いつもの役所巡りの観光資料集めのつもりで。
奥多摩は駅の直ぐ近くに観光案内所やビジターセンターもあるのでそっちで十分資料は集まるのだが、他にまだ何かないかな・・・と。
「奥多摩 山里歩き絵図」全22集なんていうのを手に入れた。
これ、けっこうよさげ。
ついでに以前から気になっていた奥多摩を歩くと所々で目にする「奥多摩自然文化百選」の立て札のことについて聞いてみた。
カウンター越しの人に
「奥多摩歩いていると時々”奥多摩自然なんちゃら文化なんちゃら百選”の看板を見るんですが、その百選のリスト、ってないですか?」
「なんちゃら百選?その資料??知らないなぁ・・・」
後ろの席に座ってるお偉いさん(たぶん)に向かって
「課長、知ってます??」
聞かれた人は、さもめんどくさそうに
「知らないな、ここにはそんな資料ないな」
と冷たく一言で拒絶。
「ちょっと、誰か知ってるか、電話かけて聞いてみますね」
そして他の課やいろんな部署に電話して20〜30分待たされてようやくそれがわかった。
「奥多摩町自然文化百選」という小冊子があった。
他の係員が一冊持ってきたり、役所の後ろの戸棚からも一冊出てきた。
(そうだよな、やっぱそういうリストあるんだよな)
「ありましたけど、でも、これは今お渡しすることはできません」
「ン???なんで?」
「平成14年頃に発行され、当時は一般に配ったりもしていたようですが今は廃版になっていて一般に渡せる在庫はないので」とのこと。
「残念ですね、10年前に来れば差し上げられたかも・・・」
だと
(二冊あるんなら一冊くれればいいのに・・・
大体、役場の職員が誰も知らず、そのものを突き止めるために20分〜30分もあっちこっち電話かけてやっとわかるような資料、もういらんだろうに。それに誰も存在をしらない小冊子の一冊ぐらいなくなったって何も問題ないじゃん。もっと言えば当時は普通に配ってたならなくなってもその延長でなんとでも理由づけできるだろうに。)
と、思ったが大人しく諦めた。
どうやら、「奥多摩町自然文化百選」というのは、今は誰もどこの部署も管理しておらず立て札だけが朽ち果てるのを待っているだけ、というのが実情らしい。
その当時、観光推進の対策として上の鶴の一声で立案され、選定したり、立て札立てたり、小冊子印刷したりしたのだろうが、上が変わったか年度が変わったか何かで引き継ぎも申し送りもされることもなくうやむやになってそのまま今になっているらしい。
これって典型的な役所仕事の気がしてしまった。
地方創生とか活性とかでその場その時で色々目新しい対策が行われているようだが結局はその場限りの対策がほとんどで地道に継続した対策がなされない限り地方の衰退、過疎はこの先も止められないんじゃないか、と思ってしまった。
ま、自分のような外部の人間には口をはさめない、役所内の縦割りの問題とか、管理維持経費、人夫、人件費や利権など色々問題も一杯あるのだろうが、ちょっと残念に思った。
ちなみに百選の種類は小冊子の目次をコピーしてもらったし(画像:中)、グーグルで「奥多摩自然文化百選」で検索するとマップが表示されるので大体の内容は知ることができた。
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=z84OQGzzvNYc.kXHl9nj5Jz4E&hl=en_US
しかし、日本人、って百名山とか、名城百選とか、景色百選、滝百選、道百選とか・・・ほんと百が好きなんだな・・・
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する