試練と憧れ 剱岳 早月尾根


- GPS
- --:--
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 2,563m
- 下り
- 2,563m
コースタイム
登り5時間10分(小休憩含む)
下り3時間10分(小休憩含む)
休憩1時間50分
天候 | 曇り→晴れ→曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
北陸道立山ICから30〜40分程 公共の駐車場(50台ぐらい?)は平日だというのにもう少しで満車になりそうな感じでした。 登山口までの間にも何台か車を停めるスペースがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山口〜早月小屋> 登山ポストは馬場島荘にありました。 整備され、踏み固められた登山道。 特に迷うようなところや危険個所はありません。 基本登りっぱなしですが急登となだらかなところとの繰り返しです。 小さな梯子やロープを掛けてあるところがあります。 木の根が多く露出しているので滑らないように。 <早月小屋〜山頂> 小屋を出て少し登ると樹林帯は終わり。 ロープの掛けてある急な登りがあります。 こちらも全体的には整備され危険個所は少ないです。 核心は2800m以上の岩場、特に鎖場“かにのはさみ”のボルトの上に足を置くあたりでしょうか。 慣れた方なら鎖を使わず登れるぐらいの岩場ですが、落ちたら谷底へ真っ逆さま。 怖い人はくれぐれも慎重に登りましょう。 視界が悪い悪天候時や岩が濡れている時、上り下りのすれ違いや付近を歩く登山者がいる時、落石には注意が必要です。 <おまけ> 北方稜線ルートはバリエーションルートですので自身できちんと判断できない方、岩登り等の経験が少ない方は避けるべきだと思います。 長次郎のコルの少し先まで軽身で往復しましたが意外と歩きやすかった。 恐らく多くの人が登っているので道ができてるんでしょうね。 |
写真
装備
個人装備 |
水 1L
スリング 1
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共同装備 |
ザック 1 35L
エマージェンシーセット 1 非常用の道具一式
行動食、非常食 1 その日の行動食と簡易非常食
水 2L
ヘッドランプ 1 予備の電池も
雨具 1
シャツと靴下の替え 1
手袋 1
地図とコンパス 1
雑記帳 1
軽アイゼン 1
スリング 1
カラビナ 2
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感想
今回は剱岳。
早月尾根からの日帰りです。
この夏一度は歩こうと思っていて、お休みとこの辺りの天気が良さそうなタイミングをチョイスしました。お盆前後は2度目の梅雨明け10日なんて言われてるし。
いつものように仕事を終え帰宅、準備をして出発。
自宅から登山口の馬場島までが最初の難関。何せ500キロ弱の道のりだから。
新東名ー名神ー東海北陸ー北陸道と乗り継ぎ立山ICで下車。一度寝ちゃうと寝過ごして出発が遅くなりそうだから休憩を細目にとって一路馬場島へ。
本当は4時頃には着く予定だったんだけど少しオーバーしてしまいました。
5時少し過ぎに荷物をまとめて駐車場を後に。
登山口までは5分程林道を進みます。
試練と憧れの石碑の前で準備運動して荷物を背負い込み出発です。
登り始めはいきなり急。
涼しい朝の時間とはいえ汗がじわっと出てきます。
日帰りする人は薄暗いうちから出発する方が多いようなので自分は後発の部類だと思いますが、登りは好きなのでなかなか良いペースで進みます。
急登には違いないので結構登り応えはありますが、道も良いし、途中多少水平移動のところもあるのでそれ程キツくはなく気分的には楽です。尾根道は普段歩いてる南アの南部の山々の方がはるかにきついです。
木の根が多いので下りはちょっと気を付けなきゃな。
標高差200mごとに指標があるのでそれを目安にすると今の位置がわかりやすいです。(自分は地図と標高を確認しながら歩くのですが指標は大雑把でした)
先行者を何人か追い抜きましたが、中には単独の若い女性の方なんかもいて驚き。
出発時間は皆4時前後だって。早いねぇ〜
樹林を抜けて広々とした小ピークにでると目の前に早月小屋。
思っていたよりも少し早めなのでベンチをお借りして休憩。
樹林帯は曇っていましたが徐々に天気も良くなってきました。
さて、再出発。早月小屋の標高が2200mなのであと800mの登りです。
小屋を出た後、ロープの掛けてあるような急な登りがあり植生も雰囲気が変わってきます、それらを超えると稜線に。
途中雪渓が残っていましたが、避けて歩く事もできるしほぼ平坦なところなのでアイゼンなども不要です。
稜線に出てからはガレていますが歩きやすい。
何度か小さなピークを越え2800mの指標から先は岩場になります。
このルートの唯一危険個所でしょうかね。
切れ落ちた崖を歩くので落ちたら大変。とはいえ、しっかり鎖が欠けてあり、足場の悪いところもボルトが打ってありましたので慎重に歩けば問題ないでしょう。天気が悪ければ要注意箇所です。
自分も鎖は使いませんでしたが、慣れた方なら何の問題もなく登れるでしょう。
あと、下山者とすれ違う場合やすぐ近くに人が登っている場合は避けるところが少ないですし、落石などを起こしてしまったりすることもあるので注意が必要だと思います。
別山尾根からの合流点を過ぎると山頂です。
この時は辺りにかかっていた雲は殆どなくなりスッキリ晴れていました(^_^)/
山頂には10名ぐらいの人がいたでしょうか?皆思い思いに写真を撮ったり、休憩したりご飯を食べたり。下りて行く方もいれば登って来る方もいます。
自分もここからの素晴らしい景色を眺めおにぎりを食べ、少し横になって休憩。
当初お昼頃に着けばいいなと思っていたので、まだ少し時間に余裕があるので北方稜線方面を少し歩いてきました。
登っていた時からヘリがずっとぐるぐる回っていて、山頂にいる時は稜線付近でホバリングしていたので何かあったのかな?心配です。
一時間程のんびりした後下山開始。
今回水を3、5Lとゼリーを5〜6個持ってきましたが、暑いので思ったより早く水が切れました(予備は残してあります)。ハイドレーション使うとついつい飲み過ぎちゃいますねぇ。夏はこの辺注意しなきゃ。
早月小屋で調達すればよいので喉の渇きはゼリーでうるおしながら歩きました。
途中団体さんの通過待ちなどもあり一時間半ぐらいで早月小屋に。
先に下山してきていた方達とお話ししながら30分程休憩。
楽しいおしゃべりだったので、酒でも飲みながらのんびりしたいところですが、そうも行かず、来た道を戻ります。
登りで気になっていた木の根が滑り少し歩きにくいところもありましたが、足元は柔らかく、膝へのダメージも少ないので後半も辛い思いもせず快適でした。
一度滑って転びそうになり、その後飛び出していた木の枝(根?)にゲイターが引っかかりファスナーが壊れました(T_T)
そうそう、山頂付近でTシャツに短いチノパン、皮靴に斜め掛けの小さなバッグという日曜のお父さん的な装いの方がいて、立山観光から紛れて来ちゃったのかな?と思ったら下りでおじさんとおしゃべりしているときに一旦抜かれました。
ここ日帰りしてたんだ・・・。
あと、ごみを拾いながら歩いてる方もいました。
自分も目立つものは拾いますが、ちゃんと探して拾ってる感じでした。関心。
16時前には下山。
片付けをして、温泉を探すのも面倒なので馬場島荘でお風呂に入ってさっぱりした後、長い長い帰路に着いたのでした。
結局、途中何度も休憩し帰宅は翌日になっちゃいました。
早月尾根、登山口にある「試練と憧れ」の石碑が好きです。
岩と氷の殿堂として登山者の憧れの山、長く険しい登り。
冬季には毎年ここから雪の剱を目指す山男達が出発して行きます。
まさに試練と憧れの山。
試練はそれ程なかったけど素晴らしい山行でした。
早月尾根、日帰り、お疲れさまでした。
さすがっすね。
いいお天気でなによりでした。
お昼寝、気持ちよさそー。いいですね。
剱は昨年、夏に登りました。想い出の山です。
北方綾線、八つ峰、積雪期の早月。
試練と憧れが尽きません。
それと、山頂の革靴おじさん何者だったんでしょう。
mamepyonさんが一旦抜かれた?
mamepyonさん、こんばんは。
太平洋側から富山まで、道中お疲れ様でした。
剱岳。
お山を始めて間もない頃に立山三山を縦走した際、目に飛び込んできたあまりの迫力&威圧感たっぷりの山容に、腰が抜けて立ち上がれなかったことをまざまざと思い出します。
日本には、こういうお山もあったのかと、、、。
試練と憧れ。
高所恐怖症かつビビリの私も一度でいいから、、、と。
夫によると早月尾根から遠望する日本海は素晴らしい。
ミレーの一本締めのザックが、カッコいいです。
おつかれさまでした。
こんにちは〜
深い森と大きな山が好きですがこういう格好いい山もいいですねぇ。岩の山の中でも剱は格別です。
ボクも歩きたいルートはいっぱいあるんだけどなかなか日程が
登りたい山をたくさん登ってからまた別のルートも歩きたいと思います。
革靴のおじさん・・・。
ほぼ手ぶらみたいな感じだったから軽いとは言えあの格好で登れちゃうのは凄い。
いろんな意味で驚きです。
もちろんその後は山屋の威信をかけて休憩後は抜き返しましたよ←負けず嫌いw
こんにちは
この辺りの山に行くにはまず移動が大変
剱岳は山登ってると格好良くて憧れちゃいますよね。
あっ、ボクも高所恐怖症でビビりですw
早月尾根からなら比較的静かで怖いところも少ないので安心
ザックは奥から数年前の誕生日プレゼントです
その前も学生の頃安売りで買ったミレーの赤いザックでした。15年ぐらい使ったところでまだ綺麗なんだけど内側のコーティングが剥がれちゃったので今は引退して防災用になってます。
はじめましてdrunkyといいます。
数日前に同じコース日帰りしましたが早いですね
それにしても天気よくていい景色でしたね、僕なんて
僕も家から馬場島まで520キロありました、帰りがとにかく長い道のりでしたね、遠くてタフな山はここがつらいとこですよね、お疲れ様でした。
どこかでお会いしたらよろしくお願いします
こんにちは
コメントありがとうございます。
こちらも登山口まで500キロ弱の道のり。
いつも帰りは高速にも乗らずなので更に長く感じます。
苦労した分お天気良くて楽しめました。
drunkyさんはお天気残念でしたね
どこかでお会いできるといいですね。
お互い安全登山で楽しみましょう
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