硫黄岳、そして、積雪期初の赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,965m
- 下り
- 1,965m
コースタイム
2日目 赤岳鉱泉-行者小屋-(地蔵尾根)-展望荘-赤岳-(文三郎尾根)-行者小屋-美濃戸-美濃戸口
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵尾根は急坂。 危険区間は長くはないが、滑ったらヤバイ。 文三郎尾根は山頂直下が危険。 足を滑らしたら、崖下に転落。 それ以外はそれほど危険ではないが、岩に氷が張り付いたら危険だろう。 地蔵尾根、文三郎尾根にしても積雪、凍結により難易度が変化すると思われる。 |
写真
感想
月曜日、有休を取得し、四連休。
土曜日雪、日曜日は高速通行止めのため、両日ともジムで精を出す。
そして、月曜日。
当初の予定では積雪期での初の赤岳を攻める予定だった。
しかし、中央道が未だ通行止め。
中央道よりも積雪がひどそうな上信越、関越、東北道は既に通行止め解除。
中央道、どんだけ貧弱なのよ。
しかし、中央道がダメとなると、上信越経由しかないのだが、遠回りだし、中央道予定で遅くに起床。
安達太良山でくろがね小屋泊も考えたが、HP見ると、3日前までに連絡必要とのこと。
ひたすら悩んだ挙句、八ヶ岳に行くことに決定。
車を走らすこと、4時間強。
途中、真っ白な蓼科山に惹かれつつも、初志貫徹ということで美濃戸口に到着。
平日、中央道が通行止めということもあり、車も数える程。
準備して8時半頃出発。
ここから美濃戸までは林道歩き。
無雪期ならば車で走っていくのだが、FFのスタッドレスタイヤのみではやはり怖い。
というわけで歩き。
特に語るべきこともないまま1時間ほどで美濃戸に到着。
ここで小休止。
このあと、南沢、北沢の二つのルートがあるが、赤岳鉱泉泊まりなので、北沢一択。
というわけで、出発。
北沢の場合、さらに1時間ほど林道。
最初の林道から合わせて2時間。
流石に飽きてくる。
そして、積雪ありの林道は地味に疲れる。
そのため、林道終了地点で再び小休止。
さて、ここから1時間程度かけて赤岳鉱泉を目指す。
道は非常に良い。
北沢自体が非常に整備された道だし、凍結していない雪が乗っている程度なので、非常に歩きやすい。
というわけでせっせと歩く。
何しろ、可能ならば硫黄岳に登ろうと思っているので。
何回か橋を渡り、道を進んでいくと、赤岳鉱泉に到着。
本日の宿泊場所だ。
まず目に入るのはアイスキャンディだ。
既に登っている人がいる。
俺も登りてぇ。
しかし、硫黄岳を登りたいので、今回は素通り。
せっせと歩いていたため、連れをおいてきてしまったので、硫黄岳への分岐でしばらく待つ。
連れ到着するも、明日の赤岳のためにレストしたいとのことで硫黄岳はパスとのこと。
というわけで、一人で硫黄岳を目指す。
時間は既に12時半。
上り2時間、下り1時間で合計3時間。
遅くても4時半には戻って来れるだろう。
硫黄岳への登りは大半樹林帯。
そして、急坂。
とはいえ、雪は凍結していないので、アイゼンは未使用で登れる。
樹林帯中は殆ど景色はないので、ガンガン進む。
稜線直前はかなり急坂なので、稜線手前で12本アイゼン装着しておく。
12本アイゼンを装着した足は重い。
今まで温存していた体力、筋力をあっという間に吸われる。
急坂を超え、ようやく稜線に到着。
しかし、体力はかなり減少。
そのため、ゆっくりと山頂を目指す。
山頂手前が若干危ないが、問題なく通過。
そして、山頂到着。
記念撮影をして、周りを撮影。
目の前には赤岳。
雪山登山の登竜門。
明日はあれを登るのか・・・
そう考えると、身が引き締まる。
そして、それ以上に寒さが堪えるので、下山開始。
下山は早い。
50分ほどで下山。
赤岳鉱泉には4時前に到着。
アイゼンを外し、小屋に入り、宿泊部屋である大広間に行く。
人は少なめ。
ハードシェルを脱ぎ捨て、ダウン上下を着込んで、再び受付へ。
そして、ビールとつまみ購入。
初日の目標完遂で祝杯。
ビールはあっさり飲み干してしまったので、日本酒で熱燗を頼む。
そしたら、熱々が届いた(°д°)
熱燗って50〜60℃ぐらいじゃなかったっけ?
少なくともフーフーしながら飲むような温度じゃないよね?
飲んでみると・・・アルコールの味しかせんorz
まあ、体温まるから良いのかも?と前向きに考えてみる。
本を読みながら、暇を潰し、夕飯。
夕飯は煮カツ。
結構デカイ。
明日のためにおかわりもして、ガッツリと食べる。
そして、食休みとしてTV見る。
天気予報で明日の午前中微妙と思いつつ、フィギュアスケートうまいなぁと見ながらぼーっと過ごす。
適当な時間で部屋に戻り、布団に入ると、あっさり就寝。
二日目
天気予報に反して、快晴!
朝食が6時半なんで、その直前に起きれば良いかな〜と思っていたが、皆早くからガサゴソというわけで起きてしまった。
でも、ゴロゴロしたけど。
朝食前にトイレを済まし、朝食。
今日が本番。
というわけで、がっつり食事。
その後、再びトイレを済まし、準備していたら、最終的に最後になってしまった。
急いで荷物をまとめ、玄関に向かうと、人いっぱい。
というわけで、少し待って、空いたところで靴を履いて、ゲイターはいて出発。
その時点で7時半。
行者小屋まで樹林帯の日陰なので、結構寒いかと思ったら、氷点下10度で比較的暖かい。この道は無雪期に歩いたことがないのだが、結構急。
アップには丁度良いと思おう。
とはいえ、アップにはちょっときついかな〜と思っていたら、行者小屋に到着。
今回は地蔵尾根上りの文三郎尾根下り。
地蔵尾根の急坂は有名だし、文三郎尾根の雪岩ミックスは怖い。
しかし、初心者向けは文三郎尾根ピストン。
そして、地蔵尾根は下りが怖い。
ならば、地蔵尾根登りの文三郎尾根下りは初心者向けでね?というわけでそういうルート。
というわけで地蔵尾根を登り始める。
最初はそれほど急ではないが、進むにつれ、だんだんと斜度が増してくる。
少し進むと、樹林帯が少し開ける。
北アルプス、中央アルプスが全て見える。
まさに絶景。
そして、阿弥陀岳が光り輝いている。
美しい!
斜度もきつくなってきたので、適当な平地でアイゼンを装着し、ピッケルを装備。
さて、これからが本番だ。
斜度はさらに増す。
目のすぐ前に地面がある状態。
階段は僅かに露出しているが、使えるのは鎖と手すりのみ。
ここで、滑るとヤバイ。
ピッケルのシャフトでなく、ピックを突き刺しながら進む。
高度をどんどんと上げていく。
連れがこのあたり疲れ始める。
ふくらはぎがパンパンとのこと。
それは仕方がない。
アイゼンの刃を全て刺そうとすると、ふくらはぎの負担が上がる。
そのため、連れのペースに合わせ、ゆっくりと進む。
このような場所で、間が空き過ぎると事故が起こる可能性もあるので、基本的に終始後ろでフォロー。
立ち休みを繰り返しながら進んでいくと、稜線もみえてくる。
しかし、斜度はきついまま。
中々一歩が出ない模様。
しかし、ここで焦らせて事故を起こしたら元も子もないので、焦らずゆっくりと。
そして、ようやく稜線に到着。
連れはそこで小休止。
とはいえ、ここだと風も強いし、体力奪われるので、展望荘までとのことで、先に進ませる。
少し進み、展望荘に到着。
中に入らず、風を避けられる箇所で休憩。
目指すべき赤岳山頂は後少し。
ここでしっかりとエネルギー補給。
そして、出発。
ここから山頂までも急坂だが、地蔵尾根ほどではない。
ゆっくりゆっくりと高度を上げていく。
しかし、
ここで、なんと天候が快晴から曇へorz
上部はどんより雲。
赤岳は相性が悪い。
今までの無雪期登山でも晴れたことが1回あるかないか。
快晴の山頂で記念撮影したかったが、仕方ない。
と諦めモード。
しかし、頂上小屋付近に近づくと再び快晴!
積雪期の初の赤岳で最高の天気。
舞台は整った。
後は山頂を踏むだけだ。
頂上小屋に到着し、山頂が見える。
距離にして50m程度。
最後の道を転ばないように通過し、山頂に到着。
雪山登山の登竜門、赤岳登頂!!
記念撮影をした後、周りを撮影。
本当はレンズを変えて、色々と撮りたかったが、時間も12時だし、これから文三郎尾根を下る必要があるので、滞在時間は少しで下山開始。
文三郎尾根は思ったより全然楽だった。
山頂〜権現岳への分岐までは非常に怖いが、それ以降はそれほど難しくない。
途中、登りに使用した地蔵尾根が見えたが、傍から見ると異常な斜度。
あれを登っていったのか・・・
途中、暑さで帽子、目出し帽を脱ぎ捨てるも1時間程度で行者小屋に到着。
ここで大休止。
水分、エネルギーを補給し、アイゼンを外し、ピッケルからストックに持ち替える。
そして、下山開始。
後は安全な道。
南沢を1時間強で通過し、林道を1時間程度で抜け、駐車場に到着。
帰路に着いた。
ここ数年の目標である赤岳終了。
一つ壁を超えたわけだ。
そしたら、次の目標が色々とみえてくる。
積雪期の阿弥陀岳、横岳、西穂高岳。
徐々にやっていこう。
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