仙丈ケ岳 〜 地蔵尾根で 〜
- GPS
- 12:02
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,236m
- 下り
- 2,207m
コースタイム
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 12:05
天候 | くもり後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・5台前後分の駐車スペースはあります。 ・この日は自分の車以外、スタート時に1台、下山時は駐車なし。 ※登山口のある集落に入る道は、舗装工事のため、2016年8月6日までは8時から12時、13時から17時の時間帯は全面通行止めだそうです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山口⇔松峰小屋分岐点】 ◆林道との併用区間までは、割と幅広の土のクッションが効いたトレイルです。 ◆林道との併用区間が300m(標識による)、800m(標識による)、約10mの三カ所あります。 ◆林道から登山道に復帰する地点には標識が設置されています。 ◆林道と平行に登山道が伸びている区間は谷側に少し傾斜しているので、少し歩きにくいです。微妙な上り下りのあるトラバース路で疲れた足にはきつい道でした。 ◆松峰小屋分岐点手前のピーク付近は倒木などもあり、少し歩きづらいです。 【松峰小屋分岐点⇔森林限界】 ◆地蔵岳ピーク付近(登山道は地蔵岳のピークは踏まずにピークの北側をトラバースしています。)はジメついた歩きにくい道です。 ◆雨で濡れた木の根や倒木は滑りやすいので要注意です。特にソールが固い靴だと至る所でスリップします。 ◆標識はほとんどありませんが、登山道であることを示す赤リボンやピンクテープがあります。踏み跡もしっかりしています。林業用のピンクテープが巻かれた木もありますが、特に惑わされることもないでしょう。 ◆帰路では、地蔵岳と丸山谷の頭の間の小ピーク、丸山谷の頭付近で数十mの登り返しがあります。 【森林限界⇔山頂】 ◆少しザレている所やちょっとした岩場もありますが、概ね歩きやすい道です。 ◆メインルートと合流するまでは登山道を示す印はほとんどありませんが、踏み跡は比較的濃いため、道迷いする恐れは少ないと思います。 |
その他周辺情報 | ◆入野谷で入浴。 ・大人600円。 ・人工温泉ですが、わりと綺麗な施設でした。 |
写真
感想
仙丈ケ岳の地蔵尾根に登ってきました。
実は、このルート、前々から登ろうと計画はだけはしていたのですが、延び延びになってしまっていました。
地蔵尾根は、展望が無い単調な登りが続く、面白みが少ない長大な尾根でした。
事前に過去の記録を確認して、分かってはいたのですが…。
ただ長いだけならまだしも、歩きやすい道でもありませんでした。
特に、この日は雨上がりで、濡れた木の根で滑る滑る。
転倒こそしませんでしたが、特に下山時は何度もスリップしてしまいました。
この日地蔵尾根でお会いしたのはトレランの方一人のみ。
仙丈ケ岳のメインルートは多くの登山者で賑わっていたのとは実に対照的でした。
人気の程が示す通り、正直に言って、あまりおススメできないルートです。
とはいっても、中央アルプスから見ると主稜線を除き南アルプスで最も目立つ尾根だけに、体力に自信があれば、一度チャレンジしてみるのもいいかもしれません。
散々地蔵尾根を酷評しておいてなんですが、全く見所が無かったわけではありません。
特に森林限界を超えてからの展望は予想外の美しさでした。
仙丈ケ岳と言えば、仙丈藪沢カールを従えて、どっしりとおおらかに構える山容が一般的なイメージだと思います。
それに対して、地蔵尾根から眺める仙丈ケ岳は全く異なる印象を与えてくれます。
峻険なアルプス的景観は、息をのむほどの美しさです。
地蔵尾根への分岐点から往復30分ほど寄り道をすれば、この展望が楽しめるので、仙丈ケ岳に登ったら、是非寄り道をしてみてください。
凛とした美しさを湛えた仙丈ケ岳に心を奪われること請け合いです。
コメント
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usofuyuさんこんにちは。
地蔵尾根詳細ありがとうございます。いづれ行く予定です。
総距離を見るに緩やかで登りやすい道なのかな〜?って思ってたんですが
(TJARでも使われているルートのようなので)全然違うみたいですね
森林限界も高そうですし、試練を感じます…
中アから目立つんですね、知らなかったです。勉強になります
alsoさん、こんにちは。
地蔵尾根が「歩きにくい」と感じたのは、自分にとって苦手なトレイルだったことが大きいです。
トラバース路を歩くのが苦手なんですよ。
別にルートがそれほど荒れているわけでもないので、人によっては「歩きにくい」と感じないかもしれません。
あと、晴れて乾燥していれば、木の根を踏んでもほとんど滑らないので、歩きやすいと思います。
ただ、黒戸尾根や夜叉神峠からの鳳凰山などトレランの方がよく走っているルートと比べると、歩きにくいことは確かです。
alsoさんにとっては大した試練にならないかと。
中アから仙丈ケ岳を見ると、山頂より地蔵尾根が目立って見えます
usofuyuさん、はじめまして。
同じ日に後から地蔵尾根を登ってました。
松峰小屋で一泊したので、usofuyuさんが下山されているときは小屋の中でした。
仰る通り、私達にも歩きにくいと感じる道でした。
usofuyuさんのコース状況の説明がとても丁寧かつ詳細に書かれておりますので、レコを見ながら「そうそう、そうだった」と何度も頷いてしまいました。
私達の方は翌日天気も悪く、展望も無く・・・
良い事はあまり無かったのですが、達成感はかなりありました。
またいつか歩こう・・・
と思えるようになったら、また行ってみたいと思います
それでは。
ssPENTAGONssさん、こんばんは。
はじめまして。
ニアミスだったんですね。
帰路で小屋に立ち寄ろうかとも考えていたんですが、そんな余裕はありませんでした
ssPENTAGONssさんのレコのほうが自分なんかのレコ以上に丁寧かつ詳細に書かれていて、大変参考になる素晴らしいレコですよ!
同時期に同じルートを歩いている人のレコって面白いですよね。
ssPENTAGONssさんのレコを拝見して、自分も「そうそう、そうだった」をやらせてもらいました。
また、ssPENTAGONssさんとHEPTAGON君には、どこかでお会いしそうな気がします。
今後もよろしくお願いします。
usofuyuさんの詳細かつ分かりやすいレコのお陰で私も無事に登ってこれました 一言お礼を言いたくてコメさせていただきました。
登った後に再度拝見しても正確なレコだと感心しております。
しかもお花の事もお詳しい
登って実際に見た花も多く勉強になります。
ありがとうございました!
fumihiko_onoさん、初めまして。
わざわざご丁寧に、ありがとうございます。
地蔵尾根山行、お疲れ様でした
onoさんが登られた7月19日は絶好の気象コンディションだったんですね。
森林限界を超えてからは周りの名峰たちも堪能できたようで、羨ましいです。
クマさんにも出会えたようで…。これは羨ましくはないですが
地蔵尾根は、樹林帯の展望の効かない区間が続くため、実に「長い」と感じてしまいますよね。
自分も体力以上に精神力が必要なルートと感じました。
今後もよろしくお願いします。
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