栂海新道(朝日岳から日本海へ)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 37.4km
- 登り
- 2,565m
- 下り
- 3,956m
天候 | 一日目 雨後曇り時々晴れ 二日目 日の出前ガス後晴れ後曇り 三日目 雨後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
サワガニ山〜犬ヶ岳が痩せ尾根。特に右側のキレ落ち具合がヤバく、落ちたら形は残らないでしょう。 それ以外は安全快適な登山道。体力勝負です。 |
写真
感想
自由に使える夏休み二日。
今回は何処に割り当てるかと思っていたが、9月になると取れないリスクが高くなりそうなので、8月の最終週に割り当てた。
しかし、天気が悪い。
これなら不帰に行った次の二日間に割り当てて、八峰キレット行けばよかったか?と後悔するも後の祭り。
ここ2週間はどこの山にも上れていないので、行かないという選択肢は外す。
何処かへ。。。
と天気予報をにらめっこしていたら、糸魚川付近がよさそう。
あの辺りで行ってみたいところ有ったっけ?
と思っていたら、栂海新道を思いつく。
何時か行きたいと思っていたが、まさかこんなに早くチャンスが巡ってくるとは。。。
山行二日前に朝日小屋の夕飯を予約し、親不知観光ホテルを予約。
でも、一番長丁場になる三日目の天気予報が直前で悪化。
これで行けるのか?という不安と日本海まで歩ける!という期待を胸に仕事を終えて(逃げ出して?)、寝ずに蓮華温泉を目指す。
そして、3時に到着。
天候は残念ながら雨。
起きたら晴れていることを期待しよう。
就寝。
4時半起床。
残念ながら、全く晴れず、相変わらず降っている。
朝食を食べて、トイレを済まし、残念ながら初っ端から合羽とザックカバーを装着し、5時半頃出発。
先ずは朝日岳を目指します。
ここは下りに使ったことありますが、上りは初めて。
先ずはひたすらに下ります。
悲しくなるぐらいに下ります。
そして、登り返し。
でも、その頃になると雨も止み、暑くなってくる。
そこで合羽の上を脱ぐ。下はまだ降ってくる可能性があるので、そのまま。
歩きにくい樹林帯&岩の道を通過すると、花園三角点手前の木道に到着。
ここで、大休憩。
エネルギー補給をした後、合羽の下を外す。
30分ほど休憩した後、先を目指す。
花園三角点を通過し、先へ。
五輪の森に到着すると、ようやく晴れてきた。
そして、目指すべき朝日岳ももう少しで見えてきそう。
テンション上がってきましたよ。
晴れてきたので、周りの緑も鮮やかに見える。
花も生き生き。
やっぱり晴れはいいね。
暑いのが難点だけど。。。
写真を撮ったり、休憩したりしていたら、この区間のコースタイムを大幅にオーバーして吹上のコルに到着。
結構疲れてきましたが、山頂まで1時間。
小屋まで1時間40分というところ。
行動時間2時間を切っています。
そして、ここは歩きやすく、コースタイムを短縮して、山頂、小屋に到着することができた。
受付を済まし、テントを張る。
人気の白馬岳の近くのテン場ですが、去年と同様に相変わらず空いています。
というか我々の一張しかない。
でも、後に二つ増えて三帳になりました。
それでも少ないが。。。
17時。
夕飯を頼んでいたので、小屋へ。
そして、一つのテーブルで全員で食事。
今回の食事は小屋泊二人+テン泊三人の合計五人。
ゆっくりと美味しい食事を堪能できました。
しかし、これでは赤字ですね。
そして、テントに戻って即就寝。
二日目。
二時半に起床し、お湯を沸かして、ココアでパンを食した後、テント撤収。
そして、頼んでおいた弁当を回収し、4時に出発。
昨日下った朝日岳を登り返すわけですが、以外に遠い。
結局コースタイムと同じ1時間で山頂に立つ。
でもガスで景色なし。
これでは日の出も見えないので、先へ。
吹上のコル近くになるとガスもなくなり、遠方の雲から日が覗く。
こんな天気だけど、日の出が見えて良かった。
雲もダイナミックで、素晴らしい。
しかし、先は長いので、ずっと感傷に浸っているわけにいかないので、先を進み、吹上のコルに到着。
三日目の天気が微妙なので、このまま下山するか先に進むか悩む。
でも、やはり行きたい。きっと晴れる!
と信じて先へ進むことにする。
ここから先は歩いたことのないルート。
やはり新規の道は気持ちいい。
そして、ガスが開けて、周りの山々が見えればなおさらだ。
テンション上がりました。
見事な湿地帯で、本当に気持ちが良い。
さらに先に進み、平坦なルートを歩いていくと、すぐに長栂山に到着。
記念撮影をした後、直ぐに先へ。
眼科には湿地帯、平原が広がり、その中に道らしきものが稜線へと続いていく。
きっとあそこがルートなんだろう。
先は長そうだが、なんて気持ちの良さそうなルートだろうか?
長栂山を過ぎると、一気に下って行きます。
周りは池塘や花で目を楽しませてくれる。
そして、静か。
二日目はまだ人に会っていない。
ちょっと寂しい気もするが、本当に気持ちが良い。
さらに下って行き、黒岩平のベンチで弁当を食す。
美味しく、ボリュームたっぷりで、エネルギー充填完了。
あとちょっと行けば黒岩山だ。
その経路でようやく一人目に出会う。
そして、黒岩山を過ぎ、その先でさらにもうひとりと合う。
その方は白鳥小屋から来たとのこと。
これで二日目の行動中にあった人は全員(;゜Д゜)
すごいね!ここ!
平日とはいえ、北アルプスとは思えないほどの人の少なさ。
人の多さでうんざりする白馬岳とは違うね。
黒岩山からサワガニ山まではアップダウンの繰り返し。
そして、蛇が多い。
虫も多い。
やっとの思いでサワガニ山に到着。
犬ヶ岳は近そうに見えるが、コースタイムを見ると2時間。
そんなにかかるかな〜
ここから先もアップダウンが多いが、それに加え痩せ尾根という要素が加わる。
右側は白馬の杓子岳と同レベルぐらいのキレ落ち具合。
超怖い。
おっかなびっくり通過し、下っていくと、北俣の水場分岐に到着。
ここで6リットルの水を回収。
ここから栂海山荘まで結構きつかった。
距離自体は大したことないのだが、アップダウン&急坂&重量増加で疲労増加。
予想よりも遅く、犬ヶ岳に到着。
しかし、それでもコースタイムより早かったけど。
既にガスで何も見えないが、ここで20分ぐらいのんびりした後、出発。
直ぐに栂海山荘に到着。
さて、まだ12時半ぐらいだし、白鳥小屋を目指すという選択肢もあったが、ここで宿泊を選択。
だって疲労状態&水を背負って4時間歩くよりも、次の日に体力十分&水無しで歩いたほうが楽だし、危険も少ないでしょう。
栂海山荘に荷物を置き、シュラフを広げ、箱に二千円を投下。
後は外のテーブルでウィスキーの水割りを飲みながら、つまみを食べつつ、読書。
優雅なひととき。
と、そこでまさかの宿泊者一人。
これで二日目に会った人全員。
読書を済まし、後はグダグダしつつ、夕飯を食べて、写真を撮って就寝。
明日晴れますように。。。
三日目。
2時半起床。
強い雨です。
そして、ガスで視界がほとんどない。
というわけで、少し明るくなるまで歩くの保留ということで、3時過ぎまで二度寝。
その後、とりあえず準備をしようということで、朝食を食べ、かっぱ、ザックカバーを装着。
時間は既に5時前。
外を見ると、ガスがなくなり、視界良好。
でも雨は強いまま。
しかし、このまま待っていると、下に到着できなくなるリスクもあるので、雨の中出発。
急坂&悪路と聞いていた山荘直下の道は思ったよりも良く、問題なく通過。
それ以降も綺麗に整備されており、雨を除けば、気持ちよく歩けました。
黄連山、菊石山をコースタイム通りに通過する。
ここから下駒ヶ岳だ。
ここが思った以上にきつかった。
急坂に加え、濡れた岩場。
緊張もするし、足の筋肉を使ってしまった。
ようやく下駒ヶ岳に到着。
まだ雨は降り続いている。
休むと寒くなるので、白鳥小屋で休憩しようということになり、先へ。
白鳥山へも下った後、急坂を登っていく。
しかし、岩はなく、一定したリズムなので、それほどきつくはない。
そして、コースタイムを30分ほど縮めて、山頂に到着。
記念撮影をした後、小屋へ避難。
かっぱを脱ぎ、お湯を沸かして、暖を取りながら、食事。
今日は誰にも会わないだろうね。
という話をしていた矢先、話し声が。
こんな日に登ってきた人がいるんだと思っていたら、このルートを整備されている山岳会の二人(御年78歳)でした。
ちなみに三日目にあった人はこの二人だけでした。。。
そんなパワフルな方々に元気をもらい、外に出てみると、雨が小降りになり、遠方が見渡せるようになった。
そして、目指すべき海も。
テンション上がりましたね〜
でも、ここから1200ちょい下るわけですので、先は遠い。
殆ど沢道と化した登山道を下り、シキ割りの水場を通過。
ここを登り返し、金時坂の頭に到着。
ここから激下りが始まります。
前に転んだら、下まで行ってしまうのでは?という急坂です。
雨で滑りやすくなっているので、注意しながら下っていく。
すると、ようやく坂田峠に到着。
雨も止んだので、ここで合羽を脱ぎ、大休憩。
コースタイムではあと3時間40分。
もう行程の半分は過ぎました。
ここから先も整備されており、歩きやすく、コースタイムより早く尻高山に到着。
でも、展望ない。
というわけで、先へ。
もう海が見たくて仕方ないのです。
そこから下っていくと、車道に出る。
ここで最後の休憩。
再び樹林帯に入り下っていく。
そして、二本松峠に到着。
ここから入道山まで急登。
10分強ほどで到着。
登り終了と喜んでいたら、その後二つピークを越える必要があった。
でも、それを超えたら後は下るだけ。
木々の間からは青が見える。
当初、青空と思っていたが、波が見え、海と判明。
海なし県に住む私。そして、海が苦手な私は海を殆ど間近で見たことがないので、テンション最高潮。
途中から駆け下るような速度で下っていった結果、足が死んだorz
でも、ちょっと休んだら回復。
海は目の前。
と、思ったら、最後の最後で転倒。
幸いけがなし。
気を付けていたんだけど、ダメね。
林道を通過し、最後の下り。
国道も見え、その脇を通過して、登山口到着。
ここで記念撮影。
嬉しかったです。
そして、目の前には泊まる予定の親不知観光ホテル。
ここに荷物を犯してもらって、起点となる海へ。
こんな近くで海を見るのは何年ぶりだろう?
そして、何回目だろう?
多分片手で足りる回数だと思う。
海水をちょこんと触って、終了。
後はぼーっと海を眺めつつ、写真を撮ってまったり。
30分ぐらい居たかな?
そして、ホテルに引き返し、チェックイン。
後は風呂に入って、美味しいご飯を食べて、次の日、電車バスを繋ぎ、車を回収。
帰路に着いた。
最初は一回やればいいかな?と思ったルートであったが、何回も歩きたくなるようなルート。
次回は秋にでも歩きたいね。
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