【レスキュー救助】丹沢主脈縦走【遭難】
sugishu
体力度について
- GPS
- 12:30
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,231m
- 下り
- 1,868m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 11:28
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 12:39
救急車に乗ったのは22時30分を過ぎていました。
病院までかなりありました。
レントゲンやらの検査包帯と添え木変えを終えると23:30を超えていました。
| 天候 | ガスからよる雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
蛭ケ岳から丹沢山まで泥地あり |
| その他周辺情報 | 秦野 神奈川病院 |
写真
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感想
自力下山できなかった遭難投稿になります。
塔ノ岳山頂直下で転倒し骨折致しました。
少しでも皆様の何かの役に立てたらと報告させて頂きます。
以下時系列的に語り口調の長い文章になります。
文章力不足、誤字脱字があるかと思いますがご容赦下さい。
11月30日に丹沢主脈縦走にチャレンジ
鍋割山の投稿を見てたら丹沢山に行ってない事に気づく
と言う事で今回同行して頂いたO氏に丹沢ー大倉ピストン意外でルートを相談しました所、丹沢主脈縦走は如何かと提案がありました。
日曜日なら空いているのでいけますよとの事でした。
ペース配分はある程度分かってらっしゃるので二人でこのコースを歩く事にしました。
標準CTで約12時間の工程ですが、8〜9時間を想定し最悪ヘッデンで最後降りれば可能だと判断し計画しました。
0721焼山登山口バス停よりスタート
焼山への登りの途中で自分はペースダウンしながらも着いて行く。
0855焼山着一息入れて出発
アップダウンは楽しいものの階段に苦戦
北岳でも階段に体力を削がれバテバテに
課題がみつかる
1134蛭ヶ岳
ガスと道は泥だらけで歩き辛い
眺望もないのでひたすら歩く
1252丹沢山
アップダウンもあるがやはり階段でペースダウン。
丹沢山で20分の食事休憩。
1312出発
1356塔ノ岳
サクッと通過写真のみ
あとは普通に降れば目標予定の16時位にはと目処が立つ
コーラが飲みたかったが観音茶屋の牛乳プリンに変更して下山開始
14時過ぎ
金冷シと花立の間のザレバにて先行者を追い抜こうと別ルートからスピード上げて巻いたところ砂利に軸の左足が滑りバランス崩す。
残った右足からボキッと音がした。
折れたかヒビいったと確信。
動けず周りを見るとガスでヘリは無理だろうなと同時に自力下山出来ない事を悟る。
遭難…
動けないでうずくまっていたら何人かに声を掛けて頂きました。
たまたま歩荷していた山岳会の方も声を掛けてくれました。
先程の状況を伝えるとその場で応急処置としてテーピングをという事で巻こうとした所たまたま通りかかった女性にとりあえず素足でテーピングして貰いました。
そうこうしている間に山岳会の方2名が歩荷を終えてやってきてくれました。
テープは？サムスプリントはないか？三角巾は？
サムスプリント？なんかどっかのサイトでみたあれか？と思いながら。。。
確かトレッキングポールを松葉杖に出来たと自分が言うと思い出したかの様に素早い手際で作ってくださいました。
最初に声をかけてくれた方は先週レスキューの講義に参加した事を話してくれもうひと方は登山レスキューの講師をされている方できちんと名前と素性を証し自分に安心感を与えてくれました。
ガスでヘリが飛べない状況だったのでレスキューと言えども事故現場から降ろすのは無理だと判断して頂きました。
あと、騒ぎを大きくしない為の配慮もありました。
そして判断された方々は普通に歩いて3時間の道のりをレスキューが合流するポイントまで付き合って下さいました。
肩を借りて杖つきながら比較的ゆるい所や逆に急で狭い所はゆっくり降り、足場の良い所はザックを利用し背負って頂きました。
途中休んでいると痛み止めを分けてくれるかた、励ましの声を掛けてくれる方々ありがたかった。
堀山の家に着く頃にはあたりは真っ暗
堀山の家まで3時間かかりました。
堀山の家にて丹沢警察にレスキュー依頼。
見晴らし茶屋に向かってきて欲しいとの事でした。
そんな中、小屋番の方がココアとチョコレートを振るまってくれました。
堀山の家から連絡し見晴茶屋から直下ルートがあるそうで茶屋目指しておりてきて欲しいとの事で鋭気を養いスタート
ここからは平地も多く背負って頂きました。
狭い道は杖と肩で下るパターンでした。
歩いているとレスキュー隊の第1班2名と消防2名と合流。
パルスオキシメーターを使い体調を点検
体温、血圧も測る。
体重を聞かれ背負えるかの確認。
レスキュー隊部長と山岳会の方々と話して、肩と杖で見晴らしまで行くのが一番早いとの事で見晴らし茶屋まで下りました。
見晴茶屋に到着すると山岳会の方々と別れ30分程担架待ち
同行者のO氏とロープと担架、背負いを使って10分で下山できる方法で動いてましたが許可が下りず…
担架でCT25分の道のりを一時間以上かけて担架で降ろされました。
途中から雨も酷くなり震えが止まらなくなり、振動で負傷箇所が痛くなってきました。
レスキューの方々の頑張りを感じるので痛みと寒さは我慢でした。
途中待機の警察の車に運びこまれ大倉の駐車場で救急車に乗り換えました。
勿論同行のO氏も病院まで来て頂き感謝と申し訳なさでいっぱいでした。
雨が降ってからの寒さはやはり堪えました。
診察処置を終え時間を見ると23時30分すぎ…
レスキュー隊に助けて貰ってこれですから、ビパークだと命の危険すら担架の上で感じました。
病院で診断を終え診断結果は全治2ヶ月から3ヶ月…
そのまま入院でした。
最後まで同行して頂いたO氏も電車が無くなり、多大な負担をかけてしまい申し訳ない気持ちで一杯になりました。
山岳会の方々、テーピングをしてくれた女性、痛み止めをくれた男性、声をかけてくれた方々、堀山の家の小屋番さん、丹沢レスキュー隊に同行のO氏がいなかったら…
その夜から朝にかけての土砂降りを見た時ゾッとしました。
すべてはたらればですが…
怪我してからの自分は非常についていたとしか思えなく…
ただただ反省と感謝の気持ちになりました。
そして下山後仲間たちの暖かさにも感謝でした。
12/04に無事手術も終わりましたので投稿させて頂きました
この事故で自分主催のイベントも、楽しみにして忘年会もクリスマススノーハイクも来年のスキーも全て参加できなくなりました
自業自得ですが己れへの戒めに
気付いた事を纏めてみます。
基本中の基本も含まれております事ご容赦下さい
また思い着いたら追記するかもしれません
��
過去のレコや自分の最近の歩きから安易にコースを決め、ルート経験者でペースメーカーになって頂ける方がいるからと時間的に余裕のない山行計画に甘さがあった。
��
ダブルストックによる松葉杖作製
スクリュー式ではなくフリックロックの方がズレないのでより良い。
��
ザック、スリング、カラピナによる背負子作製、ロープによる確保
背面にフレームがあると背負いづらい。
足が入らず背負う方の肩が入らないからショルダー部の調整紐は短くないものが良い。
また、短くしない
��
現場での手当て
テーピング、三角巾は必須。
添え木代わりのサムスプリントもあると格段に違う。
��
怪我人への励まし。
怪我すると申し訳ない気持ちと悔しい気持ちと後悔の気持ちなど感情が複雑になりメンタル的にもフォローできるとモチベーションも上がる
��
レスキューも人海戦術の場合限界があるので注意。
自分の体重をやたら気にするので、役所なので規定を超える体重の場合、現場の意見が通らない事がある。
��
チャレンジ登山の時ほど最後まで気を緩めてはいけない。
時間が読めたからといってゴールではない
油断、慢心した時に事故は起きるす
��
必ず小屋まで移動し連絡するか相談を
同行者の方は怪我人の
住所、氏名、電話番号、生年月日、身長、体重、などの情報と怪我の経緯をキチンと伝えないと警察は動いてくれませんので注意
��
全体重が右足に掛かった感じで、その事を医師に伝えると全体重掛かると粉砕骨折する様です。
この程度で済んだのはおそらくトレッキングポールと足首がキチンと固定される重登山靴に加重が分散されたからだと思われます
【追記】
復帰して改めて登山靴のソールをみました。
山は無く滑っても致し方ないかなと
お店の方などから一年半ならソールまず大丈夫と言われてました。
そんなに滑るわけじゃなかったので先送りしてました。
このハイクの後にオフシーズンになるのでソールの張り替えしようかなとしていた事を思い出しました。
ソールも転倒の一因かと追記しました。
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sugishuさん初めまして。
山に登るとこういう事が隣り合わせにいる事を
再確認させていただきました。
まずは怪我はともあれ、無事で何よりです。
写真を見た感じの足だとリハビリは大変でしょうけど
頑張って下さいね。
初めまして。
骨折ですか…。全治2〜3ヶ月…本当に大変でしたね。
ただ無事でなによりです。
実は私も 先月、塔ノ岳山頂直下で足を滑らせ、重度の捻挫をしました。全治3週間。自力で下山もでき、現在は ほぼ完治しております。
おっしゃる通り、現場での手当て、励まし等の声かけ…そして反省と感謝。
痛感した一人でございます。
リハビリを終え、怪我が完治したら また必ず山へ行くと思います。（私も）
今回の経験が、今後の山行に生かす事が出来たら良いと…
とにかくお大事になさってください。
こんにちは。
多くの方々のフォローアップに感動しました。
そして、レポートは多くの方の参考になるでしょう。
何はともあれ下山できてよかったです！
足、早く治るといいですね。
sugishuさん、この度は大変でしたね。
コッソリメンバーのkonontanです。
私も同日、大倉尾根ピストンで塔ノ岳に行っており、
他人事とは思えません。
足を滑らせて、捻挫や骨折は誰にでも起こりうる事です。
今回は無事に下山できて本当に良かったですね。
これからはソロ活動も増やしていこうと思っていましたが、
やはりソロ活動は人の多い山のみにします。
お大事になさってください。早くよくなりますように。
90分ではない⁉9月9日9年
こちらにもコメントさせて頂きます。
日本の山からはしばらく離れていますが、是非とも戻った時にはご一緒させて頂けたらと思います。
それまでに少しでも早く全快となり、山に復帰出来ることを願っています。
コメントありがとうございます。
自分の甘さやちょっとしたメンタル面でこういう事故を起こしてしまいました。
ヤマレコでもまた学び山に行きたいと思います
コメントありがとうございます
同じ様なご経験を。。。
体験談ありがとうございます
自分は足も付けず情けない限りでした。
この失敗を活かしてまた山へ行きたいと思います
コメントありがとうございます。
お恥ずかしいですが、自戒の念を込めレコしました。
今病院で手術も終えましたのでリハビリ専念して春にはまた歩きたいと思います
コメントありがとうございます。
いつもこっそりの方でお世話になってます。
何気に今回こっそり丹沢制覇でした(苦笑
怪我して周りに迷惑掛けたら身も蓋も無いですが…
いつもソロが中心でしたが今回ソロの限界を感じました。
同行者の方がやはり色々な面で支えになって頂けたかなと思いました。
ただソロにはソロの良さがあるのでなかなかやめられないのも事実です(苦笑
こちらでもよろしくお願いします。
海外にいらっしゃるようで楽しみに拝見させて頂きます
日本にいらしたら是非是非ご一緒させて下さい。
コメントありがとうございました
レコ拝見いたしました。
ご無事で何よりです。
私もソロが多く、山行計画から注意はしているのですが、毎回、課題があります。
ソロのため、ペースメイクには苦労します。周囲の方よりも早足になりがちだし、追い抜きも広い登山道なら兎も角、狭い登山道だと、心に余裕がなくなり、私も視野が狭くなりがちです。
心に余裕を持つ事は大切と分かっていても、下山することに集中していると忘れてしまいがちになりますよね。私も、再度、気を引き締めるきっかけになりました。
ご無事で本当に何よりです。
レコを読んで自分の事故を思い出しました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-287932.html
私は入院は37日間でしたが、2度の手術を経て完全歩行までは4ヶ月ほどかかりました。既にリハビリは始まっていると思われますが、足を付かないといとも簡単に筋力が落ちてしまいます。
経験上のことを伝えますと、地味ですが足の指だけで床のタオルを引き寄せる「タオルギャザリング」をしっかりやってください。歩くのに趾（足指）の筋力がこんなにも重要だと気付かされました。
リハビリ頑張ってください。そしてまた山に戻ってください
はじめまして。レコ読みました。先日丹沢は登ったばかりで、しかも下りは時間がなく駆け下りる。今まではできるけど、もし転んだらと思うとぞっとします。
そして有名な山じゃないところだと、人もいないと不安になりそうです。
貴重なレコありがとうございます。
時間はかかると思いますが、がんばってください。
山に帰ってきてくださいね
初めまして
貴重な体験 載せていただきありがとうござます。
計画もですが 骨折後の対処法、警察が知りたい情報など 知らない事だった。とても参考になります。
私も、怪我して 月日は経ってますが 未だに 急下降の下りは 慎重になり「怖い」と、心で叫んでいます。治すには 山に登るしかないとの事＾＾
今回の学んだ事で、山に登れること 送ってくれる家族・職場のスタッフ 山で関わる人々 山で出遭う自然...いつか、今までと違う sugishuさん流のレポート 楽しみに待っています。リハビリ 体の痛みは神経が通っている証。辛いでしょうが、応援しています！お体も心も ゆっくり静養なさってくださいませ。
コメントありがとうございます
今まで一人で歩いていましたが最近仲間が増えました
多分その中でおごりや油断があったのかも知れません
下山始め目線が先に行ってしまい足下から目が切れたのだと思います
色々反省する事が多いのでこれからも気をつけようと思いました
ありがとうございました
コメントありがとうございます
レコ拝見させて頂きました。
大変なお怪我をされたようで。。。
具体的なリハビリありがとうございます
拝見させて頂いた日から足指トレーニング始めました（苦笑
リハビリして必ずまた山に戻ろうと思います
コメントありがとうございました
自分基本びびりなので普段取らないルート及び計画だったのかも知れません
そこに甘えが生まれていたのだと今になって思います
色々な要素が絡むので一概には言えませんがメンタル面がとても大事だと今回学びました
コメントありがとうございます。
温かいお言葉ありがとうございます。
今回の件で考えさせられました。
家族、職場、友人、手透けてくれた方々、そしてサイトの向こうの山好きの皆様。。。
今一度考えて零から出直そうと思います
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