赤城山〜ほろ苦い快晴の雪山
- GPS
- 03:04
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 557m
- 下り
- 543m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
往復:前橋ST⇔富士見温泉BS⇔あかぎ広場BS ※ビジターセンター直行便だと登山口まで徒歩アクセスが少し悪いため、富士見温泉BS乗換にしました |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒檜山頂から駒ヶ岳への道標から直下する途中では踏み跡が沢山あり迷いやすいと思います とくに谷側の急斜面に入ると、角度が急で滑落の可能性があります ▲実際10mほど滑ってしまいました(後述します) この記録のGPSログ上に危険箇所がありますので、駒ヶ岳に向かわれる方はご注意ください > 帰途「富士見温泉みはらしの湯」はリーズナブルでお薦めです |
写真
感想
久々に青春18きっぷを買いました
東京からJR普通列車で行ける山
まだ雪が残っている山
これまで入ったことのない山域
まず頭に浮かんだ赤城山に向かうことにしました
土曜日早朝&新宿始発は…
いつも朝まで飲み明かした人々で賑わっています
そんな中ハードシェルにザック姿は明らかに浮いてます
でも、もう慣れました
>
さて前橋駅からバスを乗りついで大沼の湖畔から歩き始めます
青空が映える晴天でしたが風が少しあり体感温度はマイナス5℃くらい
道中、赤城神社に無事をお祈りしたあと登山口へ
>
赤城山主峰の黒檜山登山口にてアイゼン装着
登り始めからいきなりの急登で汗が吹き出してきます
このあとも基本的にきつい勾配
前爪アイゼンを持っていないことを少し後悔し始めていました
このあともっと後悔することになるとは、このときは知らず…
>
山頂では素晴らしい眺望が待っていました
青い空は青く、白い雪は白い
この山行では榛名山、谷川岳方面、日光の山々、富士山まで見ることが出来ました
黒檜山頂で素晴らしい景色を楽しんだあと駒ヶ岳に向かって下ります
ここから先、トレースが複雑で迷いやすいため十分に注意が必要です
基本的に稜線歩きなのでずっと谷にかっているとしたら引き返した方が良いかもしれません
※実はこの後、谷筋で少し滑落してしまいました⇒★詳細☆はこの後、書きます
大タルミから駒ヶ岳の稜線は素晴らしかったです
あとは鉄階段・急坂を繰り返し、出発点に戻れます
大沼の湖面は凍結しており『わかさぎ釣り』が盛ん
ここからの黒檜山・駒ヶ岳の風景もいいです
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
★駒ヶ岳からの下りについて☆
ここからのレコは自分自身も、いろいろと覚えておかないといけないという気持ちで
間違った認識があるかもしれませんが、後学のために残しています
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
鳥居先の分岐からほぼ直下の下り
トレースが薄いかも、と心配していたのですが意外に大丈夫
ただどうも間違えた跡もいくつか
それでも南斜面は明るく迷わずにずんずんと進みます
しかし、
…実は道を外していました
個人な感覚ですが
「あれ?傾斜がきついな」
と、気がついた時にはすでに遅かったです
幸いにも横20mほどで尾根筋が分かりました
この時点で面倒でも、きつい勾配を引き返して登っておけば良かったのですが、
谷筋であることを分かっていながら尾根まで体を横の体勢にしてトラバースしてしまいました
>
体の左を山側にしてしばらく行った時、右足をオーバーラップして着地した瞬間に踏み外しました
すぐにズルズルと滑り始めました
最初は「おっ滑った」と思った程度
尻もちをついて、仰向けに滑ってしまったので次第に加速
ここからは感覚的にはスローモーションでした
「滑落したと自覚」
→「まずうつ伏せに体を反転」
→「爪先を利かせて手と爪で斜面を押して」
→「なかなか止まらないが足全体を接地して」
→「幸いにも止まる」
ここに至って初めて下を確認
たぶん直下50m弱、遮る木々も少ない
と、いうことは雪が無かったとしても底の空いた谷でした
>
足のつま先を雪面に刺し、両手両足を使って三点確保
所々にある枝もつかみながら尾根筋に向かいます
そこでもも落とし穴がありました
右手で握った枝が朽ちていした
なんとか左手で斜面をつかみました
やっと尾根に出てさっき居た斜面を見ると50℃を越える斜度でした
今回はなんとか止まってリカバリーできたのは
雪質、温度や明るさなどの条件が良かったのだと思います
もっと想像すると、斜面の雪ごと崩れ落ちていたら。。。ぞっとします
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これまで、皆様の様々なレコで教えていただいた
「自分の意志とは関係なく滑りだしたら止まれない」
という感覚が良く分かりました
>
そもそも。。。
地図・コンパスでしっかり進む先を確認していれば…
あれ、と思ったとき一旦分かるところまで引き返していれば…
それにしっかりした雪山装備をしていれば…
そもそも、前爪アイゼン、ピッケルは持っていません
仮に滑落してしまったら。。。
自分の存在を知らせる笛は持っていました
テーピングテープ、伸縮包帯、ガーゼ、絆創膏はもっていました
でも三角巾がありませんでした
いつもツエルトは入れているのですが、緊急時にしっかり使えるかどうか…
前爪のアイゼン・ピッケルを装備していたとしても。。。
しっかりと制御出来たのか…
足や手、腕、腰を使って効果的に制御出来たのか…
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
なんとも未熟な話ですが、この感覚は覚えておかないと、
と思いレコに記録することにしました
「仮定と対策」、反省すべき点が多すぎました
と同時に多くの課題が見つかりました
景色・眺望は最高でしたが、ほろ苦い山行となりました
naoykさん、こんばんは!
お怪我の方は大丈夫だったのでしょうか?
その後、ご自分の足で下山されたようなので、
大事には至らなかったように思いますが、本当に安堵しています。
naoykさん、ご存じかどうか、、、
私も昨年7月に北岳の大樺沢大雪渓で滑落しています。
時間にして20〜30秒、距離にして100〜200m・・・
途中、何も無かったので大事故にはなりませんでしたが、
あれがもし、クラックや岩があって激突していたら間違いなく
人生が終わっていたくらいの速度で滑落しました。
レコと別途、日記にもその状況&怪我の様子を掲載しましたが、
naoykさん同様に私も今後の自分の戒めの為に、
そして皆さんにも、滑落の恐怖を少しでもお伝えしようと
別途日記にも記載しました。
止まらない恐怖、二度と味わいたくないものです。
私も本当に未熟者だと知った瞬間でもありました。
でも、今回大事に至らず幸いでしたね。
これからもお互いに山では安全第一で、
厳しくも楽しい登山をしていきたいですね!
こんにちは。naoykさん。
あらためて雪山、楽しいばかりではないと思い出させていただきました。
ありがとうございます。
それと、大事にならずに本当によかったです。
雪で滑って止まらない・・・
とても恐ろしい瞬間だっただろうと想像します。
そんな時に冷静に止まる作業が自分にできるだろうか・・・
そんなことを考えました。
以前も同じようなことを思いましたが、やはり自分の技術、装備は、レコで紹介されているものとは違うのだと、念頭に常に入れて
かつ、その方にできることが、自分にもできるのだろうか?
という自問自答は大切だなぁと思いました。
翌日は早速装備を整えられたとのこと。
青春18きっぷの旅はまだ続きますね
今回のこと。。。
ご心配いただき、本当にありがとうございます。
実はまず思い出されたのはlifterさんの北岳レコとその後に綴られた日記と
周りの方々のアドバイスや励ましの記録でした
本当に「どうしようもなくなっちゃうんだな。。」と
言葉では分かったつもりでいても、実際に経験して初めて分かりました
幸いスピードに乗りきってしまう前に、
何とか、体のいろんな場所を使ってとまることができたのですが、
なぜlifterさんが、かなりの擦傷を負われたか
。。。良く分かりました
>これからもお互いに山では安全第一で、
>厳しくも楽しい登山をしていきたいですね!
⇒
安全第一、本当にそうですね
状況と装備に応じて、場合によっては「進まない、引き返す」
しっかり見極めるようにしたいと思います
今後ともアドバイス、よろしくお願いします
ご心配いただきまして、ありがとうございます
それに、
>かつ、その方にできることが、自分にもできるのだろうか?
>という自問自答は大切だなぁと思いました。
⇒
本当にそうですね
私は3年前までは「山」とは遠くから眺める人間でした
それがこんなに身近な存在となって
体力がつくごとに
標準コースタイムを超えることができるようになって
距離も高さも徐々にキャパシティが大きくなって。。。
ただ、天候知識しかり、読図しかり、いろんな知識が足りていません
「自問自答」
山行前もそうでしょうし、山行中も必要だと
今回は確かに怠った瞬間に、油断した瞬間に
滑っていたのだと思います
今後もキーワードとして、覚えていきたいと思います
>
ところで。。。
ご指摘の通り、青春18きっぷの旅はまだ続きます
たしか4月上旬まで使えるはずなので、JRの電車+駅と山行を
しっかり楽しみたいと思いますよ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する