ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 803124
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

蓼科山 〜悪条件のため撤退〜

2016年01月24日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:45
距離
4.2km
登り
743m
下り
87m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:30
休憩
0:00
合計
5:30
15:50
ゴール地点
ゴンドラリフト頂上駅 10:20
7合目登山口 10:35-10:50 (アイゼン装着)
将軍平 12:40-12:50
撤退地点(蓼科山頂ヒュッテ付近) 14:15
将軍平 15:00
7合目登山口 15:25
ゴンドラリフト頂上駅 15:45
天候
過去天気図(気象庁) 2016年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白樺国際スキー場のゲレンデトップからスタートしました。
コース状況/
危険箇所等
当日は先行者がおらずほぼ一人でラッセル状態でした。
昨年同様、白樺国際スキー場から登ります。が…スキー場の下ですでにこの有様。蓼科山はおろかスキー場の上の方も見えません。
2016年01月24日 10:22撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/24 10:22
昨年同様、白樺国際スキー場から登ります。が…スキー場の下ですでにこの有様。蓼科山はおろかスキー場の上の方も見えません。
ゴンドラでゲレンデトップの登山口へ。真っ白で蓼科山は全く見えません。昨日のものらしき踏み跡がうっすらありますが今日は誰も登っていないようです…
2016年01月24日 10:36撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/24 10:36
ゴンドラでゲレンデトップの登山口へ。真っ白で蓼科山は全く見えません。昨日のものらしき踏み跡がうっすらありますが今日は誰も登っていないようです…
出遅れたと思っていたのでまさか先行者がいないとは思いませんでした。
2016年01月24日 10:37撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/24 10:37
出遅れたと思っていたのでまさか先行者がいないとは思いませんでした。
このあたりは雪の深さも10~20cmくらいでまだ余裕あります。
2016年01月24日 10:38撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/24 10:38
このあたりは雪の深さも10~20cmくらいでまだ余裕あります。
途中で道路を横切ります。踏み跡なし。
2016年01月24日 10:48撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/24 10:48
途中で道路を横切ります。踏み跡なし。
7合目登山口の鳥居に到着。蓼科山山頂は拝めませんが日が差してきました。このまま天気が良くなるといいけど…
7合目登山口の鳥居に到着。蓼科山山頂は拝めませんが日が差してきました。このまま天気が良くなるといいけど…
しばらく7合目登山口からはなだらかな登りです。一部BCスキーのお兄さんに先行してもらいますが途中交替してからは一人ラッセルです。
1
しばらく7合目登山口からはなだらかな登りです。一部BCスキーのお兄さんに先行してもらいますが途中交替してからは一人ラッセルです。
60cmのピッケルがご覧の通り。深さ30~40cmくらいかな。
2016年01月24日 11:35撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/24 11:35
60cmのピッケルがご覧の通り。深さ30~40cmくらいかな。
ひざ下まで沈みます。なかなか進めない…
ひざ下まで沈みます。なかなか進めない…
(と…この写真を最後にあまりの寒さにフル充電だったデジカメの電源が入らなくなりました。)
2016年01月24日 11:36撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/24 11:36
(と…この写真を最後にあまりの寒さにフル充電だったデジカメの電源が入らなくなりました。)
踏み跡がなくロープも雪に埋まってるので見た目では本来のルートがどこなのかわかりません。前回の記憶を頼りに登ります。
1
踏み跡がなくロープも雪に埋まってるので見た目では本来のルートがどこなのかわかりません。前回の記憶を頼りに登ります。
7合目〜将軍平の中間にある「天狗の露地」。展望が開けます。
1
7合目〜将軍平の中間にある「天狗の露地」。展望が開けます。
北方面は天気が良さそうですが…
北方面は天気が良さそうですが…
やはり踏み跡なし。
やはり踏み跡なし。
振り返って頑張りの跡
振り返って頑張りの跡
ラッセルのせいでなかなか思うように進めません。
ラッセルのせいでなかなか思うように進めません。
ようやく蓼科山荘がみえてきました。
ようやく蓼科山荘がみえてきました。
将軍平の蓼科山荘到着です。この時点で本来の予定時間の倍かかってます…
2
将軍平の蓼科山荘到着です。この時点で本来の予定時間の倍かかってます…
ここにきて別ルートから将軍平を越えて山頂に向かう踏み跡を発見。スノーシューのようです。
2
ここにきて別ルートから将軍平を越えて山頂に向かう踏み跡を発見。スノーシューのようです。
これで多少登りやすくなるかと思いきや…スノーシューの踏み跡をアイゼンで踏むと普通にズボズボ沈みます。結局ラッセル状態。
1
これで多少登りやすくなるかと思いきや…スノーシューの踏み跡をアイゼンで踏むと普通にズボズボ沈みます。結局ラッセル状態。
将軍平〜山頂付近までの急登はもうヒザ上から腰近くまで沈みます。全然進めません。
1
将軍平〜山頂付近までの急登はもうヒザ上から腰近くまで沈みます。全然進めません。
ピッケルも全部埋まります。
ピッケルも全部埋まります。
将軍平から1時間もかかってようやく森林限界を越えます。
将軍平から1時間もかかってようやく森林限界を越えます。
この写真を最後にスマホも電源が入らなくなりました。ここまでくれば山頂まで距離にして200mくらいのはずですが…迷いましたが条件が悪いので撤退することにしました(TT)
1
この写真を最後にスマホも電源が入らなくなりました。ここまでくれば山頂まで距離にして200mくらいのはずですが…迷いましたが条件が悪いので撤退することにしました(TT)
帰りに麓のコンビニで撮影した蓼科山。やっぱり山頂はガスに覆われてました。あと一歩で登頂できず悔しい。
2
帰りに麓のコンビニで撮影した蓼科山。やっぱり山頂はガスに覆われてました。あと一歩で登頂できず悔しい。

感想

今回は今シーズン初の雪山として蓼科山へ行ってきました。昨年もちょうど1年前に登頂していて肩慣らしにちょうどいいだろうと思っていました。実際に登るまでは…

白樺国際スキー場到着、大寒波!大寒波!言われてた割には特に吹雪でもなく少し拍子抜けです。ただスキー場からの景色は真っ白でいつもならそこに見えるはずの蓼科山の姿は全く見えません。

スタートは10時過ぎと遅くなってしまいましたが、昨年のタイムは『登り2時間弱、下り1時間』だったので余裕だろうと思っていました。しかしゲレンデトップの登山口に来てみると…踏み跡がない!?出遅れたのでてっきり先行者がいるだろうと思っていましたがなんと誰もいませんでした。


単独なのでここでちょっと心が折れかけますが、せっかく車で5時間かけてここまで来たので行けるところまで行こうと出発です。7合目登山口の鳥居まではほぼ平坦に近いなだらかな登りなので踏み跡がなくてもそこまで苦にはなりません。深さも10~20cm程度でした。

7合目登山口でアイゼンを装着しているとあとからBCスキーのお兄さんがやってきました。一人じゃなくて良かった!!ここから1km程度の平坦な道はスキーを履いたお兄さん先行、傾斜が急になってきてお兄さんがシールを貼り直しているタイミングで僕が先行になりました。

このあたりで深さは30~40cm程度、ひざ下まで埋まります。なかなか思うように進めません。さらに途中で行動食を食べようとザックを開けると持参した飲み物、食べ物が全て凍っていました…これまでも何度も雪山登ってますがこの状況は初めてです。ウイダーインゼリーがシャーベットになったの初めて見ました。


予定の倍の時間をかけて将軍平に到着。ここで別ルートから山頂に向かうスノーシューっぽい踏み跡を発見。雪の積もり具合から早朝のもののようです。助かった…と思いつつ山頂に向けて出発しましたがスノーシューの踏み跡を普通のアイゼンで踏むとズボズボ沈みます。結局、ラッセルするには変わりがありませんでした。1時間かけて森林限界を越え、ほとんど四つん這いでもがきながら山頂直下の急登も登り切りました。もうこの時点で腰近くまで雪があるので全然前に進みません。

と、ここであまりの寒さにGPSも兼ねていたスマホの電源が入らなくなりました。位置的には山頂ヒュッテのすぐそばまで来ているはずなので山頂までは200mくらいのはず(地図とコンパスも持っていましたが吹雪いていてとても立ち止まってザック広げて見る余裕はありません)。

予想していましたが森林限界を越えてからは風も強く、寒さで指先の感覚はなく視界もほとんどありません。単独行、スマホ死亡、飲食物凍結、視界不良、平坦な山頂で方向見失ったら遭難もあり得ます。さらに予定では13時までに登頂しているはずが、ラッセルでの遅れでこの時点で14時20分。迷いましたが大事をとって引き返すことにしました。


将軍平まで下っている途中で登ってくるBCスキーのお兄さんとすれ違いました。山頂付近の状況を伝えて別れましたが無事に下れたかな…あの時間だとおそらく(スズラン峠ルート含めても)あの日最後の登山者だったと思うのでちょっと心配でした。

下りは自分が登ってきた踏み跡があったため比較的スイスイ下れました。所要時間は登り4時間、下り1時間半でした。下山後は寒さと疲労のためか少し体調を崩しました。ちなみに…帰り道、車で蓼科高原から芽野市へ向かっている途中での道路脇の温度計が-14℃でした。蓼科山の山頂は-20℃はあったんじゃないか…??とんでもないところにいたものでした(--;)

蓼科山とはいえ天候、状況次第では油断できないことを痛感しました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:679人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら