蓼科山 〜悪条件のため撤退〜
- GPS
- 03:45
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 743m
- 下り
- 87m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:30
7合目登山口 10:35-10:50 (アイゼン装着)
将軍平 12:40-12:50
撤退地点(蓼科山頂ヒュッテ付近) 14:15
将軍平 15:00
7合目登山口 15:25
ゴンドラリフト頂上駅 15:45
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
当日は先行者がおらずほぼ一人でラッセル状態でした。 |
写真
感想
今回は今シーズン初の雪山として蓼科山へ行ってきました。昨年もちょうど1年前に登頂していて肩慣らしにちょうどいいだろうと思っていました。実際に登るまでは…
白樺国際スキー場到着、大寒波!大寒波!言われてた割には特に吹雪でもなく少し拍子抜けです。ただスキー場からの景色は真っ白でいつもならそこに見えるはずの蓼科山の姿は全く見えません。
スタートは10時過ぎと遅くなってしまいましたが、昨年のタイムは『登り2時間弱、下り1時間』だったので余裕だろうと思っていました。しかしゲレンデトップの登山口に来てみると…踏み跡がない!?出遅れたのでてっきり先行者がいるだろうと思っていましたがなんと誰もいませんでした。
単独なのでここでちょっと心が折れかけますが、せっかく車で5時間かけてここまで来たので行けるところまで行こうと出発です。7合目登山口の鳥居まではほぼ平坦に近いなだらかな登りなので踏み跡がなくてもそこまで苦にはなりません。深さも10~20cm程度でした。
7合目登山口でアイゼンを装着しているとあとからBCスキーのお兄さんがやってきました。一人じゃなくて良かった!!ここから1km程度の平坦な道はスキーを履いたお兄さん先行、傾斜が急になってきてお兄さんがシールを貼り直しているタイミングで僕が先行になりました。
このあたりで深さは30~40cm程度、ひざ下まで埋まります。なかなか思うように進めません。さらに途中で行動食を食べようとザックを開けると持参した飲み物、食べ物が全て凍っていました…これまでも何度も雪山登ってますがこの状況は初めてです。ウイダーインゼリーがシャーベットになったの初めて見ました。
予定の倍の時間をかけて将軍平に到着。ここで別ルートから山頂に向かうスノーシューっぽい踏み跡を発見。雪の積もり具合から早朝のもののようです。助かった…と思いつつ山頂に向けて出発しましたがスノーシューの踏み跡を普通のアイゼンで踏むとズボズボ沈みます。結局、ラッセルするには変わりがありませんでした。1時間かけて森林限界を越え、ほとんど四つん這いでもがきながら山頂直下の急登も登り切りました。もうこの時点で腰近くまで雪があるので全然前に進みません。
と、ここであまりの寒さにGPSも兼ねていたスマホの電源が入らなくなりました。位置的には山頂ヒュッテのすぐそばまで来ているはずなので山頂までは200mくらいのはず(地図とコンパスも持っていましたが吹雪いていてとても立ち止まってザック広げて見る余裕はありません)。
予想していましたが森林限界を越えてからは風も強く、寒さで指先の感覚はなく視界もほとんどありません。単独行、スマホ死亡、飲食物凍結、視界不良、平坦な山頂で方向見失ったら遭難もあり得ます。さらに予定では13時までに登頂しているはずが、ラッセルでの遅れでこの時点で14時20分。迷いましたが大事をとって引き返すことにしました。
将軍平まで下っている途中で登ってくるBCスキーのお兄さんとすれ違いました。山頂付近の状況を伝えて別れましたが無事に下れたかな…あの時間だとおそらく(スズラン峠ルート含めても)あの日最後の登山者だったと思うのでちょっと心配でした。
下りは自分が登ってきた踏み跡があったため比較的スイスイ下れました。所要時間は登り4時間、下り1時間半でした。下山後は寒さと疲労のためか少し体調を崩しました。ちなみに…帰り道、車で蓼科高原から芽野市へ向かっている途中での道路脇の温度計が-14℃でした。蓼科山の山頂は-20℃はあったんじゃないか…??とんでもないところにいたものでした(--;)
蓼科山とはいえ天候、状況次第では油断できないことを痛感しました。
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