鹿島槍ヶ岳 冷池山荘泊で柏原新道往復

2021年08月21日(土) 〜 2021年08月22日(日)

• GPS: 14:04
• 距離: 25.2km
• 登り: 2,884m
• 下り: 2,890m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:07
• 休憩: 1:40
• 合計: 9:47

5:07 柏原新道登山口
6:12 6:12 ケルン（柏原新道）
6:17 6:25 駅見岬
7:14 7:15 水平岬
7:42 7:48 富士見坂
8:31 8:38 種池山荘
9:16 9:24 爺ヶ岳南峰
9:36 9:53 爺ヶ岳中峰
10:08 10:08 爺ヶ岳北峰
10:32 10:33 冷乗越
10:46 11:04 冷池山荘
11:10 11:10 冷池山荘テント場
11:55 12:00 布引山
12:52 12:58 鹿島槍ヶ岳
13:36 13:59 布引山
14:46 14:46 冷池山荘テント場
14:54 冷池山荘

2日目

• 山行: 3:55
• 休憩: 0:20
• 合計: 4:15

5:27 冷池山荘
5:44 5:44 冷乗越
6:13 6:14 爺ヶ岳北峰
6:32 6:32 爺ヶ岳中峰
6:42 6:43 爺ヶ岳南峰
7:13 7:18 種池山荘
7:38 7:42 富士見坂
8:02 8:02 水平岬
8:38 8:43 駅見岬
8:47 8:51 ケルン（柏原新道）
9:40 9:40 柏原新道登山口
9:42 柏原新道登山口駐車場

天候

一日目　曇り時々晴れ、後小雨
二日目　曇り時々小雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大町市街から扇沢駅を目指し、
手前の柏原新道登山口駐車場に駐車
前日夜七時の時点で、八割方埋まっていました

コース状況／危険箇所等

・柏原新道登山口〜種池山荘
登山道。標識ともよく整備されています
ガラ場の通過は滑落注意
・種池山荘〜鹿島槍ヶ岳
登山道は明瞭
登山者が多く、急斜面でのすれ違い時の落石注意

その他周辺情報

ぽかぽかランド美麻
https://www.city.omachi.nagano.jp/00021000/00023101/pokapoka_2.html
通り道ですし、空いていてのんびりできるので気に入っています

写真

8/21 5:05

夜明け
大分日の出が遅くなりました。予定より早めに出発！

8/21 5:05

橋を渡ってすぐ左が登山口

8/21 5:06

連日の雨で水量が増し、轟音が谷間に響き渡っており、登山道を登る間もずっと聞こえていました

8/21 5:07

柏原新道登山口
道向かいにも7~8台停められます。しかし昨夜、既に満車！

8/21 5:07

橋向こうの駐車場越しに種池小屋と針ノ木を繋ぐ縦走路。今回この縦走路を歩きたかったのですが、天気がずっと悪く、新越山荘も8月15日で営業終了し、諦めました(:_;)

8/21 5:31

クロベの巨大な曲がりくねった根。先日、志賀高原でも見たばかりで、クロベという木の凄さに改めて驚きますが、これだけの根を張り巡らすのにどれ程の年月がかかっているかと思うと、環境保護の大切さを思わずにいられません！

8/21 5:39

大町市街

8/21 5:50

木段、石段が丁寧に付けられた山腹をつづれ織りに登って行きます。懐かしい道に思い出のかけらを拾いに。

8/21 6:07

足下に扇沢駅
黒部ダム観光の拠点

8/21 6:09

ケルン
この付近二箇所ケルンが積まれています

8/21 6:11

振り向くと針ノ木雪渓

8/21 6:48

角ばった岩場が連続し、転倒したら結構な怪我をしそう

8/21 7:14

針ノ木雪渓
一瞬日を浴び、険しさもさることながら美しい輝き。もう一度と思いながら、こうして眺めている方が幸せかも…

8/21 7:15

縦走路
切れ落ちた山肌に目を奪われます。スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳は皆日本2500m峰にランクインする高山。一回歩いているのに、どれがどれなのかよくわかりません(^^ゞ

8/21 7:18

水平なのは有難いのですが、歩いても歩いても標高が上がらず長く感じます

8/21 7:20

種池小屋方面

8/21 7:23

もう一度この縦走路を歩きたい、との思いが沸々と湧いてきます

8/21 7:46

ガラ場は滑落注意箇所。すれ違う場合は道幅のある山側で早めに待機した方が安全でしょう。

8/21 7:53

この標識が見えてすぐ種池山荘だった気がしましたが、まだまだ先でした

8/21 8:01

ここで熊に出会ったらどうしましょう(*_*)

8/21 8:09

種池山荘の屋根が見えました！15年ぶり位でしょうか？

8/21 8:13

ああ！帰って来れた！懐かしさが込み上げます。

8/21 8:38

種池山荘の右に爺ヶ岳南峰

8/21 8:38

朝食＆コーヒーブレイク後、出発！どんな天気が待っているのか？

8/21 8:39

雲が次々に稜線を掠めて行きます

8/21 8:49

左手に鹿島槍方面

8/21 8:49

緩やかなガレの登り
意外に歩きにくく、手間取る感じ

8/21 8:55

マッチ箱のような可愛い種池山荘を見れば、やはり人は憧れを抱くのではないでしょうか？

8/21 9:00

一瞬、鹿島槍

8/21 9:15

虹
幸先の良い印なら嬉しいけれど…

8/21 9:17

爺ヶ岳南峰
以前、この山頂を踏んでいないような気がするので、やっとすっきり！

8/21 9:26

賑やかに咲く投薬リンドウ。とうとう今年もこの花の咲く季節になりました。山はこれから一気に初冬へと向かうのですね！

8/21 9:31

爺ヶ岳中峰への標識

8/21 9:38

爺ヶ岳中峰に三角点があったのでした！以前寄ったかどうか、全く記憶にありません(^^ゞ

8/21 9:39

ここでアイスコーヒーブレイク。ポーションコーヒーが便利で美味しく、気に入っていますが、どうも夏しか売っていないみたいです。

8/21 9:48

三等三角点
我家の近くで最も普通に見える北アルプスの山。これからは三角点が中峰に在ったと思い出すことでしょう♪

8/21 9:57

谷間を流れる川はもはや南ではなく、北の黒部川に向かって流れ、十字峡で轟音と共に合流する川。十字峡での水の衝突する轟音は久しく忘れ得ぬ思い出。

8/21 10:00

冷池山荘がいきなり雲の切れ目にちらり(*_*)

8/21 10:31

意外に晴れて来ました(^.^)

8/21 10:32

それでも、剱岳山頂付近の稜線は雲の中、残念(:_;)

8/21 10:34

冷乗越
冷池山荘が山中に浮かぶように見える絶景地

8/21 10:34

ここは、懐かしい赤岩尾根分岐。鹿島槍を日帰りできるコース。でも、登りのきつさを思い出すともう赤岩尾根を歩く勇気はありません。

8/21 10:46

冷池山荘に到着

8/21 10:46

出発を早めたせいもあり、意外に早く着けました。明日鹿島槍にと計画していましたが、天気は俄かに下り坂の予報、今日の午後さえ怪しくなり、チェックインを済ませ、思案。

8/21 11:03

鹿島槍に向かおうと決心し、歩行再開

8/21 11:06

幸先良さそうな青空♪

8/21 11:07

振り返った冷池山荘と爺ヶ岳

8/21 11:10

テン場から剱岳
剱岳の大展望台のテント場。一度ここでテントを張ってみたかった！と後悔(:_;)

8/21 11:10

爺ヶ岳の大展望台でもありますし、晴れたら満天の星空でしょうし、最高のテント場かも…

8/21 11:14

お花畑の道

8/21 11:16

ウサギギク

8/21 11:16

エゾシオガマ

8/21 11:20

イブキトラノオ

8/21 11:28

クルマユリ

8/21 11:30

緩やかな裾を引く尾根にわくわく♪

8/21 11:31

鹿島槍頂上への踏み跡は天空に向かう道

8/21 11:37

シルエットと化した爺ヶ岳

8/21 11:53

緩やかな登りの快適な散歩道

8/21 11:55

言葉は要りません

8/21 11:56

布引山頂上

8/21 11:57

鹿島槍頂上
今行きます♪

8/21 11:57

トウヤクリンドウと牛首山

8/21 12:04

下っての登り返しが疲れてきて段々辛くなり、遠く感じます(:_;)

8/21 12:06

頑張れ！と自分を叱咤激励しかありません

8/21 12:07

トリカブト

8/21 12:15

口をあけて笑っているようなトウヤクリンドウは滅多にお目にかかれないかも

8/21 12:17

延々と遠い！
黙々と歩くのみ(T_T)

8/21 12:19

イブキジャコウソウ

8/21 12:45

山頂に到る直前、小雨が降りだし、残念ながら視界なし！自然は無情！

8/21 12:46

見えたのは辿って来た道筋だけ(:_;)4回目の登頂も大展望ならず(T_T)

8/21 12:51

帰途につきます
いつかまた来られたら…

8/21 13:11

少し下ると小雨が止み、視界が戻って来ました。山の天気は本当に気まぐれ！

8/21 13:19

牛首山の真後ろに見える筈の剱岳は雲に隠れたまま

8/21 13:21

左に立山が姿を現しました

8/21 13:32

振り返った鹿島槍

8/21 13:33

布引山に近づきました

8/21 13:41

牛首山の後ろにちょっぴり剱岳。見た目の険しさと登山道の厳しさは言うまでもなく、殊に早月尾根の鎖場は雲の中で周りが見えずに救われたかも(^^ゞ

8/21 13:41

牛首山に延びる稜線の後ろに見える奇怪な山頂は？

8/21 13:44

ふと張り詰めた気持ちが緩み、遥々ここまで来た感動と懐かしい思い出の数々に、不覚にも涙がこぼれました

8/21 13:54

写真では判然としませんが、薄く青く日本海、その後ろに能登半島が見えているのではないかと思います。能登半島も一周せねば！過去を振り返ってばかりはいられません！

8/21 14:18

剱岳の全容が見えそうで見えません。どれが小窓の頭？

8/21 14:24

種池山荘のある、爺ヶ岳南峰から緩く裾を引く尾根

8/21 14:26

やっと剱岳が姿を見せてくれました。今夜お世話になる冷池山荘も近づき、一安心。

8/21 14:38

辺りを明るく照らすようなオトギリソウ

8/21 14:46

テン場から爺ヶ岳

8/21 14:46

尾根越しやや右に針ノ木岳が見えていると思います。左奥は蓮華？

8/21 14:47

剱岳と黒部別山

8/21 14:47

大汝峰

8/21 14:49

湧き上がる雲と尾根の境に冷池山荘。こうして見ていると今日一日、夢と現実の境を彷徨っていたように思えてきます。

8/21 14:52

明日は冷池山荘の屋根の右に見えている道を辿るのみ。大展望の夢は叶いませんでしたけれど、無事歩き切れ、感謝と共に大満足！

8/21 14:55

無事到着
今夜はお世話になります♪建て替えたという話はかつて耳にしていましたが、実際に訪れるのは今回初めてで、以前お世話になった日の面影は偲べませんけれど、どんな風になったのか、興味津々(^.^)

8/21 16:29

間近に眺められる、切り立った鹿島槍の東壁に圧倒されます。正にこの場所ならではの景色にワインが進みすぎ(^^ゞ

8/21 16:40

雲海の下に見えているのは大町市街でしょう。天気が良ければ我が家も極々小さくではありますが、見えると思うのですが…

8/21 16:47

冷乗越に立つ赤岩尾根分岐標識がはっきり

8/22 5:28

二日目
朝食五時は有難いです。余裕をもって下山開始！

8/22 5:28

お世話になりました。また来れる日があれば幸せ！

8/22 5:36

天空の城にも見える冷池山荘

8/22 5:37

晴れるのでしょうか？山の気持ちはわかりません！

8/22 5:41

冷乗越

8/22 5:42

名残惜しくて、つい振り返ってしまいます

8/22 5:43

何故か岩小屋沢岳がくっきり

8/22 5:56

これから越えていく爺ヶ岳

8/22 5:57

ホタルブクロ

8/22 5:58

岩小屋沢岳と種池山荘

8/22 6:06

一瞬朝日に照らされた種池山荘が綺麗♪

8/22 6:11

雲の縁の冷池山荘

8/22 6:17

幻想的

8/22 6:29

爺ヶ岳中峰分岐
今日は寄らずに行きます。三角点峰と心に刻みました！

8/22 6:37

篭川が見えているんでしょうか？

8/22 6:47

扇沢駅

8/22 7:11

種池山荘に到着

8/22 7:13

縦走路を眺めながら、コーヒブレイク

8/22 7:18

尾根を離れます
又いつの日か…

8/22 7:55

見飽きません

8/22 8:53

ケルン
時々小雨に遭いましたが、樹林帯では左程気にならず、雨具を脱ぎました

8/22 9:39

登山口
駐車場で自分の帰りを待つ車の姿が目に入ると、ほっとして肩の力が抜けました。無事帰還に感謝です。

感想

kyom4

自宅の窓から見える鹿島槍は、一度は登ってみたい憧れの山でした。
40代初め（アラフォーなどという言葉が流行るずっと前）、
登山経験の全くないまま、二泊三日の鹿島槍登山ツアーに参加。
50代初め、山の会に入会した頃、この話をすると笑われました。
その後、赤岩尾根からキレット小屋泊で五竜縦走、
柏原新道を経て鹿島槍に登り、新越山荘泊で針ノ木雪渓下山等、
鹿島槍を三回登頂するも、大展望は得られませんでした。

今回、思い出の縦走路をもう一度歩きたかったのですが、
天気がずっと悪く、新越山荘も8月15日で営業終了、諦めました。
左に縦走路を目にして、もう一度この縦走路を歩きたい、
との思いが沸々と湧いてくるものの、体力維持できるかどうか…

約15年ぶりに種池山荘の屋根が見えると、ああ！帰って来れた！
何とも言えない懐かしさが込み上げます。
爺ヶ岳に向かう途中で、マッチ箱のような可愛い種池山荘を見れば、
やはり人は憧れを抱かずにいられないと思います。

以前、爺ヶ岳南峰の山頂を踏んでいないような気がするので、
まず、南峰に立ち寄り、やっと長期に渡るもやもやを解消！
そして、爺ヶ岳中峰に三角点があったのでした！
以前寄ったかどうか、全く記憶にありません(^^ゞ
我家の近くで最も正面に見えている北アルプスの山ですから
これからは三角点が中峰に在ったと眺めることでしょう♪

冷池山荘には、出発を早めたせいもあり、意外に早く着けました。
翌日鹿島槍にと計画していましたが、天気は俄かに下り坂の予報、
今日の午後さえ怪しくなり、チェックインを済ませ、思案。
鹿島槍に向かおうと決心し、歩行再開すると幸先良さそうな青空♪
程なくテン場に着くと、そこは剱岳、爺ヶ岳の大展望台でした。
一度ここでテントを張ってみたかった！と後悔(:_;)
晴れたら満天の星空でしょうし、最高のテント場かも…

山頂に到る直前、小雨が降りだし、残念ながら視界なし！
自然は無情で、見えたのは辿って来た尾根の道筋少しだけ(:_;)
とうとう、4回目の登頂も大展望ならず(T_T)
少し下ると小雨が止み、視界が戻って来ました。
気まぐれな山の天気に翻弄され続けた日だったと思います。

布引山迄戻ると、ふと張り詰めた気持ちが緩み、
遥々戻って来た感動と思い出に、不覚にも涙がこぼれました 。
しかし、薄く青く日本海、その後ろに能登半島が望め、
いつか、能登半島も一周せねば！と計画していたのを思い出し、
過去を振り返ってばかりいられないと気分転換。

週末で山荘は混んでいましたが、人数制限をしているせいか、
例年の今の時季の混み具合とは桁外れに静かに感じました。
夕食前のひと時、山荘の東のテラスで眺めた鹿島槍は、
迫りくる絶壁の物凄さに圧倒されながらも
この場所ならではの景色に見飽きることがありませんでした。

翌日は霧雨の中の下山となり、完全に雨装備で出発。
如何に予報が当てにならないかと嘆きつつ歩きましたけれど、
種池小屋では、針ノ木へ向かう縦走路がくっきりと見え、
やはり、来年こそはと、わくわくする気持ちを抑えきれません。

時々小雨に遭いましたが、樹林帯では左程気にならず、
ケルンで雨具を脱ぎ、蒸し暑さから解放されました。
登山口駐車場で自分の帰りを待つ車の姿が目に入ると、
ほっとして肩の力が抜けました。無事帰還に感謝です。
何故、鹿島槍二泊三日が笑われたのかはともかく、
自分のペースで無理なく山に登り、そして下山する大切さを
体力の衰えを感じる今になってしみじみ実感します。

コメント

simokita

鹿島槍ヶ岳お疲れ様でした。４回目の挑戦も天候に恵まれず残念でしたね 、私も百名山挑戦時同じコースを日帰りで計画しましたが、テント場から見る立山方面のロケーションが素晴らしく、急遽小屋泊まりに変更、テラスからビールを飲みながらの眺めが最高だったのを思い出しました。
　１２日から２４日まで１３座目標で北海道遠征に行きましたが、天候、熊等による登山道閉鎖の状況もあり８座に終わりました。２０~２３カムエクツアー天候にも恵まれ、のんびりと楽しい登山となりました。ガイドは「藤川　健」１００名山３３日間で制覇された方です。 初めてのツアーでしたが勉強になりました、残り２８座、 のんびり楽しみながら挑戦してまいります。

kyom4

simokitaさま
コメント有難うございます

年齢にも拘らず、読売新道を下る計画を立て、
自分でもよく歩けたと懐かしく思い出しております。

日々、眺められる鹿島槍はずっと憧れでしたが、考えてみると、
自宅の窓から年間それほど多くはないと思い至りました。
テン場からの立山、剱岳の眺めは本当にお素晴らしくて、
知らなくて、ここにテントを張れなかったのが残念です。
なまじ歩けば歩くほど悔いが残りますね。

カムエクは天気に恵まれて良かったですね！羨ましいです
長期間滞在して、全て天候に恵まれるのは、奇跡かもしれませんね！
まして異常き気象を感じさせるこの頃ですし…

目標は達成してしまうと寂しいものかもしれません。
過程を少しでも長く楽しむのが幸せの秘訣かも、
などと考える今日この頃ですが、年齢は待ってくれません。
ゆとりを持って、素晴らしい眺望に巡り合える登山が出来ればいいですね。