北鎌尾根 P2から
- GPS
- 56:00
- 距離
- 44.4km
- 登り
- 4,378m
- 下り
- 4,388m
コースタイム
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 11:01
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:50
- 山行
- 12:26
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 12:56
天候 | 14日 晴れ 15日 曇のち雨 16日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
北鎌尾根は 一に天候 二に体力、三にルーファイ、4に軽量化
5に岩稜経験
本当は沢の予定でしたが、息子との休みが合わずそれなら
ソロでもそれほど厳しくなく、3日間静かに且つガッツリ歩ける
北鎌尾根P2からをやって来ました
北鎌は6回目ですがP2からは最初の時以来38年振りなので
殆ど記憶に無く、今回初ルートの様なものです
湯俣から入るのが一般的なのですが、一人だと車の回収が大変
なので新穂高起点に周回する事にする、それには槍の飛騨沢から
千丈乗越に出て其のまま千丈沢を降りて行き、沢沿いに
千天出合まで行くのが都合が良い
前日は飲み会で遅くまで盛り上がり、その分朝が遅くなりました
新穂高に着くと駐車場が何処も一杯で中尾温泉口駐車場に辛うじて
駐車 もう7時を回ってる・・
まあ今日は千天出合までなので8時間位見とけば良いだろうと
歩き出すが飲み過ぎと寝不足で調子が悪く千丈乗越で13時
を回ってる
千丈沢から千天出合まで3時間見てたがガラガラの浮き石で
思ったより時間がかかり四時間掛けて漸く千天出合、いそいで
ツエルトを張り終えると暗くなり濡れた衣服を着替えツエルトに
潜り込む尾西の五目御飯と卵スープを食べシュラフカバーに潜り込む
ラジオであすの天気予報を聞きたいがオリンピックばかりで中々
天気予報が聞けない、漸く9時のニュースが聞けた 明日は雨、
午後から雷を伴い強く降る・・・
明日は午前中に北鎌ノコルまで行き雨が強ければ北鎌沢を降りて
天上沢の安全な所でツエルトを張ることにする
次の朝、少し寝すぎていそいでラーメンを食べ、5時46分歩き出す
天場から天丈沢沿の踏み跡を辿り左岸に渡渉して
P2の取り付き点までスムーズに行けるかが最初の関門
此処は難なく通過するが途中で降りてくるソロの方とすれ違う
前日は同じく千丈沢を下降しP2取り付きでビバークするも、
今日は悪天候なので諦めて降りてきたらしい、
湯俣へ降りるそうです・・
少々の雨なら北鎌ノコルまで行けば何とかなりそうなのに・・・
渡渉点で水を3.5L汲んで稜線ビバークに備えるが
3日分のテン泊装備に加えて水を足すと12Kと重い
P2までは急な尾根ながら問題なく通過する P3とP4は森林とやぶ
でここも問題無く通過 P4の頂上は平でテント1張り分のスペース
有ります、ここで雨が降り出す、P4から痩せた尾根を少し下るといよいよ
前半核心部P5の巻道、他の方のレコでは尾根から20m懸垂下降して
草付きに降りると書いてあるが、少し戻って鞍部から急なルンゼ
を下り草付きに出る
草の根につかまりながらトラバースすると小尾根にぶつかる
尾根に沿って登って行くとガレたルンゼになり、小尾根の上部で
乗越すとその先も、もっと悪いルンゼになりそこをガラガラ落石を
起こしながら登り切るとP5とP6のコルです
P6は向かって右の幅は広いが浮き石だらけの急なバンド、
此処でロープを出したレコも有るが、そんなに難しくなく
フリーで通過すると
ヤブ尾根になり登ってゆくとP6頂上、痩せ尾根を通って直ぐにP7です
P7から急な尾根を木につかまりながら降りてゆくと見覚えの有る
コルに降りる 北鎌ノコルにつきました。
前半核心部は P2の取り付き、5,6峰の巻道が判るか、ロープ無し
で行けるかが問題です
、今回其処の通過中雨が一番強く降り
ガスも出て踏み跡も消えてる所も多く苦労しました
2回行き詰まり戻ったが、でも長年の勘でここしか無いだろうと
歩いて見ると踏み跡が出て突破出来ました
ロープの欲しい様な所もなく、割合呆気なく突破でき、P7は急な
岩尾根ですが木につかまり難なく通過する
北鎌ノコル11時14分着、が雨降ったり止んだり
さてこれからどうするか、ここでさっさとツエルトをはり
ビバーク、いや沈殿するか、ですがこの後更に雨が強く降り雷も
伴う予報、此処は一旦天上沢まで降りることにする
担いできた水を全部捨ててから降りてゆく途中で分富ケルン
に立ち寄り、下から見やすい様に少し整備をする
天上沢に降りると皮肉にも雨も止み稜線のガスも取れて明るくなる
天上沢は水が枯れてるので水の有る所まで上がってゆくと
間の沢まで来てしまいました、ここは冷たくて綺麗な水が
豊富に流れてて、広く以前にも幕営経験が有り大雨でも安全です
それに明日雨なら水俣乗越まで容易に戻れるし、晴れれば
北鎌沢出合まで近いので都合がいい
ツエルトをはり終えると晴れてきたのでロープを張り
濡れた物を干す
夜は快晴 月明かりが煌々と照らし続け槍もよく見えます。
そして16日の朝も快晴です これは行くしかない 。
この先は皆さんのレコがいっぱい有るので割愛します。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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さすがです。
夏のp2からだけでも大変だと思いますが、北鎌のコルから一旦避難するのはすごいと思いました。
しかしごみがあるのですね。
私も大昔3月に歩いたときに雪洞の中にガスボンベが捨ててあったのに腹が立ちました。
doravさん コメントありがとうございます。
今回は、息子と沢に往く予定でしたが、休みが合わず
一人で三連休をどう過ごそうか考えた末、40年前にもこのルート
で歩いてるが、ほとんど忘れてるルート 今回行ってきました。
先行者がいたのにも驚きましたが、P2取り付きで天候が思わしく無いと
帰ってしまうのも驚きました
コルから避難したのは半ば諦めて降りてきただけです
次の朝晴れてたので、思い直しただけ
結果として効率の悪い行程になりまし
あの天場のゴミは昨年もありました
今年の登山者のせいでは無いのです。
お身体の方はほぼ全快でしょうか
日記は毎回読んでましたが、痛々しくてコメントの言葉が見つからず
とは言へ失礼しました。
higaerisazenさん、こんばんは!
北鎌尾根の末端からのコースは湯俣からの沢登り区間が相当厳しくなり、北鎌尾根よりも沢登りが核心と言われていますが、千丈乗越から行くというのは初めて見ました!
来年は千丈乗越を下降して硫黄岳を目指そうと思っていましたので、とても参考になりましたし、また北鎌尾根にも末端から登りたくなりました。
それにしてもhigaerisazenさんの安定感は記録を拝見していて感じます。
素晴らしい記録ありがとうございました!!!
kai さんこんばんわ
p2から取り付く場合湯俣から入ると車の回収が
厄介だし、遠い・・
新穂高なら無料だし慣れてるから安心
千丈沢は一度下ってみたかったことも有りますでも
歩く距離が長いし高低差があるけれど、まー3日あれば
調度よい距離 楽じゃないが特別きついルートでもないので
それに一人でも特に危険じゃ無いので楽しい時間を過ごせました
P5,p6の通過にロープがいると云う記述が有るが、何処が其処か
わからぬまま北鎌ノコルまで来てしまい晴れてれば、簡単に抜けられ
ると思います
ネットではちょっと大袈裟に書いてるんじゃ無いかな
硫黄尾根ですか・・
長いしアップダウンもキツいです
おっとこれはkaiさんの得意分野でした
取り付けそうな所が数か所有りましたが北鎌より数段上の
ルートです、がその分楽しいでしよう
僕も行きたいです
p
こんばんは。
千丈沢を下るとは意表をつかれました。
でも新穂高から入るならその方が効率的ですよね。
さすがです。
私のほうは前穂北尾根につづいて北鎌尾根の完登を目指して
9月17日〜19日でP2から予定しています。
お天気があまり良くないのが気がかりなんですが・・・。
それでも出来れば行きたいです。
核心はP5を巻くところなんですね。
教えてください。
水俣乗越から行く予定ですが、
P2取付き地点でテント張れる場所はありますか?
私のエアライズ2でも張れますでしょうか?(2人用です)
それと独標ですが出来ることなら直登してみたいのですが。
難しいでしょうか。
「P2取付き地点でテント張れる場所はありますか?
私のエアライズ2でも張れますでしょうか?(2人用です)
それと独標ですが出来ることなら直登してみたいのですが。
難しいでしょうか。」
P2取り付き地点には二ヶ所4・5人用が張れるスペースがあります
先客が無ければ、上の段の方が川から遠い分、静かで良いでしょう
それより取り付きを見逃さないように、右岸からガレた小沢が
出会う所、左岸に里山の様な、杉林の緩い尾根が出て来てる
その尾根の裾が広くて其処だけ北鎌らしくない場所です
薪も豊富に有ります、
天井沢の水量が結構多いので、沢靴のほうがよい
ストックも有ったほうが良いが、後が邪魔なだけ
迷うところです
P2・P4にも二張分のスペースの天場有ります。
独標の直登ルートですが、北尾根をフリーで行かれた
siriusさんなら大丈夫行けます!!
まず独標の基部、緑のフイックスの有る所を左に10m位行く
這松の中の踏み跡を辿り見上げると、ロープの下がった
フェースの左に、ダケカンバの生えたルンゼが見えます
一段上に上がって、ルンゼの下に行くとシュリンゲが
ぶら下がっている、そこがルートです。
僕は右手をシュリンゲの輪に通して、左手を肩幅より少し広く
胸位の高さに有る、少し凹んだ所を押しながら、
右足を伸ばして少しの出っ張り
に引っ掛かけじわりと持ち上げ、体重移動する
そうするとシュリンゲから右手が離せるのでその上の
ガバを掴める、いや引っ掛ける、左手を上一杯に伸ばすと
其処にもガバが有るこれで立ち上がれる
後は楽にフリーで行けました
ポイントは右足を何処にかけるかです。
右手が使える sirius さんなら楽勝だと思いますよ
5峰の巻ですが、ポイントは下降点を間違えないこと
他の方のレコでは懸垂下降で降りると書いてるが
その手前のコルから左手天井沢側の急な草付きルンゼ
を木につかまりながら降ります、水俣乗越から天井沢
に下る所に似てますがガレてはいません
4,50m降りると傾斜も緩くなり草付きのカール状の
所に出ます
その草付きをほぼ水平にトラバース木の茂った小尾根
にぶつかり、尾根に沿って登って行くと踏み跡が有
るので後はそれに沿って登って行けば良いと思います。
余り書くと楽しみが無くなるのでこの辺にしときます
天気さえ良ければ大丈夫ですよ
いや多少の雨なら大丈夫です。
楽しんできて下さい。
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