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Yamareco

記録ID: 821970
全員に公開
雪山ハイキング
八ヶ岳・蓼科

晴天・暴風の天狗岳2646Ⅿ(八ヶ岳)

2016年03月03日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:13
距離
9.7km
登り
808m
下り
792m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:36
休憩
0:26
合計
7:02
7:28
93
9:50
9:52
6
9:58
10:16
64
11:20
11:22
30
11:52
11:55
17
12:12
12:12
40
12:52
12:52
30
13:22
13:22
20
13:42
13:43
12
14:30
渋御殿湯
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
諏訪インターから国道152号を経由して渋の湯登山口へ。スタッドレスタイヤやチェーンが必要。渋の湯御殿で受付(1000円)をしてから指定されたところに駐車する。
その他周辺情報 温泉:渋の湯が登山口に(15時まで)・近くに縄文の湯あり。
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
前日の夜8時半に東広島を出発して諏訪サービスエリアに午前3時半に到着し仮眠し翌日渋の湯登山口へ
2016年03月03日 07:24撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 7:24
前日の夜8時半に東広島を出発して諏訪サービスエリアに午前3時半に到着し仮眠し翌日渋の湯登山口へ
渋御殿湯の玄関へ入ると気づいてくれてナンバー四桁を聞かれる。千円支払い指定の位置に止めた
2016年03月03日 07:26撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 7:26
渋御殿湯の玄関へ入ると気づいてくれてナンバー四桁を聞かれる。千円支払い指定の位置に止めた
渋の湯手前で一部シャーベット状になっていたけどもほとんど雪はない(スタッドレスかチェーンは必要)
2016年03月03日 07:26撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 7:26
渋の湯手前で一部シャーベット状になっていたけどもほとんど雪はない(スタッドレスかチェーンは必要)
7時半に出発し渋御殿湯の前を進む
2016年03月03日 07:29撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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7時半に出発し渋御殿湯の前を進む
砂防ダム手前の奥蓼科補導所小屋にある登山届に記入し投函した
2016年03月03日 07:31撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 7:31
砂防ダム手前の奥蓼科補導所小屋にある登山届に記入し投函した
過去の事故概要
2016年03月03日 07:34撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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過去の事故概要
橋を渡って対岸に(左)高見石(右)黒百合平と道標があり右へと登っていく
2016年03月03日 07:35撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 7:35
橋を渡って対岸に(左)高見石(右)黒百合平と道標があり右へと登っていく
しっかりとトレースがあり歩きやすい
2016年03月03日 07:35撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 7:35
しっかりとトレースがあり歩きやすい
橋を渡って少し急な道を20分ほど歩くと高見石と黒百合平との分岐
2016年03月03日 07:56撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 7:56
橋を渡って少し急な道を20分ほど歩くと高見石と黒百合平との分岐
高見石へのトレースはなし
2016年03月03日 07:56撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 7:56
高見石へのトレースはなし
尾根の上にでてくると8時35分に唐沢鉱泉との分岐にでてきた(一つ目)
2016年03月03日 08:36撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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尾根の上にでてくると8時35分に唐沢鉱泉との分岐にでてきた(一つ目)
「こちら迂回路あります」道標
2016年03月03日 09:13撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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「こちら迂回路あります」道標
右の山肌が森林限界あたりで点在する木々に霧氷がついている
2016年03月03日 09:25撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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右の山肌が森林限界あたりで点在する木々に霧氷がついている
中山の斜面
2016年03月03日 09:32撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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中山の斜面
風がとても強くて晴天下の地吹雪になっている
2016年03月03日 09:42撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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風がとても強くて晴天下の地吹雪になっている
9時50分に黒百合ヒュッテへ到着
2016年03月03日 09:49撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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9時50分に黒百合ヒュッテへ到着
テン場にはテントが1張してある(一人用かな)
2016年03月03日 09:51撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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テン場にはテントが1張してある(一人用かな)
休まず中山峠へ
2016年03月03日 09:52撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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休まず中山峠へ
10時17分に中山峠に到着
2016年03月03日 10:17撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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10時17分に中山峠に到着
数年前に登った瑞垣山が見えその後ろには山頂部がまっしろな金峰山が見えている
2016年03月03日 10:18撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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数年前に登った瑞垣山が見えその後ろには山頂部がまっしろな金峰山が見えている
樹間からまっしろな天狗岳が見える
2016年03月03日 10:18撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 10:18
樹間からまっしろな天狗岳が見える
雪紋など森と岩とが風で作る雪の造形がとても美しい
2016年03月03日 10:25撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 10:25
雪紋など森と岩とが風で作る雪の造形がとても美しい
樹林帯を抜けて岩場へ。向こうには東天狗岳と西天狗岳
2016年03月03日 10:27撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 10:27
樹林帯を抜けて岩場へ。向こうには東天狗岳と西天狗岳
東天狗岳、昨年秋に家族で登った
2016年03月03日 10:28撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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東天狗岳、昨年秋に家族で登った
西天狗岳
2016年03月03日 10:28撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 10:28
西天狗岳
東側がすっぱり切れている。ただトレースは崖から少し離れたところについているので注意すれば落ちることはなさそう
2016年03月03日 10:32撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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東側がすっぱり切れている。ただトレースは崖から少し離れたところについているので注意すれば落ちることはなさそう
10時35分に道標がでてきた
2016年03月03日 10:35撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 10:35
10時35分に道標がでてきた
中山峠から330mほどで再び樹林帯へ
2016年03月03日 10:38撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 10:38
中山峠から330mほどで再び樹林帯へ
浅間山
2016年03月03日 10:40撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 10:40
浅間山
ゴロゴロした岩の上を登っていく
2016年03月03日 10:41撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 10:41
ゴロゴロした岩の上を登っていく
振り返ると蓼科山がよく見える
2016年03月03日 10:41撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 10:41
振り返ると蓼科山がよく見える
東天狗下の崖に少し雪庇ができていて地吹雪で雪煙ができている
2016年03月03日 11:03撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:03
東天狗下の崖に少し雪庇ができていて地吹雪で雪煙ができている
11時10分にすりばち池分岐の道標がでてきた
2016年03月03日 11:09撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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11時10分にすりばち池分岐の道標がでてきた
分岐から60mほどあるいたところで岩峰の右下を登るように
なる
2016年03月03日 11:13撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:13
分岐から60mほどあるいたところで岩峰の右下を登るように
なる
西天狗へのトラバース道を進む(振り返ったところ)
2016年03月03日 11:14撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:14
西天狗へのトラバース道を進む(振り返ったところ)
東天狗岳2640m
2016年03月03日 11:28撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:28
東天狗岳2640m
鞍部までくるとその向こうに荒々しくとがった赤岳や阿弥陀が見えてきた
2016年03月03日 11:29撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:29
鞍部までくるとその向こうに荒々しくとがった赤岳や阿弥陀が見えてきた
赤岳
2016年03月03日 11:29撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:29
赤岳
赤岳と阿弥陀岳
2016年03月03日 11:30撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:30
赤岳と阿弥陀岳
11時50分に山頂へと到着し10分滞在
2016年03月03日 11:49撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:49
11時50分に山頂へと到着し10分滞在
ここからは赤岳や阿弥陀、硫黄岳がさらに良く見える
2016年03月03日 11:50撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:50
ここからは赤岳や阿弥陀、硫黄岳がさらに良く見える
2回泊まったことのある根石山荘
2016年03月03日 11:50撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 11:50
2回泊まったことのある根石山荘
東天狗岳2640m
2016年03月03日 11:51撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:51
東天狗岳2640m
北岳3193m
2016年03月03日 11:51撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:51
北岳3193m
甲斐駒ヶ岳
2016年03月03日 11:51撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:51
甲斐駒ヶ岳
仙丈ケ岳
2016年03月03日 11:52撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:52
仙丈ケ岳
北八ヶ岳の山並み
2016年03月03日 11:52撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:52
北八ヶ岳の山並み
諏訪湖方面
2016年03月03日 11:52撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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諏訪湖方面
蓼科山と北横岳
2016年03月03日 11:52撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 11:52
蓼科山と北横岳
下山途中、雪紋
2016年03月03日 12:04撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 12:04
下山途中、雪紋
北西斜面の霧氷
2016年03月03日 12:06撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 12:06
北西斜面の霧氷
東天狗岳下の岩場
2016年03月03日 12:15撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 12:15
東天狗岳下の岩場
東天狗岳を振り返る
2016年03月03日 12:17撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 12:17
東天狗岳を振り返る
黒百合ヒュッテには12時57分に到着
2016年03月03日 12:57撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 12:57
黒百合ヒュッテには12時57分に到着
すりばち池分岐のところで昼食をとって下っていく。
2016年03月03日 13:56撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3/3 13:56
すりばち池分岐のところで昼食をとって下っていく。
14時23分に橋まで戻ってきた
2016年03月03日 14:23撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
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3/3 14:23
14時23分に橋まで戻ってきた
14時27分に駐車場へ 22時過ぎに東広島に到着した。
2016年03月03日 14:27撮影 by  PENTAX K-3 , RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
3/3 14:27
14時27分に駐車場へ 22時過ぎに東広島に到着した。

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 ザック サブザック アイゼン 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ
備考 日焼け止め・ゴーグルを車に忘れた。

感想

 一泊二日で八ヶ岳に登る予定が仕事の関係で前夜発日帰りになった。泊まりなら夏
沢鉱泉をベースに天狗と硫黄へ登る予定だったけど日帰りということで渋の湯から天
狗岳を往復することにした。天気予報は晴れ。

 前日の夜8時半に東広島を出発して諏訪サービスエリアに午前3時半に到着し仮眠
をとって5時半に起床し腹ごしらえ。6時すぎに移動し諏訪インターで下りてコンビ
ニ(途中にいくつかある)で食料品を購入して渋の湯へ。国道152号で渋の湯を目指
すが雪がまったくない。山の中へ入ってようやく雪が出てきた。渋の湯手前になりシ
ャーベット状になった。

 渋御殿湯の玄関へ入ると気づいてくれてナンバー四桁を聞かれる。千円支払い指定
の位置に止めた。平日なのですぐあとに来たのを入れても5〜6台しかとまっていな
い。道路は一部圧雪状態のところがあったけど2WDスタッドレスで全く問題なかっ
た。

 準備を済ませて7時半に出発した。渋御殿湯の前を通って進む。すると砂防ダム手
前に奥蓼科補導所小屋があり登山届ポストがある。登山届に記入し投函した。隣に八
ヶ岳の地図が張ってあり過去の事故概要について書いてある。

 橋を渡って対岸に(左)高見石(右)黒百合平と道標があり右へと登っていく。し
っかりとトレースがあり歩きやすい。12本アイゼンは付けずに登る。ピッケルとア
イゼンは中山峠あたりから使うことになるだろう。ダブルストックで登る。

 橋を渡って少し急な道を20分ほど歩くと高見石と黒百合平との分岐がでてきた。
高見石へのトレースはなし。8時半頃になると中山方面が樹間から見えてきた。尾根
の上にでてくると8時35分に唐沢鉱泉との分岐にでてきた。唐沢鉱泉側にはトレース
がない。

 ここからなだらかな尾根上の道となる。尾根上の道がしだいに尾根の右側を歩くよ
うになり下っていくと再び唐沢鉱泉との分岐だ(9時)。そこから10分少々歩くと「こ
ちら迂回路あります」とおしゃれな道標がでてくる。

 9時35分にロープが登山道に沿って張ってあるところにでてきた。黒百合平に近づ
いてきたので高低が少なくなってガスると迷いやすいのだろう。右の山肌が森林限界
あたりで点在する木々に霧氷がついている。風がとても強くて晴天下の地吹雪になっ
ている。左の中山の斜面も見える。うっそうとした緑の森の上の方が霧氷で白くなっ
ている。

 9時50分に黒百合ヒュッテへ到着した。温度計は直射日光があたり6度をさしてい
る。テン場にはテントが1張してある(一人用かな)。平日なので静まり返ってい
る。明日は仕事なので今日中に帰らないといけないので休まず中山峠へ。すりばち池
を経るコースよりも峠へと向かう道の方がトレースがしっかりしている。

 雪原を経て中山峠の手前で12本アイゼンを装着しダブルストックからピッケルに
代えた。10時17分に中山峠に到着した。数年前に登った瑞垣山が見える。その後ろ
には山頂部がまっしろな金峰山が見えている。そして南には樹間からまっしろな天狗
岳が見える。快晴だけど暴風で東側へとばされそうになる。明瞭なトレースに沿って
進む。樹林帯を抜けて岩場へ。雪紋など森と岩とが風で作る雪の造形がとても美し
い。

 振り返ると去年の秋に登った中山がよく見える。山頂あたりだけが霧氷で白くて大
半は濃い緑で覆われている。東側がすっぱり切れている。ただトレースは崖から少し
離れたところについているので注意すれば落ちることはなさそう。

 峠から150mほど歩いたところで樹林帯を抜ける(10時半)。暴風でとばされそう
になる。風速20〜30mだろう。東天狗の山頂あたりで雪煙が上がって左へと流れて
いる。その右奥には丸い形をした西天狗が見える。残念ながら北アルプスには雲がか
かっていてみえないけど手前には車山(雪が少ない)や高ボッチ高原、その右に美ヶ
原が見えている。

 10時35分に道標がでてきた。この先で男性が下りてきて話をする。山頂まで行っ
てきたとのこと。とても展望がいいと笑顔で話される。

 中山峠から330mほどで再び樹林帯へ。その先からゴロゴロした岩の上を登ってい
く。振り返ると蓼科山がよく見える。霧氷に日が背後からあたり光っている。風で雪
が削られたり流されたりしてまるで雪の彫刻の中を歩いているような感じになる。で
も油断すると突風でバランスを崩しそうになる。東天狗下の崖に少し雪庇ができてい
て地吹雪で雪煙ができている。

 11時10分にすりばち池分岐の道標がでてきた。左にはロープが張ってある。この
辺りは特に風が強くてトレースが消えてきているところもある。分岐から60mほどあ
るいたところで岩峰の右下を登るようになる。東天狗山頂が見えるが地吹雪で荒れ狂
っている。この状況で岩場を歩く自信がないし2回山頂へ行っているのでまだ登った
ことのない西天狗へのトラバース道を進む。下りてきた人に問うと西天狗より東天狗
の方が風が強いとのこと。

 東と西の鞍部までくるとその向こうに荒々しくとがった赤岳や阿弥陀岳が見えてき
た。手前には硫黄岳も見える。この暴風では赤岳はかなり厳しいだろう。

 西天狗手前は左が切れていてスリップすると落っこちそうなのでピッケルを雪面に
刺し込みながら進む。ただ気温が高いので雪は凍っておらず。11時50分に山頂へと
到着した。東に比べるとずっと風が穏やか。ここからは赤岳や阿弥陀がさらに良く見
える。2回泊まったことのある根石山荘も見えている。南アルプスもよく見えていて
北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳が見えている。気温が高いのでフェイスマスクを外して
も痛くない。

 山頂部の西へ行くと諏訪湖やその周囲がよく見えている。山頂で男性が一人おられ
話を交わし下りて行った。今日中に帰らないといけないので12時に下山を始めた。


 12時18分にすりばち池分岐へ着いた。そのまま中山峠を目指す。12時52分に峠へ
到着した。黒百合ヒュッテには12時57分に到着した。すりばち池分岐のところで昼
食をとる。斜面で男性数名がロープを使って講習をしている。ここでアイゼンを外し
ダブルストックに代えた。

 13時20分に出発して渋の湯を目指す。13時40分に一つ目の分岐へ到着した。あっ
という間な感じ。そこから30分で二つ目の分岐へと到着した。ここから傾斜がきつく
なり14時23分に橋まで戻ってきた。14時27分に駐車場へと戻ってきた。

 風がすごかったけどこれまたすごい展望を楽しめとても満足。さてさてこれからが
大変。650kmほど運転して広島まで戻らないといけない。ただ渋滞に巻き込まれず睡
魔もなく淡々と走って福山SAで尾道ラーメンを食べて22時すぎに東広島へと到着し
た。もう少し近かったらいいのに・・・。


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