石尾根〜思った以上のタフなコース
隼鷹
- GPS
- 27:30
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,037m
- 下り
- 2,235m
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10:15 鴨沢バス停
10:45 小袖乗越
11:45 水場
12:05 堂所
12:55 七ッ石小屋(昼食・休憩・宿泊手続き1時間)
14:20 七ッ石山(休憩15分)
15:25 ヨモギの頭
16:25 七ッ石小屋
(14日)
06:10 七ッ石小屋
07:40 高丸山
08:05 日蔭名栗山
08:35 鷹ノ巣山避難小屋
09:05 鷹ノ巣山(休憩15分)
10:40 六ッ石山分岐
11:00 標高1390m地点(食事休憩40分)
13:45 奥多摩駅
| 天候 | 13日 晴れ 14日 朝は快晴、のち晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
奥多摩駅9:30〜鴨沢BS10:04(延着5分、西東京バス) |
| コース状況／ 危険箇所等 |
奥多摩駅に登山ポスト 全行程で危険を感じたところはなかった。石尾根の標高1500m以上は登山道の南西側(風下)に雪がかなり残っていて、巻き道がふさがれているところが多い。残雪そのものは固く締まっていてアイゼンを付けずに歩行できたが、迂回は地形と方向を見極めて慎重に。 |
写真
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装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ、懐中電灯
予備電池
1/25,000地形図 奥多摩湖、丹波、雲取山
ガイド地図 奥多摩
コンパス
山岳保険加入者証
ペン、手帳
保険証
飲料 水、スポーツドリンク、お茶
ティッシュ、ウエットティッシュ
手ぬぐい、タオル
手袋
携帯電話、充電器
雨具
防寒着 フリース、ダウンジャケット、ネックウォーマー、ニット帽
ストック
カメラ、双眼鏡
時計、高度計、温度計
ツエルト
ザックカバー
バーナー、ガスカートリッジ
コッヘル、はし
糧食 昼食２回分、行動食、非常食
帽子
サバイバルシート
サバイバルキット 消毒薬、バンドエイド、虫さされ、整腸薬
ホイッスル
ライター
ナイフ
下着
靴下
チェーンアイゼン
|
|---|
感想
今年初めての山小屋泊り山行。新たに購入したダブルストックを使って、できるだけ長距離を行きたい。残雪期なので比較的標高の低い石尾根を選択した。
奥多摩駅から鴨沢バス停で降り、集落のなかの舗装道路を上がり登山道へ入っていく。小袖乗越でいったん車道歩きが入るが、再び登山道に入ると、七ッ石山から延びる尾根をトラバース気味にゆるゆる上がっていく。ほとんど急な所はないけれど、その代わりなかなか標高は上がらない。今日は日曜、ちょうど雲取登山者の下山時間なのか、たくさんの人とすれ違う。なるほどメジャーな山域だ。
標高が1000mを越えたあたり、周囲がスギ・ヒノキから落葉樹に変わり始めると木々の間から目指す石尾根が見えてくる。水場で水を補給してさらに高度を上げていき、堂所で尾根に乗ると登山道は斜度を増してくる。本日の宿、七ッ石小屋は近そうだが、登山口から高度差1000mを一気に上がってきたせいか体は苦しい。あえぎながら七ッ石小屋に到着。
宿泊手続きを済ませ、テント場になっている小屋の脇、南側が開けているところでカップめんとおにぎりで食事を済ませ、雲取山方面に向かう。少し上がると小屋の水源になっている沢。まだたっぷり残っている雪の間から水が勢いよく出ている。ここが巻き道への分岐で、七ッ石山頂へは右を行く。さらに石尾根巻き道への分岐を右へ。登山道をふさぐように残雪が現れるが、固く閉まっているので慎重に越えていく。登山道の右側に祠、その背後を見上げると七つの大きな岩が現れる。これが山名の由来？ ほどなく七ッ石山山頂に出る。木々が邪魔をしているが展望はまずまず。霞んでいて遠くは見えないが、雲取から飛龍、大菩薩嶺、雁ケ腹摺山、三頭山、御前山は確認できる。
明るいうちに雲取方面、行けるところまで。七ッ石山を降りてブナ坂、去年5月に上がってきたヨモギ尾根からの分岐を越えて奥多摩小屋、ヨモギの頭まで来ると15:30。雲取まで行けないのは残念だが、日没時間を考えてここで引き返す。帰りは七ッ石山へは行かず巻き道を使って小屋に戻る。
本日は宿泊者1名。つまり貸し切り状態。ここは米を持ち込んだら炊いてもらえる。小屋番のアツシさんと話しながらフリーズドライビーフシチューとチーズの夕食をとる。今日ボッカで鴨沢から40キロの荷を上げてきたそうだ。ここはもとは東京都水道局の水源管理の小屋で、小屋番になってまだ日が浅いこと、今年の大雪の大変だったことなどを聴く。8時すぎに就寝。
5時に起床。小屋から出ると正面に昨日は見えなかった富士山が、朝焼けに染まった姿を見せている。薪ストーブで温めたロールパンとゆで卵、コーヒーの朝食を済ませ、アツシさんと小屋を出る。水道局からの依頼で石尾根登山道をふさいでいる倒木の状態を確認するのだそうだ。巻き道を行くと残雪が行く手を阻んでいる。左斜面のすぐ上が縦走路になっているそうで、アツシさんのあとに続いて斜面を登り縦走路に出る。最初のピークまで一緒に行動してくれたアツシさんと別れる。お世話になりました。まずは高丸山へ向かう。天気は快晴、霞んでいるが富士山、南アルプス、雲取の左側にはわずかに三宝山、甲武信ヶ岳も見える。
いくつかの無名ピーク、高丸山、日蔭名栗山とアップダウンを繰り返し、鷹ノ巣山避難小屋を過ぎると鷹ノ巣山山頂。ここで小休止。残念ながら富士山は霞んで見えなくなっている。昨年1月、岩村尾根から登って来た時には一面の雪だったが、今は雪はない。
鷹ノ巣山から下りると、展望のいい広い尾根道。ところどころ残雪はあるが、固く閉まっているのでアイゼンは必要ない。倉戸への分岐、城山、将門馬場を過ぎ、六ッ石山手前のコルから六ッ石山方面への分岐を過ぎ、南側への展望が開けたところでアルファ米チキンライスとわかめスープの昼食をとる。
あとはひたすら下るだけ。展望もあまりなく、周囲は単調な人工林に変わっていく。疲れがたまり膝、つま先の痛みに耐える時間帯。車道に出たが、疲れた体にはここから駅までが遠い。舗装路の硬さが足にこたえる。集落の間を降りていくが、表示板がしつこいくらいに設置されているので、道迷いの心配はあまりないのがありがたい。最後の階段を降り、青梅街道に出た時には心底ほっとする。車道わきの歩道を歩き、日原川の橋を越え、奥多摩駅に到着。
初めてダブルストックを使って長い距離を歩いたが、登りではかなりの威力を発揮した。しかし下りでは一本ストックに比べて、効果はそれほどでもない感じ。
疲労度はかなりのものだったが、久しぶりに天候に恵まれ、いい山行だった。
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