:47撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 9:47
ロープウェイ降り場周辺から笠ヶ岳。
朝は良く晴れていました。
終始雪道です。
登りのアイゼンは必須。
2012年12月02日 09:56撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 9:56
終始雪道です。
登りのアイゼンは必須。
今日の目的地、西穂高岳がお目見え。
2012年12月02日 10:00撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:00
今日の目的地、西穂高岳がお目見え。
笠ヶ岳と抜戸岳
2012年12月02日 10:12撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:12
笠ヶ岳と抜戸岳
遠く雲の上に白山。
2012年12月02日 10:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:41
遠く雲の上に白山。
霞沢岳。
2012年12月02日 10:42撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:42
霞沢岳。
西穂山荘到着。
2012年12月02日 10:43撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:43
西穂山荘到着。
乗鞍岳と焼岳。
2012年12月02日 10:49撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:49
乗鞍岳と焼岳。
手前から独標、ピラミッドピーク、そして目的地の西穂高岳。
2012年12月02日 10:50撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:50
手前から独標、ピラミッドピーク、そして目的地の西穂高岳。
八ヶ岳。
2012年12月02日 10:52撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:52
八ヶ岳。
前穂高岳。
2012年12月02日 10:56撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:56
前穂高岳。
雪は締っていてアイゼンがよく効く。
2012年12月02日 10:57撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 10:57
雪は締っていてアイゼンがよく効く。
丸山到着。
まだ天気がいい。
2012年12月02日 11:00撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 11:00
丸山到着。
まだ天気がいい。
スキーで滑りたい衝動に駆られます。
2012年12月02日 11:02撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 11:02
スキーで滑りたい衝動に駆られます。
独標、ピラミッドピークのアップ。
2012年12月02日 11:20撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 11:20
独標、ピラミッドピークのアップ。
富士山、甲斐駒、仙丈、白峰三山。
2012年12月02日 11:28撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 11:28
富士山、甲斐駒、仙丈、白峰三山。
独標到着。
笠ヶ岳方面から猛烈な勢いで雲が迫ってくる。
2012年12月02日 11:47撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 11:47
独標到着。
笠ヶ岳方面から猛烈な勢いで雲が迫ってくる。
独標から先は切り立った岩場が多い。
2012年12月02日 11:58撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 11:58
独標から先は切り立った岩場が多い。
とうとう雲に包まる・・・
2012年12月02日 12:03撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:03
とうとう雲に包まる・・・
ピラミッドピークから西穂山頂方面。
2012年12月02日 12:06撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:06
ピラミッドピークから西穂山頂方面。
登ってるときはそうでもなかったけど、こうやって見ると高度感がある。
2012年12月02日 12:14撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:14
登ってるときはそうでもなかったけど、こうやって見ると高度感がある。
いよいよ笠の山頂も雲に覆われていく・・・
2012年12月02日 12:17撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:17
いよいよ笠の山頂も雲に覆われていく・・・
乗鞍もこの通り。
2012年12月02日 12:17撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:17
乗鞍もこの通り。
ピッケル打ち込まないと厳しい場所も結構あります。
2012年12月02日 12:33撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:33
ピッケル打ち込まないと厳しい場所も結構あります。
西穂高岳山頂GET!
奥に槍の穂先が。
2012年12月02日 12:36撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:36
西穂高岳山頂GET!
奥に槍の穂先が。
そして槍ヶ岳アップ!
2012年12月02日 12:37撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:37
そして槍ヶ岳アップ!
ジャンダルム!
2012年12月02日 12:37撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:37
ジャンダルム!
吊尾根と前穂。
2012年12月02日 12:37撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:37
吊尾根と前穂。
乗鞍方面。
すっかり雲海に。
2012年12月02日 12:37撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:37
乗鞍方面。
すっかり雲海に。
さて、この稜線を戻りますか^^;
2012年12月02日 12:40撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:40
さて、この稜線を戻りますか^^;
再度ジャンダルムと前穂、吊尾根。
2012年12月02日 12:40撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 12:40
再度ジャンダルムと前穂、吊尾根。
あっという間にガスガス。
2012年12月02日 13:04撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:04
あっという間にガスガス。
ピラミッドピークに戻ると冬毛の雷鳥が出迎えてくれました。
2012年12月02日 13:15撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:15
ピラミッドピークに戻ると冬毛の雷鳥が出迎えてくれました。
天気が悪くなった途端に登場・・・ラッキーと言うべきか。
2012年12月02日 13:16撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:16
天気が悪くなった途端に登場・・・ラッキーと言うべきか。
上高地も真っ白。
2012年12月02日 13:45撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:45
上高地も真っ白。
ロープウェイ乗り場。
こうやって見るとまだ遠い。
2012年12月02日 13:46撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:46
ロープウェイ乗り場。
こうやって見るとまだ遠い。
たまに太陽が出たりします。
2012年12月02日 13:49撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:49
たまに太陽が出たりします。
そうかと思うと猛吹雪になったり。
2012年12月02日 13:53撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:53
そうかと思うと猛吹雪になったり。
大正池。
2012年12月02日 13:55撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 13:55
大正池。
名物西穂ラーメン。
好きなとんこつ味がなくなって味噌味に変わってました。
ということで無難にしょうゆ味。
2012年12月02日 14:04撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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12/2 14:04
名物西穂ラーメン。
好きなとんこつ味がなくなって味噌味に変わってました。
ということで無難にしょうゆ味。
撮影機器:

感想

「時間との勝負!」

これが今回の山行のキーワードとなった。

西穂高岳に日帰りで登ろうと決めたものの、次の2つの懸念点があった。

1.ロープウェイの運行時間内に往復する必要あり。
2.ガスがかかる前に登頂する必要あり。

12月から新穂高ロープウェイの運行時間は9:00〜16:15までとなっており、実質的に6時間程度で山頂まで往復する必要があった。
また、西から天気が崩れる予報だったため、山頂が雲に覆われる前に登頂する必要もあった。
こういった経緯から、今までになく時間に気を配りながらの登山を余儀なくされた。

9:00始発のロープウェイに乗るべく乗り場に向かったが、既に団体客が列をなしていたため始発を逃す羽目に。
ただでさえ時間との勝負だというのに、これは手痛いミス。
それでも何とか臨時便に乗り込みダメージを最小限に抑える。

ロープウェイの中では恒例のアナウンスが。

「そして左に見えるのが槍ヶ岳です!」

満員の乗客からどよめきに似た歓声が沸き起こる。
槍ヶ岳はこの夏に登頂したばかりだったので、少しだけ誇らしげな気分になる。

朝は快晴だった。

笠ヶ岳、双六岳、槍ヶ岳、乗鞍岳、そして遠く白山までもがロープウェイの中から確認できる。
こんなにいい天気なのに、本当に午後から崩れるのだろうか。

ロープウェイを降りると、脇目もふらずに登山口へ。
最初から雪道なので、迷わずアイゼンを装着。
とにかく今回はのんびりしている余裕はない。
13時までに西穂山頂に着かなければ撤退、最初からそう決めて臨んでいた。

この日はとにかく人が少なかった。
西穂はアプローチのしやすさ等から、比較的人が多い印象があったのだが、今回は全く違っていた。
全行程で出会ったのはほんの10人程度。
ロープウェイの観光客はそれなりに多かったのだが、登山となるとこの時期はこんな感じなのだろうか?

稜線に立つと、これまで見えなかった南アルプス、八ヶ岳、富士山、中央アルプスなど、名だたる山々の展望が一気に開ける。
テンションもあがったところで、休む間もなく独標を目指す。
所々ハイマツや岩が出ていて歩きにくい半面、マーキングも残っていたりするので総合的には歩きやすいと感じた。
また、全体を通してトレースがしっかり残っているので視界さえよければ迷う心配はない。

独標。誰もいない。
西側を見ると、朝はスッキリ晴れていた空の様相が変わっていた。
青空に映えていた純白の笠ヶ岳がすっかり雲に覆われて頭しか見えなくなっている。
ゆっくりする間もなく、時間に追われるようにピラミッドピークに向かう。
ここから先は岩稜帯となるためこれまで以上に注意を払う必要がある。
先を急ぐ気持ちと、それを抑える気持ちのバランスが要求された。
場所によっては四つん這いで、ピッケルを打ち込みながら進む必要があった。

ピラミッドピーク。無人。
雲がいよいよすぐ下まで迫っている。
気をつけながらも先を急ごう。

とうとう念願の西穂高岳登頂。そして独占。
時計を見ると12時半。何とか制限時間の13時に間に合った。
山頂に立つと、これまで隠れていたジャンダルムや吊尾根、そして槍ヶ岳が目の前に迫ってくる。
しばらく雄大な風景を眺めていたいところだったが、帰りの時間を考えるとゆっくりもしていられないので写真だけとってすぐに下山開始。
ついているのかいないのか、登頂した直後にその山頂もガスで覆われてしまった。

気を抜かないように気をつけながら下山していると、ピラミッドピーク辺りで冬毛の雷鳥と遭遇。
よくよく考えてみれば、確かに典型的な雷鳥向きの天気となっていた。
冬毛の雷鳥を見る機会はそれほどないので貴重な出会いだといえる。

西穂山荘に到着したのが14:00。
思ったより余裕ができたので名物西穂ラーメンをいただくことに。
お気に入りだったとんこつ味が淘汰され、その替わりに味噌味なるものがデビューしていた。
仕方なくしょうゆ味をいただくと15分あまりで平らげて、下山。
帰りはアイゼンを外してグリセードでスピードアップ。

結果的には15時前にはロープウェイ乗り場に到着し、無事帰路につくことができた。

そして、「来年はジャンダルムに行こう!」、そう誓うのであった。

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