よくいろんな人に、「山登りってどこが良いの〜？苦しくない？何で山に登るの〜？」等々訊かれる。
正直なところ、自分でも絶対的な答えは無いけど、「下界では得られない達成感とか壮大な景色だよ」と答えちゃったりしていた。
もちろんそうなんだけど、山に魅かれるもっと違う答えがあるような気がしていた。
先日ある資料館にあった古い雑誌に、「人はなぜ山に登るのか」という文が目に留まった。
隣がその資料館に展示してある方の紹介ページだったけど、そちらの文の方が気になり、じぃ〜っと一気に読み、「ほほ〜」なんかこれかもしれないと思えた。
以下、その雑誌より
著名な人類学者であり登山家の今西錦司さんが「なぜ山に登るのか」という一文を残しています。
「動物は何かに出会って衝撃を受けると、身を守るために逃げ出すか、撃退しようとする。
ところが、とうてい勝ち味の無い大きなものに対しては降伏という反応を示す。人間にとっての山は、これらの例だ。
こうした反応は人間以前の生物の時代から受け継いできた。だから、山と対して、山を偉大だと感じた瞬間にわれわれは既に、山への帰順、帰依、帰趨（きすう）を表すような心構えになるのは当然なのだ。」
自然の営みの中で生まれてきた人間には、偉大な自然に対して思わずひれ伏すような心の動きがあったのでしょう。
ふむふむ・・なるほど
なぜ、山に登るのか？
奥深く偉大なテーゼですなぁ（笑
わたしの場合は、山に入ること自体が好きなんで、ピークはおまけ
勿論、目標あって歩みを進めているのですがね
自分が背負えるだけの荷物で、数日の延命を計る・・
人生だとは思いませんか？
小欲智足（少欲知足）の原点に返って、何かだらだらと長い人生からまとわり付いた自分の生活の余分な物を考えながら、死という現実と向き合うと、おのずとあの世への荷物は、自らの内面にある智という荷物だけでありそれを磨き続けることの大切さを思い知るのです
ふふふ・・ちょいと理屈っぽくなりました（＾＾；
サバイバルできる力・・それが生きるという純粋な形であり、それを磨けるのが「登山」なんでしょうね
楽しく自分を磨ける最高のスポーツなんでしょう
本来、自分と向き合い、自分と戦う形なんでしょうね。
コースタイムとか、百名山とか、どうして人間は、競い合うのでしょうね・・
ふふふ・・別に批判するわけじゃないので、あしからず
でわでわ
朝から雑文、容赦
おはようございます。
私は、「その答えを見つけるために登ります。」
なーんて、ウソウソ。
言葉にできるような明確な答えは、永久に見つからないかも知れませんねぇ。人生と共に変わって行くモノなのかも知れませんし。
私は当初、「現実逃避かもしれないと思っていたけれど、いや、ヤッパリ山が好きだから。」などと答えていたものですが、悲しいかな最近は、「結局は、現実逃避。」なのかなぁ、と率直に思っています。
ただまぁ、理由は人それぞれ、何だっていいでしょうし、また、見つからなくても、一向に構わないとも思いますね。
uedayasujiさん、おはようございます。＆コメントありがとうございます！
「楽しく自分を磨ける最高のスポーツ」なるほどです。
小欲智足…全くもって同感です。
山から帰ると感謝を忘れている自分に気づかされます。
色んな事を考える機会を与えてもらっている山にも感謝だなぁ。
って、最近は下山後の温泉＆湧水＆産直がメインになりつつあるのですが…
山登り、良いですよね〜。←いまさらかい！
kinoeさん、初めまして。コメントありがとうございます。
「苦しくないの？」と訊かれ「すっげ苦しいよ」と答えた後に、何で苦しいのに登るんだ？と自分の中で疑問が生じるのも確か。
人それぞれ、色んな目標を持って山に入られる。
どんな人でも受け入れてくれる山は偉大です。
山のように寛容な心を持って、生きて行きたいもんです。
こんな事考えてたら、次のお山が楽しみになりました。
ありがとうございます。
いいですね。なぜ山に登るのか？
あまり深刻に考えたことがありませんが、この機会になぜ？を私的に追求してみますと、やはり即答すると一般論的な達成感、下界では見られない景観、自然との一体感etc・・・になってしまいますね。
ただそれぞれ達成する頂きに対して、様々な苦労がありますね。その苦労とは目先の目標を達成させる為の試練でしょうか。そんなの知れん？ってくだらない洒落をワンクッション嚙ましてみますが。（汗）
私的に山は楽しみながら精神力を鍛える場ではないかと考えます。単純に、一山乗り越える毎に自分を成長させることができるアイテムではないかと考えます。
このつらい登り込みをクリアすれば、そんじょそこらの悩みなど何でも乗り切れるといった強靭な精神力を養う場であると同時に、強靭な肉体までも自然と造れる。ってな感じで山を勝手に楽しんでいます。
やっぱＭなんでしょうかね。（笑）
Naruo_OhMyさん、コメントありがとうございます！
私もプロフィールに書いてあるとおり、坐骨神経痛で辛い思いを経験したため、山歩きをしている一面もありです。
Naruo_OhMyさんのおっしゃるように強靭な精神と肉体まで自然と造れる[山]って、一石二鳥どころか三鳥四鳥くらいになりそうですね。いいとこだらけ。
Ｍっ気の人はたぶん多いのでは？
casumin さん、今晩は。
ヤマレコに今西錦司が出てくるとは嬉しいですね。私は昔から氏の大ファンです。
私が氏の」最大の功績は、著書「生物社会の論理」だと思います。これは人間だけではなく、「生物（植物、動物）」にも社会があると言ふものです。此処から日本独特の猿の研究が始まりました。そして猿社会の構造が明らかになりました。日本人なら知らない人ないない、ボスを中心とした社会です。
その門下生の杉山幸丸さんは世界で初めて、インドのハヌマンと言ふ猿で、群れを乗っ取った雄猿による子殺しを発見します。最初は世界に相手にされませんでしたが、その後セレンゲティのライオンでも同じ事が観察され、次第に認められる様になりました。
この様に今西さんの生物社会論は、彼独自の独創的な発想により生まれたもので、世界に先駆けたものでした。
私は、日本の学問は皆西洋から輸入したものばかりで、物まねですが、氏の生物社会論は、柳田国男の民俗学と共に日本独自の学問だと思います。
今西さんは京大で５０歳過ぎまで、確か助教授にもなっていませんでした。独創過ぎて大法螺吹きと思われていたようです。
山に関しては、京都北山を開拓したのも今西さん達でした。
ただ、私は氏が８０過ぎて、弟子達に担がれて山に登っていた事には批判的です。
mesnerさん、こんばんは
今西錦司さん、恥ずかしながら初めて知りました。
人類学見知から、山に登る理由を見出している所が面白いと思いました。
今西さん自身、「動物・植物にも社会がある」なんて、山に登ることで独創的な理論が生まれたのかもしれませんね。自然の中に身を置かなければ、そのような発想は生まれないのでは。
だから、80過ぎても、弟子に担がれても、［山］で何かを発見したかったのかもしれませんね。
casumin さん、面白い事言いますね。
今西さんも最初は、戦前から内モンゴルの探検に行ってました。私もこれが山に繋がったのだと思います。
その地ちその地の生態を見て、山に行けば高度により木の生え方がありますから、その山から独創的な発想が出てきたのかも知れませんね。大いに考えられる事ですね。
昔に聞いたような気がしますが、もう忘れました。
確かに山登りは物事の探究心と深く関係していると思います。
私も子供の頃、あの山の向こうは何があるのだろう？ とか、どうなっているのだろうと何時も思っていました。
mesnerさん再びどうも
今西さんはとても豊かな感性の持ち主だったのではないでしょうか。
同じように、感動する気持ちは忘れずにいたいですね。
Casumin51さん、初めまして。bergheil（ベルクハイル）と言います。
なかなか良い設問ですね。このヤマレコに参加している皆さんが、それぞれ自問自答しているのではないかと思います。
私の場合、山歩きの意義としては、簡単ですが以下の３つを念頭においています。
�．好檗璽弔箸靴討了魁畭里鯑阿�すことの純粋な喜び。また、新しい山に次々と登ることや、山歩きの回数がふえてゆくこと、自分の山のレベルが上がることの楽しみ
�⇔垢箸靴討了魁甓竺Δ箸楼曚覆訐こΔ帽圓�ことで感じる、非日常的世界の解放感。特に遠くにある山に行くときは、「山旅」として行きかえりも含めて、旅としての楽しみ。
��自然に浸る山；街中の公園や、観光名所のような出来合いの自然ではなく、まさに大自然といえるような環境に浸り、自然の美しさ、厳しさを味合う楽しみ。
それに加えて、私の場合、いつの頃か、山登りに特別に意味を感じだしました。
それは、「山が自分の中に入り込んで一体となる、また自分が山に溶け込んで一体となる」というような不思議な感覚です。
いつも感じる感覚ではありませんが、気持ちの良い山頂で、ぼんやりと寝転んでいると、こんな感じになり、一種、宗教的な法楽のよう感じがします。
（古い山の本を読むと、昔の登山家も同じような感覚を感じたことが時々書いてあります）
私にとって、山は自分の支えであり、かつ自分を越えた超越的な存在です。
bergheilさん、はじめまして。
今西さんの言う「山に帰依、帰趨する」感覚なのでしょうか。
「山と自分が一体となる」はたくさん経験を積まれた方の感覚なのかな、とも思います。
う〜ん、奥深い。
もっと経験を積めば、新たな発見があるのでしょうか。
ますます山に入るのが楽しみです。
ありがとうございます
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