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Yamareco

記録ID: 83
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北ア/槍沢〜槍ヶ岳〜新穂高温泉

2003年08月15日(金) 〜 2003年08月17日(日)
 - 拍手
GPS
51:00
距離
31.2km
登り
1,749m
下り
2,164m

コースタイム

8/15
新宿駅7:00スーパーあずさ=9:35松本着=10:15(バス)=12
:05上高地着
1:20明神=2:25新村橋=3:22横尾

8/16
横尾4:25=5:20吊橋=槍沢ロッジ6:26=ババ平6:59=肩の
小屋1:00=槍登頂1:25=肩の小屋2:25=槍平小屋6:15

8/17
槍平小屋発?(多分6時くらい?)=穂高平小屋8時?=新穂高
温泉10:00=バス10:30=松本12:30?=1:30くらいのあずさ=新宿3:00
くらい?
(三日目は完全に記録してませんでした(涙)ごめんなさい。
天候 8/15 雨のち曇
8/16 晴のち曇
8/17 雨
過去天気図(気象庁) 2003年08月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
横尾のテン場はよく整備されており水はけもよい。

槍ヶ岳山荘のテン場は区画があり大型テント(カモテンのような6人用)は
ちと苦しい。区画数も少ない。

槍平テン場は広くてなかなか快適。トイレまでは約30m。

新穂高温泉バス停前の無料公共浴場は洗い場も数基しかなく、浴槽も6〜7人で
一杯になってしまうが、やはり混雑している。時間に余裕があれば他に行った方
がよいであろう。
予約できる山小屋
槍平小屋
槍沢 予報を裏切りこの日だけ晴れた^^//
槍沢 予報を裏切りこの日だけ晴れた^^//
槍ヶ岳ピークからの下山
槍ヶ岳ピークからの下山

感想

ふさっちです。
槍ヶ岳の感想を書きました。

お題:祝!初3000メートル級 槍ヶ岳(ふさっち感想)

●はじまりはじまりー。
そもそものところ、今回なぜ槍ヶ岳に登ろうと思ったのかとい
うと、自分でもはっきりした
動機があったわけではないのです。私は山岳会にいるのにもか
かわらず、あんまり山に
登んないということで、よくうさぴょんやしもじーにいじめら
れ?たりするのですが、だからと
言って「ナニクソやるぞー」というタイプでもありません。た
だ自分なりに淡々と登りたい山
に行くという実に勝手かつ経験者にはまことにメイワクな存在
であります。

今回なぜこのパーティが立ち上がったのかというと、初めに野
島さんが、別ルートでの大
キレット越えの企画を立ち上げたのですが、そのコースはどう
も私にはレベル的に無理そう
なので、ルート経験者の後藤さんに、もう少しやさしめの一般
道での槍登頂のパーティを
お願いしました。夏だからたまには夏期休暇というものをやら
かして、さわやかな山の上で
うまいビールでも飲みたいナーという気楽な気分でした。
できれば女子を連れて行くつもりでしたが、みやなおちゃんの
予定が合わず、後藤さんと
オカピーと野上くんと4人のパーティとなりました。
気楽なような気楽でないような・・・。
ちょうどいいような少ないような・・・。
後藤さんと愛の逃避行するより気のきいたパーティかしら・・
・。(嘘)
ごめん後藤さん・・・。

●あずさに乗って松本へGO!
朝6:30 新宿駅に到着すると、あずさの乗り場がわからず、
あたふたと野上君に電話。
ホームで落ち合えたのですが、二人とも同じキヨスクでおにぎ
り弁当を買っていたのが
可笑しく、笑っていると悠々と後藤さん到着。
オカピーは八王子で乗車するので、とりあえず三人で席に着き
ました。
話題はもちろん天気のこと。油断して行きにゴア雨具をはおっ
てこなかった私は、あまりの
雨のため、上半身びしょぬれでみんなに笑われる始末。
「まあとにかく行ってみないとわかんないから」
と、そこで深く考えるのをみんなやめている。
どっちかというと、行ってだめなら温泉に入って帰るしかない
よねー。という力まない姿勢で
みなあずさに乗っていました。

オカピー合流後、なんだか雨がやんで、松本到着のころには天
気は曇り。
「なんだ やんでるジャン」
という感じで、上高地行きのバスに乗車。そのころから希望の
光はちらちらしていたのですが
ぬか喜びはすまいという固い決心で、はやる心を抑えている皆

そんな皆を尻目に「いやー まだまだ」と首を振る後藤さん。
油断は大敵?

●上高地着、それから?
お昼ごろ上高地についてみると、なんと晴天!暑いくらい。
「日ごろの行いがいいから・・・」
と言いながら、上高地の観光客の群れを抜けて歩き出しました

初めての上高地は、とても山々や林、清流がきれいなところで
したが、なんとも人が多くて
観光地といったところ。軽装の登山者やカップルが多く、いか
にも場違いな我々。
ああ、軽装でサクサク行きたい・・・。
道は平らで整備されていて、歩くのも楽でしたが、今日は無理
をしないということで、
途中の横尾でテントを張ることにしました。(予定は槍平キャ
ンプ場でしたが、6時に着いて
テントを張るのは、きついねということになったのです。)

テントを張って、早速ビールでの宴会が始まりました。夕飯は
私持参のリゾットでしたが
お米をいためて市販のソースとマッシュルーム、えびなどを加
えたもの。
お米がなかなかやわらかくならず(玄米がまざっていたので)
火力をだいぶ使ってしまった
かもしれません。やっぱり山に持参するのは、佐藤のゴハンな
どすぐ使えるお米がいいかも。

お酒のつまみは私が持参したスモークチーズ、だれかが持って
きたかぼちゃの種などなか
なか豪華。横尾小屋にはきれいなトイレ(有料)もあってなか
なか快適でした。

起きる時間が早かったので、早めに寝たのですが、暑くってな
かなか眠れず、テントの中で
ガバッと起きたら、向かい側に寝ていた野上君を起こしてしま
い「眠れないー」と私がギャー
ギャー言っていると、秘蔵の「荒城の月」というリキュールを
出してきてくれました。
後藤さんとオカピーを起こさないように、テントのすみでこそ
こそ飲んでいると、後藤さんが
オカピーの足に「ドサッ」と自分の足を乗っけたので、「重い
よふさっち」とオカピーが寝言
をいい(寝る前にオカピーの寝袋を私が蹴ったので、それを覚
えていたのでしょう)私と
野上君は大笑い。翌日「寝言いったでしょ」と問いただしてみ
ると、
「ぜんぜん覚えてないー」
とオカピー。ケロリとしてます。

●二日目、接近・肉迫・登頂???→やっと槍平へ
何だかんだといって、二度寝してからは目を覚まさず、2時か3
時にゴソゴソ起きだして
後藤さんが用意してくれた朝ごはんの冷やし中華を食べ、まだ
暗い中を槍沢ロッジへ
急ぎました。少し歩いたところでヘッドランプはいらなくなっ
て、沢沿いの険しい道を
ひたすら登る、昨日とは打って変わって山道・沢道らしい道で
す。とにかくキツイ。
岩がごつごつしていて歩きにくいし、きれいな景色なんですが
あまり見ている余裕が
ないのが残念なところ。途中に山頂が見えるところがあって「
ほら、あれが山頂だよ」
と、後藤さんが指してくれたのですが、山頂は手のひらくらい
の小さな大きさにしか
見えなくて、「あそこに登るなんてムリムリ」と笑ってしまっ
たくらい。
「ムリムリ」
「ほんとムリ」
槍未経験の私と野上くんの二人は、かなりのニガ笑いでした。
ニガ笑いを通り越して、鬼笑いになったくらい。
それほど槍は遠かった・・・。

でも天気は良く、死にそうになりながら、肩の小屋の直前まで
たどり着くと、
皆は「天気良かったよ」と言うために携帯を掛けまくりました

そしてラストの急な坂を上ると、そこには小屋でビールを飲ん
でいる人たちが
あふれていて、右の方にはちょこんと槍の穂先が。
「混んでいないし、少し休んだら登ろう」
と後藤さん。
雨具だけを持って早速登頂。
鎖場と階段が怖かったけれど、なんとか登頂。
曇っていたけれど、なかなかの眺めでした。

肩の小屋に帰ってきて、ここで泊まるのかと思っていると、
「天気が悪くなるから、今日下ろう」
と後藤さん。
槍平までの高原の道を急いで下り、沢道っぽい道を槍平まで下
りたのですが
この道がとても遠く、すでに長い時間行動している私たちには
とてもキツかった
のです。18:00になっても、ぜんぜんキャンプ場が見えてこな
い。
後藤さんはキャンプ場の受付のために先に行き、最後のところ
ではオカピーも
先に行ってしまい、二人でのろのろ歩いていると、後藤さんが
迎えにきてくれて
荷物を持ってくれました。

キャンプについてから、後藤さんがすでにテントの用意をして
くれていて、冷えた
ビールをくれたのですが、それを飲む元気もなく、死んだよう
に眠りました。

●雨に降られて・・・・
夜から激しい雨が降り、朝も雨が降り続いたので、野上君が用
意してくれた
朝ごはんを食べた後、ゴア雨具を装着し、6:00頃から新穂高
温泉へ出発。
沢道なので歩きにくく、いくつか流れを横切るところもあり危
険な感じでした。
3時間くらい歩いて車の通る林道へ抜け、そこからは平坦な道
。おしゃべりを
しながら歩いて新穂高へ抜けました。
着いてみると、共同浴場は混みこみな上に時間があり、ちょっ
とお風呂に入って
からすぐバスへ。松本についてからは「つぶて」というロック
な定食屋に入って
空腹を満たし、あずさで新宿へ。

最後は雨に降られましたが、とても充実した3日間でした。
********************************************************

野上 貴嗣です。

8月15日(金)〜17日(日)で、後藤さん、ふさっち、岡ピーと
一緒に槍ヶ岳の山行にいってきました。
槍ヶ岳って日本で5番目に高い山だそうで、僕にとっては、
けっこう体力のいる山行になりました。

山行報告はふさっちにお願いしていますが、僕の方からもちょっと
感想を書きます。

15日早朝のどしゃぶりの雨から出発して、中止かな?とはじめは
思ってましたが、松本に到着した時には雨も徐々にあがり、当日は
横尾キャンプ場に泊まりました。
なかなか寝付けなかったのですが、19:30過ぎには消灯して、
16日は朝2:30の暗い中に起きて、山頂を目指して登りました。
その日は天気が結構良くて、とてもラッキーでした!
途中には高山植物の花がきれいだったり、残雪があったり、その
冷たい水を飲んだり、また、山頂の槍ヶ岳からはほかの山々が
景色良く見ることが出来て、とても楽しかったです!
(でも16日は13時間もの行動をしてクタクタに疲れました。。。)
夜から雨が降り始めて、17日は、レインコートを着てなんとか
無事に下山しました。。(下山途中に牧場があるのですが、そこで
飲んだ牛乳が美味しかった。。。)
その後、電車にのり、東京に17:00ぐらいに到着しました。

明日からまた月曜日で会社なので、がんばりたいと思います。

では。
**********************************************************

正式な山行記録と日記はふさっちがやってくれることに
なっていますので、ジャッキーに引き続き、槍ヶ岳の所感です。

8/15
集合した新宿駅は水も滴るいい女状態なんてもんじゃない、
ザーザー降りじゃん!
よい子はキレット組のように中止にすべきなんだけど
最近読んだ岩崎さん(無名山塾主宰)の本に
「雨予報でもとりあえず現地へ赴くんです」という件が
頭にインプットされていた。
いや、台風直撃とか、台風による前線の活性化なんかで
もうそりゃ予め交通も止まるほどなんて場合は別だけどね。
ん、まぁ行ってみてだめなら温泉さ、なんて柔軟ムード。

車窓から見る多摩川や相模川なんて濁流ゴゴー。
松本に着いたら、んんん、雨はやんでいた。
上高地に着いたら、ほよよ、晴れ間が覗いていた。

事前に見た天気図からすれば、前線の谷間に入る可能性もある。
いいや、とりあえず横尾とか槍沢までは安全圏だし、お〜し行くべ!
結局ババ平までは行かずこの日は横尾でテン泊。
雨予報のせいかそれほど混んでいない。

8/16
山の起床は朝早いんだ!当たり前だろ!
午前2時半。普段なら寝る時間だよ〜。
ありゃま、空の真ん中には煌々とお月さん&最近接近している火星さん。
一気に心ざわめきだす、うししし・・・
槍見河原からはツーンと遠くに立っている槍さんが見える。
平地ではみんなそこそこ早いけど
後半の登りは慣れない荷物の重みかかなりペースダウンしてたね。
お陰でおいらは体力温存できたぞ、ははは。

これも悪天予報のせいか、槍頂上への登りもそんなに混んでいない。
すれ違う下りのおじちゃんおばちゃんパーティ危なっかしい。
おじちゃんが鎖場を恐る恐る下るおばちゃんに指示を出している。

「鎖はぁ、両手で持ってくだるんだ〜」
おいおい両手で持ってたら振られちゃうだろぉ
片手で補助程度に持つんだよぉ、と・・・まぁいいか
おじちゃんのプライドもあるしな。

で、ここで停まるか、槍平に降りるか、微妙な判断を要する午後2時。
ん、でも、前線の谷があるなら山が来るかもしれん。
携帯調査でごみちゃんに電話したら
「明日は下り坂」(もう下る途中だったけどね)。
みんな疲れているだろうなぁ・・・だって13時間以上の行動だもんなぁ。
でも降りて安全圏に停まった方がよいよなぁ。

雲を見ててもこの時点では積乱雲の発達はなさそうだし
何より雷風を経験的に感じない。
(あの生ぬる〜いやつだよ)
何とか日没前には槍平へ着く。みんなヘロヘロだったようで^^。
でもこれは正解。

8/17
未明から雨。でも3時起床!当たり前じゃん。山なんだもん。
5時過ぎに出れば予定より一本早いバスに乗れるかも。
途中、滝谷を通過。あぁあの大滝が今年の冬に荒井たちがアプローチした滝か。
この谷を渡るとき上部の雪渓のせいか、とっても冷たい、ブルブル。
新穂高温泉に着く前から本降り。
バス停の無料風呂はほ〜んとに時間がほとんどなくて
それでいて結構混んでいて、パッと入って速攻バスに乗った。
ま、早く帰れたし、初めて一般ルートから槍に登れたし
あぁ夏の北アルプスってやっぱりいいなぁ・・・と
昔に戻れた感じでしたとさ。

後藤

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