遭難してる高校生発見!日帰り雲取山 鴨沢>雲取山頂>石尾根>奥多摩駅
- GPS
- 09:50
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,435m
- 下り
- 2,639m
コースタイム
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 9:50
21:10奥多摩発電車で帰還
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
雪山を少し期待しながら友人と二人で雲取山へ。石尾根ピストンはもし雪が深いと時間的に厳しそうだったので、鴨沢から雲取に行き、石尾根で帰るルートを選びました。
予想に反して、七ツ石までは全く雪は無く、七ツ石から雲取方面へ下る辺り、および雲取山頂手前で多少の積雪・凍結があっただけ。そういった箇所はすべてチェーンスパイクを履いただけで全く問題なしでした。
山頂の避難小屋の近くでは、持参したコンロでラーメンを自炊。空気は澄んで富士山から南アルプス方面まで見渡せる絶景。風もなく穏やかな昼食でした。
帰りは石尾根縦走で奥多摩駅へ。15時を過ぎると風も冷たくなって夕暮れに。
七ツ石山を越えて、鴨沢への分岐を超えたところで南に展望が開ける場所があるのですが、そこでの夕焼けが最高にきれいでした。
ここから高丸山のピーク経由の尾根道を選択。思ったよりアップダウンがありました。鷹ノ巣避難小屋で日没したので、鷹ノ巣山のピーク踏みは断念して巻き道を通ります。
水根山に向かう分岐からまた尾根道へ。ここからは思いっきり下りが続きます。落ち葉のフカフカの下り道をライトで照らしながら一気に降りていきます。テンションがあがります。
北側斜面はほぼ凍結していたので時々チェーンスパイクをつけました。
六ツ石山分岐を超えて、三ノ木戸山分岐のあたりを通りかかると、突然携帯画面の明かりがぽっかり前方に浮かんでいます。不審に思いながら近づくと、高校生位の少年二人がうずくまっていました。「大丈夫?」ときくと「助けて下さい」と。
なんと日原から鷹ノ巣山経由で石尾根を下っている途中に日没し、ライトもなく右往左往していたとのこと。
コースタイム上では奥多摩駅まで2時間近くあるところ。もちろん電波も通じない。遠くにかすかに見える街灯に向かって、斜面を一気に下ろうか、などととんでも無いことを考えていた矢先らしい。
彼らを前後に挟んで、ライトで足元を照らしてあげながら、ゆっくりと奥多摩駅まで一緒に下っていきました。
正直、彼らは運が良すぎる!
この年末の奥多摩で石尾根をナイトランしているのは私達だけだったでしょう。若いから一晩はもったかもしれないけど、次の日に寒波が来る中、ろくな防寒具もなかったので、最悪凍死です。
しきりにお礼を言っていたので、まぁ反省はしていたのかな。。「遭難しても絶対に谷には下りないこと、ライトはどんな時でも必携」と伝えました。
下山中にも、「奥多摩駅の隣の神社に登山前にお祈りしたのが良かったのかなぁ」、とか言ってたり、奥多摩駅に着いて別れる手前に「記念写真を撮らせてください!」と無邪気そのものでした。(この記念写真は万が一に備えてアップしないでおきます。。)
自分達がどれだけやばい状態だったかに気がつくのはいつごろだろうな。若さゆえの過ち、とはいえ、結果オーライになって本当に良かった。
駅に近い玉翠荘でお風呂に入り、近くの居酒屋で小腹を満たします。
前日まで風邪で寝込んでいたので、終始かなりのスローペースでしたが、いつものペースだったら彼らが遭難する前に通り過ぎていただろうし、偶然ってほんと面白いですね。あの少年達はかなりの運を使ったので年末ジャンボに当たることはないだろう!とか、友人と笑って一日を振り返りながら帰宅しました。
ライトを持っていない二人は危なかったですね。
確かに運が良かった。
この冬に、こんなことがあるんですね。
まさかライトも防寒具も持たずに冬の奥多摩に入る人がいるというのは、あきれたというよりもう驚きでした。装備について家族とかも何も言わなかったのかな、と不思議に思います。
もし、こんな低レベルの落ち度での遭難が増えてるとしたら、いつか登山口で全員荷物チェックとかになってしまいそうですよね。。
新年おめでとうございます、
偶然といえその高校生たち 本当にラッキーでしたね。
私も昔山をはじめたころライトを持たず日没になり真っ暗中を運良く満月で瑞垣山をおりたことがあり反省大です。それからは高尾山でも持って行きます。 自分の 反省をこめて
コメントありがとうございます。
私も似たような経験として、登山始めの頃、日没前でも樹林帯の中は真っ暗になる事に気づかず、初秋の箱根外輪山でヒヤリとしたことがあります。 それからは日帰りでも必ずライトを持っていくようになりました。真冬の奥多摩だと、ヒヤリのレベルがちょっと違うでしょうけど、これを機会に彼らが装備について学んでくれればいいな、と思っています。
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