ひとり電車やバスを使って尾瀬に行ったり、読売旅行の山ツアーを利用して山旅を楽しみながら年を重ねてきました。
一人暮らしで満87歳になった父は、今年になって、自宅で気を失い倒れる事があり、検査をした結果、不整脈があり1日の中で数回心拍が停止していることがわかりました。併せて、レビー小体型認知症でもある事がわかり、私の中では一気に介護ムードが全開になりバタバタしたものの、その後は発作が出る事なく日常の生活を送り、認知症についても症状は落ち着いており、ひとまず穏やかな日々を過ごしていました。
栃木県にある大平山は、父親が足繁く通った馴染みのある山で、少し前から「大平山に行きたいから一緒に行ってくれ」と言われていました。
どうしたものかと躊躇していましたが、何度も言うし、体調も落ち着いているし、歩けなくなったら途中でやめたら良いな、と考え出掛けてきました。
ゆっくりと登ぼり始めた10分後に転びました。その時は直ぐに起き上がり、笑いながら再び歩き始め、休みながら山道を進み、その15分後に再び転倒した父の様子は明らかに異常でした。
うつ伏せの状態で目を開け、いびきのような音をたてていました。肩を叩き声を掛けても反応がなく心の中で、あーこれヤバいやつだと。
その、数秒後、いびき音が止まり静かになった父を見て、このまま逝っちゃう…?と思いながら大声で声を掛けて肩を叩いたら「戻って」きた。
その後、起き上がり腰掛けて汗を拭いたり水を飲ませたりすると、何事もなかったように落ち着いてきたので一安心しましたが、さすがに下山以外の選択肢はなく父も同意。
その後、もう暫く休み一歩一歩ゆっくりと来た道を戻りました。転んで頭でも打ったら大変なので父の足元や動作に目を配り神経を使い、短い時間なのにとても疲れました。林道に降りた時は本当にホッとしました。
帰り道、父は一言「これで諦めがついた」
長年通い慣れた山さえも登れなくなった自分を受け止め納得するのは寂しいものだろうと思います。父がいま思うこと、感じていることは、いずれ私も行く道で、そうやって自分の老いを知っていくのでしょう。
父に聞きました。
私:お父さん倒れた時、このまま死んじゃうと思ったよ。だけどさ、大平山に来て山の中で死ねたら幸せだよね?
父:おぅ、そんな幸せなことはない。
それが父の本心かはわかりませんが、倒れている父の肩を叩きながら、こういう終わりもありなんじゃないか、と思っている私が居たのも事実で、そんな自分は冷たい人間なのか?などと、その日は色んなことを考えました。
いずれにしても、お別れの時が近いのは間違いない事実ですね。
写真は、2年前に筑波山に出かけた時のものと今回歩いたGPSデータです
コメントせずにはいられなくて。
私の父も福島出身で、東京に出て来た人でした。
うちはキャンプが趣味で、たくさんたくさん連れて行ってもらいました。(連休があればもう毎回と言ったほど。1ヶ月かけて北海道の東側をキャンプで回ったこともあるんですよ☻)
そして定年後、やはり不整脈で意識を失い、目を見開いたまま、強いいびきのような音を出したことが数回あります。
ペースメーカーを入れましたが、その後病気がわかり、数年後逝ってしまいました。
marmeriさんが「こういう終わり方もありなのでは」と思ったことは、冷たくもなんともありません。
私も痩せ細る父を見て、まだ元気な時に逝けたら良かったのだろうかと何度も思いました。
お別れは遠くはないかもしれません。ですがmaroeriさんのように、お父さんの好きなことについていってくれたという事実は、とても素晴らしいことだと思います。
どうぞ毎日を惜しいと感じながらも、今まで見てこなかった小さなことを見ながら気づきながら、お過ごしください。
若輩者が長文申し訳ないです。削除なさってくださいね。
同じ経験をされた方の話しは身に沁みます…
年齢も年齢なので「お別れの日」はいつも意識しています。そんな中でも、父がやりたい事があれば、叶えてあげたいと思っていて、今回の山歩きもそうでした。意識を失って倒れたとき、周りは緑、鳥の声が聞こえて…こんな中で死ねたら本望じゃないかってふと思いました。私ならそう思うので。
登る山は、もう本人も行くとは言わないでしょうから、お散歩程度のハイキングができる場所を見つけて緑の中を歩かせてあげようと思います。
まろぐるみさんのコメント嬉しかったです。励まされました。朝から号泣💦ありがとう😭
次はクマに生まれ変わりたい。
なかなか実現は難しそうですが、自然に帰りたいお気持ちはわかります😌コメントありがとうございました。
この間、グレートトラバースを見ていたら奥信濃100km(コロナにより75km)に83歳の人が完走していました。登りは体力ないが下りはバランスだからねと若い人を抜いていました。
83歳までは無理と思うが限界年齢を少しでも上げようと朝ランしています。
好きなことをして死ねるなら幸せですね。でも、山の中は迷惑かけるから降りてから麓でビールを飲み日向ぼっこしている時に逝くのが最高かな。
ウチの父も頑張っている方だと思います😊
今回と同じ山、一年半前は歩けたんですよ。たった一年半なんですが、この年齢になると、こういうものなのかもしれません。多分本人が一番落ち込んでると思います。登ってる時も、キツイなぁと思いながら、負けちゃならん❗️と頑張っちゃったのかもしれません。
確かに、山の中で死んじゃうのは…麓でビール飲んで日向ぼっこしてる時に逝けたら最高ですね。激しく同意致します❣️
コメントありがとうございました😭
こんにちは 初めまして
お父様が「これで諦めがついた」との言葉にハッとしました。
諦めって「明らかに見える」という意味で、苦しみながら人生の真実に気が付くことだそうです。
お父様の山人生が素晴らしいものだったのでしょう。
以前、蓮華温泉に行く途中で息子さんの車でいらした80歳すぎの男性が
「どこまで登られます?白馬大池?いいですね。もう私は蓮華温泉に行くのがで精一杯です」と
遠くの北アルブスを見ながら言われた時から、己の老後のやまはどうすべきか考えるようになりました。
諦めとはそんな意味があるんですね。
諦めと聞くと、なんだかショボーンとした印象だったけど「気づき」という積極さがあるんですね✨
蓮華温泉でのご老人とのやり取りは、心に沁みるストーリーでした。
その時の風景が目に浮かぶようでした。私もいずれ、大好きな北アルプスを麓から見て、その姿を遠い目で眺め懐かしむ時がやってくる。
父親を気にしながらも、自分の山旅も後悔なくすすめたいです。
コメントありがとうございました😊
二回目倒れられていびきをかくのはもう昏睡状態だったと思います
そんなときにエリさんに声をかけられて意識が戻られたんじゃないかな
自分も数年前に北岳に登る途中で転倒した登山者がいびきをかいているのを見ました
声を掛けても反応は無し
顔はみるみるうちに紫色に変わっていったんだけども
それからすぐ黄色っぽい顔色に変わっていきました
周りの人は顔色が良くなってきたようだと言っていましたが
自分の中ではそれは逆で
「あ、この人もうダメだな」と思いました
血の気が引くっていうのはこんな感じなんだと思いました
その後、その方は亡くなりました
友達からの「マキノ!大丈夫か?マ・キ・ノーーー」
というあの時の友達の声が脳の中に焼き付いています
ネットで調べるとこの事件は出てくると思います
いびきをかくっていうのはそんな危険な状態だったと思います
お父さんが「これで諦めがついた」っていうのは自分の真実を認められたんでしょうね
エリさんがこういう終わりもありかも?っていうのは
冷たくもなんでもないと思いますよ
好きな山で生涯を終える
周りに迷惑を掛けなければ
素敵な生涯だと思う
仮に自分ならば別に墓に入りたいとは思ってなくって
周りに迷惑をかけずに土に還ることができれば本望だって思っています
父親は、落ち着いて生活しています。
家のことも一人で出来るので、一人暮らし頑張ってます。毎朝、ラインで「おはよう」スタンプで生存確認😅
意識が戻って暫くしてから、山を降りましたが、後ろ姿はなんだか寂しそうに見えましたね、私がそう見えただけかもしれないけど。下山しながら「諦めがついた」って言ったので余計そう感じたのかも。
北岳の件は、以前にジュンさんのレコ見ました。そんな場面に遭遇したら、そりゃ絶対に忘れないだろうと思います。
命はいつか必ず終わりが来るし、自分の年齢を思っても、人事じゃあない。だから、父親に対しても、自分自身に対しても、いつ終わりが来ても後悔しないように毎日生きてるつもりです。
私もお墓に入りたくはないです。
母親の納骨の時に初めて墓に入れるの見たんだけど「え?あんなとこに閉じ込められちゃうの⁉️」としか思えなかった。
あのお墓の権利の為に、数百万使うとか、私にはその価値観は無い。
自然に帰りたいですね。
なので、散骨しか頭にないです💀
お父さまもmaroeriさんの幼い時に同じ様にお付き合いされてこられたのかしら…。と、ぐっときました。
実は私も北海道の山で最期を迎えることになれば本望かも…と過ってしまいました。
家族を悲しませず納得して貰える様な状況であれば…の前提ありきですが。
娘が最期云々の事だけではなく、山への思いを受容してくれている、共有できるのは親の幸せの極みです。
私ならそうです
あ、ちなみに携帯ブースのなかった頃の記録があるかしら???
って、遊びにきましたがもっと良いもの、心に響くお話頂きました😊
ありがとうございます?
コメントありがとうございます!
父親が登山口を卒業したのは、GWの頃。その後、症状の起伏はあるものの、確実に痴呆症状は悪くなっており、意味不明な行動が増えて頭が痛いです。
そのくせ、へんなプライドは無くなっておらず、自分がまともに歩けない年寄りである自覚がないので、何かとぶつかることが増えました。介護の経験がある方はお分かりになるかと思います💦
北海道…調べたら、すでに6年前でした。自分でビックリ‼️月日の流れは早いですね。
私も周回しました。是非、レコをご覧ください❣️
次に北海道に行く時は、黒岳から旭岳の縦走したいです…それまで健康キープせねば❣️
旭岳レコです
↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1204757.html
フォロー、私のまでありがとう。
これからは来年夏までつまらん記録になる予定ですが、よろしくお願いいたします。
先程、大雪山記録にコメントしていた途中で入力していた画面が消え失せてしまい今日の気力を出し切りました…😑
そちらはまた明日以後に。
黒岳、層雲峡縦走したくなりますよねー。
うちの母もmaroeriさんのお父さんに似た節があり、物凄く気を遣う場面が増えて疲れちゃうことが多いです。
でも寂しいみたいなのは肌で感じるので会わない時間が増えてくると罪悪感も浮かんできたり。
難しいです…
兎に角寝ましょー。
おやすみなさい
見間違っていました。
自分がフォローした方の画面を見て勘違いしました!
イマイチ慣れないのに
眠たい時に触っていたのですみません💦
お許しください。
おやすみなさい!
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