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「あらら・・辞めちゃうの〜?」
「もう、後継ぎもいないしな・・・」
今の時代、山用品に限らないが、個人経営のお店、って相当厳しいのだろう、と思う。
この街に引っ越して来て、初めて見つけた時に、ちょっと嬉しくなったお店だった。看板に1962年と書かれているからもう50年以上やっていたらしい。
「今時、珍しいですよね」
「以前は4,5軒はあったけど、今はウチ一軒だけだよ」
など話ながら時々覗いてはいた。せいぜい5坪〜10坪の小さな店内にはザックからウエアー、靴、小物まで一通りの山用品が所せましと置かれていた。
が、今の様に装備や道具が多様化して、買う側も色々な情報や知識が簡単に得られるようになると、やはり品ぞろえの限界を感じてしまう。
時代の流れ、と言ってしまえばそうなのかもしれないが、やはり一抹の寂しさを感じる。
「値札は安くなってるいる方だよね」
「高い方でもいいよ、おタクがよければ(笑)」
「これ、もうちょっと安くなる・・?」
「しょうがね〜な・・・」
「ま、こうやって話しながら商売やっている方が味があると思うんだが、今の山ガールに言わせると、”味がある”と言うより”匂いが臭い”なんてぬかしやがる」
「そうね、イシイあたりの方が彼女達には入り易いのかもね」
「どうすんのこれからお仕事?」
「悠々ではなく窮々自適な年金暮らし・・」
自嘲気味に語ったのが印象に残った・・・。
さようなら・・・・
高校生のとき、イナカの町にはICIもカモシカもモンベルも無く、サヤマとブンリンというのがありました。こんな感じの店です。確認に行きたくなりましたよ。なけなしのバイト代握って靴やザックを買いにいきました。
自分ではちょっと相手不足でしたが、もし、yoneyamaさんが訪ねたら、店の親父さん、とても喜ぶだろうし、話も合う、と言うより多分尽きないでしょうね。
もしかしたら、お店閉めて「おい、行くぞ!」ってそのまま飲みに行ってしまうかも・・
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