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Yamareco

記録ID: 4126605
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈

日勝峠〜ペケレベツ岳〜ウエンザル岳〜幌内岳〜パンケヌーシ岳

2022年03月29日(火) 〜 2022年03月30日(水)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
25.1km
登り
2,053m
下り
2,649m

コースタイム

1日目
山行
9:40
休憩
0:48
合計
10:28
5:20
0:00
134
7:34
7:45
145
10:10
10:20
75
11:35
11:45
25
12:10
12:20
30
12:50
0:00
148
15:18
15:25
11
15:36
1630mコル
2日目
山行
2:56
休憩
0:10
合計
3:06
5:52
14
1630mコル
6:06
0:00
90
7:36
7:46
72
8:58
町道ゲート
天候 3/29 晴れ
3/30 晴れ 強風
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
芽室岳の町道ゲートにバイクデポ
コース状況/
危険箇所等
全体的にクラストして硬い雪面が多い
パンケヌーシ岳直下だけアイゼン、他はスノーシュー
夜明けの日勝峠園地を出発。
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夜明けの日勝峠園地を出発。
稜線に出ると、ちょうど十勝平野の向こうからご来光。
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稜線に出ると、ちょうど十勝平野の向こうからご来光。
主稜線を忠実に辿って南下していく。
右に見える日勝ピークはスルーで・・・
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主稜線を忠実に辿って南下していく。
右に見える日勝ピークはスルーで・・・
先日縦走した熊見山〜オダッシュ山方向。
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先日縦走した熊見山〜オダッシュ山方向。
・1359を越えるとペケレベツ岳が近くなった。
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・1359を越えるとペケレベツ岳が近くなった。
国道から伸びるペケレベツ岳の夏尾根。
日勝峠からか、夏尾根からか、どちらが早いのだろう?
国道から伸びるペケレベツ岳の夏尾根。
日勝峠からか、夏尾根からか、どちらが早いのだろう?
・1343を越えてコルから見上げるペケレベツ岳。
1
・1343を越えてコルから見上げるペケレベツ岳。
ペケレベツ岳(1532m)到着。
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ペケレベツ岳(1532m)到着。
早朝の強風も多少収まり、素晴らしい眺望に恵まれた。
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早朝の強風も多少収まり、素晴らしい眺望に恵まれた。
夕張岳〜芦別岳もくっきり。
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夕張岳〜芦別岳もくっきり。
・1348コルに下って振り返るペケレベツ岳。
南側から見ると少し急な感じでまた違った印象だ。
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・1348コルに下って振り返るペケレベツ岳。
南側から見ると少し急な感じでまた違った印象だ。
・1458を下ったあたりで見るウエンザル岳。
なだらかなピークだけど存在感がある。
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・1458を下ったあたりで見るウエンザル岳。
なだらかなピークだけど存在感がある。
ウエンザル岳への登りはカリカリにクラストしたハイマツの斜面。
ウエンザル岳への登りはカリカリにクラストしたハイマツの斜面。
歩いてきたペケレベツ〜・1458方向。
・1458は北ウエンザル岳と呼ばれることもあるらしい?
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歩いてきたペケレベツ〜・1458方向。
・1458は北ウエンザル岳と呼ばれることもあるらしい?
1576m峰、通称ウエンザル岳に到着。
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1576m峰、通称ウエンザル岳に到着。
これから進む主稜線。中央が幌内分岐、右が幌内岳、左がパンケヌーシ岳。
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これから進む主稜線。中央が幌内分岐、右が幌内岳、左がパンケヌーシ岳。
・1654(幌内分岐峰)への登りもクラストしていて、スノーシューの歯がまったく刺さらないところもあった。
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・1654(幌内分岐峰)への登りもクラストしていて、スノーシューの歯がまったく刺さらないところもあった。
幌内分岐から眺めるピパイロ方向。
積雪期のピパイロ、1967は遠くから眺めるばかり・・・
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幌内分岐から眺めるピパイロ方向。
積雪期のピパイロ、1967は遠くから眺めるばかり・・・
幌内分岐からは空身で幌内岳へピストン。
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幌内分岐からは空身で幌内岳へピストン。
・1672をトラバース気味に通過すると幌内岳はもうすぐ。
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・1672をトラバース気味に通過すると幌内岳はもうすぐ。
幌内岳(1695m)到着。
三等三角点が顔を出していた。
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幌内岳(1695m)到着。
三等三角点が顔を出していた。
ペンケヌーシ岳までは片道3時間くらいで行けそう。
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ペンケヌーシ岳までは片道3時間くらいで行けそう。
遮るものが無く眺望抜群のピークだった。
歩いてきたペケレベツ〜ウエンザル岳の稜線。
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遮るものが無く眺望抜群のピークだった。
歩いてきたペケレベツ〜ウエンザル岳の稜線。
幌内分岐峰に戻ってきた。強風で雪が飛ばされるのか、地面が出ている所がある。
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幌内分岐峰に戻ってきた。強風で雪が飛ばされるのか、地面が出ている所がある。
パンケヌーシ岳へは・1318コルまで標高を落とし、400m以上の登り返しがある。
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パンケヌーシ岳へは・1318コルまで標高を落とし、400m以上の登り返しがある。
この登り返しはえぐいな・・・
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この登り返しはえぐいな・・・
コル付近から見上げるパンケヌーシ岳。
・・・左下になんかいる。
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コル付近から見上げるパンケヌーシ岳。
・・・左下になんかいる。
キツネちゃん。
尾根を乗っ越してパンケヌーシ川の方に下って行った。
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キツネちゃん。
尾根を乗っ越してパンケヌーシ川の方に下って行った。
3月のこの時間でまだ樹氷が落ちていないのに驚き。
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3月のこの時間でまだ樹氷が落ちていないのに驚き。
ピーク直下だけは念のためにアイゼンに換装して進んだ。
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ピーク直下だけは念のためにアイゼンに換装して進んだ。
1746m峰(パンケヌーシ岳・芽室岳西峰)到着。
岩に囲まれた図根点があった。
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1746m峰(パンケヌーシ岳・芽室岳西峰)到着。
岩に囲まれた図根点があった。
歩いてきた方向を振り返る
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歩いてきた方向を振り返る
十勝平野をバックに聳える芽室岳。
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十勝平野をバックに聳える芽室岳。
陽が傾き始めた時の北日高の山並みもまた美しい。
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陽が傾き始めた時の北日高の山並みもまた美しい。
この時間でここまで来れたなら日帰りでも行けたか?と思った。
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この時間でここまで来れたなら日帰りでも行けたか?と思った。
パンケヌーシ岳の下りは急だが、アイゼンで行ったらかなりハイマツを踏み抜いた。
北側の方が傾斜は緩いがクラスト度は高かった。
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パンケヌーシ岳の下りは急だが、アイゼンで行ったらかなりハイマツを踏み抜いた。
北側の方が傾斜は緩いがクラスト度は高かった。
下ったコルでテン泊。
強風予報なので風上側に高めにブロックを積んだ。
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下ったコルでテン泊。
強風予報なので風上側に高めにブロックを積んだ。
パンケヌーシ岳の向こうに陽が沈んでいく・・・
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パンケヌーシ岳の向こうに陽が沈んでいく・・・
翌朝。
晴れだが20m/s以上の強風が吹き続けている。
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翌朝。
晴れだが20m/s以上の強風が吹き続けている。
爆風の稜線から早く脱出したい一心で北尾根分岐へ。
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爆風の稜線から早く脱出したい一心で北尾根分岐へ。
芽室岳はパスしてそのまま北尾根を下った。
まぁ2月にも登ってるし・・・
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芽室岳はパスしてそのまま北尾根を下った。
まぁ2月にも登ってるし・・・
冬の北尾根は広くならだかで歩きやすい。
冬の北尾根は広くならだかで歩きやすい。
小屋の前の渡渉はスノーブリッジで繋がっていた。
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小屋の前の渡渉はスノーブリッジで繋がっていた。
山小屋芽室岳。
基礎や建物自体はまだしっかりしているように見え、ビバーク程度なら使えそうではある。
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山小屋芽室岳。
基礎や建物自体はまだしっかりしているように見え、ビバーク程度なら使えそうではある。
ただ川が増水すると影響を受けやすい立地なので、修繕して使うのは難しいのかもしれない。
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ただ川が増水すると影響を受けやすい立地なので、修繕して使うのは難しいのかもしれない。
林道の渡渉が必要だった所もしっかり直っていた。
あとは雪が解ければ小屋まで車で入れるようになりそう。
林道の渡渉が必要だった所もしっかり直っていた。
あとは雪が解ければ小屋まで車で入れるようになりそう。
町道ゲートに到着。
デポしておいたバイクで日勝峠へ。
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町道ゲートに到着。
デポしておいたバイクで日勝峠へ。

感想

先日の日勝峠〜狩勝峠に続き、今度は日勝峠から南下して芽室岳を目指してみた。この区間はまだ尾根も広く緩やかなところが多いけど、標高1500mを超える未踏峰もいくつかあり、日勝峠〜狩勝峠に比べると登山的な要素が多そうで楽しみだった。


・3/29
今回も前夜は源流橋の駐車場で車中泊。強風で一晩中車がガタガタ揺れて落ち着かなかった。夜明けと同時に出発、日勝峠園地から主稜線を忠実に辿っていく。雪は3/17のときよりも締まっていて、クラストして硬い雪面か、その上に吹き溜まりが浅く乗ったような感じ。シューでも沈まず快適だった。

小ピークを2つ越えてまずはペケレベツ岳へ。昨夜からの強風は落ち着き、北日高から大雪〜夕張までを見渡す素晴らしい眺望だった。コルから登り返し、なだらかな樹林帯を抜けて・1458ピーク。ここはヤマップでは「北ウエンザル岳」と表記されることがあるようだ。そんなに名を付けるほど目立つピークでも無い気がするが・・・。さらに1210mコルまで下り、再び登り返してウエンザル岳へ。

ウエンザル岳とは日勝峠と芽室岳の中間にある1576m峰で、地形図には山名表記は無いが、ウエンザル川の上流部にあることから便宜的にそう呼ばれて定着した山名なんだろうか。しかし、ここにある三等三角点の点名は「高尾山」(たかおやま)。日高山脈の高尾山・・・といってもほとんど通じないと思うけど、東京の高尾山に比べたらはるかに登り甲斐のある山だった。

・1654の幌内分岐峰からは空身で幌内岳へピストン。ここも地形図には山名表記は無いが、三角点名が「〜岳」となっていれば登ってみたくなる。分岐からは往復1時間、ここも眺望抜群なピークだった。日勝峠を起点に幌内岳〜ペンケヌーシ岳〜沙流岳、みたいな周回縦走をしてみても面白いかもしれない。

予想以上に速いペースで進めたので、初日のうちにパンケヌーシ岳を越えることにした。・1318コルからパンケヌーシ岳までは400m以上の登り返しがあってさすがにしんどかったが、締まった雪のおかげで消耗は少なく済んだ。

パンケヌーシ岳を下ったコルでテン泊。夜から2日目にかけて前線が通過するらしく、強風に備えてブロックを積んでおく。案の定、夕飯を食べた後から風が強くなり、20m/s超と思われる風が吹き荒れ始めた。風のうなりと揺れるテントの音で流石に安眠できず、早く夜が明けてくれ・・・と思った。

・3/30
朝になっても相変わらずの強風だった。物が飛ばされないように注意しながら撤収。稜線上は姿勢を低くしないと歩くのが難しい。余裕があれば久山岳までの縦走も考えていたが、この風では無理と判断。芽室岳もスルーして北尾根を下山した。

1000mあたりまで下るとようやく風も収まって一安心。山小屋芽室岳からの林道はまだ雪が深く、ツボでは踏み抜いてしまうのでゲートの1km手前までシューのまま歩いた。町道ゲートに到着し、デポしておいたバイクを回収して日勝峠に戻る。バイクに山行予定を書いた紙をぶら下げておいたのだが、「お疲れ様です。気を付けてお帰り下さい!」と心温まるメッセージが追加されていた。(お気遣いいただきありがとうございます)


今回はウエンザル岳、幌内岳、パンケヌーシ岳と未踏の三座に登ることができ、快晴の縦走を楽しめた。一方で、悪天候時のテン泊の限界を感じた。深く掘り下げたりブロックを高く積めばテントが吹き飛ぶことは無いのだが、それをするなら雪洞かイグルーを作ったほうが安眠できる環境が得られそうだ。テントを持たなければ装備も軽量化できる。今後は雪洞・イグルー泊の練習もしておこうと思う。

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