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神戸の王子競技場のセンター長を定年まで勤めた、山を愛するスポーツマンのお父様だった。併設されている登山研修所のオーバーハングのウォールは憧れの壁だった。
先日、故人の法要が営まれた事を知り久し振りに形見のピッケルを取り出しペーパーで錆を取っている内「このピッケルを山に連れて行ってやりたい」との思いが込み上げてきてリメイクを行った。
故人に使い込まれてなくなっていたピックの鋸歯をベビーサンダで新たに刻み治し、ブレードも研ぎ直した。木製シャフトは自分が使いやすい長さに短縮してシュピッツェ・カラーを入れ直した。
ペーパーでピカピカにしてから錆止め下塗り、マットブラックで塗装を施しシャフトにはニス塗装して乾いてからバフ処理を行った。
別物のように持ちやすく手に馴染むオリジナルピッケルに生まれ変わった。大好きだった山に俺を連れて行ってくれと故人があの世から願ったのかも知れないなとピッケルを見る度に思う。
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