夜叉の瓔珞アカヤシオ・南小太郎山+恐竜センター再訪
- GPS
- 06:11
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,223m
- 下り
- 1,283m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三島橋ー萱ノ平入口:境沢林道は隣の林道七久保・橋倉線と異なり、一直線で沢沿いを進む急な簡易舗装の道。途中、大堰堤があり、そのため、新しい道が堰堤を越えるためにつけられている。その後ダート道になるが、すぐ簡易舗装に戻り、林道七久保・橋倉線に合流する。合流点を右に進めば瓔珞橋に出る。萱ノ平入口はそのすぐ手前にある。 萱ノ平ー持倉越:お天狗様の祠のすぐ先に萱ノ平の持倉越分岐がある。南小太郎山分岐の先に第二展望台入口があるが、展望台の先に踏み跡があり、それを追うと第三展望台手前に出るが、正規のコースは第三展望台入り口に戻ってから第三展望台に進むと良い道のようだ。展望台をつなぐコースは怪しげな箇所が多く、初心者は必ず一旦戻って進むほうがよいだろう。第三展望台から第4、第五展望台に向かうのも、すべて一旦戻って進むのがよいようだ。昨秋は良くわからずに進んで苦労してしまい、今回も失敗。帰路にこれ(正規コース)を戻ると、道の全貌がわかるのかもしれない。第4から第五展望台に向かう道は、沢沿いの崩れかけた道で、慎重に通過したい。持倉越葉、最後に谷筋の斜面を詰めるが、入口で一回谷を乗り越して、次の谷に回りこむので、ややわかりにくい。道標の矢印と地形、地図をよく照合して、間違った沢や尾根に取り付かないよう注意。 持倉越ー南小太郎山:道標にしたがって尾根上を進むが、目の前のピーク、境沢ノ頭は岩山でかなり急斜面の岩場に取り付くことになる。巻道が左側についていて道標もあるが、踏み跡は落ち葉に埋もれ、歩かれていない様子。それでも岩場の上り下りの不得手な人は巻き道を勧めたい。直登コースは正面左に青テープがあり、そのあたりから岩場に取り付く。ロープや鎖はないが、良く見るとスタンスやホールドは豊富で、慎重に登ればさほど危険はないが、浮石には注意したい。大きな石だと安心して足場に使おうとすると、浮いている場合があるので、いきなり体重をかけずに、浮いていないか、木が枯れていないか慎重にチェックしてから進むこと。浮石や枯れ枝などをつかむと滑落や落石の危険がある。また下りで使う場合は少し怖そう。 岩場を過ぎると今度は笹薮に出る。はじめは仮払いがなされて踏み跡がはっきりしているので、さほど気にならないが、次第に笹が深くなり、道が分かれていくつもの踏み跡が出てきて少し迷うが、いずれも同じ方向なので、歩きやすそうなところを探して進めば大きな問題にはならない。山頂手前まで進めば、笹は浅くなり、歩きやすくなる。南小太郎山は目の前に見えるピークの一つ先になる。 南小太郎山ー萱ノ平:鞍部までくだり、萱ノ平・白髪山・持倉分岐までくれば、道はそこから急に広く、よくなる。神流町ラン&ウォークの関係だろう。歩きやすいハイウエイを下ると、炭焼窯跡と思しき場所が二箇所あり、それを過ぎるとまもなく熊の肩に出る。そこから萱ノ平まで迷うような場所はひとつもない。林道に出るとすぐ正面の山道に入り、まもなく萱ノ平・南小太郎山分岐ー萱ノ平に戻ることができる。 |
写真
感想
神流町観光案内所で確認したところ、今年のアカヤシオは標高の低い(900m以下)では終盤で、標高の高いところはぼちぼち開花しているという。小さな木の花数は例年と比べて少ないが大きく太い木は花芽が多くついているという。夜叉の瓔珞とは栗原山の稜線の西斜面のようだが、今回はいろいろ考えて、持倉越から南小太郎山・萱ノ平と周回し、帰路昨年訪ねた恐竜センターを再訪し、最近の展示を見る計画とした。
高崎線新町駅から上野ふるさと村行きバスの始発に乗る。駅から数名のハイカーが同乗、上野村の御巣鷹山に向かうという。慰霊登山ではないそうだ。隣に座った東京からという女性と四方山話をして長いバス旅を耐える。鬼石をすぎ、下久保ダムを過ぎると、保美濃山バス停の先に、御荷鉾スーパー林道の入口がある。とちゅうをMTB で走ったり歩いたりしたことはあるが、全コースを走ったことはまだない。神流湖沿いのアップダウンの多い道路を進み、大きなトンネルを出ると石灰岩採掘の叶山が見えてきた。かつての名山も哀れな姿を見せている(もっとも武甲山と異なり表からは良くわからないように掘っている)。万場には8時過ぎに到着。7分の時間待ちの間に、神流町名物の鯉幟を撮影、観光案内所でハイキング地図を入手し、出発。三島橋バス停には8時半すぎに到着。橋を渡ってすぐ境沢林道に入る。この林道は林道七久保・橋倉線と異なり、古い林道で、一直線に近い急な登りが続いている。したがって距離が短いので、時間を稼ぐ気になればかなりのスピードで1時間以内に登山串に出られるだろう。林道を進むと地形図では直線になっている場所だが、標高640mあたりで最近できた巨大堰堤に阻まれる。右には新しい舗装道路が蛇行しながら登り、これを進むと堰堤をまいて旧道に合流、ここからダート道になる。すぐにダートは終わり、目の前に夜叉山が見えてきた。少し先で道が蛇行し始めると七久保・橋倉線との合流点が近い。合流点からは右に下るが、左に進むと道は蛇行しながら橋倉に向かって登っているのが見える。
合流点からまもなく、瓔珞橋に出る。その手前に萱ノ平入口があり、小さな道標がある。一息入れて補給し、歩き始める。昨秋は藪が茂ってたが今年はよく整備されているようだ。ウォーク&ランが終わると放置されて藪が増えるのかもしれない。少し登ると夜叉の瓔珞=栗原山の稜線の西斜面=のアカヤシオが少し見えてきたので、20分くらいでお天狗様の祠のある大岩付近に出る。夜叉山はここから南に向かって進むが今回はアカヤシオが終わっていそうなので、すぐ萱ノ平に向かう。
萱ノ平から少し先で南小太郎山分岐を過ぎると第一から第五まで展望台があるはず。しかし第一展望台がどこか道標が見つからず不明。第二展望台入口道標があり正規のコースはどうやらここまで戻って第三展望台に進むようだ。しかし第二展望台の先にも踏み跡があり、昨秋と同様これを進むと急斜面を登って第三展望台手前の道に合流、合流した道は明瞭な良い道で、ああーまた失敗ーと悔やむ。第三展望台で夜叉の瓔珞(西斜面)のアカヤシオなどを撮影し、一旦戻って進む。すぐ先に第4展望台入口があり、そこからさらに踏み跡を追って進んだが、第五展望台手前に出ると、別の良い道が下から上がっている。やはり第4展望台も一旦戻って進むのが正規のルートらしい。第4展望台から第五展望台への踏み跡は途中やや明瞭でなく、前回も迷った。今回は慎重に踏み跡や地形を考慮して、なんとかすんなり第五展望台前に出られたが、このコースは地形も複雑、踏み跡が不明瞭で、戻って正規ルートを行くほうが安全だろう。第五展望台も同じ方面の展望台なので、割愛して先を進む。すでに事前に予定した時間を過ぎていて、持倉越に向かって足を速める。ハルリンドウの群落が現れはじめ、遠くに見えた持倉越だが意外と早く持倉越手前の道標に出た。ここから持倉越まで沢を一本越えて、谷を巻いて次の谷に出る。初めての人は、ここで慎重に持倉越と現在地の確認をして、ルート取りを確認すべきだろう。うっかり最初の沢を直進すると、持倉越より少し上の稜線に出るようだが、どこからでもいけそうな傾斜だ。踏み跡を追うと道は明瞭で、持倉越まで迷うことはない。昨秋はここから栗原山を経て、七久保・橋倉線に出たが、一息入れて今回はまだ歩いていない南小太郎山に向かう。
尾根筋に取り付いて進むと、踏み跡が二手に分かれる。道標は巻き道を指示している。巻き道を進むと、道は次第に枯葉の中に埋もれ、歩かれた形跡がない。そこで再び尾根筋に戻り、直登することにした。この上のピークは岩峰でロープや鎖はないが急傾斜の岩場で、下から見ると結構すごそう。岩場の直前で一旦止まって状況を眺める。青テープがあり、そこから取り付くらしい。よく見るとホールドやスタンスが多そうで、慎重に進めば大丈夫そう。しかし浮石があり、また木の根や枝も多くのハイカーにつかまれていて、枯れているものもある。うっかり体重をかけるのは危ない。大きな石も浮いているものがあり、自分の滑落のほか、落石の危険もありそう。ここの通過は慎重を期したい。
なんとかピークまで登り、ピークにはアカヤシオが開花していたが終わりかけている。南側に展望が開け、赤岩尾根・両神山が手前に、奥には奥秩父の稜線が見える。一旦鞍部まで下ると下からの巻き道と合流する。さらに登っていくと笹薮の道となる。最初は刈払いがなされ、踏み跡も明瞭で難なく進めるが、次第に笹が深くなり、道形が乱れてくる。笹丈も高く、進みがたいが、歩きやすそうな踏み跡を追えば、次第に歩きやすくなる。山頂は笹原と樹林のピークでほとんど展望もない。12時40分、おにぎりだけ頬張って、すぐ下山開始。
笹原の斜面を鞍部まで下ると萱ノ平と白髪山、持倉の分岐。ここから萱ノ平に向かう道は急に広くなり、しかも緩やかなハイウエイ。走ればいくらでも時間を稼げそうな気持ちの良い道だ。炭焼窯跡、熊の肩を通過し、林道を通過して朝歩いた南小太郎山分岐まで40分くらいで戻り、さらに10分強下って萱ノ平、さらに10分くらい下って萱ノ平入口まで出た。13時50分前。ここで一息入れて補給し、三島橋まで40分ほど一気に下る。さらに10分ほど299号線を進むとキャンプ場の先に恐竜センターがある。今日はGWなので大勢の来訪者が見える。次のバスまで一時間以上あるので、早速入館し、まず今回の展示を順路に従ってみる。今日は別館二階の体験教室で化石のレプリカづくり体験教室があるので(事前に調べた)、見学する。レプリカ作りは最初に化石の鋳型を作り、そこに石膏を流し込んで固める作業だ。今日はあらかじめできている鋳型に石膏を流し込んで固める体験教室だった。センターの若いスタッフにライブシアターの内容が昨年と違うかどうか尋ねるとさすがにそれは昨年と同じだったので、これは覗いただけでパスし、さらに展示を見る。今回の展示の中心はモンゴルと日本の恐竜のつながり、特にモンゴルから取り寄せた化石資料などの展示解説だった。各部屋にビデオもあり、なかなか楽しめる。モンゴルに関する特別展示が駐車場脇の建物で開催中なので、帰りにそこを見ることにして、食堂に向かう。
食堂では「イグアノ丼」や「プテラノ丼」があるというのをHPで見たので行ってみる。食堂のメニューを見ると恐竜ナゲットというかわいらしい恐竜の形をしたナゲットがあり、それを乗せたカレー「恐竜カレー」が面白いので注文し、撮影する。結構いける。レジで恐竜ハンカチとガイドブックを購入し、外に出てミニ企画展「カンプトサウルスがやってきた」を観る。この恐竜はジュラ紀後期に北米・欧州に生息していた鳥脚類で、以前は出土した化石を頭を上げ、尾を下げた格好で再現していたものを、その後の研究で尾を上げるスタイルに修正されたもので、国立科学博物館の真鍋博士の監修で再現されたものを日本初公開するというもの。同時にイグアノドンやニッポニアサウルスの再現骨格やモンゴルの化石などの展示されていた。時間があまりないので全体的に駆け足になったのは残念だが十分楽しめるないようだった。
今回は夜叉の瓔珞周辺をアカヤシオの時期に初めて歩いたが、今年は標高の低い場所ではすでに終盤で上のほうは花つきが悪いのか開花が遅れているのか、もうひとつ冴えない感じ。昨年も悪かったので、もしかしたら3年周期説もあるので来年に期待しよう。恐竜センターはいつ行っても楽しめると感じた。もっと勉強しよーっと。
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