日光男体山 ―子どもの日に山開き親子登山―
- GPS
- 06:32
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
天候 | 曇→晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登拝料(入山料):大人500円、小中学生300円 ※お守りと簡単な地図がもらえる |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆子連れ登山の観点から ※5月GW ○コース状況 ・登拝門〜3合目:樹林帯を歩く。危険個所なし。 ・3合目〜4合目:車道歩き。ところどころショートカットの踏み足があるも、変に体力を使う可能性があるので車道歩きが無難。 ・4合目〜8合目:急登箇所あり、落石注意の箇所もあるが、子どもでも登りは問題ないと思う。下りについては山登り経験のある子どもならまず問題ない。 ・8合目〜9合目:残雪が多く残っていたが、急登箇所なく、アイゼンなしでも問題なし。ただし、年によっては違うと思うのでこの時期に行く場合は要チェック。 ○山行計画 ・正式な山開きは5月5日。それ以前に登ることも可能なようであるが、個人的には山開き後の方が気持ちもスッキリ。 ・年によって残雪の量は違うと思うので、この時期に登山する場合はレコを参考にコース状況を良く確認しておくと良い。 |
その他周辺情報 | ◆登山バッジ ・二荒山神社登拝受付所:500円(3種類あり) ◆温泉 ・奥日光湯元温泉:多数 ※ただし、日帰り入浴の時間が各旅館まちまち ・白根温泉薬師の湯:大人800円、子ども400円 ※ただし、金精峠を越えて群馬へ抜ける場合。 |
写真
感想
【計画】
2015年GW登山3日目。例年5月5日が山開きの日光男体山をチョイス!残雪はあるものの子供でも登ることは可能なようだったので天候が良ければ登るつもりで日光へ向かいました。前日の午後から寒気が入って天候は一時的に崩れるとのことであり、前泊(車中泊)した日光の市街地では一時的な雨や風がありましたが、早朝には雨も風もありませんでした。当日は日中から午後にかけて天気は回復傾向(晴れる)予報もあり、予定通り登山することとしました。
【アクセス】
前日午後に日光東照宮、日光二荒山神社本社、輪王寺を観光し、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にて車中泊。この道の駅が新しくて、また、コンビニが併設されているので車中泊に最高の環境でした。早朝にコンビニで食糧や飲み物を買って登山口である日光二荒山神社中宮祠へと向かう。長男は爆睡中。
5時30分過ぎ到着。すでに何台か登山者の車が止まっている。神社としては6時から登拝(登山)OKとのことなので、長男を起こしてのんびりと支度をした。
【登山記録】
6時を過ぎると登山者たちが神社へと向かっていく。我々親子も少し遅れて向かう。手水舎で手と口を漱ぐ。昨日、東照宮で何度も行ったので長男も手慣れたものだ。
由緒ある神社なだけあって朱色の荘厳な建物である。すでに登山者が何組もいて長男と同じぐらいの子供もいる。にぎやかだ。拝殿にお参りをして、登拝受付所にて受付(名前などを記入)し、登拝料を支払うと、御守と簡単な地図がもらえた。この山では一般の登山者に対しても、あくまでも「登山」ではなく「登拝」ということで登ることを認めているのだろう。
登拝の手続きを終えて、さぁ出発!というところで長男が「トイレ(大)に行きたい」とのこと。再び駐車場近くのお手洗いへ逆戻り・・・。と、モタモタしながら6時20分頃出発。
この神社には登拝する際にくぐる登拝門があり、山開きである5月5日の10時に開かれることとなる。しかし、まだ6時過ぎということで門は開いていない。そのために閉じられた門の横から登り始めることとなった。
登拝門から1合目までは石段と階段状の道だ。あっという間に1合目に到着する。1合目には登拝しない人も拝むことができるよう遥拝所が設けられている。一般の人はここまでで引き返すそうだ。
1合目から3合目までは鬱蒼とした樹林帯の中を進む。まだ芽吹きはじめた木々の眺めながら登っていく。男体山の山容からしてわかるように延々と登りが続く山である。体を慣らすように息を弾ませながら休まずに登っていく。じわじわと汗が出てきたのでフリースを1枚脱ぐ。途中で追い抜いたグループに挨拶すると、日本人じゃないようで、中国か台湾の人だった思う。朝早くに外国人の方と登山で会うのはなかなか珍しい。
3合目で車道に合流し、4合目までは車道歩き。歩くのは楽であるが、カーブしながら登るのはタイムロス。長男と「ショートカットコースがあればなぁ」と話をしながら歩く。アスファルトを歩いていると長男の靴から着地の際にソールを「ザザ」と擦る音が聞こえる。「正しく歩いた方が疲れにくよ」と話をしながら歩く。たまにはこういうのも良いのかもしれない。
4合目では中禅寺湖が望める。「おー、結構登ったね」と長男が声をあげた。
4合目からもひたすら登り。六合目を過ぎると眺望が開ける場所もあり、少し足を休めて景色を楽しんで気晴らし。長男もそれほど息をきらさずに登っており、休憩をせがむこともない。順調に登って行った。
七合目で少し休憩をして、再びひたすら登る。8合目には瀧野神社の小さな社があり、何組かが休憩中であったが長男も疲れていないとのことでそのまま登っていく。
8合目から9合目を過ぎるまで登山道にたっぷりと残雪が残っていた。チェーンスパイクを履かせようか迷ったが、この程度なら大丈夫だろうとそのまま登っていく。このあたりで下山者数人に出会う。かなりの健脚の人だ。
9合目を超えると木々がなくなり、眺望が一気に開ける。赤茶色の土や岩があらわれ、火山の荒々しさを感じながらもうひとがんばり。
頂上が近づいてきた気配を感じて長男もテンションアップ。一気に山頂へ。
まず二荒山神社奥宮に参拝して、三角点近くの岩にある大剣へと向かう。
山頂からは360°の大展望!
中禅寺湖と戦場ヶ原を見下ろし、その横に聳える日光白根山が近い。まだ高層雲が多いものの、山並みは良く見える。うっすらと浅間山。その奥には北アルプスの白い山並みが浮かんでいる。一昨日登った至仏山や燧ケ岳。その隣には会津駒ヶ岳。まだ高層雲が多いものの、山並みは良く見える。
さすが百名山、素晴らしい眺望!長男は去年誕生日に買ってあげたデジカメで写真を撮りまくっている。天気の良い日しか連れていかないため、絶景好きになってしまった・・・。
山頂は風が強い。フリースを羽織って遅めの朝食の準備。山頂で絶景を眺めながら食べるゴハンは最高!長男もうれしそうに食べている。
といってもお湯を沸かしてフリーズドライ食品に入れるだけ・・・。でも、チーズリゾット、トマトクリームパスタ、かに雑炊とどれもおいしい。
さぁ絶景を楽しんだ後は下山。
相変わらず下山の方が苦手な長男でしたが、去年よりは岩場の下り方がスムーズになっている。「だいぶ、下り方上達したね」と声をかけるが、本人はそうな実感はない様子。
下りでは多くの登拝者にすれ違う。天気は回復傾向にあったので、この後、さらに青空が増し、皆さん絶景を楽しめたのではないでしょうか。
下山後は、長男がどうしても行きたいとのことで「華厳の滝」を見学。渋滞を避けるため、日光白根山を眺めながら金精峠を越え、白根温泉で汗を流し、そのまま群馬方面へと抜けて「吹割の滝」を見学。
翌日はGW最終日。天気も良いのでもう一座、浅間山かなと思い、麓の道の駅で車中泊しましたが、3日間車中泊が続いており、帰路の距離を考えると身体的に厳しかったため、7年に一度の御開帳の善光寺観光へと切り替えて、のんびりと帰宅。
【感想】
子どもの日に山開き。沢山の小学生とすれ違いました。早朝は雲が多かったですが、天気も良くなり、子ども達にとっては思い出に残る一日となったことでしょう。
延々と登りが続き、延々と下りなければいけませんが、何合目かの標識が立っているのでペースは掴みやすいと思います。
山頂からの展望は文句なし。目の前には日光白根山、一昨日登った至仏山、至仏山から間近に見た燧ケ岳、まだまだ雪で覆われた会津駒ヶ岳、浅間山、遠くは白馬岳までいくつもの百名山が見ることができます。
長男も3日間の中で一番登りごたえがあり、また、厳かで立派な神社からの登拝ということで印象深いものとなったようでした。そう言われると世界遺産を登るようなものなので「なるほどなぁ」と逆に気づかされました。
百名山の基準のひとつ「山の品格」を息子から教えられた山行でした。
百名山42座目、長男(小5)39座目
子どもの日に「男」体山に男子が登るというなんだかすごい登山でした。そしてやはり修行の道だけあって自分的にはそう疲れないけどややきつい登り。そして山頂では
中禅寺湖・戦場ヶ原・日光白根山と近いところや、遠くにはアルプスも見えました。「さすが百名山の絶景」と感じました。
<感想>
一番印象深かったことは、神の領域だということです。登山口は神社。ところどころに鳥居があり、くぐる時に神に近づいている実感がわきました。
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