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四国の名峰・剣山を訪問する際に、吉野川を越え、つるぎ町貞光（さだみつ）に入ってから、貞光川沿いの国道438号線を車で走りました。その途上で、「二層うだつの町並み」、「鳴滝」、「土釜」や、“日本一”や“天然記念物”という文字を冠にしたエノキ、カゴノキ、ヒノキ、トチノキなどの案内プレートが次々と目に飛び込んできました。これらの自然や史跡を無視できない我々は往路および復路でその中のいくつかを訪問することにしました。観光スポットへ通じる道には案内プレートが設置されている所も多いのですが、肝心の目的地がよくわからないケースも多く、それがかえって興味をそそられます。
後に「観光案内MAP つるぎ町」でわかったのですが、これらの見所を1日でまわるには時間が全然足りないほど、自然や史跡に満ちあふれていました。
【渓谷と滝コース】
貞光川は高度差があり、美しい渓谷に水量の多い滝がいくつも見られます。特に土釜（どかま）は、徳島県の名勝地であり県指定天然記念物に指定されています。
【巨樹コース】
つるぎ町の巨樹巨木約100本のうち貞光川沿いの一宇地区には80本が存在し、天然記念物の大エノキや桑平のトチノキなど、伝説と共に地域が守ってきた生活文化が残っています。周辺集落は、霊峰・剣山へ至る尾根すじの古道沿いに形成されており、今でも過酷としか言えない独特の山岳集落の景観を見せています。
【二層うだつの町並み】
“うだつ”は本来、日本建築用語の「うだち」がなまったもので、本来は、屋根の軒木を支える柱のことを指します。 うだつは二階にあり、隣家が火事になったとき、外から火が回ってこないようにするためのものですが、次第に富の象徴として使われるようになりました。商売が繁盛して家を建てる甲斐性を示すたとえとして、「うだつが上がる」とも言われるようになりました。
貞光のうだつは「二層うだつ」と呼ばれ、全国的にも非常に珍しいといわれています。二層になったうだつの正面には、美しい鏝絵（こてえ）や凝った意匠の軒飾りなどが施され、美術建築としての風格も備えています。
【お土産に半田そうめんと金長まんじゅう】
吉野川沿いにある「道の駅貞光ゆうゆう館」でお土産を購入しました。
一つは半田そうめんです。半田そうめんは約200年の歴史があり、「全国そうめんサミット 2023 in 小豆島」で行われた『全国そうめん鑑評会』で金賞を受賞しました。四国山脈から吹き降ろす冷たい風と、吉野川の澄んだ水、そして良質の小麦から作られたつるぎ町半田の優れた風土を象徴する特産品です。やや太めでコシが強いので、まるで細いうどんを食べているような食感で食べ応えがありました。普通のではなく、すだちそうめんにしましたが、小麦の味が強く、すだちの風味はしませんでした。のどごしが良く、普通のそうめんだと思えば十分おいしいです。
もう一つは金長まんじゅうです。金長まんじゅうは1937年に製造が始まりました。日本で初めて皮にチョコレートを用い白餡を包んでいるのが特徴です。ひよこ饅頭の皮にチョコレートを練り込んだといえばイメージしやすいでしょう。ちなみに「金長」という名は、地元に伝わる民話の阿波狸合戦の狸の名前からとられているといわれています。直径5�冂�の茶色く丸いまんじゅうは、狸のお腹を表現したものだそうです。少し洋風なのでコーヒーにも合います。「第22回全国菓子大博覧会名誉総裁賞受賞」した銘菓のようでした。
国道438号沿いには巨木や滝の標示が多いですね。そして小さな祠が道べりに続き，古くからの人々の暮らしを感じます。
名勝の標示が気になりつつ，帰路は「はよ帰らにゃいかん」とスルーしてしまいがちです。が，じっくり回れば相当見どころがありそうです。一宇の辺りで道を逸れて，山腹に散在するポツンと一軒家のような集落を見て回ったことがありますが，家の前が大雲海になりそうな天空の集落のようなとこばかりでした。
エメラルドグリーンの川の色も四国らしいです。おじゃましました。
こんばんは。
今回、帰路では東祖谷、西祖谷の自然や史跡を楽しむつもりでした。
ところが、台風が近づいてきたこともあり、最短コースである
貞光川沿いのコースを下りました。
今回紹介したスポット以外にも
国内最大規模の急傾斜地集落・家賀集落や望郷之丘、
貞光地区と半田地区に点在する端四国八十八カ所、
吉良のエドヒガン、ひょうたん桜など、桜スポットが10箇所前後など、
つるぎ町のどこに行っても、興味を引くものが必ずあり、
見損ねた所も含め、再訪することは間違いありません。
無駄に観光化されていないのも気に入りました。
特に桜や紅葉の時期に訪れると、
全て見て回るのに、2、3日は必要になると感じられるほど、
本当に見所が多い地区でした。
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